司法書士と司法試験で悩むあなたへ|どっちが難しいかどっちを受けるべきかを解説
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「司法書士」と「司法試験」のどちらを目指すべきか、難易度やキャリアパスについて悩んでいませんか?
特に、法学部で法律を学んできた方の中には、司法試験の険しい道のりを前に、司法書士という選択肢も視野に入れ始めている方もいるかもしれません。
本記事では、司法書士と司法試験の難易度を、試験範囲、勉強時間、合格率といった具体的なデータに基づいて徹底的に比較します。
この記事を読むことで、漠然とした難易度への不安から解放され、将来の進路を具体的にイメージできるようになるはずです。
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【結論】司法試験の方が司法書士より難しい
司法試験と司法書士試験、どちらが難関かは一概には言えませんが、一般的には司法試験の方が難しいとされることが多いです。
しかし、試験範囲や勉強方法の相性によって、どちらの試験に苦労するかは人それぞれ異なります。ここでは、両試験の難易度をSNSの声から見ていきます。
司法書士の方が取りやすいと感じる声
司法試験は、裁判官・検事・弁護士になる為の資格です。
司法書士はその名の通りです。
司法書士はなじみがないかも知れませんが、上の3っつはわかりますよね?
司法書士は、不動産登記・会社登記など。
あとは認定司法書士となれるものもいて、簡易裁判もできます。
これぐらいですので、差は歴然です。
しかし、司法書士も簡単に取れる資格ではありません。
そうすると司法試験はもっと難しいです
僕は予備試験>司法試験>司法書士って認識です。司法試験は短答は物凄く簡単ですが論文はやはり難しいです。科目も8科目あります。
一般的に、司法試験は裁判官、検察官、弁護士を目指すための最難関国家資格です。
短答式試験の易しさとは裏腹に、論文式試験の難易度は非常に高く、8科目の広範な知識が求められます。
一方、司法書士は不動産登記や会社登記を主業務とし、簡易裁判所での代理業務も可能な「認定司法書士」の道もあります。
司法書士試験も決して容易ではありませんが、司法試験と比較するとその難易度には歴然とした差があり、司法書士の方が取得しやすいと感じる声が多く聞かれます。
司法試験の方が簡単になっているとの声も
司法試験については、短答式でみても昔は旧司法試験であれば
難解なパズル形式の問題も散見しましたし学説重視でした。全盛期は
前田説など主流となっていた位ですかね。
その時と比べて今は判例重視ともなり短答式レベルであれば(一概には
比較できませんが)以前よりも難易度レベルは下がったとも言えるかなと
思います。
一般的に難関とされる司法試験ですが、近年、試験制度の変更により、以前と比較して取り組みやすくなったという意見も聞かれます。
特に、短答式試験においては、かつての旧司法試験に見られたような難解な学説問題が減少し、判例重視の出題傾向に変化したという指摘があります。
もちろん、一概に難易度が下がったと断言することはできませんが、主要な判例をしっかりと理解していれば対応できる問題が増えたという見方もあります。
また、法科大学院制度の導入により、体系的な法律教育を受けた受験生が増えたことも、試験対策を効率的に進められる要因の一つと考えられます。
司法書士の方が取りやすいとされる理由
司法試験の方が難しいと言われることが多く、司法書士試験には、その特性から「比較的取りやすい」と感じる人がいるのが事実です。
ここでは、司法書士試験がそう考えられる理由を具体的に解説していきます。
試験形式が司法試験はハード
司法試験の最大の特徴は、3日間にわたる論文式試験を中心とした計4日間の長丁場で実施される点です。
論文試験では、数ページに及ぶ問題文を短時間で正確に読み取り、核心となる論点を抽出し、論理的かつ精緻な文章で解答する高度な力が求められます。
決まった解答フォーマットがなく、自ら論理構成を組み立てる必要があるため、分析力・読解力・表現力が総合的に問われます。
これに比べ、司法書士試験は択一式が中心で、記述式でもある程度解答の型が決まっているため、司法試験の方が試験形式としては格段にハードといえるでしょう。
必要勉強時間も司法書士の方が短いとされる
一般的に、司法試験に合格するために必要とされる勉強時間は2000時間から5000時間と幅広く言われています。
これは、個人の法律知識の習熟度や学習効率によって大きく変動するためです。
一方、司法書士試験に必要な勉強時間は約3000時間程度とされており、司法試験と比較すると、より明確な目安が存在します。
司法書士試験の学習内容は、登記法や民法など主要科目が中心であり、司法試験のような多岐にわたる法律分野を深く掘り下げる必要がないため、比較的学習計画を立てやすいと考えられます。
合格率はどちらも低い
司法書士試験の合格率は例年4~5%と非常に低く、2024年度(令和6年度)も5.3%にとどまっています。
