基本情報技術者試験の難易度は?合格率や必要な勉強時間・メリットも解説

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基本情報技術者試験は、就職や転職に強い味方となるIT分野の代表的な国家資格です。

基本情報技術者試験は未経験者でも200時間程度の学習で合格可能で、多くの企業で資格手当の対象となるため、キャリアアップに最適な資格といえます。

本記事では、基本技術者試験の難易度を合格率や勉強時間、取得するメリットなどの観点から解説します。

基本情報技術者試験を取得して、ITキャリアの第一歩を踏み出しましょう。

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基本情報技術者試験について

基本情報技術者試験は、IT分野の基礎的な知識を証明する国家資格として広く認知されています。

近年はCBT方式の導入により、受験者が好きなタイミングで受験できるようになり、より挑戦しやすい試験となっています。

まずは、基本情報技術者試験の概要と出題範囲を見ていきましょう。

基本情報技術者試験の概要

基本情報技術者試験は、ITエンジニアが共通して理解すべき基本的な知識を体系的に学習できる国家資格です。

試験は科目A試験と科目B試験の2つで構成されており、科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問が出題されます。

科目Aではテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の分野から出題され、科目Bではアルゴリズム・プログラミングとセキュリティに特化した問題が出題されます。

合格基準は両科目とも1,000点満点中600点以上で、IRTによる採点方式が採用されています。また、2023年4月からは通年での受験が可能となり、受験者の都合に合わせて試験日程を選べるようになりました。

特別な受験資格は設けられておらず、年齢や職種を問わず誰でも受験可能です。

基本情報技術者試験の出題範囲

基本情報技術者試験の出題範囲は、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3つの分野に大きく分かれています。

科目A試験では60問が出題され、テクノロジ系から41問、マネジメント系から7問、ストラテジ系から12問の構成となっています。

テクノロジ系では基礎理論やプログラミング、ネットワークなどの技術的な内容が中心です。

一方、科目B試験では20問中16問がプログラミングとアルゴリズムに関する問題で、残り4問が情報セキュリティに関する問題となっています。

プログラミングでは、データ構造や基本的なアルゴリズム、プログラムの実装方法などが出題されます。

基本情報技術者試験の難易度はどれくらい?

基本情報技術者試験の難易度は、IT資格の中では中級レベルに位置づけられています。

ここでは、試験の具体的な難易度について、合格率や必要な知識レベルなどの観点から詳しく解説していきます。

基本情報技術者試験の難易度

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中でレベル2に位置付けられており、ITパスポート試験(レベル1)より上、応用情報技術者試験(レベル3)より下の難易度となっています。

現在の合格率は40%前後で推移しており、IT系の国家資格の中では比較的チャレンジしやすい試験と言えます。また、同じレベル2には情報セキュリティマネジメント試験があります。

ただし、試験範囲は広く、特に科目Bで出題されるアルゴリズムやプログラミングの分野は、未経験者にとってはハードルが高くなる可能性があります。

しかし、計画的に学習を進めることで、IT未経験者でも十分に合格を目指すことができる試験です。特にITパスポート試験の合格者は、マネジメント系やストラテジ系の知識を活かすことができ、学習時間を短縮できる利点があります。

基本情報技術者試験の合格率

年度

受験者数(人)

合格者数(人)

合格率

令和6年度

133,732

54,501

40.8%

令和5年度

121,611

57,278

47.1%

出典:情報処理技術者試験(基本情報技術者試験)統計資料

基本情報技術者試験の合格率は、令和6年度では40.8%、令和5年度では47.1%となっています。

また、合格率は月によって変動があるものの、おおむね40%前後で推移しています。

このことから、しっかりとした対策と準備を行えば、合格の可能性は十分にあると言えるでしょう。ただし、IT知識がまったくない状態からの挑戦は難しく、計画的な学習が必要です。

