【26卒が解説】TOEICで有利になる企業・業界一覧と必要なスコアを解説|TOEICは意味ないのか?

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就活でTOEICのスコアを取得しようかと考えている方は多いでしょう。そんな就活生たち向けに、TOEICで有利になる企業や業界をご紹介いたします。

どれくらいのスコアが必要なのかなどのTOEICと就活に関する情報を、26卒として就活を終えたばかりの筆者の体験談も交えてお届けします。ぜひ最後までご一読ください。

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【結論】TOEICでハイスコアを取ると就活が多少有利になる

ESにTOEICスコアを書く欄があることがほとんど

多くの企業のエントリーシート(ES)にはTOEICスコアを記入する欄が設けられています。わざわざ欄があるということは、TOEICが選考要素の一つである何よりの証拠です。

一定以上のスコアがあれば、語学力を数値で示すため、選考でアピール材料となります。

特に英語を業務で使う企業では必須

総合商社やグローバル展開しているメーカー、外資系企業など、英語を業務で使う企業ではTOEICハイスコアが応募条件や選考基準になる場合が多いです。

実際にTOEIC800点以上が求められる企業もあり、高スコアは大きなアドバンテージになります

ただ、日本で英語を業務に使う仕事は多くない

ただし、TOEICが採用・不採用をわける大きな要因になることはほとんどありません。というのも、日本では高い英語力を必要とする仕事が多くないからです。

就活ではその人の人となりが最も重要視されます。基本的な受け答えや考え方、学生時代の取り組みなどの方が大事なので、しっかりと対策しておきましょう。

TOEICでハイスコアを取るメリット

英語力の客観的な証明になる

企業は応募者のTOEICスコアを見ることで、実際の英語力を客観的に評価できます。

英語の実務利用が前提のグローバル企業や外資系だけでなく、国内企業でもTOEICスコアを基準に英語力を確認する場合が多くあります。

地道に勉強・努力できる人だと印象付けられる

スコアを伸ばすにはコツコツと勉強する姿勢が必要で、TOEICで高得点を取得している人は長期的に計画的な学習ができる人だと言えます。

そのため、企業はTOEICのハイスコアを持つ人に対して「目標に向かって努力できる」「継続的に学び続けられる」というポジティブな印象を持つ場合が多いです。この人間性こそが、TOEICで就活が有利になる理由です。

会社によってはTOEICスコアを重視するところもある

企業の中には採用選考でTOEICスコアを明確に選考基準にしているものも増えています。

特に商社、グローバル展開を進めるメーカー、IT企業、航空業界、外資系などでは、一定以上のスコア(例:600点・730点・800点以上など)が応募条件や面接の加点対象になる場合があります。

TOEICスコアは取っておくに越したことはない!

ここまで聞いて、「TOEICは意味ない」と思った方もいらっしゃるかもしれません。とはいえ、どの企業でも英語力があることはアピールになります。

低いスコアであったとしても、英語に取り組む積極的な姿勢は示せます。就活前~就活中に一度は受けておくべきでしょう。

TOEICの具体的な勉強法を知りたい方はぜひ下の記事をご覧ください。

就職が有利になるTOEICスコアはどのくらい?

600点以上:一般的にESで書ける最低点

日系企業などで英語力をアピールポイントとしたいなら、最低600点は欲しいところです。英語をたまに使う仕事をする企業であればエントリーするのに十分と言えるでしょう。

このあたりが日本人のTOEIC平均スコアあたりなので、正直英語力があるというよりは最低限の英語は使えるという証明になるイメージです。

700点以上:英語力があると見なされてプラス評価になる点数

日系大手で英語を使うような職種・企業であれば、英語力がアピールポイントになるのは700点以上です。このあたりになってくるとそれなりに高いスコアと言え、英語ができる方の人材になってきます。

