ベルリッツの英会話教室の特徴は?高い指導力の秘訣を担当者に取材しました!
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ベルリッツは140年以上の歴史を持つ世界的に有名な語学学校です。
この記事を読まれている方の多くは、ベルリッツが実際にどのように英語学習に役立つのか気になっているのではないでしょうか。
そこで今回スキルアップ研究所ではベルリッツ・ジャパン マーケティング&インサイドセールス部 副部長 今井様に取材を行い、ベルリッツの特徴や強み、英語教育に懸ける想い等を伺ってきました!
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ベルリッツの特徴と指導へのこだわり
本日は、140年以上の歴史を持つ語学学校であるベルリッツ様に
- ベルリッツの特徴や強み
- ベルリッツでのTOEIC対策や子供向け講座の特徴
- 他の英会話教室との違い
等についてインタビューさせていただければと思います。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
ベルリッツ・ジャパンの今井です。よろしくお願いします。
まずは、ベルリッツ様の英語指導における強みをお伺いしてもよろしいでしょうか。
まずはやはり、教師の経験値の高さと、彼らがベルリッツならではのメソッドを身に付けていることが当社の強みです。
お客様の声や自分自身の経験からも言えることですが、ベルリッツのレッスンは密度が濃く、頭を使い多くの発言を求められるため、集中力を要するレッスンです。そのため、40分という時間でも得られるものがとても多いレッスンになっています。
もちろん他のスクールにも良い先生はいらっしゃると思いますが、ベルリッツではメソッド、管理体制、教材と教師の経験値が全てセットになって、短い期間でも言語を習得できると自負しております。
また、もう一つ重要な点として、教師にはグッドモチベーターであることを求めています。レッスンでは集中力を求められるからこそ、教師は生徒様が「あと少し」のところで最後の一頑張りができるよう、褒めることを重視しています。
ベルリッツ様では教師のレベルに非常にこだわっておられるのですね。
実際に教師の指導力やサポート力を高めるにあたって、ベルリッツ様ではどのようなお取り組みをなさっているのでしょうか。
取り組みは主に3点あります。まず挙げられるのは、教師が実際にお客様の指導を担当するまでに、他社よりもかなり時間をかけている点です。
ベルリッツでは、教師は書類や複数の面接を通過後、採用前に認定プログラムを通過する必要があります。そこでは、生徒とのやりとりを想定したロールプレイやベルリッツのメソッドの理解を徹底し、教師の英語・語学レベルの査定に留まらず、レッスンの進め方やゴール設定、教材の使用方法など、プロの教師として必要なスキルを身につけます。
プログラム修了後、現役教師と受講生からの360度評価の採用テストを受け、基準を満たした教師のみが採用となります。これらは容易ではないため、教師としてやる気のある人だけが残る”ふるい”の役割も果たしています。
また、もう一つこだわっている点は、レッスンごとにお客様からフィードバックをもらったり、定期的にレッスンのモニタリングをすることでレッスンの質を確認していることです。
これらによって「教師がレッスンごとに生徒様に合わせたゴール設定をしているか」「生徒様の話す割合は適切か」など、長年かけて作ったチェックポイントを確認しています。
このようにレッスン内で何をしたのかを履歴として残さなくてはならないシステムを整えることで、教師やレッスンの質を担保しています。
また、英会話学校は教師を業務委託することが多い業界ですが、ベルリッツでは国内の教師の大半が直接雇用の社員で構成されていることも特徴です。これによって業務委託では実現できないようなレッスンの質の部分までしっかりと管理していけると考えています。
今井様が考える教師の理想像をお聞きしたいです。
私が特に重要だと考える要素は、良いモチベーターであることです。ベルリッツでは、レッスンのスタイルや内容などはしっかりとルールで定められています。
それらのルールや手順を全うできることを土台として、それぞれの生徒様の興味やモチベーションを引き出して一緒にレッスンのゴールを達成することを得意としています。