基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間

基本情報技術者試験に合格するためには、どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。

ここでは、受験者の経験レベル別に必要な学習時間の目安や、効率的な学習方法について詳しく解説していきます。

【初学者の場合】学習時間目安

基本情報技術者試験の初学者に必要な勉強時間は、約200時間が目安となります。これは1日2時間のペースで学習した場合、3〜4ヶ月程度の期間が必要となる計算です。

特に初学者の場合は、ITの基礎知識から学ぶ必要があるため、テキストでの基礎学習に100時間、過去問演習に70時間、予想問題や復習に30時間程度を配分することをお勧めします。

ただし、タイトなスケジュールを組みすぎると挫折の原因となるため、必ず余裕を持った計画を立てることが重要です。

また、科目Aの基礎知識を十分に理解してから科目Bの学習に進むなど、段階的な学習計画を立てることで、より効率的に合格を目指すことができます。

【既習者の場合】学習時間目安

IT関連の知識や実務経験がある方の場合、基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間は約50時間が目安となります。1日2時間のペースで学習すれば、1ヶ月程度での合格も十分に視野に入れることができます。

ただし、専門的な業務に特化している場合、試験で問われる基礎的な内容や、マネジメント系、ストラテジ系の分野が不得意なケースもあります。

そのため、まずは過去問で自身の得意・不得意分野を把握し、苦手分野を重点的に学習することをお勧めします。

過去問をたくさん解くことで合格率が上がる

基本情報技術者試験の合格には、過去問演習が非常に効果的です。

過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や問題パターンを把握でき、本番での時間配分も適切に行えるようになります。

特に科目Aでは、似たような問題が形を変えて出題されることが多いため、過去問演習を通じて解法のパターンを習得することが重要です。最低でも3年分の過去問を解くことをお勧めします。

一方、科目Bについては、アルゴリズムとプログラミングの問題が中心となるため、単に答えを覚えるのではなく、解法の考え方を理解することが大切です。

また、CBT方式になってからも、基本的な出題パターンは大きく変わっていないため、過去問演習は依然として効果的な学習方法と言えます。

基本情報技術者試験を受けるメリットとは

基本情報技術者試験は、IT業界で広く認知された国家資格であり、取得することで多くのメリットが得られます。

転職や就職活動での評価はもちろん、給与アップや業務範囲の拡大にもつながる可能性があります。

ここでは、基本情報技術者試験の資格取得によって得られる具体的なメリットについて、詳しく解説していきます。

業務を効率的に進められる

基本情報技術者試験の学習を通じて得られる知識は、実務での業務効率化に直接的に活かすことができます。

例えば、システム開発の基本的な流れやプロジェクト管理の知識を習得することで、チーム内でのコミュニケーションがスムーズになり、効率的な業務遂行が可能になります。

また、データベースやネットワークの基礎知識があることで、システムのトラブルシューティングも迅速に行えるようになります。プログラミングの基礎を理解していれば、コードの読解や修正にかかる時間も大幅に短縮できます。

さらに、情報セキュリティの知識は、日々の業務におけるリスク管理や、セキュリティインシデントの予防に役立ちます。

就職や転職でポテンシャルが評価される

基本情報技術者試験は、就職や転職において強力なアピールポイントとなります。

特に新卒採用では、ITスキルの証明として高く評価され、内定獲得の可能性を高めることができます。

また、IT企業の多くが募集要項に「基本情報技術者資格保持者歓迎」と明記しており、書類選考で有利に働きます。

さらに、非IT系企業からIT業界への転職を目指す場合も、この資格があることで、学習意欲や基礎知識の習得を客観的に示すことができます。実際に、未経験でもIT企業への転職に成功するケースが増えています。

基本情報技術者試験は多くの企業で資格手当の対象となっており、取得後も継続的な待遇改善につながる可能性があります。

ITの基本知識が身につく

基本情報技術者試験の資格を取得することで、ITの基礎知識を体系的に習得することができます。

試験範囲には、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、IT分野の重要な基礎知識が網羅されています。これらの知識は、今後のIT業界でのキャリアを築く上で、必要不可欠な土台となります。

