社労士はユーキャンの講座だけで合格できる？特徴や口コミを踏まえて解説

ユーキャンの社労士講座だけでも合格は可能

ユーキャンの社労士講座は手軽さや分かりやすさから人気があります。

しかし「本当にこれだけで、あの難関試験を突破できるのだろうか？」と、一抹の不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言うと、ユーキャンの教材のみで合格すること自体は不可能ではありません。

過去にも多くの受講生が合格報告をしており、高い質を担保した講座であることは間違いありません。

しかし合格の可能性を高めるには、他の予備校が提供する答練（答案練習）や市販の過去問題集などを併用するのがおすすめと言えるでしょう。

確かに、ユーキャンは費用を抑えられ、自分のペースで学習を進められるという大きなメリットがあります。

初学者向けの丁寧な解説も魅力です。

一方で、通信講座特有のモチベーション維持の難しさや、複雑な応用問題への対応力が不足するといった側面も無視できません。

強い自己管理能力があり、コツコツと基礎を固めるのが得意なタイプの方であれば、ユーキャンだけでも合格レベルに到達できるでしょう。

しかし、学習計画の管理に自信がない方や、多様な問題に触れて実践力を徹底的に鍛えたいという方にとっては、ユーキャンだけではやや心許ないと感じる可能性があります。

ユーキャンだけでは対策が不十分になり得る理由

ユーキャンの教材は魅力的な一方で、それだけで社労士試験の対策を進めることには、いくつかの注意点が存在します。

なぜ「ユーキャンだけ」では対策が不十分になってしまう可能性があるのでしょうか。

ここでは、その理由を３つの側面から掘り下げていきます。

アウトプットの機会が少ない

知識を確実に自分のものにし、本番で使えるレベルに引き上げるためには、インプットだけでなくアウトプット、つまり問題を解く練習が不可欠です。

ユーキャンの教材にも添削課題や問題集は含まれていますが、専門スクールが提供するような頻繁な答練（答案練習）や詳細なフィードバックと比較すると、どうしても演習量は限られがちです。

また、本番さながらの緊張感で実力を試せる全国規模の模擬試験などは、基本コースに含まれずオプション扱いとなることが多い点も注意が必要です。

アウトプットの機会が少ないと、自分の弱点や理解度を客観的に把握しにくく、実践力不足のまま本番を迎えてしまう可能性があります。

社労士のみにリソースを割いているわけではない

費用を抑えられる点はユーキャンの大きな魅力ですが、その分、専門スクール（予備校）と比較した場合、教材の網羅性や情報の深さ、サポート体制の充実度という点では、差を感じる場面があるかもしれません。

疑問点に対する回答のスピードや的確さ、学習相談といった個別サポートの手厚さについて、一般的には専門スクールに分があると言えるでしょう。

もちろんユーキャンにも質問制度はあり、丁寧な対応を評価する声も多いです。

しかしより踏み込んだ解説や多角的なアドバイスを求める場合には、物足りなさを感じる可能性は考慮しておくべきです。

暗記に頼りがちな学習法になり得る

ユーキャンのテキストは図解も多く、初学者にも分かりやすいように工夫されています。

しかし、その分かりやすさが、かえって深い理解を伴わない表面的な暗記で満足してしまうリスクも潜んでいます。

「テキストを読んだ直後は分かった気になったのに、いざ問題を解こうとすると手が止まる…」

自分で意識しながら学習を進めないと、知識が有機的に繋がらず、単なる言葉の暗記に留まってしまうかもしれません。

社労士試験では、条文の背景や趣旨を理解した上での応用力が問われる場面も多く、注意が必要です。

利用者の声からユーキャンの社労士講座を調査

教材の特徴やメリット・デメリットを理解した上で、次に気になるのは「実際にユーキャンを使った人はどう感じているのか？」ということでしょう。

ここでは、インターネット上の口コミサイトやSNSなどで見られる利用者の「生の声」を調査し、ユーキャンの社労士講座のリアルな評価を探っていきます。

成功体験だけでなく、残念ながら目標を達成できなかった方の声にも耳を傾けることで、より多角的にユーキャン講座を判断する材料が見つかるはずです。

ユーキャンだけでも受かった人はいる

私はユーキャン「だけ」で合格したので他社との比較はできませんが、模試も、学習資料も分かりやすくて丁寧でした。模試はいま振り返ると、難易度も出題範囲もバランスが取れていたように感じます。本試験では「あ、なんか解いたことがある」と応用がきいて助かったものが数問あったと思います。

