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海外赴任に必要な英語力に関する実態調査

更新日:

調査: スキルアップ研究所

海外拠点の拡大やグローバル案件の増加を背景に、海外赴任に必要な英語力の実態把握が重要性を増している。

TOEIC等のスコアは一定の指標となる一方、実務の現場では会議での応答やメール・チャットでの意図の明確化、トラブル発生時の即時対応など、点数のみでは評価しにくい能力が問われる。

本調査では、海外赴任経験を有するビジネスパーソンの声を収集し、赴任前の英語力、赴任先での英語使用シーン、苦労した局面とその対処法を調べた。

海外赴任に必要な英語力に関する実態調査 結果のポイント
  • 赴任前の英語力に対する自己評価は「業務では不安」が半数近く
  • 鍵はリスニングと言い換え力
  • 実務で重視されるのはスコアより即時に対応する力

【調査概要】

項目

詳細

調査名

海外赴任に必要な英語力に関する実態調査

対象者

英語圏に赴任したことがある人

対象地域

全国

調査方法

インターネット調査

調査期間

2025年12月16日~12月23日

回答数

168人

赴任前の英語力と準備の実態

赴任前の英語力に対する自己評価は「業務では不安」が半数近く

赴任前の自分の英語力に対する自己評価を尋ねたところ、「簡単なやりとりは可能だが業務では不安」と回答した人が4割近くを占め、赴任前の英語力は実務対応に十分とは言い切れない。

一方で、会議を含め十分使える、またはネイティブレベルは2%にとどまり、高度な業務英語を担える人材は少数派である。

このことから、赴任前学習では、基礎会話よりも業務メールや会議対応、専門用語に特化した実践的な英語支援が有効だと示唆される。

赴任前の英語準備は会話が中心

赴任前の英語準備は、オンライン英会話や英会話スクールなど、実際に英語を話す機会を確保する学習が中心で、実践を意識した準備が多いことが分かる。

一方で、自分の業務内容を英語で説明する練習は2割程度にとどまり、実務に直結する準備は十分とは言い切れない。

また、AIツールの活用はまだ少数派で、学習に取り組んでいない層も一定数いることから、準備の進め方にはばらつきがあると示唆される。

英会話練習が役立ったと感じた人は半数

その中でも、赴任中に役立った英語準備として同じく会話系が上位に来ており、準備としての方向性は概ね妥当だといえる。

一方で試験対策は取り組みとしては一定程度あるのに、実際に役立った実感は相対的に低く、現地で求められるのはスコアよりも実務で使える英語力なのだろう。

赴任中に求められた英語使用の割合・場面

6割以上が業務の大半を英語で行う

赴任中は、6割以上の人が英語の使用割合は70%以上と回答しており、業務の大半を英語で行う環境に置かれていたことが分かる。

一方で、英語使用が半分以下の層も3割ほど存在し、職種や配属先によって英語依存度に差があることが示唆される。

この結果から、赴任前の英語力に不安があっても、実際には高頻度で英語使用を求められる可能性が高い。

英語使用は会議やメール・雑談まで業務全般に及ぶ

赴任中、英語をよく使った場面を尋ねたところ、英語は特定の場面に限定されず、会議・メール・雑談まで幅広い業務・非業務シーンで使用されていることが分かる。

特に顧客・パートナーとの会議や社内会議、ビジネスメールの割合が高く、正確さと即応性を求められる場面での使用頻度が高い点が特徴である。

約3割が一番大変だった場面は「会議」と回答

英語を使った場面のうち、最も大変だと感じられているのは顧客・パートナーとの会議と社内会議であり、即時性と正確性の両立が求められる場面に負荷が集中している。

一方で、メールやチャットは使用頻度が高いにも関わらず「大変さ」の割合は低く、準備時間を確保できるコミュニケーションは心理的負担が相対的に小さいことが分かる。

鍵はリスニングと言い換え力

最も重視されているのはリスニング力と言い換える力で、英語力そのものよりも理解と簡潔な表現が実務上のボトルネックになっていることが分かる。

質問し直す力や状況説明力も一定の比重があり、双方向コミュニケーションや問題対応の場面で英語が使えないことへの不安が示唆される。

実務で重視されるのはスコアより即時に対応する力

赴任を経験して英語力の指標に対する考え方を尋ねたところ、TOEICなどのスコアは実務で使える力と必ずしも一致せず、現場では別の能力が求められているという認識が広く共有されていることが分かった。

一方でスコアを基礎力の目安と捉える見方も一定割合あり、試験そのものが無意味というより、過信しない姿勢が重要だと示唆される。

また、実務では「完璧な英語」よりも、言い換えや聞き返し、会議でのリスニングなど「即時に対応する力」が成果を左右すると考えられる。

課題と展望

本調査から、英語は「できる/できない」ではなく、会議での理解・確認や要点の言い換えといったコミュニケーション能力で成果が分かれやすいことが見えてくる。

それにもかかわらず、赴任前の準備は会話学習に偏りがちな一方で、業務説明や会議対応の型づくり、聞き返しの定型表現など実務直結の訓練が十分に浸透していない点が課題だ。

AI英会話アプリであるTalkfulは、会議の理解確認・聞き返し・要点の言い換えといった実務直結の定型表現をシーン別に反復できるため、赴任前に「使える型」を身につけるのに最適だろう。

調査結果の引用・転載について

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