特に、プログラミングやアルゴリズムの学習を通じて、論理的思考力が養われ、問題解決能力の向上にもつながります。

また、システム開発の基本的な流れやプロジェクト管理の知識は、実務でも即座に活用できます。

資格に応じた報奨金が支給される企業も

基本情報技術者試験に合格すると、多くの企業で資格手当や合格報奨金が支給されます。

資格手当は毎月の給与に上乗せされ、一般的に5,000円から10,000円程度が相場となっています。また、合格報奨金として20,000円から100,000円程度が一時金として支給される企業も多く存在します。

中には年間120,000円の資格手当に加えて、取得時に20,000円の一時金を支給する企業もあり、企業によって待遇は様々です。

資格手当は最大5年間支給される制度が一般的で、より上位の資格を取得することで手当額が増額されるケースもあります。

基本情報技術者試験を受験する際の注意点

基本情報技術者試験は、CBT方式での受験が導入されるなど受験しやすくなった一方で、いくつかの重要な注意点があります。

ここでは、後悔しないために押さえておくべき注意点について、詳しく解説していきます。

専門的な知識は付きづらい

基本情報技術者試験は、ITの基礎知識を幅広く学べる一方で、各分野の専門的な知識を深く習得することは難しい特徴があります。

試験対策では、広範な分野の表面的な知識を効率よく習得することが求められるため、特定の技術やプログラミング言語について深い理解を得ることは困難です。

そのため、実務で必要となる専門的なスキルは、資格取得後に別途学習する必要があります。

例えば、特定のプログラミング言語やフレームワークの習得、クラウドサービスの実践的な活用方法などは、実務経験や追加の学習を通じて身につけていく必要があります。

基本情報技術者試験は、ITの基礎固めとして位置づけ、その後の専門的なスキル習得のための土台として活用することが望ましいでしょう。

覚える知識が膨大で勉強量が多い

基本情報技術者試験は、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系と幅広い分野からの出題があり、覚えるべき知識量が非常に多いのが特徴です。

特にテクノロジ系では、基礎理論、コンピュータシステム、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、多岐にわたる技術的な知識を習得する必要があります。

そのため、試験範囲を細かく学んでいくと膨大な時間を要することになります。特に初学者の場合、200時間程度の学習時間が必要とされ、1日3時間の学習ペースでも2ヶ月以上かかる計算となります。

ただし、2020年以降は出題範囲が情報セキュリティとデータ構造及びアルゴリズムを中心とした内容に絞られ、以前と比べて対策がしやすくなっています。

プログラミング・アルゴリズムに関する問題が難しい

科目Bのプログラミング・アルゴリズムの問題は、基本情報技術者試験の中でも特に難易度が高いと言われています。

特に、データ構造やアルゴリズムの問題では、与えられた条件から適切な解法を導き出し、プログラムの動作を正確に追跡する必要があります。また、擬似言語を用いた問題では、プログラムの基本的な制御構造や変数の扱いを十分に理解していないと解答が困難です。

初学者にとって特に難しいのが、再帰処理やソートアルゴリズムなどの複雑な処理を含む問題です。これらは単純な暗記では対応できず、論理的な思考力と問題解決能力が求められます。

