進研ゼミだけで大学受験は合格できる?高校講座の合格実績や利用者の評判を解説

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進研ゼミの高校講座は、大学受験生の間で人気がありますが、本当に受験対策に十分なのでしょうか。この記事では、進研ゼミの実績やユーザーの評価を深く掘り下げていきながら、進研ゼミだけで大学受験の合格は達成できるのかについて具体的に解説していきます。

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進研ゼミだけで大学受験に合格できるのか

進研ゼミだけで大学受験に合格できる

結論から言えば、中堅レベルの地方国公立大学や私立大学を目指す場合、進研ゼミの教材だけを活用して入試対策を行っても合格できる可能性は十分にあります。

一方で、難関国立大学(東大・京大・一橋など)や有名私立大学(早稲田・慶應など)を受験する場合は、進研ゼミの教材だけでは不十分な面があります。そうした大学への合格には、より高度な学問理解と幅広い知識が求められます。そのため、進研ゼミに加えて予備校や学校の受験指導などを併用し、必要な学力を身につける必要があるでしょう。

つまり、進研ゼミだけで大学に合格できるかどうかは、志望校の難易度と自分の学力によって可能性が変わってきます。

1.3人に1人が進研ゼミだけで第一志望に現役合格

事実として、進研ゼミだけで大学受験に取り組み、第一志望の大学に合格している学生は非常に多くいます。

第一志望現役合格者の1.3人に1人は進研ゼミだけで合格しているというデータも存在しています。

これらの結果は、進研ゼミの効果的な教育方法を裏付けています。進研ゼミ一本で大学合格を目指すことが可能であり、努力次第で目標とする大学に進学できることが分かります。

東大含めた難関大学に数多くの合格者を輩出

進研ゼミの合格実績は、国公立大学や難関私立大学への合格者数が多数にのぼります。

実際の進研ゼミの2024年の大学受験の合格実績は以下の通りです。

大学

合格者数

東大・京大

152人

旧帝大

830人

早慶上理

1,181人

GMARCH

2,674人

関関同立

2,356人

日東駒専

2,091人

特に推薦入試では、約4人に3人が第一志望校に合格するなど、高い実績を誇っています。

また、駿台や東進といった難関大に非常に強い予備校と比較すると東大等の合格実績は見劣りするものの、実際に数多くの合格者を旧帝大以上やMARCH以上に輩出していることが伺えます。

そのため進研ゼミ高校講座は大学入試の合格に足るサービスを提供していると言って良いでしょう。


進研ゼミで大学受験をした人の口コミ

以下には実際に進研ゼミで難関大学に合格された方の体験記を掲載します。

塾へ行くよりは自分で勉強した方が効率よくできるので、いいと思いました。時間も自分で決めて、勉強のペースも自分のペースでやる気になればいくらでもできるので、合っていました。『合格への100題』は、段々と難しい問題になっていくのでレベルに合った勉強ができました。解説がわかりやすいので理解するのも楽でした。

東京大学 文科三類合格 T・Rさん

進研ゼミ高校講座公式HP

どこかに通ったりしなくても、自宅で、自分のペースで、自分で決めてできるところが塾などより自分に向いていました。塾などは、授業を受けるということで受け身な感じですが、「進研ゼミ」は自分で考えて、勉強の計画ややり方を決めることが出来るので、やる気になればいくらでも勉強できるのがいいと思います。

京都大学 工学部合格 S・Kさん

進研ゼミ高校講座公式HP

どこかに行かなくても、自分のペースで自分で集中して勉強できるのがいいと思います。自分の苦手もすぐわかり、アプリや添削で克服できるのも、いいと思います。
高校受験の時など、周りは塾へ行っている人が多かったのですが、行くだけで満足している感じだったので、自分は行っていませんでした。自分に合った環境で集中できるやり方を自分で選びました。

九州大 工学部合格 S.T さん

進研ゼミ高校講座公式HP

合格体験記を見ても分かるように、進研ゼミだけで合格した先輩方もたくさんいることが伺えます。


進研ゼミ高校講座の志望校別合格プラン

東大・京大合格プラン

「東大・京大合格プラン」は、東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、国公立大学の医学部医学科を志望する全国の高校生向けのコースです。

