大学生におすすめのTOEIC勉強法は?点数の目安や勉強の始め方も解説
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大学生になってから、TOEIC受験を勧められたり、周りがTOEICを受け出したりしたという人は多いでしょう。
「なぜ大学生はTOEICを受けた方がいいのか?」
「TOEICで良いスコアを取るには何をしたら良いのか?」
この記事では、そのような疑問について徹底的に解説しています。
本記事のおすすめの勉強法や参考書を活用して、TOEICに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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大学生がTOEICでスコアを上げるには?
点数ごとに求められるレベルの目安を理解する
TOEICの高得点を目指すには、自分の現在の英語力を正しく認識し、目標とするスコアに必要な読解力やリスニング力などの能力を把握することが重要です。
TOEICでは、各スコアレベルに求められる英語力が明確に設定されているため、これらを参考にして自分に合った学習内容と勉強方法を選ぶことで、効果的に英語力を伸ばすことができます。自分に適した学習プランを立てることが、TOEICで好成績を収める鍵となるのです。
現状の課題を理解する
TOEICスコアを伸ばすには、まず自分の現在の英語力を正しく把握し、現状の課題を理解することが大切です。
TOEICは幅広い英語レベルを対象としているため、問題のレベルや形式もさまざまです。自分の目標スコアに合わせて、適切な難易度の問題に取り組む必要があります。
自分の立ち位置を把握し、正しいステップを踏んでいけば、確実にスコアアップにつながるでしょう。焦らずに地道に、自分に合った問題に取り組みましょう。
TOEICの勉強をゴールだと思わない
TOEICの受験は、英語力向上の過程における通過点にすぎません。そのため、TOEICの点数をとること自体を目標にしては、本当の英語力は身に付かないでしょう。
社会に出て、実際に英語で話したり、高度な英文を読んだりするためには、TOEICのスコアがあるだけでは不十分です。TOEICのスコアアップは、あくまで英語を自然に使うための基礎固めと言えるでしょう。
つまり、TOEICは英語力向上の手段であり、一つの通過点と捉えるべきなのです。
CEFRでの自分のレベルを把握する
近年、英語の資格試験において、従来の点数だけでなく、CEFRという国際的な基準に基づいたレベル表示が一般的になってきました。
CEFRは、言語能力を初級から上級まで6段階に分けて評価するもので、留学や就職活動を控えた人にとって、自身の現在のレベルを把握し、目標を立てる上でとても有用な情報となります。
CEFRでは、A1からC2までの6段階のレベルが設けられています。TOEICをはじめとする多くの英語資格試験のスコアは、A1からC1レベルに相当しますが、C2レベルに達するスコアはありません。このC2レベルは、実際の場面でも問題なく言語を運用できる、熟達した英語話者レベルを指します。
CEFRのレベル | TOEICの点数 | できること |
---|---|---|
C2 | ー | TOEICはC2レベルを測定できません |
C1 | 945-990点 | 多様な長いテキストを理解し、流暢に自然に表現できる |
B2 | 785-940点 | 具体的な話題について複雑な文章を理解し、ネイティブと自然に交流できる |
B1 | 550-780点 | 身近な話題について論理的な文章を作成でき、自立した言語使用が可能 |
A2 | 225-545点 | 簡単な日常の表現や文章を理解し、基本的なコミュニケーションを行える |
A1 | 120-220点 | 基本的な挨拶や自己紹介、簡単な日常会話が理解できる |
TOEIC初心者の大学生は何から始めるべきか
TOEICでスコアアップするためのポイントを解説しましたが、初心者でTOEICを受けたこともないような大学生は何から始めるべきなのでしょうか。
ここではTOEIC初心者の大学生が最初にするべきことを解説します。
試験方法を理解する
TOEICの学習を始める際には、まず試験の全体像を把握することが大切です。試験の形式を理解することは、戦略を立てる上での基本的な知識となります。