そのため、プログラミング未経験者は、基本的なアルゴリズムの学習から始め、徐々に難易度を上げていく段階的な学習が推奨されます。

基本情報技術者試験と似ている資格

基本情報技術者試験以外にも、IT分野には様々な資格試験が存在し、目的や難易度に応じて選択することができます。

ここでは、基本情報技術者試験と関連性の高い資格について、難易度や特徴を比較しながら解説していきます。

情報処理検定試験

情報処理検定試験は、全国商業高等学校協会が主催する試験で、1級・2級・3級の3つのレベルに分かれています。

ビジネス情報部門とプログラミング部門があり、特にプログラミング1級は基本情報技術者試験の学習内容と重なる部分が多くあります。

プログラミング部門では、アルゴリズムやプログラム言語の基礎知識が問われ、基本情報技術者試験で出題されるIT用語の多くをカバーしています。

ただし、試験時間や出題範囲は基本情報技術者試験の方が広く、より高度な内容となっています。

また、情報処理検定1級合格者の多くが、次のステップとして基本情報技術者試験にチャレンジしており、効果的なステップアップの道筋として認識されています。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、基本情報技術者試験と同じく情報処理技術者試験の一つで、レベル1に位置付けられる入門的な資格試験です。

試験内容は基本情報技術者試験と同様に、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野から出題されますが、より基礎的な内容となっています。

合格率は約50%と基本情報技術者試験より高く、IT業界での最初の資格として人気があります。

また、ITパスポート試験で学んだ知識は、基本情報技術者試験の科目A試験の学習にも活かすことができます。

IT業界への就職や転職を考えている方は、まずITパスポート試験に合格してから基本情報技術者試験にチャレンジするステップアップ方式が推奨されています。

情報処理技術者能力認定試験

情報処理技術者能力認定試験は、サーティファイが実施する民間の資格試験で、1級から3級までの3段階で構成されています。

基本情報技術者試験と関連性が高く、特に2級は基本情報技術者試験の前哨戦として受験する人が多いのが特徴です。

また、2級の1部に合格し、IPAに認定された免除対象科目履修講座を受講して修了試験に合格すると、基本情報技術者試験の科目A試験が免除される制度があります。

試験内容は基本情報技術者試験と比べてやや易しく、累計合格率は45.5%程度となっています。

システム開発やプログラミングを中心とした出題で、IT業界への就職・転職を目指す方に適した資格試験といえます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格として位置づけられ、レベル3に該当する高度な資格です。

合格率は20~25%前後と基本情報技術者試験の半分程度で、より専門的な知識が求められます。試験内容は基本情報技術者試験よりも深く、マネジメントやストラテジの分野まで幅広い知識が必要とされます。

取得後は、IT業界での評価が高く、プロジェクトの中核として活躍できる人材として認められます。

また、多くの企業で資格手当や報奨金の対象となっており、キャリアアップや年収アップにも効果的です。

さらに、高度試験の一部免除や、中小企業診断士・弁理士の試験科目免除など、様々な特典も得られます。

基本情報技術者試験に合格した後にすべきこと

基本情報技術者試験に合格した後は、応用情報技術者試験へのステップアップを検討することをお勧めします。

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の延長線上にある資格で、より実践的な知識を習得できます。

ただし、応用情報技術者試験の合格には追加で200時間程度の学習が必要となるため、計画的な準備が重要です。

また、基本情報技術者試験で学んだ知識を実務で活かすことも大切です。システムエンジニアやネットワークエンジニア、プログラマーなど、IT業界の様々な職種で活躍できる機会があります。

特に大手IT企業やSIer企業では、若手社員の資格取得を推奨していることが多く、キャリアアップの足がかりとして活用できます。

基本情報技術者試験に関するよくある質問

最後に、基本情報技術者試験に関するよくある質問を見ていきましょう。

基本情報技術者試験が難しいと感じる人が多いのはなぜ?

求職者
求職者

基本情報技術者試験が難しいと感じる人が多いのはなぜですか?

編集部
編集部

基本情報技術者試験が難しいと感じる主な理由は、試験範囲の広さと専門的な内容にあります。

特にIT初心者にとっては、2進数や論理演算などの基礎理論から、プログラミングやアルゴリズムまで、普段使わない専門的な知識を習得する必要があります。

また、専門用語の暗記と理論の理解を同時に進めなければならず、学習ボリュームが大きいことも難しさを感じる要因となっています。

特に科目Bで出題されるアルゴリズムとプログラミングの分野は、システム開発の経験がない人にとって特に難しく感じられます。

基本情報技術者試験の合格は評価される?

