リスキリング レポート

英語学習におけるSNSの活用実態に関する調査

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調査: スキルアップ研究所

英語学習の情報収集や実践の場は、参考書や教室だけでなくSNSへと広がっている。

無料でスキマ時間に取り組める一方、学習として成果につながるかは使い方次第で、時間浪費に転びやすいという課題もある。

そこで本調査では、英語学習目的でSNSを利用した経験のある人を対象に、利用媒体・目的・頻度/時間の実態と、効果の差を生む要因を明らかにした。

英語学習におけるSNSの活用実態に関する調査 結果のポイント
  • 英語学習者の約6割が主にYouTubeを利用
  • SNS活用で特に伸びたのはリスニング力
  • 効果を感じにくい一番の理由は「学習方法への不安」

【調査概要】

項目

詳細

調査名

英語学習におけるSNSの活用実態に関する調査

対象者

英語学習のためにSNSを利用したことのある人

対象地域

全国

調査方法

インターネット調査

調査期間

2026年2月1日~2月8日

回答数

170人

英語学習者の約6割が主にYouTubeを利用

英語学習をする際にもっとも使っているSNSを尋ねたところ、約6割近くがYouTubeを中心とした動画視聴型の学習を選んでおり、他のSNSを大きく引き離していることが分かる。

また、語学学習・言語交換アプリも一定の利用があるものの、情報収集型・受動型の学習スタイルが依然として中心であることが示唆される。

英語のリスニングを目的にする人が半数近く

また、SNSをどのような目的で利用しているかを尋ねたところ、英語のリスニングを中心と答えた人は5割近くとなり、動画・音声視聴に大きく偏っていることが分かった。

その一方で、単語や文法は補助的な位置づけにとどまり、発信や交流といったアウトプット活動はごく少数に限られている。

SNSは短時間で気軽にインプットする場として機能

英語学習目的でSNSを使う頻度は、週2~3日が最も多く、次いで週4~6日となっており、習慣化はしているが毎日ではない層が中心であることが分かる。

また、週30分~1時間未満が最多で、全体の約8割が週2時間未満に収まっており、学習時間は比較的コンパクトである。

「動画中心・リスニング中心」という傾向と合わせると、SNSは短時間で気軽にインプットする場として機能していることが示唆される。

約8割がつい他の投稿も見てしまうと回答

SNSを用いた英語学習において、目的外の投稿を見ることがあるかを尋ねたところ、「よくある」と「ほぼ毎回ある」を合わせると約8割にのぼり、多くの学習者が目的外の閲覧に流れていることが分かる。

SNSを学習ツールとして活用するには、視聴時間やコンテンツ範囲を意識的にコントロールする設計が重要になるだろう。

SNS活用で特に伸びたのはリスニング力

英語力が伸びたと感じた方に特に伸びたと感じるスキルを尋ねたところ、リスニング力が過半数を占めた。

一方で、スピーキング・ライティングは合計しても1割未満であり、アウトプット系技能の伸びは限定的である。

そのため、インプット中心の学習に加え、発話や記述につなげる機会を意図的に設計することが、技能バランスの改善につながると考えられる。

効果を感じにくい一番の理由は「学習方法への不安」

効果を感じにくい一番の理由として多かったものは「学習方法への不安」であり、成果以前にやり方の確信が持てない状態が大きな障壁になっている。

また、「娯楽化」「継続できない」「何から始めるか不明」といった項目が上位に並び、構造化されていない環境が学習停滞につながっていることがうかがえる。 

課題と展望

今回の調査から、SNSは「無料」「スキマ時間で使える」という大きな魅力を持つ一方で、学習方法への不安や娯楽化によって成果が左右されやすい構造が明らかになった。

特に、体系的に学びにくい点や、情報の質がばらつく点は、自己管理に委ねられる部分が大きい。

また、インプットに偏りがちなSNS学習を補完するためには、発話機会を意図的に確保することも課題である。

例えば、AI英会話アプリ「Talkful」のようにスキマ時間でアウトプット練習ができるツールを併用することで、SNSの強みを活かしながら弱点を補う学習スタイルが今後の有力な選択肢となりそうだ。

調査結果の引用・転載について

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