CA、グランドスタッフ、英語教師、航空管制官、海外旅行添乗員、日系人気大手企業総合職、メガベンチャーなどに行きたい方はこのスコアを目標にしてください。

800点以上:英語を使う企業・超難関企業に必要なスコア

外資系金融、コンサル、総合商社、海運、パイロットなどの英語を業務で日常的に使うような企業・職種で内定が欲しいなら、最低限800点は欲しいところです。

このような企業。職種は英語力がない人材を必要としておらず、有利になる企業というよりはTOEICスコアをとってないと不利になります。

特にパイロットの採用試験は英語試験があり、TOEICスコアが要件に入っているので、気になる方はぜひ下の記事をご覧ください。

TOEICスコアが就活で有利になる企業一覧とその点数

新卒就活で求められるTOEICスコア

必要とされるTOEICスコア

企業名

900~

  • パナソニック(国際広報担当)
  • 通訳
  • ジョンソン&ジョンソン(ファイナンス部)
  • 日本ユニセフ協会(総合職)

800~

  • 楽天(内定後)
  • 三井物産(内定後)
  • 住友不動産
  • 野村不動産

780~

  • ANA(自社養成パイロット)

750~

  • スカイマーク(自社養成パイロット)
  • ソフトバンク
  • 武田薬品
  • 日産自動車

650~

  • アサヒビール
  • シチズンホールディングス
  • 佐川グローバルロジスティクス

600~

  • ANA(客室乗務員/CA)
  • JAL(客室乗務員/CA)
  • 出光興産
  • ニトリホールディングス
  • 日立製作所

500~

  • スカイマーク(客室乗務員/CA)

入社後の昇格・海外赴任などでTOEICスコアが必要な企業一覧

必要とされるTOEICスコア

企業名

860~

  • 富士通(海外出張)
  • 三菱商事(社内留学)

800~

  • 韓国サムスン
  • 日立製作所(経営幹部)
  • 三井住友グループ(総合職全員の努力目標)
  • KDDI(事務・技術職)
  • サイバーエージェント(海外部門)
  • 日本マクドナルド(海外赴任)

750~

  • 双日
  • JT(管理職)
  • 丸紅(入社5年目)
  • 日本IBM(次長)
  • 住友商事(管理職)
  • 三菱商事(海外赴任・課長クラス)
  • 楽天(上級管理職・部長級)
  • 三井物産(入社3年目)

700~

  • 伊藤忠商事
  • シャープ(課長職)
  • ファーストリテイリング(本部管理職)
  • キリンビール(事務・技術職)
  • 資生堂(海外赴任)
  • シャープ(海外赴任)
  • みずほ証券(海外赴任)

650~

  • 日立製作所(課長)
  • 双日(主任クラス)
  • ソニー(係長級・課長級)
  • 楽天(係長級)
  • ブリヂストン(開発企画職上級)

600~

  • 住友林業(係長)
  • マツダ(課長職)
  • トヨタ自動車(係長)
  • 日本IBM(課長)
  • 住友商事(総合職)
  • 富士通(エンジニア・事業企画)
  • 日立製作所(総合職2年目)
  • キャノン(海外赴任)
  • 大成建設(海外赴任)

【注意!】就職活動でTOEICを使う際の注意点

TOEICの公式認定証は有効期限がある

TOEICのスコアは2年間という有効期限があります。実際、多くの企業のESで「過去2年間に取得したスコアで書いてください」という但し書きが書かれていました。

最終面接前などに公式認定証の提出を求められることもあったので、キチンと直近2年間でとったスコアを提出するようにしてください。

また、採用試験時のTOEICスコアは入社後には使えなくなってしまうことがほとんどです。

いわゆるガクチカとして話してはいけない

新卒就活で最も重要なアピールポイントは、「ガクチカ」と呼ばれる「学生時代に力を入れたこと」です。部活やサークル、バイト、インターンなど、精力的に長期間取り組んだことを聞いてその人の人となりや性格、将来活躍できるかをジャッジします。

このガクチカはその人がどういう人物で、どのように組織に貢献してきたかを判断する材料です。新卒就活で最重要視されるポテンシャルを表すものとなります。

そのため、ガクチカでは他者と協力して取り組んだことを挙げるのが一般的です。TOEIC受験のような個人で頑張ったことは評価が高くありません

あくまで英語力は1つの補助アピールポイントにとどめよう

TOEICスコアは面接でアピールポイントになりますが、そこまで大きな武器にはなりません。ほんとに英語力が決め手となって内定を出すなら、留学帰り・帰国子女で十分です。