Xより

ユーキャンの社労士講座では合格できないというのはデマです。ソースは私
教材にこだわる人ほど合格からは遠ざかるのではないでしょうか
大切なのはその教材を使って自分がどれだけ努力するか、です

Xより

インターネット上を探すと、「ユーキャンの教材だけで社労士試験に合格できた」という喜びの声は確かに見つかります。

「法律初学者でもテキストが非常に分かりやすかった」「バランスが取れた教材だった」といった、ユーキャンのメリットを実感した口コミが代表的です。

しかし、同時に「合格のためには相当な自己管理能力と学習計画が必要」「結局、市販の過去問題集もかなりやり込んだ」といった旨のコメントも多く見られます。

社労士試験合格までの勉強時間
1420時間40分
【内訳】（長い順）
209時間07分：ユーキャン過去＆予想問題集
125時間36分：ユーキャン速習+はじめてレッスン
120時間00分：合格のツボ（選択＋択一）
116時間10分：LEC全日本公開模試・ファイナル模試
114時間47分：大原社労士24Youtube＋大原ブログ

Xより

合格のためには教材の良さ以上に本人の強い意志と多大な努力、そして工夫が不可欠です。

ユーキャンだけでは受からなかった人も多数

昨日の社労士試験！
市販のユーキャンの速習テキストと
予想過去問題集と無敵の社労士直前対策の3冊で4月から勉強したんやけど、
不合格
合格するには予備校や通信講座の講義が必要なものなんですかね？
今回受験して分かったのは
社会保険科目弱いw
来年は得意にする！

Xより

社労士試験落ちたな～とじわじわ身に染みてきた。これから一年どうしようか。ユーキャンもう一年やろうかな。まだ分割払い終わってないんだが。二年目って割引ないのかな？

Xより

一方で、「ユーキャンだけでは合格できなかった」という声も、残念ながら合格者の声と同じくらい、あるいはそれ以上に多く見られます。

社労士試験の合格率は例年低い水準であり、多くの方が苦戦している現状があることも事実です。

ユーキャンの講座へ改善点を指摘する声も

やっぱりスタディングの社労士講座
めちゃくちゃわかりやすい
ブルペンション減額方式の部分で
ユーキャンのテキストには計算式の意味が書かれてないから
無理やり覚えるしかないって思わせてくるもん……

Xより

ただ　白書や法改正が若干
手薄かな？と感じましたの
ので　何か補強が必要かな？
と感じております☆

Xより

ユーキャンの講座に対して改善してほしいという声もいくつか見られました。

分野によって解説が甘く、暗記頼りの内容になっている部分や、そもそもテキストの情報量が他社と比べて薄いと感じる人もいらっしゃるようです。

ユーキャンの社労士講座の特徴

ユーキャンの社労士講座は、価格面で他社と比較しても安価であり、特に初学者に向けたわかりやすいフルカラーのテキストが特徴です。

質問制度があり、受講期間中は1日3回まで質問できます。2023年の大幅リニューアルにより、デジタル化が進み、重要ポイントを凝縮した動画講義やWEBテストが利用可能になりました。