TOEICは主にリスニングとリーディングの2部門から構成されています。リスニング部門は45分間で100問あり、4つのパートに分かれていて、それぞれ特定のリスニングスキルを測ります。一方、リーディング部門は75分間で100問で、3つのパートに分かれ、特定のリーディングスキルを測ります。試験全体で120分間です。
TOEICの形式は細かく決められており、形式を把握すれば、各セクションで求められるスキルや重点を置くべき点が明確になり、時間配分の戦略も立てやすくなります。
まずは試験の仕組みを理解し、自分の得意分野や弱点を踏まえながら、時間配分や解く順番を考えてみましょう。
中学英語の復習
大学生になったが、英語の基礎力にはまだ自信がないという人もいるでしょう。TOEICを効率よく学習するには、中学生レベルの英語力が必須です。英語が苦手な方や英語にほとんど触れてこなかった方は、まずは中学英語の復習から始めることをおすすめします。
中学で学ぶ文法や語彙は、TOEICの問題を解く上で重要な基礎となります。中学レベルの英語力があれば、TOEICの問題に対して戸惑うことなく、効率よく対応できるはずです。
ただし、中学レベルの英語力がすでにある方は、わざわざ復習する必要はありません。自分の英語力を冷静に見極め、最適な学習方法を選びましょう。
模擬試験で自分の目安スコアを把握する
TOEICの学習を始める際、まずは自分の現在の実力を把握することが重要です。そのために、模擬試験を受けて自分の目安のスコアを確認することをおすすめします。
市販の問題集には公式教材ではないものもありますが、多くの問題集はTOEICスコアを推定できる模擬試験を含んでおり、実際に購入して早速解いてみましょう。
自分の現在のスコアが分かれば、現実的な目標スコアを設定しやすくなります。例えば、現在のスコアが500点後半であれば、語彙力や文法力をさらに伸ばして730点を目指すことができます。重要なのは、自分の現在地を把握し、目標とそれに必要なスキルや勉強法を明確にすることです。
自分に合った教材を買う
大学生がTOEIC学習を始めるにあたって、まずは自分の現在の英語力を把握し、自分に合った英語教材を買うことが重要です。
参考書には、レベル別・スコア別に分かれたものがたくさんあり、自分のレベルや目標を踏まえて選びましょう。
ここで注意するべきことは、自分のレベルでは難しすぎる参考書を使わないことです。高い目標を持つことはいいことですが、いきなり高度な問題に取り組んでも、基礎ができなければ意味がありません。焦らず地道にやることが最高の近道なのです。
自分のできていないところを理解する
TOEICの学習を始める際には、まず自分の弱点を把握することが大切です。模擬試験や総合的な対策本を活用し、得点が取れていないパートを見つけましょう。
そうすれば、効率的な学習計画を立てられ、重点的に弱点を克服できます。パートごとに特化した参考書を買ってみるのもいいでしょう。弱点を見つけても、焦らずゆっくりと自己理解を深め、自分のペースで着実に学習を進めていきましょう。
先に試験日を決めて勉強のスケジュールを作成する
TOEICの準備を始める際には、まず自分の今の英語力を正しく把握し、試験日程を無理なく設定することも重要です。特に学生は大学の勉強と両立しなければならないため、現実的な計画を立てる必要があります。
例えば、100点アップを目指すのであれば、1〜2ヶ月では難しいでしょう。平均的なペースでいけば、1ヶ月で20〜30点アップを目指すのが妥当です。この計算に従えば、100点アップするには少なくとも4ヶ月以上の期間が必要となります。
つまり、現在の実力を冷静に見極め、達成可能な目標を立てることが大切なのです。そうすれば、学生でも大学の学業と両立しながら、着実に英語力を伸ばすことができるでしょう。
大学生におすすめのTOEIC勉強法
語彙力を高める
TOEICの高得点を目指すには、英単語の習得が欠かせません。TOEICはビジネス英語も含まれるため、大学生にとって馴染みのない表現が多いかもしれませんが、それらを理解することで試験の理解度が大きく向上します。
空き時間や寝る前の時間を活用して、習慣的かつ継続的に単語を頭に入れていきましょう。
TOEICの対策用単語帳を用意する
TOEICで高いスコアを獲得するには、一般的な英単語に加えて、ビジネスシーンで使用される専門的な単語や表現を理解し、活用できる力が求められます。ビジネス英語には、他の一般的な英語とは異なる特有の語彙や略語、業界用語があるため、TOEIC対策専用の単語帳を活用することが重要です。