このプランでは、一般的な教科指導に加えて、共通テストで9割の得点を目指す特別指導と、2次試験で求められる高度な思考力や記述力の習得を重視しています。つまり、大学入試で必要とされる総合的な能力を身につけることができます。

個々の学力や理解度に合わせた最適な学習計画を提供し、きめ細かな指導を行うことで、受験生一人ひとりが目標の大学合格を達成できるよう、全面的にサポートします。

難関国公立合格プラン

「難関国公立合格プラン」は、北海道大学、東北大学、国際教養大学、筑波大学、千葉大学などを志望する全国の高校生向けのコースです。

難関国公立大学それぞれの合格基準と求められる力を把握し、それに合わせた準備を行うことがこのプランの特長です。

特に重視されるのが、共通テストで80%以上の高得点を確保することです。高得点を獲得するには、深い学問理解と確かな言語運用能力が必要不可欠です。このプランでは、その力を育成することで共通テストの成功を約束します。

また、論理的な記述力の向上にも力を入れます。理論や論点を的確に説明する能力は、二次試験で競争力を持つ上で欠かせません。記述力を鍛えることで、難関国公立大学の二次試験に自信を持って臨めるようになります。

国公立スタンダード合格プラン

「国公立スタンダード合格プラン」は、弘前大学、岩手大学、福島大学、茨城大学、群馬大学、埼玉大学、新潟大学などの国公立大学を志望する受験生向けのコースです。

明確な学習計画に基づき、共通テストで頻出する分野の基礎知識を確実に身につけ、より難易度の高い問題にも対応できる力を養成します。

このプランでは、単に試験対策の枠組みを提供するだけでなく、受講生一人ひとりの理解を深め、考える力を伸ばすことを重視しています。

早慶上智合格プラン

「早慶上智合格プラン」は、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学への進学を目指す生徒のために作られた特別なコースです。

各大学の入試傾向を詳しく分析し、求められる能力を確実に身につけられるよう、最適な学習カリキュラムが用意されています。

大学受験は知識だけでなく、自己理解や時間管理、問題解決力などの総合力が必要とされる試練ですが、このプランでは知識・技術の習得だけでなく、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すサポートも行われます。

難関私大合格プラン

「難関私大合格プラン」が注目されています。このプランは、青山学院大学や学習院大学、成蹊大学、東京理科大学、中央大学などの人気の私立大学への進学を目指す生徒のために作られた特別なコースです。

単に知識を詰め込むのではなく、基礎力の徹底的な強化から始め、理解力や応用力を養成することがこのプランの目的です。しっかりとした基礎力を身につけることで、最終的に入試に直結する力を身につけることができます。

私大スタンダード合格プラン

北海学園大学、東北学院大学、駒澤大学、専修大学、東洋大学、日本大学といった私立大学への合格を目指す受験生のためのスタディプランが「私大スタンダード合格プラン」です。

このプランは、基礎から着実に学習を積み上げていくことで、無理なく受験勉強に取り組めるよう設計されています。固い基礎を築きたい受験生や、急なスタートが苦手な学生にとって最適なプランと言えるでしょう。

また、頻出問題や重要テーマを中心に学習できるため、ポイントを押さえつつ確実に得点力を身につけることができます。

受験ベーシック合格プラン

進研ゼミ高校講座の「受験ベーシック合格プラン」は、志望校が決まっていない受験生に向けたプランです。このプランでは、国公立大学入試を基盤としながら、どの大学入試でも必要な基礎学力を養うカリキュラムが用意されています。

また、進研ゼミ高校講座には7つのテスト対策プログラムがあり、受験生一人ひとりの学習状況と目標に合わせて最適なプランを選ぶことができます。自分に合ったプランを選び、最適な学習計画を立てることが可能です。