ここでは、改めて講座の「メリット」と「デメリット」に分けて、その具体的な中身を整理していきます。

ユーキャンの社労士講座を受講する！

メリット

特に、学習の始めやすさや続けやすさに関わる部分で、ユーキャンならではの強みが見られます。

費用面でのメリットも、多くのかたにとって見逃せないポイントでしょう。これらのメリットが、ご自身のニーズと合致するかどうかを考えてみてください。

テキストが見やすい

ユーキャンのテキストは、法律初学者でも抵抗なく学習を始められるよう、視覚的な分かりやすさに徹底的にこだわっている点が最大のメリットと言えるでしょう。

図解やイラストが豊富に使われており、複雑な制度や法律用語も、かみ砕かれた表現で解説されています。

「難しい法律の勉強」というイメージを払拭し、学習へのハードルを下げてくれる工夫が随所に見られます。

実際に、「テキストがカラーで読みやすかったから続けられた」という口コミは非常に多く、挫折しにくい教材と言えるかもしれません。

値段が安い

専門学校（予備校）の通学・通信講座と比較して、受講費用を大幅に抑えられる点は、ユーキャンの大きな魅力です。

一般的に予備校の社労士講座は20万円を超えることも少なくありませんが、ユーキャンならその半分程度の費用から学習を始められる場合があります。

これは、家計を管理しながら自己投資を考える方にとって、非常に大きなメリットです。

また、条件を満たせば「教育訓練給付制度」を利用でき、さらに費用負担を軽減できる可能性もあります。

参考：厚生労働省 教育訓練給付制度

デメリット

一方で、ユーキャンの社労士講座には注意すべき点や、人によってはデメリットと感じられる部分も存在します。

購入前にこれらのデメリットもしっかりと把握しておくことで、後悔のない選択に繋がるでしょう。

追加オプションで費用がかさむ

基本コースの価格が安いことはメリットですが、学習を進める中で模擬試験や直前対策講座などが必要になった場合、それらが別料金のオプションとなっていることがあります。

結果的に、これらのオプションを追加していくと、「思ったよりも費用がかさんでしまった」ということになりかねません。

最初に提示される価格だけでなく、合格までに必要となりそうなオプション費用も含めたトータルのコストを事前にシミュレーションしておくことが重要です。

どの範囲までが基本サービスに含まれているのか、契約前によく確認しましょう。

動画講義のスタイルは好みが分かれる？

ユーキャンの講義動画は、スマートフォン等で視聴でき、再生速度の変更機能（例: 1.25倍、1.5倍、2.0倍など）も搭載されていることが多く、効率的な学習が可能です。

しかし、一コマあたりの講義時間が比較的短い傾向にあり、一つの論点についてじっくり深く解説を聞きたい方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

また、基本的にはスタジオ収録された講義が中心となるため、ライブ授業のような臨場感や、講師とのリアルタイムな質疑応答といったインタラクティブ性は期待できません。

講師がよく変わる

ユーキャンの講座では、科目ごと、あるいは教材の改訂年度によって担当講師が変わることがあります。

様々な講師の視点から学べるという見方もできますが、一人の講師から一貫した指導を受けたい、特定の講師との相性を重視したい、という方にとってはデメリットと感じられるかもしれません。

講師が変わることで解説のトーンや強調点が微妙に異なり、学習中に戸惑いを感じる可能性もゼロではありません。

実績豊富な他の通信講座の活用がおすすめ

ユーキャンも有力な選択肢ですが、社労士試験合格を目指せる通信講座は他にも多数存在し、それぞれに独自の強みや豊富な実績を持っています。

教材の構成、講義スタイル、サポート体制、費用などは各社で異なります。

視野を広げて他の講座も比較検討することで、よりご自身の学習スタイルや予算、求めるサポートに合致した、最適な選択肢が見つかるかもしれません。

アガルート

アガルートアカデミーは、難関試験対策に特化した通信講座で、2023年度の社労士試験では全国平均の約4.36倍、27.86％という高い合格率を達成しました。

合格から逆算して組まれたカリキュラムにより、インプット学習からアウトプット演習まで無駄なく進められるのが大きな特長です。

さらに、定期的なカウンセリングや回数無制限の質問対応など、学習者一人ひとりを手厚く支援するサポート体制が整っているため、疑問や不安をすぐに解消でき、モチベーションを維持しながら難解な論点もスムーズに理解できます。