一方、司法試験の合格率は近年40~45%と高い傾向にありますが、これは法科大学院修了や予備試験合格など、厳しい受験資格をクリアした人のみが受験できるためです。
特に予備試験の合格率は3~4%前後と司法書士試験と同等かそれ以上に低く、ここを突破しなければ司法試験を受けることができません。
どちらの試験も合格率だけを見れば非常に狭き門であり、簡単に合格できる試験ではないことが分かります。
司法書士と司法試験の違い
司法書士と司法試験は、どちらも法律に関わる専門職ですが、その業務範囲や試験内容には明確な違いがあります。
次に、両資格の試験制度や科目などを比較していきます。
そもそも司法書士試験・司法試験とは
司法書士試験
司法書士試験は、登記や供託の手続きの代理、裁判所や検察庁に提出する書類の作成、その他法律事務を行う専門家である司法書士になるための国家試験です。
試験は筆記試験と口述試験で構成され、合格には高度な法的思考力と正確な知識、そして実務に対応できる能力が試されます。
司法試験
司法試験は、裁判官、検察官、弁護士といった法曹資格を得るための国家試験で、司法制度全体を理解し、複雑な法律問題を分析・解決する能力が不可欠です。
近年、試験制度が新しくなり、法科大学院修了者または予備試験合格者のみが受験できます。
試験科目の違い
司法試験と司法書士試験には共通する科目もありますが、それぞれの業務内容に応じて特徴的な試験科目が設定されています。
両試験に共通するのは「憲法」「民法」「刑法」「商法」「民事訴訟法」ですが、司法試験ではこれに加えて「刑事訴訟法」が重視され、実際の刑事事件処理に必要な知識や論理的思考力が問われます。
一方、司法書士試験では「不動産登記法」「商業登記法」「供託法」「司法書士法」など登記や供託に関する専門的な法知識が中心となり、実務での応用力も評価されます。
合格後に進むルートの違い
司法書士試験に合格した後は、新人研修を修了することで、司法書士として登記や供託などの独占業務に従事できるようになります。
一方、司法試験合格後はすぐに弁護士や裁判官、検察官として働けるわけではありません。
まず1年間の司法修習という実務研修を受け、その修了試験に合格して初めて法曹資格(弁護士・裁判官・検察官)を得ることができます。
司法書士・司法試験のどちらがおすすめ?
適性や将来の目標によって、司法書士と司法試験のどちらがおすすめできるかは変わってきます。
以下では、それぞれの試験がどのような方に向いているのか、その特徴を詳しく見ていきましょう。
司法書士がおすすめな人の特徴
司法書士がおすすめな人は、以下のような特徴を持っていることが多いです。
独立志向が強い人
司法書士は、法律の専門家として独立開業しやすい資格です。
自分の裁量で仕事を進めたい、地域に根ざした活動をしたいという独立志向の強い方にとって、司法書士は非常におすすめです。
登記や供託、成年後見といった業務は、個人事務所でも十分に展開できます。
もちろん、経験を積むために事務所に勤務することも可能ですが、将来的に自分のペースで仕事に取り組みたいという意欲があるなら、司法書士の資格取得は有力な道を開きます。
地道に勉強するのが得意な人
司法書士試験は、司法試験と比較して論文式の問題の割合が少なく、基礎知識をしっかりと積み重ねることが合格への近道となります。
コツコツと条文や判例を読み込み、過去問を丁寧に分析するような、地道な努力が得点に結びつきやすい試験と言えるでしょう。
一攫千金的な発想ではなく、着実に知識を吸収し、理解を深めていく学習スタイルが得意な方には、司法書士試験の勉強方法は非常に合っていると考えられます。
司法試験がおすすめな人の特徴
一方で、司法試験がおすすめな人は以下の通りです。
幅広く法律業務をこなしたい人
司法試験に合格し弁護士になると、その業務範囲は多岐にわたります。
訴訟代理はもちろんのこと、契約書の作成・チェック、企業法務、相続・離婚問題、刑事事件など、法律に関わるあらゆる分野で活躍することが可能です。
より広範な法律知識を駆使し、多様な問題解決に貢献したいという意欲を持つ方にとって、司法試験は最適な道と言えるでしょう。
社会の様々なニーズに応えながら、自身の専門性を深めていくことができるため、常に新しい知識や経験を吸収し、成長し続けたいと考える方におすすめです。
より長期的にキャリアプランを考えている人
司法試験合格後のキャリアパスは、非常に多様です。
弁護士として法律事務所に所属するだけでなく、企業内弁護士、検察官、裁判官といった道も開かれています。
また、経験を積むことで独立開業したり、専門分野を極めて第一人者を目指したりすることも可能です。
より長期的な視点で、自身の専門性を高めながら、社会的な影響力の大きな仕事に携わりたいと考える方にとって、司法試験は将来の可能性を大きく広げる選択肢となるでしょう。
司法書士・司法試験への挑戦には通信講座がおすすめ
司法書士と司法試験の合格には相当な勉強時間が必要で、独学での合格は決して容易ではありません。効率的に合格を目指すなら、通信講座の利用がおすすめです。
