この変化の激しい時代、私たちビジネスパーソンにとって、いかに自身の市場価値を高め、キャリアを築いていくかは大きなテーマと言えます。
今日は、まさにその「経営」という普遍的かつ奥深いスキルを体系的に学び、実践できる場として注目を集めている日本経営士会の専務理事、近藤様にお話を伺います。
日本経営士会とは?設立から今まで
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
今日は、変化の激しい時代に求められる「経営」のスキルを体系的に学べる日本経営士会について、専務理事の近藤様にお話を伺います。近藤さん、よろしくお願いいたします!
軽く自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

皆さん、こんにちは。
日本経営士会で専務理事を務めております、近藤と申します。
普段は専務として全国に13ある支部のサポートや、所属する会員の皆さんへアドバイスなどを行っております。
本日はよろしくお願いいたします。
まずは、日本経営士会がどのような団体か教えていただけますか?

日本経営士会は昭和26年設立で、今年で74年目を迎える歴史ある団体です。
戦後の日本の復興期に、通商産業省(現経済産業省)の指導のもと、主に中小企業の経営支援を目的に発足しました。
設立当初はLIONの元社長や産業能率大学の創設者などで有名な上野陽一氏など、各界の実力者が集まり、50〜60代のベテランコンサルタントが中心でした。
なるほど。現在の会員層には変化がありますか?

最近は40〜50代の会員が増え、コンサルタント志望だけでなく、中間管理職として経営を学びたい方や、IT関連で独立後に経営について体系的に勉強したい若手も増えています。
女性会員も約10%を占めるようになりました。
現在はありがたいことに約1,000名の会員が在籍しています。
実践を重視した独自のプログラム
経営士について4つの種類があるようですが、それについて教えてください。

主に「経営士」「経営士補」「環境経営士」「SDGs経営士」の4つがあります。特に「経営士補」は若年層に人気ですね。
どのようにして経営士として会員になれるのでしょうか?

ルートとしては3つございます。
1つ目は筆記テストによる入会ですが、最近はほとんど見られないです。
多くは、各講座の「養成講座」経由です。
「経営士養成講座」では10日間、経営の基本を学びます。特徴的なのは、学んだことをすぐに実践できる実務研修です。チームで企業を訪問し、実際に経営コンサルティングを行うんですよ。
また実務経験が長く、実績のある方は推薦という形で入会される方もいます。
実践重視な姿勢が伝わってきます。
入会後はどのような活動がありますか?

入会後も実践力を鍛える「プロ人材育成講座」、また過去の事例をもとに課題解決に取り組む「MPP」というケースメソッド、その他自主的研究会等があります。
さらに実務では、私たちは経済産業省認定の「経営革新等支援機関」として、補助金申請支援や事業計画策定支援も行っています。
どのような方が主に学びにいらっしゃるのでしょうか?

独立して我流でやってきたが改めて経営を学びたい方、中間管理職の方、将来独立や経営層を目指している方などがいらっしゃいます。
取得のメリット・キャリア拡大とリスキリング
ずばり経営士になるメリットは何でしょうか?

まず、自身のキャリアの幅が大きく広がることです。
会内で中小企業の経営支援や補助金申請サポート、大学での講師といった仕事の機会を得られます。
例えば、パソナさんと共同で農業関連会社の経営サポートを行うなど、実践の場も豊富です。以前は単なる資格の登録でしたが、今は会内で「CSV事業を作っていこう」という意識が非常に高まっています。
リスキリングの重要性についてはどうお考えですか?

時代の変化に応じて、お客様やお取引先のニーズは変わってきます。また技術の進化もあり、常に学び続けることが必要です。
「経営士」に関しては、これからの時代に求められるマネジメントについて経営者だけでなく、次世代を担う幹部、後継人材の育成が欠かせません。
単なるスキルだけではなく、時代の変化やリーダーとしてのフィロソフィ、人間力を磨き高めることなども含めてリーダー人材の育成を支援していきたいと考えています。
今後の展望
ここまでありがとうございました。
経営スキルを身に付けたい方には、非常に興味あるお話だったと思います。
最後に今後の展望をお聞かせください!

より間口を広げ、農業など社会課題の解決にもっと尽力したいです。
また、大学などの教育機関へプロフェッショナルを派遣し、専門性が多様化する現代の教育にも貢献していきたいと考えています。
近藤専務理事、本日は貴重なお話をありがとうございました!

ありがとうございました。
日本経営士会は、戦後から現代まで日本の経営を支え、実践的な学びとキャリアアップの機会を提供してきた団体です。
激動の時代を生き抜くための「 マネジメント能力」を身につけたい方は、ぜひ日本経営士会に注目してみてください。
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