実際、お客様の中には、語学学習だけでなく、教師と話をしてスッキリして帰られるという方もいらっしゃるくらいです。
こうした、お客様とともに歩み、お客様のモチベーションと成長を促すことができるようなパーソナリティーをもった教師が私にとって理想的です。
他社様ではフィリピン人講師のオンライン英会話などもある中で、ベルリッツ様はアメリカ、ヨーロッパ、アジア等、多様な国籍の教師を採用していらっしゃいます。その背景をお聞きしたいです。
採用の際に国籍に基づく選考は一切おこなっていませんが、日本で英語教師として学校等で勤務していた方がベルリッツで引き続き教師として働くケースや、日本での英語教師を世界各国から募集していること、さらに特に欧米に多数の店舗を持つベルリッツの知名度が高いことから、日本文化や生活に興味を持つ方々が世界中から集まる傾向があります。
ベルリッツでは英語(或いはその他の学習している言語)のみでレッスンが進行することが1つの特徴かと存じます。
このレッスン形式で、英語に苦手意識がある方や初心者の方でもレッスンについて行くことは可能なのでしょうか。また、それに際して注意されているポイントなどがございましたらお聞きしたいです。
英語に関して、最初のレッスンでは中学1年生レベルからの簡単な会話から始まり、基本文やフレーズがサッと出てくるまで何度も繰り返すようなレッスン方法を取りますので、自然と理解できるようになると思います。
ベルリッツのレッスンは、ダイレクトメソッドという指導方法にルーツをもつベルリッツメソッドにより、座学から入って知識として学ぶよりも、話していくうちに文法などのルールも含めてこういうことか、と感覚的に分かってくるような仕組みになっています。
そのためレッスンは会話形式となっており、英語以外の言語も含め初心者でも思ったより大丈夫なことが多いです。
また、海外赴任のため1ヶ月程度で集中的に学びたいという生徒様には、座学から始めるよりも、いきなり対象言語で練習を繰り返すことで少しでも話せるようになり、お客様の自信につながるという考えでこうしたレッスン形式をとっています。
ただ、英語に関しては、他の言語よりは進むのが早いので、中学1年生レベルの知識が無いと最初は苦労することもあるのは確かです。そうした場合でも話そうという気持ちがあれば、教師の経験やメソッドでカバーできますので、初心者の方や苦手意識のある方でも大きな心配は必要ありません。
ベルリッツのTOEIC対策講座について
ベルリッツ様では英会話だけでなく、TOEICの対策も行っていらっしゃると思います。
TOEICの対策を、市販教材で独学するのではなくベルリッツ様で行うことで、生徒側はどのような効果やメリットが期待できるでしょうか。
TOEICの対策はベルリッツの中でもユニークな取り組みです。日本語を使わずに会話中心の指導をするというベルリッツメソッドの方針に反するため、以前は社内でも議論がありましたが、会話だけでなく試験対策もという日本のお客様のニーズから、日本語でのTOEIC対策講座を開設しました。
ただし、単にTOEICで点を取れるような対策をしているわけではなく、ベルリッツがやる意味を考えて落とし込んだ内容をレッスンとして提供しています。
具体的には、会話の学校というアイデンティティから、受験勉強的な考え方だけではなく、どうせ学習するならスコアが取れるだけでなく、会話にも繋がるようにという意識で、ただ黙々と問題を解くのではなく、教師から発話を促して自然な音感で覚えるといったことも取り入れています。
メインはオンラインのグループレッスンになっており、市販の教材をアレンジしたものなども使いながら、短期集中でテンポのよいレッスンを心がけています。
また、教師に求めているのは、ただ単語や熟語を暗記させるのではなく、どのような場面で使えるかといった部分まで教えることです。実際に学んだことが使えるようになるほか、会話とリンクして暗記も容易になると考えています。
確かに自分も、大学受験などの際に音読などをすることで有機的な記憶として覚えられたという経験があります。
他社様でもTOEIC対策の講座を出しているところもありますが、ベルリッツ様と他社様との主な違いをお伺いしたいです。やはり、「話す力」などのTOEICの点数を超えたバリューというところは大きな強みなのでしょうか?
