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探究型教育旅行プログラム「街場のキャンパス」とは?担当者に取材しました!

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調査: スキルアップ研究所

株式会社学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、アイ・シー・ネット株式会社(埼玉/代表取締役:百田顕児、以下アイ・シー・ネット)は、全国の高等学校に導入された「総合的な探究の時間」に連動させた探究型教育旅行のプログラムを開発しています。

多くの方にプログラムを情報提供するため、プラットフォームの役割をもったウェブサイト「街場のキャンパス」(URL:https://machicam.net/)を2024年7月23日(火)に開設いたしました。

ウェブサイトの開設に伴い、スキルアップ研究所では街場のキャンパスのご担当者様にサービスの詳細について取材を行いました。

街場のキャンパスとは

――街場のキャンパスとはどのような教育プログラムなのでしょうか

「街場のキャンパス」では、誰も答えを知らない社会課題の解決に向けて、自らの興味関心を見つめ、当事者意識を持ち、主体的・能動的に社会にインパクトを及ぼすアクションに結び付ける教育プログラムを提供します。

観光地のみを訪問する修学旅行ではなく、探究学習を含めた教育旅行が主流となってきています。アイ・シー・ネットは「地域の社会課題」と「教育旅行」を掛け合わせることで、生徒が主体的に取り組み、社会課題解決ができる力を養うオリジナルの教育旅行プログラムを提供しています。


――街場のキャンパスでは、実際に現場へ足を運び、当事者目線で社会課題に向き合うという方針が見られます。言葉で聞くだけでなく、実際に足を運ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

全国の高等学校などで探究型教育旅行のニーズが高まる中、多くの教育旅行が本来の「探究学習」に即していない印象があります。

これまでアイ・シー・ネットが開発したプログラムは限られた学校のみに提供していましたが、広く多くの教育関係者に活用いただきたく、2024年7月に街場のキャンパスのウェブサイトを開設しました。

当社の経験やネットワークを活用した本質的な探究型教育旅行を広く公開し、今後は、教育関係者や旅行会社など教育旅行に関わる関係者の情報交換ができるプラットフォームとしての活用の準備も進めています。

プログラムの中身

――街場のキャンパスでは国内から海外まで幅広い地域での教育旅行プログラムを提供しています。現地では具体的にどのような活動をするのでしょうか。

現地学習では、学校や旅行会社のご要望に応じて、様々な実施方法をご用意しております。事前学習から現地学習(全日程:3泊4日、4泊5日)、事後学習までをすべて導入することも可能ですし、事前/ 事後学習のみの導入、半日、1日の導入も可能です。お気軽にお問い合わせください。

各プログラムのテーマは、「顔の見えない社会課題ではなく、顔の見える特定個人の困りごと」に着目して開発されており、現地では、現地の社会課題の現場視察や社会課題の当事者への聞き取りなどを通じて、「〇〇に住む、〇〇さんの困りごとをなんとかしたい」と思える使命感や当事者意識を醸成します。


――慣れない土地、特に海外に行く際に不安を感じる人が多いかと思いますが、どのようなサポートを受けることができますか?

すべてのプログラムで、現地ファシリテーターを配置し、言語や学びがより深まるようなサポートを行います。また、当社はこれまで15年にわたって、旅行会社と連携しながら教育旅行事業を運営しており、大過なく教育旅行を実施してきた経験がありますので、安心してお任せください。


――プログラムに参加する際の交通費や生活費、保険費用などの予算はどのくらいを見積もればよいですか。

費用は、学校所在地や予算などに応じて、柔軟に対応いたしますので、お問い合わせください。

街場のキャンパスを通じて得られること

――街場のキャンパスを通じて、生徒たちはどのような体験を得られるのでしょうか。

「街場のキャンパス」を通じて、何かを知ったり、誰かと交流したり、現地で体験したりすることはそれ自体が愉悦に満ち満ちているということを感じてほしいと思っています。探究は一生涯続いていくものです。

簡単に即決したり、解を出したりできるものではありません。頂上にたどり着いたと思ったら、その奥にもう一つ高い峠があり、途中でやめても誰も何も言わないけれども、登ってみたいと思えるようなものが探究だと思います。一生続いていくのであれば、それ自体を楽しみたいし、その楽しさを伝えたいと思います。

街場のキャンパスの今後の展望

――街場のキャンパスの今後の展望について教えてください。

探究型教育旅行プラットフォームである「街場のキャンパス」では、今後も国内外の探求型、社会課題解決型の教育旅行プログラムを増やしていくことと合わせて、様々な機能の拡充を行っていきます。例えば、他校の生徒と交流し、それぞれの探究学習のテーマについて議論ができるオンラインの場を設定したり、探究学習の成果を発表する場を設けたり、と参加した皆様の探求がより深化するように、支援できる体制の強化を進めます。

「街場のキャンパス」で提供するプログラムは、いずれも私たちも興味関心を強く持って知的に興奮しながら開発されたものです。「街場のキャンパス」をきっかけとして真の探究の楽しさを味わっていただきたいと思います。

調査結果の引用・転載について

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