大学生は司法書士資格を取ると就活に有利?在学中に合格するポイントを解説

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将来のキャリアに不安を感じ、「安定した仕事に就きたい」と考える大学生の中には、司法書士の資格取得を視野に入れ始める方もいるかもしれません。

しかし、司法書士は難関資格として知られ、「大学生で合格する人はほとんどいない」といった情報に不安を感じている方も多いでしょう。

この記事では、司法書士資格が就職活動にどの程度有利なのか、また、その魅力について解説します。

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【結論】司法書士の資格取得は就活で有利に働く

司法書士の資格を大学生のうちに取得することで、就職活動で有利に働くケースはたしかにあります。

ただし、その評価は主に法律業界や不動産業界など、特定の業種に限られるのが実情です。

また、司法書士試験は非常に難関なため、就活全般でのアピールを目的とするなら、別の資格を検討するのも一つの選択肢でしょう。

それでも、司法書士は専門性と将来性に優れた魅力的な職業です。在学中から学び始めることには十分な価値があります。以下で詳しく解説していきます。

司法書士資格を取ることによる就活へのメリット

ここでは、司法書士資格が就活でどのように評価されるのか、そのメリットについて詳しく見ていきます。

専門性が大きく評価される企業が存在

司法書士資格は専門性が非常に高いため、一般企業の就職活動においては必ずしも大きなアドバンテージになるとは限りません。

しかし、司法書士事務所や司法書士法人、法律事務所・弁護士法人、企業の法務部門など、法律知識や登記業務が直結する分野では高く評価されます。

特に司法書士事務所では、大学生のうちに難関資格を取得した人材は即戦力として歓迎され、採用にも前向きです。

また、法律事務所や企業法務でも、登記や実務知識があることで業務を任されやすく、他の応募者との差別化につながります。

大学卒業後に司法書士として働けるということが何より嬉しいです。あのとき受験を決意して、本当によかったと思います。(一部抜粋)

伊藤塾

非常に希少価値の高い大学生になれる

司法書士試験は非常に難易度が高く、合格率はおよそ5%程度です。その中でも、22歳以下(=大学生世代)の合格者はごくわずかです。

下記は、法務省の発表データをもとにした、22歳以下の合格者数の推移です。

年度

22歳以下合格者数

2014年

10人

2015年

6人

2016年

7人

2017年

7人

2018年

10人

2019年

7人

2020年

9人

2021年

10人

2022年

14人

2023年

9人

出典:資格ワン「司法書士合格する大学生はどのくらい?」

上記の通り、大学生で司法書士資格を持っている人は非常に珍しく、特に法律知識や専門性を重視する企業や業界では、「非常に希少価値の高い人材」として高く評価されるでしょう。