もちろん、TOEIC専門の英語塾の方が講座のラインナップとしてはたくさん存在するのは事実です。一方でベルリッツはスコアごとに3コースに絞り込んでおり、その他は家庭教師のような個人指導によって、各生徒様に合わせたレッスンを提供しています。
こうした面で言うと、TOEIC対策はベルリッツにとってまだまだ伸ばしていきたい部分でもあります。
また、ベルリッツの強みとしては、会話につながるという部分ももちろんですが、学習習慣を身につけることができる点が挙げられると思います。
TOEIC対策でベルリッツにお問合せを頂くお客様の中には、以前に独学で挫折した経験のある方が多いと思います。そのため、ベルリッツでは短いコースながらも、英語学習において何をしたらいいのか、どのようにしたらいいのかなど、講座内だけでなく先々でも様が学習を継続できるヒントや習慣を身につけて頂くように心がけています。
ベルリッツの子供向けの講座について
ベルリッツの講座はサラリーマンなど、大人向けという印象がありましたが、子供向けの講座もご用意されているかと思います。
これらの講座では、「話す・聴く・読む・書く」の4技能を習得することが特長として挙げられていますが、子供たちが4技能を伸ばす上で特に大切なこととして意識しておられる点をお伺いしたいです。
ベルリッツの講座は4歳から受講が可能です。講座では大人になってからは習得が難しいスピーキングやリスニングが中心になっています。特に年齢が若ければ若いほどこの傾向が強いです。
また、記憶の定着のためには様々な角度から言語に触れることが大事なので、発話だけでなく、文字として書いてみる、音読などをレッスンに取り入れています。
また、「学校のレッスンや試験の結果にも繋がって欲しい」という保護者の方々のニーズにも対応できるようなレッスンを行うという点も念頭においたカリキュラムになっています。
ベルリッツ様が子供向けの講座として、保護者の方から支持を得ている一番の理由は何だとお考えでしょうか。やはり、先ほどもおっしゃったように学校教育に寄り添っているからなのでしょうか。
私たちは、完全に学校教育のカリキュラムに寄り添うことを意識して講座展開を行っているわけではありません。しかし、今の学校教育に求められる英語力はまさに「話す・聴く・読む・書く」の4技能を身につけることになっており、それはベルリッツの子供向け講座で提供しているものと、結果的に極めて近いしいものになっていると思います。
やはり保護者の方のベルリッツのレッスンへの期待として一番大きいのは会話だと思います。特に小さなお子様ですと、他社から移ってこられるケースも多いです。ベルリッツでは、マンツーマンから最大3人までと少人数のレッスンが特徴で、他社の1クラス6名程度のレッスンと比べて、お子様の発話量が倍以上になります。
もう一つ、メソッドの根幹にあるのは、会話の際に単語だけでなくフルセンテンスで話す練習をすることです。それにより文章が作れるようになると、会話だけでなく、学校のレッスンやテストにおいてもプラスの結果に繋がりますし、また文法力が積みあがって先々に効果を発揮できます。
確かに、文章を作る力はライティングなどにも活きてきますよね。
ベルリッツにお子様を通わせる保護者のニーズにはどのようなものが多いのか伺いたいです。
そうですね、保護者様のニーズとしては、「英会話や英語が好きになって欲しい」というタイプと「英検などの検定に合格させたい」というタイプに二極化しています。
ただし、検定の勉強をしたいお子様についても、そちらのニーズに合わせすぎて塾のような詰め込み勉強になることは避けたいと考えています。そのため、相性については体験レッスンにお越し頂き判断していただければと思います。
一方、英検の2次試験対策(スピーキング)は、会話の学校として本番さながらのリアルな面接対策のレッスンを提供できます。
やはりアクティブラーニング主体のベルリッツ様のレッスンは相性もあると言えますよね。
子供向けの講座というテーマでお話を伺ってきましたが、子供の英語教育が年々変化している中で、今後ベルリッツ様に求められる役割はどのようなものだとお考えでしょうか。
現在の日本の英語教育の特徴として、10年前と比べて教育が早期化していることが挙げられると思います。
今では、学校教育でもディベートなども取り入れられており、学校がある程度のレベルまでは担ってくれる時代になったと言えるのではないでしょうか?