こうした単語帳には様々なレベルがあり、自分の目標のスコアに合った単語帳を選ぶことをおすすめします。大学生なら、日々の生活の中で時間を見つけて無理なく英語学習に取り組めるはずです。継続的にTOEIC対策単語帳を活用することで、より良い結果を手に入れられるでしょう。
一発で覚えようとしない
語彙力向上の秘訣は、一発で単語を完全に覚えようとするのではなく、反復練習を行うことです。一つ一つの単語を徹底的に覚えようとすれば、時間がかかる上に、すぐに忘れてしまう可能性が高くなります。
しかし、単語帳を繰り返し何周もすることで、効率的に語彙力を身につけることができます。定期的な復習を重ねることで、単語を満遍なく覚えることができ、確実にTOEICのスコアアップにつながるはずです。
単語の発音を意識する
TOEICの学習において語彙力を伸ばすためには、新しい単語を視覚だけでなく発音も意識して覚えることが重要です。単語の発音に注目し、視覚と聴覚の両方を活用することで、効率的に単語を記憶することができるでしょう。
新しい単語を学ぶ際は、発音記号も合わせて確認し、実際に発音する練習をすることをおすすめします。これにより、単語の音声的な認識が高まり、結果的にリスニングのスコアアップも見込めるでしょう。
読むスピードを上げる
TOEICの高得点を狙うためには、リーディングセクションの速読力が非常に重要です。リーディングセクションには時間制限があり、特にパート7では54問もの問題を75分で解かなければなりません。
そのため、語彙力や文法力だけでなく、内容を素早く理解する速読力が不可欠です。速読力を身につけるには、大量の英文を読む練習が効果的です。また、英語のリズム感や発音にも意識を向ける必要があります。上で書いたように単語帳を発音を意識しながら音読する方法を実践してみるのもいいでしょう。
アプリでTOEIC対策
スマホを使う機会が多い人や、空き時間を活用して学習したい人には、TOEIC対策アプリがおすすめです。空き時間もTOEIC対策に使えれば、効率よく学習できます。
TOEIC対策アプリには、語彙力や文法力、さらにはリスニング力を鍛えられるものがあり、自分の弱点や課題に合わせて活用することができます。自分にぴったりのTOEIC対策アプリを見つけて、楽しみながら効率的に学習を進めてみましょう。
解く時間を考える
TOEICで高得点を狙うには、適切な時間配分が非常に重要です。特に、配点の高いリーディングパート7では、完全に解き終えることが大切です。
そのため、練習の時から時間配分を意識し、各問題をスピーディーに解く訓練が必要不可欠です。どのパートも時間を無駄にすることなく、効率的に問題に取り組めば、本番でのパフォーマンスを最大化できるでしょう。
とにかく英語を聴きまくる
TOEICのリスニング部分は、発音は明瞭ですがネイティブスピーカーの自然な会話ペースに近いため、大学生でも理解するのが難しい人は多いでしょう。
この問題を解決するには、英語をたくさん聞く練習が効果的です。TOEICの問題集だけでなく、英語のニュースや字幕なしの海外ドラマを視聴するなど、日常生活でとにかく英語に触れる機会を増やすことで、自然な英語のリズムやアクセント、表現に慣れることができます。
ぜひ英語を聞く機会を意識的に作り、リスニング力を鍛えていきましょう。
シャドーイングとディクテーションをする
TOEICの学習において、リスニングや長文に対する集中力を維持することは非常に重要です。この力を鍛えるための効果的な方法としてシャドーイングとディクテーションがおすすめです。
シャドーイングとは、英語の会話やスピーチを聞きながら、同時に口に出して真似することです。聞いた内容を即座にトレースするように発音することで、表現力や正しい発音が自然と身につきます。
一方、ディクテーションは、耳で英語を聞き取り、その内容を文字として書き起こす練習です。頻繁にこの練習を行うことで、聞き取り力が鍛えられます。
これらの方法は、受け身ではなく能動的になれる学習法です。リスニングや長文の内容が全然頭に入ってこない人は、集中力を鍛え、英語を聞く耳を作るために、シャドーイングとディクテーションをしてみましょう。
オーバーラッピングをする
オーバーラッピングは、英語学習において効果的な方法です。CD等の音声に合わせてスクリプトを読みながら発音する練習を行うことで、自然なリズムやアクセント、抑揚を身につけることができます。
単に単語の発音練習にとどまらず、単語や表現、文章全体の構成、発声のニュアンスまで体感できるのが大きな利点です。映画やドラマなどの自分が好きな音源を選んでみても、TOEICのスコアアップにつながるはずです。
英語をいちいち日本語に変換しない