努力を継続できる人間性の証明になる

司法書士資格は非常に難関であり、合格には並大抵の努力では到達できません。

長期間にわたる計画的な学習や、繰り返しの復習、困難に直面しても諦めずに挑戦し続ける姿勢が求められます。

そのため、司法書士資格の取得は「継続して努力できる力」や「高い学習能力」を持っていることの明確な証明となります。

資格取得を通じて得たこれらの能力や姿勢は、就職活動においても高く評価され、企業に対して自分の人間性やポテンシャルを強くアピールする材料となります。

司法書士資格を目指すことによる就活へのデメリット

司法書士資格は就職活動において一定の強みになる一方で、注意すべき点もあります。

ここでは、司法書士を目指すことが就活にどのようなデメリットをもたらす可能性があるのか、主なポイントを解説していきます。

コスパが悪い

司法書士資格を目指すことによる就活へのデメリットは、まず「コスパが悪い」と言われる点です。

司法書士試験は難関であり、合格率は約5%と非常に低く、必要な学習時間はおよそ3000時間とされています。

この膨大な勉強時間を確保するため、遊びの時間は大幅に減り、学業との両立も難しくなります。

また、努力に対して資格取得後すぐに高収入が得られるわけではなく、他士業と比べても資格取得の「コスパ」が良いとは言えません。

企業によってはマイナスの印象を抱かせる可能性も

司法書士資格は法律系の職種や司法書士事務所などでは強みになりますが、すべての企業で高く評価されるわけではありません。

特に業務内容と資格の内容が直接関係しない一般企業の場合、「なぜこの難関資格を取得してまで、うちのような業種を志望するのか」と疑問を持たれることもあります。

また、「将来的に資格を活かせる職場へ転職してしまうのではないか」と警戒される可能性もあるため、企業によってはマイナスの印象を与えてしまうリスクもあるのです。

司法書士自体の魅力とは

では、そもそも司法書士という仕事にはどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、その特徴ややりがいについて紹介します。

多様な働き方が選べる

事務所に勤めて安定した環境で経験を積むこともできれば、自ら独立して開業し、自分のペースで仕事を進めることも可能です。

ライフスタイルや将来のキャリアプランに合わせて柔軟に働き方を選べるため、自由度の高い職業として人気があります。

そのため、自分のペースで成長したい方や、将来的に自分の事務所を持ちたいと考えている方にもおすすめです。

生涯安定して働ける

また、安定性の高さも司法書士の大きなメリットの一つです。

不動産登記や会社設立、相続手続きといった業務は景気に左右されにくく、常に一定の需要があります。

そのため、独立・開業後も安定した仕事量が見込めるうえ、専門性の高さから社会的な信頼も厚い職業です。

長く安定して働きたい人にとって、司法書士は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

独立開業で高収入も狙える

司法書士は、独立開業によって高収入を目指せる職業です。

不動産登記や会社設立、相続手続きなど、幅広い法律業務を扱う専門職であり、資格を取得すれば事務所に勤務するだけでなく、自分で開業して仕事の幅を広げることもできます。

また、独立後は、自分の努力や工夫次第で収入を大きく伸ばすことができ、地域に根ざして信頼を築きながら、長く活躍していくことが可能です。

社会的信用が高い

さらに、その社会的信用の高さも魅力の一つです。

重要な法的手続きを担う司法書士は、個人や企業の権利を守る存在として、高い信頼を得ています。

公的な書類を扱う責任ある立場であるため、誠実さや正確性が求められますが、その分、社会からの評価も大きく、専門職としての誇りとやりがいを持って働くことができます。

司法書士合格を在学中にめざすのはとてもおすすめ

司法書士の資格取得を在学中に目指すことには、多くのメリットがあります。

以下では、大学生のうちに司法書士を目指すことがなぜおすすめなのか、その理由を詳しく見ていきます。

勉強時間を多くかけられるため合格可能性も高まる

司法書士を在学中に目指すのは、非常におすすめです。

社会人になると仕事や家庭の事情でまとまった学習時間を確保するのが難しくなりますが、大学生は比較的自由な時間が多く、計画的に勉強時間を確保しやすい環境にあります。

そのため、集中して学習に取り組むことができ、合格の可能性も高まります。

司法書士はいつ目指すべきか。


私の場合は大学生の時間を勉強に投下できたのがよかったです。体力ないタイプなのでおそらく働きながらだと試験勉強が続かなかった。自分は司法書士を初手に選んでよかったとは思ってますが、働きながら取得した方は本当に尊敬です!

X(旧Twitterより)

大学生であれば2〜3年で合格を目指せる

司法書士試験は難関ですが、大学生なら2〜3年かけて計画的に勉強すれば十分合格を狙えます。

特に法学部以外の学生でも、試験対策に特化した勉強を積み重ねれば合格できる点が魅力です。

勉強時間の確保や継続力が求められますが、大学生の柔軟な時間を活かして早めに行動することで、将来の選択肢を大きく広げられるでしょう。

司法書士業界での就職に困らない 

上記でも述べたように、司法書士試験は難易度が高く、合格者が限られているため、資格を持っているだけで専門職として高く評価されます。

特に司法書士事務所や司法書士法人では、若いうちに合格した人材は即戦力として歓迎される傾向があり、採用にも積極的です。

さらに、合格者向けの求人は比較的多く、未経験者でも応募可能な事務所が多数あります。

在学中に合格できれば、卒業後すぐに安定した職場でキャリアをスタートできる可能性が広がります。

コロナ禍の中ではありますが、司法書士業界は景気が悪いわけではなく、実際合格してからは逆にいくつかの事務所様から直接お声がけいただいたりしました。

今後も相続登記義務化の流れもあり、就職活動では売り手市場が続くかと思われます。合格するまでは大変でしたが、合格して本当に良かったと思います。(一部抜粋)