だからこそ、語学学校の役割はもう少し上澄の部分になってくるのではないかと思います。もちろん英語を好きになって欲しいという根本にある思いは変わりませんが、昔のように遊びの延長で英会話という時代ではないのかもしれませんね。
今では自己学習ツールも充実し、ライトな学習部分はそういったツールで好きな時に学習できる一方、自分で積極的にコミュニケーションを取りたい、自分から発話していきたいといった部分の需要は我々の会話教室といったように棲み分けはなされていくのではないかなと思います。
小中高の学校においてもオンラインでの授業や課題が一般的になってきている中で、ベルリッツでも教室のレッスンをそのままオンラインで再現する取り組みをしていますが、対面レッスンの需要も根強く、「どうせ対面で学習するなら対面でしかできないことを」という期待にもこたえて続けていきたいと考えています。
時代が移り変わり、英会話塾に求められる役割も変わっていくということですね。
ベルリッツ様と他社の英会話教室の違い
他社様とベルリッツ様の一番の違いをお伺いしたいです。
一番の違いはメソッドや教え方の部分だと考えています。ベルリッツは140年近く前から行ってきた「ベルリッツメソッド」という言語学に基づいた独自の教授法を使っています。
教材や時代は変わっても根本にある考え方は変わらず一貫していることが大きな特徴だと考えています。
ただ単に話すだけでなく、限られた時間の中でも効果的に身につけられるというメソッドを持っていて、さらにそれが徹底した研修を通じて各教師に浸透していることは最大の特徴であり、強みでもあると考えています。
確かに、長い年月をかけて蓄積された経験からくるメソッドは非常に大きな強みになりますよね。
こうした強みを踏まえると、特にどのような方にベルリッツの利用をおすすめしていますか?
一番ベルリッツが得意としていておすすめできるのは、社会人の方で、具体的にいつまでに、何をしないといけない(例えば、半年後までに社内の海外チームとの打ち合わせを自分が担当できるようにならないといけない)といった短期的な目標がある人です。そういった人はベルリッツの講座で間違いないと思います。
また、長期的な目標を持っている人が確実な最初の一歩を踏み出すのにも向いていると言えます。受講期間が長期にわたるとお金がたくさんかかってしまいますが、ただ時間が過ぎるのを待つよりは、一旦ベルリッツに来ていただいて、短期のコースからでも挑戦していただき、今後何をしたら良いのか分かるところまで頑張ってみるということをおすすめしています。
そういった人が挫折しないような講座作りや教師からのモチベートも強みとしています。
今後の展望
最後に、ベルリッツ様の今後の展望についてお伺いしたいです。
現代社会では、特にAIの台頭をはじめとして、英語を取り巻く環境は大きく変化していると考えています。現在では、翻訳や会話のロールプレイができるAIなどが登場していますよね。
ただ、AIを使って学習できるようになったからといって、英語学習の重要性が変わるわけではないと思っています。逆に、英語学習がAIによって容易になったことで英語の使用人口も増えるわけです。
また、AI教師と人間の教師を比較した場合には圧倒的にリアリティや生徒にかかる負荷が違ってくると思います。AIは基礎的なトレーニングには向いていますが、「本番」のような部分の練習をするには人間の教師とのトレーニングが絶対に必要になってくると思います。
ベルリッツでもAIを使ったコースや自己学習ツールがあり、今後さらに拡大していく予定ではありますが、自社、他社ともに、AIとは違ったバリューを語学学校として提供し、共存していければと考えています。
そのため、ベルリッツの今後の展望としては、英語の基礎的な部分だけでなく、どのように人と会話をし、さらには会議などで様々な立場を取っていくかといった実践的な部分にまで有効な講座をさらに充実させ、その受講生を増やしていくことで最終的には日本人全体の英語力を底上げし、日本を強くしていくような語学学校になることを目指しています。
最後に、読者の方にメッセージをお願いいたします。
英語を本気で身につけたいという強いモチベーションを持った人だけでなく、英語学習で挫折した経験のある人、英語学習をやり直したい人、どうしても英語をやらないといけない人、のように少しでも英語をなんとかしたいという思いがある人は是非、オンラインまたはご来校での体験レッスンにお申込み頂きたいです。
ぜひ語学力の向上を通じて、皆さんの人生やキャリアの目標をクリアしていただきたいと思います。
その過程を私たちベルリッツがお手伝いできると大変嬉しいです。
本日は貴重なお話をいただき誠にありがとうございました。