リスキリング レポート

英語試験対策における勉強法に関する実態調査

更新日:

調査: スキルアップ研究所

就職や留学において英語試験の重要性は増す一方であると考えられる。

しかし、具体的な学習傾向やアプリの利用実態については、いまだ十分に把握されていない。

そこで本調査では英語試験の受験経験者を対象に、具体的な対策方法やアプリの活用状況を詳しく調べた。

「英語試験対策における勉強法に関する実態調査」結果のポイント
  • 試験対策に英語学習アプリを活用する人は4割弱
  • 中級・中上級の層ではアプリ利用者の方が多い
  • 紙の方が集中できるという層が一定数

【調査概要】

項目

詳細

調査名

英語試験対策における勉強法に関する実態調査

対象者

英語試験経験者

対象地域

全国

調査方法

インターネット

調査期間

2025年12月4日~12月11日

回答数

200

試験対策に英語学習アプリを活用する人は4割弱

英語試験経験者200人に対して「英語試験対策のために英語学習アプリを利用しましたか?」という質問を行うと、38.5%の人が「はい」と回答した。

4割弱という数字からは、学習ツールの選択肢として一定の地位を築いていることが伺える。

しかし、全体で見ればいまだ過半数には届いておらず、主流の学習法とまではいえないのが現状だ。

試験対策には参考書・問題集が圧倒的

英語試験対策で主に行っていた勉強方法について尋ねると、85%の人が「参考書・問題集」と回答した。グラフからも分かる通り、試験対策において参考書や問題集の存在感は圧倒的である。

一方で、英会話教室やオンライン英会話といった対人サービスの利用者は、それぞれ1割に満たない。

この結果から、多くの学習者は試験対策に対して、高額な費用や拘束時間が発生するサービスよりも、自分のペースで進められる学習を好む傾向があるといえる。

こうした「手軽に効率よく学びたい」という潜在的なニーズを考えると、アプリの利便性が正しく認知されれば、今後さらなる利用者の拡大が見込めるといえる。

TOEIC対策には英語アプリの利用者が比較的多い

受験経験のある英語資格を調査したところ、「TOEIC」が最多で、次いで「英検」が多く選ばれたが、その他の資格の受験者はごく少数であった。

学習アプリの利用率に着目すると、TOEIC受験者の約半数がアプリを併用しているのに対し、英検受験者での利用率は約4分の1に留まっている。

この結果から、ビジネスや就職活動を主な目的とするTOEIC学習層は、スマートフォンを活用した効率的な「スキマ時間学習」と非常に親和性が高いことが伺える。

一方で、英検においては、依然として参考書や問題集といった従来の手法が主流だ。

これには、アプリによる学習効率の向上が十分に浸透していない点や、提供されているアプリのコンテンツ自体がTOEICに特化しているといった背景が推察される。

中級・中上級の層ではアプリ利用者の方が多い

英語資格の最高スコアをCEFRレベル別で調査したところ、全体として「B1(中級)」および「A2(初中級)」のレベル帯に集中していることが分かった。

これをアプリ利用率の観点から比較すると、初級レベルである「A1(初級)」「A2(初中級)」の層はアプリを利用していない人が大半を占める。

対照的に、中級以上の「B1(中級)」「B2(中上級)」層では、アプリ利用者が過半数に達していることが明らかとなった。

この顕著な差から、英語学習アプリは中級レベルへのステップアップや、その維持を目指す学習者にとって、今や不可欠なツールとなっている可能性が高い。

単語の暗記やリスニングのためにアプリを利用する人が大半

アプリの具体的な利用目的を調査したところ、「単語学習」と「リスニング練習」がともに67.5%と高い数値で並んだ。

一方で、「文法・読解練習」や「スピーキング練習」は27.3%にとどまり、試験形式に即した「模試」での利用は3.9%と極めて少ない。

この結果から、学習者はアプリを総合的な対策ツールとしてではなく、「単語暗記」や「音声視聴」といったスマートフォンの機動性を活かせる特定分野に限定して活用していることが窺える。

机での本格的な演習は紙媒体、スキマ時間の反復学習はアプリという、明確な使い分けが定着しているといえる。

単語機能だけでなくAI等による実践学習の補完も人気

アプリの具体的な機能について調査したところ、「単語・語彙の暗記機能」が58.4%と過半数を占め、最も支持されていることが分かった。

次いで「AI英会話(28.6%)」「文法問題演習(26.0%)」「動画・シャドーイング(23.4%)」が2割台で並んでいる。

単語学習を軸に据えつつも、AIを活用した対話やリスニング、スピーキングといった多角的な機能が活用されている実態が伺える。

この結果から、アプリは単語暗記の効率化だけでなく、AI会話などの「一人では難しいアウトプット学習」を支える補完役として地位を築いているといえる。

アプリ最大の魅力は習慣化しやすい利便性

アプリを利用した理由を尋ねたところ、「スキマ時間で手軽に勉強できるから」が84.4%と突出しており、次いで「継続しやすいから」が44.2%となった。

このことから、学習者がアプリに求めているのは、必ずしも高度な学習機能そのものではないことが分かる。

むしろ、多忙な日常の中で無理なく学習を習慣化するための「利便性に特化したツール」として、アプリが支持されている実態が浮き彫りになった。

紙の方が集中できるという層が一定数

試験対策に英語学習アプリを活用していない方を対象に、「アプリを使わなかった理由を選んでください。」と言う質問を行うと、「紙の方が集中できる(43.9%)」や「スマホだと気が散る(23.6%)」といった、学習環境の質を重視する回答が上位を占めた。

また、そもそもの認知不足(20.3%)や品質への疑念(18.7%)を挙げる層も一定数存在しており、提供側の情報発信や信頼性の構築が依然として大きな壁となっている実態が明らかになった。

一方で、費用をネックにする人は約1割に留まっており、ユーザーは金銭的コストよりも、学習時の没入感やコンテンツの確実性をアプリ採用の決定打にしていると推察される。

今後の課題と展望

今回の調査から、英語試験対策におけるアプリ利用者は4割弱に留まり、特に初級層よりも中級層で活用が進んでいる実態が分かった。

そのため、初級者が中級へステップアップを果たすための強力なサポートツールとして、アプリの有効性を周知していくことが今後の鍵となる。

特に、「Talkful」のようなAI英会話アプリは、学習者のレベルに合わせた対話を通じて「学習の習慣化」を促す役割を担えるため、今後その価値がさらに再認識されていくはずだ。

学習者が紙での深い学びとアプリの利便性を融合させ、双方の長所を活かした効率的なハイブリッド学習モデルを確立していくことが、今後の試験対策市場における明るい展望といえる。

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