高齢化・ストレス社会におけるハーブの重要性とは|日本ハーブセラピスト協会 治面地氏に聞く
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今回は、ハーブ検定を運営する日本ハーブセラピスト協会代表の治面地様にインタビューをさせていただきました。
ハーブ検定 創設の目的と背景
本日はお忙しい中、取材のお時間をいただき誠にありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

日本ハーブセラピスト協会代表の治面地です。
よろしくお願いいたします。
まず初めに、簡単に治面地様の自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか?

筑波大学の博士課程で体と心の融合をテーマに研究をし、スポーツ医学博士となりました。
体と心の癒しと健康をテーマにセラピストやインストラクター講師を育成しています。
現在では、日本ハーブセラピスト協会と株式会社ジェイ・コミュニケーション・アカデミーの代表を務めています。
ハーブ検定が設立された背景について教えていただきたいです。

私自身がアロマセラピストの勉強をする中で、ハーブについてきちんと教えてくれるところが無いと感じたため、創設を決めました。
知人の専門家の先生にハーブ検定の本を書いてもらい、ハーブティーを活用した代替医療として自分の力で元気になれるようにと、ハーブを広める活動を始めました。
当時はオンラインが発達しておらず、地方の人がハーブについて学ぶことが難しかったため、ハーブセラピストの裾野を広げ、全国に普及拡大させていくために検定の形を取りました。
現在では、完全にオンラインに移行していますが、最も基礎的な所から始められるという意味では、検定の元々の意味合いも残っていると思います。
ハーブ検定の特徴
ハーブ検定を通じて学べることとして具体的にどのようなことを想定されていますか?

ハーブ検定は、当協会が運営しているハーブセラピスト認定試験やインストラクター・スペシャリストといった資格の前段階となる検定です。
1級と2級がありますが、テキストに沿って勉強しつつ、実生活の中でハーブを活用してもらうことを主な目的としています。
ですから、ハーブの詳しい成分を学ぶというよりも、効果を高めるハーブティーの淹れ方などの実践的な知識を学ぶことができます。
ハーブ検定のターゲットは主にどのような人なのでしょうか?
自分用に学びたい方や、講座を開くことを考えている方などがいらっしゃると思うのですが。

当初のターゲットとして想定していたのは、子育てが終わり何か新しいことに挑戦しようとしている中高年の方でした。
しかし、いざ蓋を開けてみると若いOLの方なども多く受講してくださっている他、現在では約3分の1の受講生が男性ですから、本当に様々な方が受けてくださっている印象です。
受講者の中には、ストレス社会において、その解消・改善の方法としてハーブを学びたい、使いたいと思ってくださる方が多いと感じています。
ハーブ検定のメリットとは
ハーブ検定を取得することによってどのようなメリットが得られるとお考えでしょうか?

当協会では、ハーブ検定はハーブの裾野を広げるものとして、テキストから独学で学んでいただく形になっています。
しかし、ハーブティーを実際に飲みながら学んでほしいという思いがあり、ハーブキットなども付属しています。
ですから、ただ勉強をするというよりは、実際にお茶を飲み、楽しみながら様々な薬理効果などを学べるようになっています。
学び始めからすでに実践は始まっているということなんですね!

そういうことになります。
当協会としては、ただ勉強しているだけでは意味がなく、多くの人に実践してほしいと思っています。
ハーブセラピストになる第一歩としての実利的なメリットについても少し伺えますか?

もちろん、その点でのメリットもあります。
ハーブセラピストになると、新しいハーブセラピストの養成を行えるようになります。
他人に教えるためには、検定で学ぶだけでなく授業でも学んでいただきたいということで、上級講座を設けておりますので、講座の受講、認定試験を経てハーブセラピストになることができます。
そういったキャリアパスの第一歩目として、当協会はハーブ検定を位置付けていますので、ハーブセラピストを目指したい方にもぜひ受けていただきたいです。
ハーブ検定とリスキリングの関係性
ハーブ検定とリスキリングはどのように関係してくるとお考えですか?

一般に言う「リスキリング」とは少し意味合いが違うかもしれませんが、当協会では単に学び、資格を取るだけでなく、それを実際に活用できることが大切だと考えています。
ハーブ検定もその考え方に基づき、楽しみながら学んでいただけるように内容を作成しています。資格の取得自体がすでに癒しとなっていることがハーブ検定の良さだと思っています。
また、このストレス社会においてハーブを活用して、キャリアをより良いものにしていただければとも考えています。
今後のハーブ検定の展望は?
今後のハーブ検定の展望について教えてください。

ハーブはカフェインなどを含んでいないため、現在の超高齢社会において高齢者の方達にもっと広めていければと思っています。
ハーブセラピストの方達が様々な施設や教室で、元気になってもらうため、癒しとなるためにハーブを活用してくださればと思っているので、その輪を広げていきたいと考えています。
現代の高齢社会・ストレス社会に代替医療の側面からアプローチしていく検定として普及させたいということですね。
最後に、この記事の読者に向けたメッセージなどございましたら、お願いします。

当協会の取り組みは、「自分の力で元気になろう」というモットーで、病気にならないための予防の側面を強く持っています。
病院に行って薬をもらうのではなく、ハーブを活用して自分の力を最大限引き出し、健康に過ごしていただければと思っています。
本日は、お忙しい中興味深いお話をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。