求職者
求職者

基本情報技術者試験の合格は評価されますか?

編集部
編集部

基本情報技術者試験の合格は、特にIT業界での就職・転職において高い評価を得られます。ITエンジニアに必要な基礎知識・スキルを証明する指標として広く認知されているためです。

多くの企業が募集要項に「基本情報技術者資格保持者歓迎」と明記しており、書類選考で有利に働きます。

また、資格手当や合格報奨金として月額5,000円から10,000円程度が支給される企業も多く存在します。

基本情報技術者試験のレベルは大学の授業と比べてどう?

求職者
求職者

基本情報技術者試験のレベルは大学の授業と比べてどうですか?

編集部
編集部

基本情報技術者試験は、情報系学部の1~2年生レベルの基礎的な内容が中心となっています。

テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系と幅広い分野からの出題があり、大学の情報系カリキュラムと重なる部分が多くあります。

ただし、試験では実践的な知識やプログラミングの応用力も問われるため、座学だけでなく実習を含む大学の授業内容を総合的に理解している必要があります。

独学で基本情報技術者試験に受かるのは難しい?

求職者
求職者

独学で基本情報技術者試験に受かるのは難しいですか?

編集部
編集部

基本情報技術者試験は独学でも十分に合格可能です。特に、IT分野の経験がある人は50時間程度の学習で合格を目指すことができます。

ただし、初学者の場合は約200時間の学習時間が必要で、特にプログラミングやアルゴリズムの分野で躓きやすい傾向があります。

そのため、IT分野に慣れていない場合は、通信講座や大学、スクールなどの体系的な学習環境を活用することをお勧めします。

基本情報技術者試験の合格率が高くないのはなぜ?

求職者
求職者

基本情報技術者試験の合格率が高くないのはなぜですか?

編集部
編集部

基本情報技術者試験の合格率が40%前後にとどまっている主な理由は、試験の特性と受験者層の多様性にあります。

まず、試験範囲が広く、基礎理論からプログラミング、システム開発まで幅広い知識が必要とされます。

特に科目Bのアルゴリズムとプログラミングの問題は、論理的思考力と実践的な知識が求められ、多くの受験者が苦戦します。

また、IT未経験者も受験するため、専門用語の理解や実践的な問題への対応が難しく、合格率を下げる要因となっています。

基本情報技術者試験は役に立つ?取得するメリットは?

求職者
求職者

基本情報技術者試験は役に立ちますか?取得するメリットはありますか?

編集部
編集部

基本情報技術者試験は、IT業界で活躍するための重要な足がかりとなる資格です。

最大のメリットは、ITの基礎知識を体系的に習得できることです。プログラミング、ネットワーク、データベースなど、実務で必要となる知識を幅広く学べます。

また、就職・転職時のアピールポイントとなり、資格手当の対象にもなります。特にIT企業への転職では、未経験でも採用される可能性が高まります。

さらに、上位資格の応用情報技術者試験へのステップアップも視野に入れやすく、キャリアアップしやすいのも大きな利点です。

基本情報技術者試験の難易度まとめ

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中でレベル2に位置づけられ、ITパスポート試験より上級の資格試験です。

現在の合格率は約40%前後で推移しており、以前に比べて受験しやすくなっています。ただし、IT未経験者にとっては依然として難易度が高く、合格までに必要な勉強時間は知識レベルによって大きく異なります。

IT業界での実務経験がある方や情報系の学校出身者は50時間程度の学習で合格可能ですが、IT初学者の場合は200時間程度の学習時間が必要とされています。

合格すると就職や転職で有利になるほか、資格手当の支給対象となる企業も多く、キャリアアップに役立つ資格として評価されています。

IT業界でのキャリアを考えている方は、ぜひ基本情報技術者試験にチャレンジしてみてください。