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AIとのコミュニケーションの感じ方に関する実態調査

更新日:

調査: スキルアップ研究所

近年、AIとのコミュニケーションは大きく進化し、単なる命令のやり取りにとどまらず、雑談に応じたり、悩み相談に対して的確なアドバイスを返す存在へと変化している。

実際に、AIとの対話を「人間と話すより気が楽」「自分のペースで話せる」と感じる者も増加しており、すでに身近な対話相手として受け入れられつつある。

本調査では、AIと日常的にコミュニケーションを取っている人々がどのような感情や印象を持ち、どのような場面でAIを活用しているのかを明らかにした。

「AIとのコミュニケーションの感じ方に関する実態調査」調査結果のポイント
  • 6割近くが「AIは自然に会話できる」と評価
  • 4割超の人がAIに悩み相談をした経験あり
  • AIに相談する理由は「人には言いにくい悩みを話せる」から

【調査概要】

項目

詳細

調査名

企業英語研修の実態と効果に関する調査

対象者

AIを使ったことがある方

対象地域

全国

調査方法

インターネット調査

調査期間

2025年07月21日〜07月28日

回答数

200

約半数が「AIとのコミュニケーションの方が楽」と回答

AIとコミュニケーションを取ったことのある200名に、「人間とAI、どちらと会話する方が楽か」を尋ねたところ、「圧倒的にAIの方が楽」「どちらかというとAIの方が楽」と答えた人が全体の48%にのぼった。

ここからは、AIとの会話が「楽」と感じられる具体的な理由ついて詳しく見ていく。

AIの方が楽な理由は気を遣わず話せるから

AIとのコミュニケーションが「人間より楽」と回答した人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「相手の機嫌や感情を気にしなくていいから」であった。

次いで「自分のペースで進められる」「話しかけるタイミングを選ばなくていい」といった、時間や気遣いのストレスが少ない点が挙げられた。

対人関係で生じがちな緊張や配慮の必要がないことが、AIとのコミュニケーションを快適に感じさせていることが明らかである。こうした心理的ハードルの低さが、AIを話し相手として選ぶ背景にあるといえる。

6割近くが「AIと自然に会話できる」と評価

AIとのコミュニケーションで機械っぽさを感じたことがあるかを尋ねたところ、「機械っぽい時もあるが自然に感じる」が44.5%、「あまり感じない」が14%となり、合わせて過半数がAIとの会話に一定の自然さを感じていた。

「いつも感じる」は9.5%にとどまり、機械的すぎて会話にならないという声は少数派であることが分かった。

多くの人にとって、AIは不自然な存在ではなく、ある程度人間らしさを感じられる対話相手になっていると言える。

AIの機械っぽさに強い不快感を持つ人は1割以下

また、AIとの会話において機械っぽさを不快に感じたかを尋ねたところ、「不快に感じたことがある」と答えたのは7%にとどまった。

一方で「少しモヤっとする時もあるがそこまで不快ではない」が38%、「たまに違和感はあるが基本的には気にならない」が36.5%となり、多くの人が多少の違和感は感じつつも、強い不快感には至っていないことがわかった。

「全く不快に感じたことはない」と答えた人も18.5%おり、AIの機械らしさは日常的な対話の中ではあまり障壁になっていないと言えるだろう。

4割超がAIに悩み相談をした経験あり

悩み事をAIに相談したことがあるかを尋ねたところ、「よく相談する」が9.5%、「たまに相談する」が32.5%となり、合わせて42%がAIに悩みを打ち明けた経験があると回答した。

一方で「一度も相談したことがない」は14.5%にとどまり、多くの人が何らかの形でAIを相談相手として利用している実態が明らかになった。

まだ日常的に活用している人は少数派だが、必要に応じてAIを頼る層が一定数存在しており、AIが個人的な相談相手としても受け入れられ始めていることがうかがえる。

AIへの相談内容は「旅行や趣味のアイデア」が最多

AIにどのような内容を相談しているかを複数回答で尋ねたところ、「旅行や趣味のアイデア相談」が30.5%で最多となった。次いで「仕事の進め方やタスクの優先順位」「メンタルや気分の落ち込み」「雑談」がいずれも25%前後と高かった。

業務的な相談に加え、感情面や日常の悩みに関するやり取りも多く見られ、以前は人に話していたような内容もAIに向けられている実態が明らかとなった。

自己理解や人間関係、将来の不安など、比較的パーソナルな内容でもAIが相談相手として選ばれている点が注目される。

AIに相談する理由は「人には言いにくい悩みを話せる」から

AIに相談する理由を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「人には言いにくい悩みを話せるから」で、次いで「いろいろな視点やアイデアを提案してくれる」、「すぐに返事が来て待たされない」が続いた。

深夜や早朝など時間を気にせず利用できる点や、感情に左右されない冷静な意見がもらえる点も評価されている。

AIは効率性や利便性に加え、心理的な安心感を与える相談相手としての役割も果たしていることがうかがえる。

課題と展望

AIとのコミュニケーションは、気を遣わず自分のペースで話せる点が評価され、多くの人にとって会話のハードルを下げる存在となっている。一方で、会話の自然さや感情的な共感に課題を感じる声もあり、今後はより人間らしい対話体験が求められるだろう。

こうした中、AI英会話アプリ「Talkful」は、自然なやり取りとテンポのよいレスポンスによって、従来の英語学習における対面レッスンの一部を代替し得るツールとして注目されている。

英語に苦手意識を持つ人でもストレスなく会話練習を続けられる設計となっており、AIとの対話に抵抗感を抱きにくい今の時代にマッチしている。

AIとのコミュニケーションが身近になっていく中で、「Talkful」のような従来人間が担っていたチューターをAIが代替するようなサービスは今後さらに支持を広げていくと考えられる。

調査結果の引用・転載について

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