伊藤塾

司法書士合格に向けて通信講座の利用がおすすめ

司法書士は将来性や専門性の面で非常にメリットの大きい資格ですが、そのぶん必要な勉強量も多く、独学で合格を目指すのは簡単ではありません。

特に初学者にとっては、効率的な学習の進め方や法改正への対応に苦労することもあります。

そこでおすすめなのが、通信講座の活用です。通信講座であれば、自分のペースで学習を進められるうえ、通学型に比べて費用を抑えられるケースも多く、忙しい学生にもぴったりです。

ここでは、司法書士合格を目指す方におすすめの通信講座を3つご紹介します。

アガルート

項目

内容

ポイント

料金

例:司法試験予備試験最短合格カリキュラム998,800円、ライト版888,800円、単科講座もあり。割引・分割払い対応。

他社(伊藤塾等)より安価な場合が多く、分割手数料無料や各種割引制度が充実。

テキストの特徴

講師自作・監修のオリジナルテキスト。

フルカラー、図表・アイコン多数、過去問情報や索引も充実。

視覚的にわかりやすく、必要な知識を効率よく集約。インプット・アウトプット両面で使いやすい。

講師・講義

試験合格者・指導経験豊富なプロ講師が担当。

短時間(30分程度)単位の動画講義。

講師がテキストも作成し、講義と一体化。効率的なカリキュラム設計で社会人や初学者にも好評。

サポート体制

オンライン質問サービス(KIKERUKUN)、Facebookグループ、定期カウンセリング、個別指導オプション。

講師に直接質問可能(回数制限あり)、学習進捗管理や添削も選択可。初学者も安心の手厚いサポート。

合格実績

司法試験2023年度合格者641名、合格占有率36%。他資格でも高い合格率や全額返金・お祝い金制度あり。

業界トップクラスの合格実績。合格者の声多数掲載。


キャンペーン・割引

常設割引(再受講・他校乗換・グループ割等10~20%)、期間限定セール(アウトレット・早割等)、分割手数料0円。

多種多様な割引があり、ほぼ全資格で何らかの割引制度が利用可能。合格特典(返金・お祝い金)も充実。

アガルートは、予備校に比べて受講料が安く、特にコストパフォーマンスに優れています。

短時間で効率よく学べるカリキュラム設計や、オンライン質問・カウンセリングなどの手厚いサポート体制も充実しており、初学者や社会人でも安心して学習を進められます。

また、合格実績も十分で、令和6年度の合格率は21.9%と全国平均の約4倍を記録しており、信頼できる実績があります。

さらに、質問が無料・無制限でできるサポート体制も整っており、通信講座でありながら学習の不安を解消しやすいのも魅力です。


クレアール

項目

内容

ポイント

料金

初学者向け1年コース:通常約38万円、割引時約19万円。

2年コース:通常約52万円、割引時約27万円。など

キャンペーンや割引を利用すれば大幅に安く受講可能。

時期によって割引率が異なるため要チェック。

テキストの特徴

「非常識合格法」採用。合格に必要な範囲に絞った効率的な教材。

紙とPDF両方で提供。

実体法と手続法を一体で学べる構成。

無駄を排除し、合格点を確実に取るための論点に集中。PDFはコピー・ペースト可能で復習に便利。

講師・講義

教材作成から講義まで一貫指導。

初学者にも分かりやすい解説。

実務家講師も在籍。

講師自身も合格経験者。丁寧な語り口で基礎から実務までしっかり指導。

サポート体制

質問制度(回数無制限・メール等で対応)。

答案の採点・添削サービス。

安心保証プラン(+5万円で1年延長、合格時返金)。

疑問点はすぐに質問可能。学習相談も受付。合格サポートが充実。

合格実績

指導歴56年。司法書士試験合格者多数。

初学者でも短期合格が可能なカリキュラム。合格者の声も多数掲載。

キャンペーン・割引情報

・期間限定割引キャンペーン(受講料半額近くになることも)

