外資系企業や英語力が求められる業界を志望する就活生・転職者にとって、英語面接は避けて通れない選考プロセスである。
しかし、英語面接対策に関する情報は少なく、準備不足に陥ることが多い。
その結果、面接本番で「質問を聞き取れない」「予想外の質問に詰まる」「英語で経験をうまく説明できない」といった課題に直面しやすいのではないだろうか。
本記事では、英語面接を受けた経験者と受験予定者への調査結果をもとに、英語面接の不安や失敗の実態、効果的な対策について明らかにする。
- 英語面接未経験者の6割以上が「不安あり」
- 経験者が面接で最も困った瞬間は「想定外の質問」
- 実際に効果があった英語面接対策トップは「模擬面接」で暗記型対策を上回る
【調査概要】
項目 | 詳細 |
調査名 | 就活・転職における英語面接の実態調査 |
対象者 | 就活/転職の際に英語面接を受けたことがある方/受ける予定の方 |
対象地域 | 全国 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 12月10日~12月16日 |
回答数 | 受けたことがある方(N=150),受ける予定の方(N=50)合計N=200 |
英語面接6割以上が「不安あり」
英語面接予定者の約6割がやや不安・非常に不安と回答

英語面接をこれから受ける予定の回答者に不安度を尋ねたところ、「やや不安」「非常に不安」と答えた人は合計で60%に上った。
反対に、「全く不安でない」「あまり不安でない」と答えた人は2割にとどまり、英語面接は多くの求職者にとって心理的ハードルの高い選考であることが分かる。
英語面接の一番の不安は「リスニング」

英語面接において、受験者がどの部分に最も不安を感じているかを調査したところ、「質問を聞き取れるか不安(リスニング)」が最多回答となった。
続いて、「想定外の質問や論理的な回答への不安」「うまく話せるかどうか」といった、即興的な対応力に関する項目が上位に並んだ。
受験予定者の不安と準備の実態

英語面接の事前準備として取り組む予定の内容を尋ねたところ、「英語での経験整理(自己分析)」と「想定質問の暗記」が、ともに約半数を占めた。
英語面接対策が想定質問の暗記や個人作業に偏っている一方で、実際の不安は対話のプロセスにあることが、前項の結果からも示されている。
多くの求職者が「準備はしているつもり」でも不安を感じる背景には、英語で考え、整理し、返すといった練習が不足しているという盲点が存在していると考えられる。
経験者150人に調査|英語面接本番で困った瞬間
経験者が最も苦戦したのは想定外の質問

英語面接本番で困ったことを経験者に尋ねたところ、最も多かったのは「想定外の質問に詰まった」で、次いで「深掘り質問に対応できなかった」となった。
あらかじめ用意した回答がある場面よりも、会話の流れで投げかけられる質問への対応に苦戦した人が多いことが分かる。
また、「暗記した回答が緊張でうまく話せなかった」という回答も一定数見られた。
以上から、想定質問の暗記だけでは、本番の英語面接を乗り切るのが難しい実態が浮き彫りとなった。
経験者の3割以上が英語での自己分析をすべきと後悔

「もっと対策しておくべきだった」と感じたポイントについては、「英語で過去の経験や実績を整理しておくべきだった」が30.7%で最も多かった。
続いて、「論理的な構成力の準備」「擬似面接(ロールプレイ)の練習」が上位に並んでいる。
単に英語で話せるかどうかではなく、自身の経験を論理的に整理し、対話形式で伝える準備が不足していたと感じる人が多いことが分かる。
英語面接では、事前の整理と実践的な練習が結果を左右すると言えそうだ。
優先すべき英語面接対策|未経験者と経験者でズレ
【未経験者】

【経験者】

英語面接において「何を最優先で対策すべきか」という認識は、受験前と受験後で明確なギャップが存在していることが明らかになった。
未経験者では、「論理的に話す力(ストーリー構成を含む)」を最も重視する人が32%と最多だった一方、「即答力」や「リスニング」はそれぞれ20%にとどまっている。
しかし、経験者の回答で最も多かったのは、「即答力(反応の速さ)」で35.4%となり、未経験者の想定を大きく上回った。
「論理的に話す力」は23.3%で2位に下がり、実際の面接では、準備した内容以上にその場で反応し、会話を続ける力が重要だったと感じる人が多いことが分かる。
経験者が選ぶ「実際に効果があった英語面接対策」
一番効果を実感した事前対策は模擬面接

実際に効果があったと感じる対策として最も多く挙げられたのは、「ロールプレイ(模擬面接)」で58件だった。
次いで多かったのは「英語での経験整理(自己分析)」で45件となっている。
一方、「想定質問の暗記」は28件にとどまり、必ずしも最も効果的な対策とは認識されていないことが分かる。
本番に近い形で質問を受け、即座に英語で返答する練習を重ねることが、想定外の質問や深掘り質問への対応力を高めるうえで重要だったと考えられる。
今後あったら嬉しいサービスはAI模擬面接

さらに、今後あったら嬉しい英語面接対策サービスについて尋ねたところ、「AI模擬面接(本番に近い質問+自動フィードバック)」が最多となった。
次いで「弱点診断ツール(発音・語彙・流暢さなどの自動分析)」「プロ講師・面接官によるマンツーマン練習」が続いている。
この結果から、経験者は教材よりも、「本番に近い環境で練習できる仕組み」や「客観的なフィードバック」を強く求めていることが分かる。
英語面接対策は、知識習得から実践支援のフェーズへと移行しつつあるといえるだろう。
課題と展望
本調査から、英語面接対策が想定質問の暗記や個人作業に偏っている一方で、実際の不安や失敗はリスニングや即興対応など「対話力」に集中していることが明らかになった。
未経験者が不安を感じ、経験者が詰まった場面、そして効果があった対策はいずれも共通しており、英語面接では準備した内容以上に、その場で英語を使ってやり取りする力が求められている。
こうした課題に対し、今後は本番に近い環境での練習や客観的なフィードバックを取り入れた対策が重要になるだろう。
AI英会話アプリTalkfulは、AIを活用した模擬面接を通じて、暗記に頼らず「聞く・考える・返す」力を実践的に鍛えることを目指している。
英語面接対策は今後、英語力から対話力へと軸足を移していくと考えられる。
調査結果の引用・転載について
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