TOEICで高得点を獲得するためには、英語を直接理解する力が不可欠です。いちいち訳しながら読んでいると、問題を解くスピードが格段に落ちてしまいます。
そのため、英文を読む際に無意識のうちに日本語に訳していないか、自分の解き方を見直すことが重要です。もし訳しているようであれば、英語の読解力を高めるために、とにかくたくさんの英文を読む必要があります。
英語を英語として直接理解する力を身に付けて、確実に高得点を狙えるようになりましょう。
大学の英語の授業も真面目に受ける
TOEICで高得点を望む大学生にとって、大学の英語授業は実践的な英語力を総合的に伸ばすための絶好の機会です。
授業を通して、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングといった様々な英語スキルを鍛えることができ、それらはTOEICの各セクションに直結しています。
大学の英語の授業よりもTOEICの勉強を優先する必要は全くなく、むしろ授業だからこそ触れられる英語を大切にし、授業中の英会話やプレゼンテーションで積極的にアウトプットしてみましょう。
ひたすら問題を解く
TOEICの学習において、問題集を繰り返し解くことは非常に効果的な方法です。一度解いて終わるのではなく、何度も挑戦することで、出題形式や自分の得意不得意を理解でき、勉強法にも活用できます。
特に、自身の苦手分野が明確でない方や、各パートのスコアに大きな差がない方は、問題集を何周もすることをおすすめします。問題をひたすら解くことで、自分の弱点が見つかり、また、TOEICの問題に慣れることができます。
問題集に書いてあることを実践する
問題集にはもちろん問題と解答が載っていますが、解き方のコツや勉強法についても記載されていることがあります。TOEICの問題集を活用する際は、単に問題を解くだけでなく、問題集に書いてあるテクニックを実践することもおすすめです。TOEICでは、解答テクニックの習得がスコアアップの鍵となるため、参考書は満遍なく見てみましょう。
本番と同様に解いてみる
TOEICの高得点を目指す上で、試験の形式や時間配分に慣れることが肝心です。問題集を活用し、実際の試験と同様の時間制限の中で問題を解くことで、自分の強み弱みを把握できます。
このような練習を重ねることで、各セクションに適切な時間を割り当てられるようになり、得意分野は伸ばし、苦手分野は改善できるでしょう。試験に慣れることができれば、自信を持って本番に臨め、実力を発揮することができるでしょう。
大学生におすすめのTOEICの勉強法【点数別】
点数 | レベル | 勉強法 |
---|---|---|
400点 | 基本的な日常英語の理解ができる。 | 日常英会話のフレーズや基礎文法を学習する。 |
500点 | シンプルなビジネス英語が理解できる。 | 中学生レベルの長文の読解とリスニングを練習する。 |
600点 | 一般的なビジネスシーンでのコミュニケーションが可能。 | ビジネス英語の語彙まで覚える。模擬試験を実践する。 |
700点 | 複雑なビジネス会話や文書の理解ができる。 | 英文法を強化し、TOEIC頻出の語彙を習得する。 |
800点 | 多岐にわたる専門的なトピックを理解し、表現できる。 | 長い文章でも文構造を理解する練習をする。長文読解のスピードを上げる。 |
900点 | ほぼネイティブに近いレベルでの英語使用が可能。 | 高度なリスニングとリーディングの技術を身につけ、模擬試験を繰り返す。 |
400点
TOEICの点数が400点程度で停滞している人は、何か大きな問題を抱えているため、自分で学習を進めるには限界があります。
そこで、英会話スクールに通うのがおすすめです。英会話スクールでは、自分のレベルに合わせたクラスに参加でき、生活に合わせてスケジュールの調整もできます。何より、専門の教師からの指導を受けられるので、英語の学習がスムーズに進むはずです。
また、同じ目標を持つクラスメートと一緒に学べるので、モチベーションの維持もしやすくなります。初めは不安かもしれませんが、ほとんどの英会話スクールでは無料体験もあるので、気軽に試してみましょう。
500点
TOEICスコア500点台は、英語力が初級から中級レベルであることを示しています。中学英語の中でも基本的なところを押さえていれば取ることが出来るスコアです。しかし逆に言えば、500点台の人は、基本的な語彙や文法は理解できていますが、実際のシチュエーションで適切に活用する力が不足している可能性があります。