自分のペースで学習を進められ、予備校に通うよりも費用を抑えられる場合が多く、忙しい社会人や学生の方でも無理なく学習に取り組めます。
ここでは、それぞれにおすすめの通信講座を紹介していきます。
司法書士講座のおすすめ3選
アガルート

項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
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サポート体制 | 質問対応、月一のホームルーム動画、定期カウンセリング、学習カウンセリングチューター | 通信講座の中では他を寄せ付けない充実度 質問対応では他の受講生の質問とその回答まで閲覧可能 |
合格実績 | 本試験合格率は全国平均の4.13倍 | 合格者数が昨年度と比べて2.25倍になっており、合格者数自体も益々上昇している |
キャンペーン・割引情報 | 合格者特典として、全額返金+祝い金3万円を進呈 | 実質無料で、司法書士講座を受講すること可能 |
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アガルートの司法試験・予備試験講座について詳しく知りたい方はこちら。
クレアール

項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
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合格実績 | 非公開 | 公式HPに多数の合格体験記が掲載 |
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---|---|---|
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司法試験講座のおすすめ2選
アガルート

項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
価格 | 888,800円〜 | 伊藤塾よりは割安 追加の個別指導を付けると一気に高額になるので注意。 |
カリキュラム | 最短ルートが目指せる独自のカリキュラム | インプットを前倒しで終わらせることでアウトプットに時間を割ける |
講師 | 工藤北斗、谷山政司、丸野悟史、渥美雅大、渡辺悠人、石橋侑大、東浩作、林裕太、富川純樹、笠井佳樹、一之瀬和彦、小島武士、小林達雄、若杉咲良、岡大貴、船戸久史、田中耕一、豊崎章央、寺岡拓也、井上絵理子、佐藤高紳、北川大裕、江原佐和 | 全講師が新司法試験合格者 講師数は業界最大 |
オンライン教材 | 講義動画、Webテキスト、音声ダウンロード、学習進捗管理、オンライン添削 | スマホやPCでも快適に学べる 学習の進捗率をオンラインで管理 |
合格実績 | 602名の司法試験合格者を輩出、合格者占有率37.8%(令和6年度) | 合格者の声を累計793名分掲載 予備試験論文1位合格者を輩出 |
サポート体制 | 質問対応、月一のホームルーム動画、バーチャル校舎、論文マンスリーゼミ、定期カウンセリング、プロ講師による担任制 | 通学予備校レベルの手厚いサポート体制 |
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過去問分析に基づく講義は、重要論点の優先順位や、短答式・論文式それぞれの攻略法を明確に示してくれるため、効率よく合格に直結する知識を身につけられます。
また、添削指導では、司法試験合格者による具体的かつ的確なフィードバックが受けられ、論文力を着実に向上させることが可能です。
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資格スクエア

項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
価格 | 796,950円 | 他社と比べて安い |
カリキュラム | インプットとアウトプットを並行 | 「合格ロードマップ」「ステップ学習シート」でカリキュラムを可視化 |
講師 | 樋田早紀、斉藤伸明、佐々木一彦、宮武広 | 講師数は4名と少なめ |
オンライン教材 | 講義動画、問題集アプリ、AI模試 | オンライン学習機能の豊富さ・使いやすさは業界トップクラス |
合格実績 | 予備試験最終合格率25.9%(2023年度実績) | 全体の予備試験合格率の約7.24倍 |
サポート体制 | 学習進捗相談 質問対応 学習習慣化プログラム | 学習習慣化プログラムで学習量が5倍に 205回の論文添削指導付き |
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講義は経験豊富な講師陣が担当し、テキストは出題分析を基に独自作成されています。
カリキュラムは脳科学的根拠に基づくアウトプット重視型で、過去問演習やAIによる出題予測模試「未来問」など、実践力強化に特化しています。
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