そのため、メインのガクチカで他人と協働して何かを成し遂げられる人物であることをしっかりとアピールした上で、自己研鑽もできる人間であるというサブアピールポイントとしてTOEICスコアを活用するようにしましょう。

【体験談】TOEIC845点の筆者が就活した体験談

面接ではあまりTOEICのスコアに関して聞かれなかった

ESではほぼ全ての企業でTOEICのスコアを書く欄があり、最低限英語力があることをアピールしていました。ただ、面接で英語に関して何か聞かれたことはほとんどなく、内定後の面談等でも公式認定証の提出を命じられたくらいです。

面接では私がどんな経験を積んできたか、他人と一緒に行動できるか、そのときにどういう役割をこなしてきたかなどを深掘りされました。

内定後にTOEICスコア取得を命じられることもある

これは友人の話ですが、内定後にTOEICのスコア取得を命じられることがあるようです。800点や700点など、それなりに高い点数を指定されたようです。

内定後にTOEICを受けさせる企業の場合、採用試験時にも英語力を高く評価することが考えられます。情報サイトなどを見てチェックしておきましょう。

TOEICスコアがあるからといって英語を話せるわけではない

私はTOEIC→IELTSの順番に受けたのですが、リーディング・リスニングのみのTOEICと比べて、ライティング・スピーキングも含めた4技能が必要なIELTSはより難しく感じました。

リーディング・リスニングだけならTOEICはハイレベルなのですが、スピーキングやライティングのようなアウトプットは難しく感じました。

特にスピーキングではたどたどしい英語しか話せず、こんなにも違うのかとショックを受けました。英会話も含めて、総合的な英語力を養うことが最も大事なのだと痛感しました。

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学習記録

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【FAQ】TOEICや就活においてよくある質問

TOEICはいつ受けるべきですか?

基本的には就活が本格化する前の(3年生の4月あたり)には取っておくべきです。3年生の春学期からは夏インターンのES選考が始まるので、それまでに取っておくと良いでしょう。

もしもう就活が始まっている場合は、一ヶ月程度後に受けると良いでしょう。1ヶ月ほど勉強期間を設けて、しっかりと対策した上でハイスコアを狙ってください。

TOEIC以外に就活で有利になる英語資格はありますか?

TOEIC以外だと、英語技能検定(英検)やTOEFL、IELTSなどが有名です。

ただ、基本的にESで英語スコアを書く欄があるのはTOEICのみの企業が多く、他の英語資格は「その他資格」で書くことになることが多々ありました。

なぜTOEICのスコアがそこまで大きな内定要因にならないのですか?

多くの日系大手企業は、入社後に指導すれば良いと考えているため資格を重要視しない傾向にあります。そのため、英語力のように入社後・内定後にでも身に着けられるスキルだけでは内定を出しません。

新卒就活において最も重要なのは「人となり」です。その企業にマッチしているか、地道な努力ができるか、他人と協働できるかなどが問われます。

TOEIC対策におすすめな参考書・単語帳を教えてください

TOEIC対策には公式問題集や「金のフレーズ」という単語帳などがおすすめです。

詳しい参考書・単語帳は下の記事でご覧ください。

TOEICのリスニングが聞き取れません

TOEICのリスニングは1回しか聞けない上にスピードが速いため、聞き取れなくて苦労される方は多いです。

TOEICのリスニングが聞き取れないのは単に慣れていないからです。何度も聞き取り練習するようにしましょう。

TOEICのスコアで就活が有利になる企業まとめ

就活生が資格を取るなら最もおすすめできるのはTOEICで、ESに書くなら最低600点は欲しいところです。大手企業にエントリーするなら700点、大手の中でも英語を使う会社なら最低800点は取りましょう。

また、募集要項にTOEICスコアが記載されている企業もあります。そういった企業はそのスコアが書類選考の足切りに使われている場合があります。

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