このレベルの人は、戦略ひとつで英語力を大幅に向上できるはずです。基礎的な英語はできているため、それを瞬時に正確に活用する力を身につければ大幅なスコアアップが見込めます。シャドーイングやディクテーション、オーバーラッピングを実践して、英語をアウトプットしてみるといいかもしれません。
600点
TOEICの受験を控えた大学生にとって、600点は大切な目標となります。就職活動において、多くの企業がTOEICスコアの最低基準として600点を求めているためです。この点数を超えることで、基礎的な英語力があると評価され、就職活動に有利になります。
600点を目指すには、中学生レベルの英語を完璧にすることが最も重要になってきます。そして、ひたすら問題集や単語帳をやり込むだけでなく、適度にアウトプットすることも大切です。
700点
TOEICの700点は、ビジネスの場で英語の文書を理解できる実用的な英語力を意味します。会議の議事録、報告書、資料などの文書を読み解けるレベルであり、英語を使ったビジネスコミュニケーションができます。
このスコアを目指すには、一般的なビジネス英語だけでなく、専門用語の理解も重要です。実際の業務を想定した読解やリスニング練習に加え、プレゼンテーションや会議、打ち合わせなどを体験できる英会話スクールに通うのもいいでしょう。
800点
専門的で高度な分野を扱う企業や大学で英語を活かしたいと考えている方は、TOEIC800点以上を目指すべきでしょう。
TOEIC800点以上は、高度で実践的な英語運用能力を示し、海外就職や留学の機会が広がります。TOEICが800点以上あれば、海外企業への就職や研究のための留学を視野に入れることができるでしょう。
TOEIC800点以上を目指すには、専門的な長文をひたすら読み込み、豊富な語彙力と高度な速読力を身につける必要があります。また、一点でも多く得点を取ることを意識し、ひたすら模擬試験を解いて反省を繰り返しましょう。
900点以上
TOEICで900点を超える高得点を獲得することは、優れた英語力を示すこの上ない証明であり、そのレベルの英語力があれば、外国人とのコミュニケーションも円滑に行えるようになります。海外で生活したい人や英語の教師になりたい人は目指してみてもいいかもしれません。
TOEICで900点以上を目指す方法は、800点以上を目指す方法とほとんど変わりません。ただ、自分の弱点を徹底的に無くしていくという意識が必要になってきます。また、これだけ高いレベルを目指す人であれば、ネイティブの高度で速い英語にたくさん触れることも大切です。
大学生の平均点
多くの大学生は、日常会話レベルの英語力を身につけることや就活で有利になることを目指しており、平均点はTOEICスコア550~600点が目安になっています。
この点数範囲は、英検2級程度の英語力を示しています。一方で、ビジネス英語のような高度な英語力を求められるシーンにおいて、このレベルでは不十分でしょう。そのため、まずは日常会話レベルの英語力を磨き、将来的には更に高いスコアを目指すというように段階的に考えることが重要です。
730点、750点のボーダー
TOEICスコア730点や750点は、グローバルな企業への就職や海外勤務を希望する学生にとって、最低限目指すべき目標となる点数です。
もちろんこのスコアレベルでいきなり海外でビジネスをすることは難しいですが、将来性も考えて、ボーダーをこれらの点数にしている企業は多く存在します。
海外で働くことを夢見る大学生はまずこのスコアを目標にしてみてもいいかもしれません。
TOEICと他の資格試験との違い
英検
英語能力を測る試験である英検は、年に2回しか試験がないため、受験者は限られた機会を最大限に活かすべく、十分な準備と徹底した対策が求められます。
英検の最上位レベルである1級は、合格率が約10%と極めて難しい試験で、TOEICで900点を獲得しても英検1級の合格水準には達しません。英検準1級に相当するTOEICのスコアは730点程度とされていることからも、英検1級の合格はTOEIC900点の取得よりも遥かに難しいことがわかります。より英語力を証明したい人はTOEICだけでなく英検1級を受けてみてもいいかもしれません。
TOEFL
TOEFLは、主に北米の大学や大学院に留学を希望する人を対象とした英語能力テストですが、近年では大学の学部選択や大学院入試でも利用されるようになりました。
スピーキングとライティングも評価対象となるため、TOEICに比べて難易度が高いとされています。何度でも受験できるのが特徴で、語学力を高めながら最高得点を更新し続けることができます。専門的で実用的な英語を求めている人にはおすすめの資格です。
