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AI英会話アプリ未利用者の潜在意識に関する追加調査

更新日:

調査: スキルアップ研究所

AI英会話アプリは、社会人の学び直しの中でも特に人気の高い「英会話」において、近年急速に普及が進んでいる。一方で、AI英会話アプリの存在を知りながらも、まだ利用に至っていない層が数多く存在することも事実である。

そこで、スキルアップ研究所では前回の調査に引き続き、「AI英会話アプリ未利用者の潜在意識に関する追加調査」を実施した。

本調査では、未利用者がAI英会話アプリに興味を持つきっかけ、無料体験に求める理想、そして学習頻度によって変化するニーズを深掘りすることで、彼らが抱える課題と今後の市場拡大に向けた展望を明らかにすることを目的とする。

今回の調査結果から、未利用者の「使ってみたい」という意欲を引き出し、AI英会話アプリの普及をさらに促進するためのヒントを探る。

「AI英会話アプリ未利用者の潜在意識に関する追加調査」結果のポイント
  • YoutubeやXの「リアルな声」が使ってみたいに繋がる
  • AI英会話アプリの無料体験は効果を実感できるかを重視
  • 英語の学習頻度が高いほど「AI講師の質」>「料金の安さ」

【調査概要】

項目

詳細

調査名

AI英会話アプリ未利用者の潜在意識に関する追加調査

対象者

AI英会話アプリを使った経験のない20代~60代の人

対象地域

全国

調査方法

インターネット調査

調査期間

2025年6月9日〜6月16日

回答数

300名

2025年実施の前回調査はこちら

AI英会話アプリに興味をもつきっかけ

AI英会話アプリへの興味喚起、YouTubeが圧倒的トップに

AI英会話アプリの利用意向に繋がる情報源として、YouTubeが半数程度の回答者から選ばれ、最も効果的な媒体であることが明らかになった。 次いでX(旧Twitter)が続く結果となっている。

使ってみたいを刺激するのは「リアルな声」

AI英会話アプリを「使ってみたい」と感じる情報源としてYouTubeとXが上位を占めるなか、その理由として「実際に使っている人のリアルな声や体験談を知ることができるから」が両媒体で最も多く選ばれた。

この結果は、「日頃からよく利用している媒体で、手軽に情報に触れられるから」という理由がトップではなかった点を考えると、非常に興味深い。

YouTubeやXが選ばれたのは、単に普段使いの媒体だからというだけでなく、信頼性の高い「生の声」「リアルな声」を発信する場として機能しているからだろう。

AI英会話アプリの無料体験では効果を実感できるかを重視

AI英会話アプリの無料体験において、ユーザーが重視する点は「AI講師との会話が自分に合うかじっくり見極めたい」という点や、「実際に英語力が少しでも伸びるか、効果を実感できるかを確認したい」という点であることが明らかとなった。

Talkfulは、まさにそうしたニーズに応えることのできるAI英会話アプリである。Talkfulでは、1週間の無料体験期間を提供しており、この期間中はすべての機能を制限なく利用できる。

AI講師との会話を存分に体験し、自身の学習スタイルにフィットするか、そして実際に英語力向上の手応えを感じられるか、じっくりと見極めてみるのがおすすめだ。

学習頻度の違いによってAI英会話アプリに求めるものは異なる

学習頻度で「AI講師の質」と「料金の安さ」の重視度が変化

前回の調査で、AI英会話アプリの利用を検討する際、「AI講師の質」を最も重視するとの回答が35.3%、「料金の安さ」が33.0%と、拮抗する結果が出ていた。

この点をさらに深掘りしたところ、英語学習の頻度が高い層ほど「料金の安さ」よりも「AI講師の質」を重視する傾向が明らかになった。

英語学習の頻度が高いほど、AI講師のFBの質を求める

AI英会話アプリのAI講師に対し、「使ってみたい」と感じる機能・能力として、「自分が話した英語の間違いをすぐに直して、もっと自然な言い方を教えてくれること」が最も高い回答率を示し、次いで「自分の英語レベルに合わせて、AIが話す速さや使う単語の難しさをリアルタイムで調整してくれること」が続き、回答割合がほぼ半数に上った。

特に、英語学習頻度が高い層では「自分が話した英語の間違いをすぐに直して、もっと自然な言い方を教えてくれること」の回答割合が顕著に高く、日頃から英語学習に取り組む人ほど、AI講師による自然な修正や、語彙・表現の質の高さに強いニーズを持っていることが伺える。

英語学習の頻度が低いほど、AI英会話アプリに求める料金は低価格に

英語学習の頻度が低い層において、「もしAI英会話アプリを利用するとしたら、どのくらいの月額料金まで許容できるか」という質問に対する回答金額が低い傾向にあることが判明した。

さらに、その料金を選んだ理由として、学習頻度が低い層ほど「家計に余裕がなく、料金はなるべく抑えたい」と回答する割合が高いことも明らかになった。

「手頃な料金」と「機能限定無料プラン」が今後の鍵

前述の通り、英語学習頻度の低い層は金銭的な余裕のなさから、AI英会話アプリの料金許容度が低い傾向にある。

この課題に対し、「どのような料金プランやサービスがあれば利用してみたいか」と尋ねたところ、「お手頃な月額料金」と「機能限定の無料プラン」がほぼ同率でトップを占めた。

AI英会話アプリにおいて、「機能限定の無料プラン」が利用意向を高める理由として、「無料でできる部分があれば、気軽に試したり継続したりしやすい」という声が多く聞かれた。

この点は、アプリの普及において極めて重要な要素となるだろう。

課題と展望

本調査で、AI英会話アプリ未利用者のニーズがより明らかになった。

特に、ユーザーが無料体験において、アプリが自身に合うか、そして実際に英語力向上の効果があるのかを慎重に見極めたいと考えている点は興味深い。

アプリ提供側は、無料体験期間の延長だけでなく、期間中にユーザーが自身の成長を実感できる仕組み(例:進捗レポート、ミニテストなど)を導入することが、有料プランへの移行を促進する上で非常に重要となるだろう

また、アプリ提供側は、ユーザーが「気軽に始め、気軽に続けられる」無料体験の設計に注力すべきだ。

例えば、日常会話に特化したレッスンや、特定のAI講師との限られた会話時間など、機能は限定的でもアプリの基本的な魅力や学習効果を実感できる無料プランを提供することが、将来的な有料プランへの移行や、ユーザー基盤の拡大に直結する可能性が高い。

今後成長が見込まれるAI英会話アプリ市場においては、未利用者をいかに惹きつけられるかが重要なファクターとなる。

「Talkful」のような実践型AI英会話アプリは、スマートフォン1台で手軽に英会話の実践を積むことができ、AI講師との会話を通じて、留学など英語圏での生活や学習に必要な実践的な英語運用能力を身につけることが可能である。

このようなアプリが未利用者のニーズに応え、彼らが英語学習を始めるきっかけを提供できるかが、今後の市場成長の鍵を握るだろう。

調査結果の引用・転載について

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