・ヤル気コメントで1万円OFF

・他資格応援割引で5,000円OFF

・各種割引併用可

割引は時期や条件により変動。キャンペーン時が特にお得。

複数割引の併用も可能。

クレアールの司法書士講座は、「非常識合格法」という独自の学習法を採用しており、合格に必要な範囲に絞って効率的に学べるのが特徴です。

また、クレアールは50年以上の歴史を持つ老舗の資格学校で、通信講座に特化しているため、大手予備校よりも費用を抑えられ、コストパフォーマンスに優れています。

教材は冊子とWebの両方で提供されており、スキマ時間を活用しやすいのも魅力です。

さらに、質問回数無制限や添削指導など、手厚いサポート体制が整っているため、独学が難しい部分も安心して学習を進められます。


スタディング

項目

内容

ポイント

料金

ミニマムコース:49,500円

ベーシックコース:69,300円

スタンダードコース:89,100円

コンプリートコース:99,000円

業界最安水準。大手予備校(30万~60万円)と比べて圧倒的な低価格。コース選択が柔軟で、必要なサービスだけ選べる。

テキストの特徴

Webテキストが中心。

図やスライドを多用し、スマホ・タブレットでの学習に最適化。冊子版テキストもオプションで用意。

コンパクトで要点がまとまっており、スキマ時間学習に最適。重要論点を効率よくインプットできる。

講師・講義

元Wセミナーのベテラン講師・山田巨樹先生が担当。

スタジオ収録のビデオ講義で、図やスライドを活用し分かりやすく解説。

短時間で要点を押さえた講義。スマホだけで完結し、初心者でも理解しやすい工夫がされている。

サポート体制

基本は自学自習型。オプションで「学習Q&Aサービス」(1回2,000円)や、コンプリートコースの「記述式添削指導サービス」(6回分)あり。

必要に応じて質問や添削を追加できる。自分のペースで進めたい人向け。

合格実績

具体的な合格者数や合格率は非公表であるものの公式HPには合格者の声を多数掲載。

合格者の体験談が豊富。短期間合格の実例もあり、実績は十分。

キャンペーン・割引情報

再受講割引(更新版コース27,500円~44,000円)、無料体験講座あり。時期によっては割引キャンペーンも実施。

無料でお試しできるので、内容を確認してから本申込が可能。

スタディング司法書士講座は、コストパフォーマンスに優れた通信講座として高い評価を受けています。

Webテキストと映像講義を中心に、ミニマムからコンプリートまで複数の受講プランが用意されており、最安49,500円から受講可能です。

また、スマホやPCを使えば、いつでもどこでも学習できるため、忙しい大学生でも自分のペースで学習を進めやすいのが特徴です。

講義やテキストは要点を絞っており、効率よく知識をインプットできるため、時間のない方にもおすすめです。

さらに、業界最安水準の受講料で経済的な負担も少なく、コストパフォーマンスが抜群です。


通信講座を活用して在学中に司法書士資格を取得しよう

司法書士資格は、専門性と希少価値が高く、法律・不動産分野で即戦力として事務所や企業法務で歓迎されます。そのため在学中に司法書士資格を獲得することはとてもおすすめです。

アガルート・クレアール・スタディングなどの通信講座を活用すれば、より合格確率を上げることもできるでしょう。

大学生活を活かして計画的に取り組めば合格の可能性も大きく向上させられます。就活で差を付け、将来の独立・高収入に向けて今こそ挑戦し、安定と自由を手に入れましょう!