大学生ならTOEICが一番
英語力を測る試験には、目的によって様々な種類があります。中高生は一般的な英語力を評価する英検を受けることが多いですが、大学生や社会人になると、ビジネスシーンで求められる実践的なコミュニケーション能力が重視されます。
TOEICはメールのやり取りや会議での議論内容の理解力など、基本的なビジネス英語のスキルを測る試験です。そのため、大学生が就職活動で有利になるためには、TOEICで高得点を取ることをおすすめします。
大学生がTOEICを受けるメリット
就職で有利になる
大学生にとって、英語力は就職活動において重要な武器となり、特にTOEICのスコアは、ビジネス英語の実力を示す指標として活用されています。TOEICは企業が求める実践的な英語力を測る試験だからです。
高得点を獲得することは理想的ですが、自分の目指す企業がボーダーとしているTOEICスコアを把握して、まずはその点数を目標にして学習を進めてもいいかもしれません。
点数が上がりやすい
TOEICはビジネス英語を想定しており高度な専門用語なども含まれるため、点数を伸ばすには相当な時間と労力がかかると思いがちです。しかし、初心者でも点数を上げることは簡単にできます。
むしろ、初心者の方がスコアアップが見込め、中学生レベルの基礎的な英語を復習するだけで大幅に点数が取れるようになるでしょう。初心者以外でも、解き方のテクニックを身に付けたり、時間配分を変えたりするだけで点数を上げられることがあります。
学生のうちに英語力が身につく
TOEICの対策を行うことで自然と語彙力や英語の理解力の向上につながります。さらに、スピーキングの練習にも時間を割けば、大学生のうちから英語が流暢になる可能性も十分にあります。
TOEICの勉強で英語力が身につけば、大学での授業もモノにすることができ、留学や就職の可能性も広がります。将来のことを考えることが多い大学生のうちに、英語を上達させることで新しい選択肢を視野に入れることが出来るでしょう。
留学やワーホリに行きやすくなる
大学生にとって、TOEIC試験を受けることは、海外での経験をより豊かなものにするための準備にもなります。留学やワーキングホリデーでは、英語でのコミュニケーション能力が行動の自由度を左右し、生活にも大きな影響を与えます。
留学を視野に入れている場合、現地に着いてから英語学習を始めるよりも、事前に一定の英語力を身につけておくことが必要です。そうすれば、留学期間中により高いレベルの英語力を磨くことができるでしょう。一方、ワーキングホリデーでも、現地での仕事探しにビジネス英語が必須であり、TOEICの勉強は確実に役立ちます。留学やワーキングホリデーを考えている人は是非TOEICの勉強をしてみてください。
海外で働くことも視野に入れられる
大学生のうちにTOEICの高スコアを取得しておくことは、将来的に海外で活躍するチャンスを広げるための大きな一歩となります。
卒業後、外資系企業に就職したり、国内企業で海外勤務を希望する場合でも、TOEICのスコアはビジネスの場で求められる高い英語力を証明できるはずです。
グローバル化が進む中、海外に様々なビジネスチャンスが広がっているため、リーダーや大企業の一員として活躍したい人は、まず英語力をつける必要があると言えるでしょう。
時間がたくさんある
大学生活は、一生のうちで学習に費やせる時間と体力が最も豊富な時期です。この絶好の機会を活かし、国際標準の英語力を示すTOEICに挑戦してみましょう。
社会人になれば、日々の業務に時間を取られ、自分の時間を持つことが困難になります。特に、新社会人は細かい仕事の積み重ねに精一杯で、心身ともに英語を勉強し直す余裕はないでしょう。
大学生のうちにTOEICに取り組むことは、効率的に英語力を身につける絶好の機会となるでしょう。
TOEICを単位として扱う大学もある
TOEICの成績に応じて単位を認定する制度を導入している大学もあり、このような制度の大学に通っている方は、今すぐTOEICを勉強することをおすすめします。
TOEICで高得点を取れば、就職や留学に有利になるだけでなく、単位ももらえるとは、まさに一石二鳥ですね。TOEICの勉強に時間がかかってしまっても、将来的なTOEICの有用性を考えれば、勉強するに値するはずです。
大学生がTOEIC対策を始める時期は?
TOEIC対策を始めるのに最適な時期は、目標のスコアと現在の実力に応じて異なります。先に自分の英語力を把握し、目標を設定してから、学習計画を立てましょう。
就活のためならどれぐらいの期間が必要?