広範な出題範囲を効率よくマスターするための最適な環境が整っていると言えるでしょう。

アガルートの社労士講座を受講する！

アガルートの社労士講座について詳しく知りたい方はこちら。

アガルートの社労士講座の評判・口コミは？料金や合格率を他社と比較して解説

フォーサイト

フォーサイトは初めて社労士の学習を始める人でも、無理なく続けられるよう工夫が凝らされた通信講座です。

2023年度の社労士試験では全国平均の約4.05倍にあたる25.9％の合格率を誇り、その実績の高さがうかがえます。

視覚的に理解しやすいフルカラーテキストには図解やイラストが豊富に盛り込まれており、複雑な法律や制度もイメージしながら学べる設計になっています。

また、忙しい社会人や学生でも、手軽に学習を積み重ねられる点が大きな魅力です。

eラーニングシステム「ManaBun」を活用すれば、講義動画の視聴からテキスト確認、過去問演習、進捗管理までをスマホひとつで完結できるため、通勤中や休憩時間などのスキマ時間を効率よく学習に充てられます。

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フォーサイトの社労士講座について詳しく知りたい方はこちら。

フォーサイトの社労士講座の評判・口コミは？料金や合格率を他社と比較して解説

クレアール

クレアールは、合格のために「満点」を追い求めるのではなく、社労士試験の合格ライン（約60～70点）を確実に超えることを最優先に考える通信講座です。

長年の指導データをもとに編み出された「非常識合格法」では、試験範囲を徹底的に絞り込み、過去の出題傾向から「捨ててよい論点」と「絶対に押さえるべき論点」を明快に区分しています。

限られた学習時間を、本当に必要な部分に集中させることで、効率的かつ最短ルートでの合格を目指す講座となっています。

さらに、万一合格できなかった場合でも安心の「セーフティコース」を用意しています。翌年度の受講料が免除になる仕組みで、経済的な負担を軽減しながら学習に専念できる環境が整っています。

無駄を削ぎ落とした学習戦略と充実したバックアップ体制により、難関試験への挑戦を精神面・金銭面の両面から支えてくれるのがクレアールの大きな強みです。

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クレアールの社労士講座の評判・口コミは？料金や合格率を他社と比較して解説

ユーキャンの講座がおすすめできる人

ここまでユーキャンの社労士講座について様々な角度から見てきましたが、結局のところ、どのような人にこの講座はおすすめできるのでしょうか。

まず大前提として認識しておきたいのは、社労士試験の厳しさです。平均合格率は例年5〜7％程度（2023年度試験は6.4％）と低く、合格に必要な総学習時間は一般的に1,000時間前後とも言われています。

参考：厚生労働省「第55回社会保険労務士試験の合格者発表」

この決して容易ではない試験に、ユーキャンの教材だけで立ち向かうことを考えるならば、やはり「一人で黙々と学習を継続できる強い意志と自己管理能力」を持っていることが極めて重要になります。

例えば、カフェや図書館などで、自分のペースで集中して学習を進めるのが得意なタイプの方には、ユーキャンは有力な選択肢となり得るでしょう。

さらに、提供された教材で疑問点が解消しきれない場合に、自分で参考書やインターネットなどを活用して必要な情報を探し出すような主体的な学習姿勢も求められます。

もし、「自分は一人だとどうしても怠けてしまう」「疑問点はすぐに質問して解決したい」「手厚いサポート体制がないと不安」と感じるようであれば、無理にユーキャンに固執せず、他の専門学校（予備校）の講座利用を検討することをおすすめします。

社労士はユーキャンの講座だけで合格できるかまとめ

ユーキャンの社労者講座は、分かりやすい教材とその安さは大きな魅力です。

しかし社労士試験の突破には、徹底した自己管理や応用力を養う工夫が不可欠です。モチベーション維持も課題となるでしょう。

ユーキャンは有力な選択肢の一つですが、他の通信講座や予備校などと比較し、ご自身の性格や環境に最も合った学習方法を選ぶことが、合格への重要な鍵となるでしょう。