TOEIC対策は就職活動において有効な手段の一つです。理想を言えば、大学1年生の時から取り組むことがベストですが、気づけば大学3年生になってしまった人もいるでしょう。
そのような人は、就職活動開始の半年前、つまり3月頃までにはTOEICの学習を始めることが推奨されています。半年あれば、最大で3回受験することができるからです。
初回の得点が万全でなくても心配はいりません。3回受験して、そのうちの最高得点を採用することができるからです。半年間の勉強でも、挑戦と反省を繰り返せば、ある程度の高スコアを目指すことが出来るでしょう。
TOEIC本番の受け方
スムーズに受験本番を迎えるには
TOEICの受験本番をスムーズに迎えるには、まず、模擬試験を重ねて試験の雰囲気に慣れ、時間内に問題を解く練習をしておくことが大切です。
また、筆記用具や時計などの持ち物は事前に準備しておきましょう。試験当日は余裕を持って会場に行き、落ち着いて最終の準備をすれば、実力を十分に発揮できるはずです。徹底的な対策と心構えで、TOEICに臨んでください。
しっかり反省をして次のステップへ
TOEIC試験の後、受験者には公式認定証が送られてきます。その認定証には、リスニングとリーディングの個別スコアとトータルスコアが記載されています。さらに詳しく見ると、自分の英語力をより具体的に把握できる「項目別正答率(Abilities Measured)」という情報が確認できます。
「項目別正答率」は、リスニング5項目とリーディング5項目の計10項目から構成されており、それぞれの項目の正答率が棒グラフで示されています。「具体的な情報に対する応答力」など、具体的なスキルが項目として記載されています。
この結果を見ると、自分の得意不得意が一目で分かります。トータルスコアだけでは見えにくい弱点を発見し、次の学習や試験に生かすためにも、ぜひ「項目別正答率」を活用してみてください。
以下が、「項目別正答率」のリスニングの項目とその求められる能力です。
項目 | 能力 |
---|---|
L1 | 短い会話や説明を聞き、具体的な情報を正確に理解する能力 |
L2 | 長い会話や説明を聞き、具体的な情報を正確に理解する能力 |
L3 | 短い会話や説明から推論を行い、話の主旨や目的を理解する能力 |
L4 | 長い会話や説明から推論を行い、話の主旨や目的を理解する能力 |
L5 | 話者の意図や隠された意味を聞き取り、理解する能力 |
以下が、「項目別正答率」のリーディングの項目とその求められる能力です。
項目 | 能力 |
---|---|
R1 | テキストから大まかな情報を理解する能力 |
R2 | テキストから具体的な情報を見つけ、理解する能力 |
R3 | 一つのテキストの中や複数のテキストの間で情報を関連付ける能力 |
R4 | テキストの語彙を理解する能力 |
R5 | テキストの文法を理解する能力 |
大学生におすすめのTOEIC対策の参考書
目的 | レベル | 教材 |
---|---|---|
語彙力アップ | 全レベル | TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ(朝日新聞出版) |
語彙力アップ | 全レベル | 【単語帳】世界一わかりやすい TOEICテストの英単語(KADOKAWA) |
リスニング力アップ | 全レベル | TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+(アルク) |
リーディング力アップ | 全レベル | TOEIC(R) L&R テスト 究極のゼミ Part 7(アルク) |
文法力アップ | 初級~中級 | 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略(祥伝社) |
テスト対策 | TOEIC経験者 | TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術(アルク) |
テスト対策 | 全レベル | 公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8(IIBC) |
テスト対策 | 全レベル | TOEICテスト対策のエキスパート(朝日新聞出版) |
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
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TOEIC対策の最も有名な参考書シリーズの一冊である。TOEICは同じ語彙や問題を使用する傾向があり、この本の厳選された単語1000語を学習することで、TOEICで必要とされる単語力を確実に身につけることができます。
実際、この本を活用して多くの英語学習者がTOEICで高得点を獲得しています。TOEICの得点を本気で伸ばしたい学習者にとって、この参考書は必携の一冊と言えるでしょう。
世界一わかりやすい TOEICテストの英単語
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この英単語集は、従来の単語帳とは異なり、単語の意味を暗記するだけではなく、著者の分かりやすい説明によって、その背景やニュアンスまで理解できるのが特徴です。こうした工夫によって、より単語を定着させられるでしょう。
さらに、音声ダウンロード機能があり、リスニング力の向上も図れます。単語と発音をリンクさせながら、総合的な英語力の向上が期待できるでしょう。
TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+
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「TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+」は、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応した参考書です。本番のテストに近い形式で模擬試験ができるため、リアルな試験体験が可能です。そして、各問題には詳しい解説が付いており、理解を深めるのに役立ちます。
さらに、全問題に動画解説が用意されているのも魅力的です。視覚的に説明を受けられるため、分からない箇所や難しい項目でも理解が深まります。反復学習に自信がない方や、分からない問題を残しがちな方にもおすすめの一冊なのです。
TOEIC(R) L&R テスト 究極のゼミ Part 7
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TOEICの長文読解が苦手な人向けの参考書『TOEIC(R) L&R テスト 究極のゼミ Part 7』は、Part 7の特性を解説し、設問別の問題と解答テクニック、注意点を詳しく記載しています。
特に「ゼミ生中継」のコーナーでは、講師と生徒の対話形式で学習できるため、よく間違えるポイントとその対処法がわかりやすく理解できます。Part 7を徹底的にマスターしたい人に最適な一冊と言えるでしょう。
1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略
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TOEIC L&Rテストで高得点を狙うには、単に単語力だけでなく、確かな文法力が必須です。「1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略」は、そんな文法力の定着を目指せる一冊です。
Part 7の複雑な英文を的確に読み解くには、曖昧な文法知識では通用しません。この参考書を活用すれば、英文法の徹底的に復習でき、スムーズに英文を読むことが可能になります。読解スピードを上げたい人と英語を読むのがストレスな人にはおすすめの一冊です。
TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術
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TOEIC(R) L&Rテストの対策には、ただ時間を費やすだけでなく、効果的な方法で取り組むことが重要です。この本は、実際の試験に基づいた48の解答テクニックや、スコア向上につながる学習方法を豊富に収録しています。
単に試験の範囲を網羅するだけでなく、問題の考え方や時間の使い方にこだわることも大切であることに気づかせてくれる、最高の一冊となっています。
公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8
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「公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8」は、TOEIC公式から発行された信頼性の高い参考書です。
リーディングセクションの一部音声をスマホやPCにダウンロードできる便利な機能があり、いつでも手軽に学習を進められます。
TOEIC対策には欠かせない教材として多くの人に活用されており、ここで得点が取れれば自信にも繋がるでしょう。
TOEICテスト対策のエキスパート
「TOEICテスト対策のエキスパート」には、5人の専門家が厳選した3000語が重要度順に収録されており、この本を活用することで、最も必要な単語から順番に学習を進めることができ、効率的にスコアアップすることができます。
これまでの参考書とは異なり、TOEIC受験者の可能性を最大限に引き出します。単語の勉強法にもこだわりたい人にはおすすめの一冊です。
英会話教室に通ってTOEIC対策をやるのもおすすめ
ベルリッツ
TOEICの対策で迷っている人におすすめしたいのが、ベルリッツ英会話教室です。初心者からスコアアップを目指す人が目標に合わせて最適なプログラムを選べます。
ベルリッツの強みは、様々なプログラムを用意していることにあります。一人で勉強するのが難しい人や、長期間モチベーションを保ちづらい人も、経験豊富な日本人講師のサポートで継続的に勉強することが可能です。
まず何をすればいいかわからない方や自分で勉強するのに自信がない方は、ベルリッツのTOEICプログラムに参加してみてはいかがでしょうか。
ECC外語学院
ECC外語学院は、TOEICの受験対策を全力でサポートしており、そのサービスの一つとして、集中的にTOEICの勉強ができる「TOEIC®L&R TEST 集中コース」があります。
この集中コースでは、短期間でTOEICのスコアを大きく伸ばすことが可能です。実際に、ある受講生は僅か3ヶ月の受講でスコアを340点も上げた実績があります。
ECC外語学院では、一人ひとりの能力と目標に合わせた個別指導を行っているため、自分のペースで効率的にスコアアップをしたい人におすすめです。
AEON
TOEICの得点を上げるには、自分のレベルに合った勉強方法が大切です。英会話教室イーオンなら、受講生一人ひとりの英語力と目標スコアに応じて、3つのコース別クラスを用意しており、自分に合ったペースで着実に力をつけられます。
また、イーオンの魅力は、実際にTOEICで高得点を取った経験豊富な日本人講師陣です。彼らは試験の作問傾向を熟知しており、効果的なテクニックや勉強法、さらには心構えまでアドバイスしてくれます。
自分の実力に合わせて、実際の試験を想定しながら勉強を進められるイーオンを、TOEIC対策の選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
大学生のTOEIC勉強法についてまとめ
本記事では、大学生のためのTOEIC勉強法や点数の目安について紹介しました。
TOEICには総合的な英語力が求められますが、初心者でも点数を上げることが可能です。
まずは、自分の実力を知り、目標を設定してみましょう。
TOEICは将来必ず役に立つので、大学生のうちに是非チャレンジしてみてください。