特に国立大学受験を目指す場合は、「難関国公立合格プラン」と「国公立スタンダード合格プラン」の2つが参考になるでしょう。

進研ゼミ高校講座の他社と比べたメリット

進研ゼミ高校講座の他社と比べたメリット

ここでは進研ゼミ高校講座を他社の通信教育や塾と比べたメリットを見ていきましょう。

3つの講座のうち自分に合ったものを選べる

進研ゼミ高校講座の大きな魅力は、上記で紹介したように受験生一人ひとりの目標や実力に合わせて、適切なコースを選択できる点にあります。大学受験は人生の節目であり、その結果が将来に大きな影響を与えます。そのような重要な時期に、個別最適化されたカリキュラムで学べるのは大きなメリットといえます。

高2・3学期からは志望校大レベル別プランが開講

進研ゼミ高校講座では、高校2年生の3学期から生徒一人ひとりのニーズに合わせた志望校別の講座が開講されます。高校3年生になると、さらに文系と理系に分かれ、東大・京大合格プランなど7つの具体的な目標に向けたプランが用意されています。

このプランの最大の特長は、生徒が自分のペースに合わせて柔軟にプランを変更できる点にあります。また、科目ごとに選択が可能なので、自分に合った受講科目数と勉強量を設定することができます

さらに、進研ゼミのHPで行えるコース診断により、自分に最もフィットするプランを見つけられます。

このように、進研ゼミ高校講座は各生徒の学力や志望校に応じたきめ細かい学習計画をアレンジし、最適な学習環境を提供しています。

抜群のシェアを誇るベネッセならではの指導

進研ゼミは日本の教育業界で圧倒的な存在感を持つベネッセが、長年の経験と実績を生かして運営しています。公立高校で頻繁に実施される「進研模試」や「ベネッセ・駿台オープン」から、高校生にとってベネッセは身近な存在といえます。そのような地位を確立できたのは、1969年から高校講座を手掛けてきた歴史と実績があってこそです。

ベネッセは200校以上、9万問を超える入試問題を徹底的に分析し、その精髄を進研ゼミの教材や模試、学習コンテンツに盛り込んできました。

進研ゼミ高校講座の強みは、ベネッセの信頼と実績に裏打ちされた学習への安心感にあります。実力派の教育企業ならではの緻密な対策と質の高い指導が、受験生の合格への可能性を高めているのです。

映像教材やオンライン授業でどこでもいつでも学べる

進研ゼミ高校講座は、分かりやすいデザインの教材と豊富な授業形態が魅力です。教材は要点がわかりやすくまとめられており、進研ゼミならではの工夫が凝らされています。そのため、難しい内容でも理解しやすくなっています。

さらに、15,000本以上の映像講義を受講できるほか、オンラインで質問できる双方向授業もあります。この授業を活用すれば、理解が難しい部分を直接講師に尋ねられるため、自分の苦手分野を徹底的に克服することができます。

このように進研ゼミ高校講座は、映像教材やオンライン授業が手軽に受講できるのが大きな魅力です。家やカフェ、学校、電車の中など、場所を選ばず学習できるため、新しい学び方の可能性が広がっています。

15分でテキスト学習、5分で復習

進研ゼミ高校講座は、高校生のニーズに合わせて工夫された効率的な学習環境を提供しています。「予習・復習効率UPアプリ」では、スマホカメラで重要ポイントを確認できるため、短時間で授業内容を効果的に復習できます。

また、テキストの学習時間が15分と短く設定されているので、部活動や他の学習とも両立しやすくなっています。さらに、夏期講習で各教科を集中的に総復習できるため、苦手分野の克服にも役立ちます。このように、進研ゼミ高校講座は優れた学習効率を実現し、生徒の学力向上と時間管理の両立をサポートしています。

添削が丁寧で自分の苦手が一目瞭然

進研ゼミ高校講座は、質の高い添削サービスが大きな特徴です。科目の専門家が丁寧に課題を添削し、細かい点までフィードバックを提供します。

このフィードバックの具体性から、自分の理解度や弱点がはっきりとわかり、具体的な改善点を把握できます。自身の学習を振り返り、より効果的な学習法を見つけられるのです。また、新しい大学入試では記述式問題で思考力が問われますが、進研ゼミの添削サービスはそのスキル育成に大きく役立つでしょう。

大学入試に向けた英語検定対策もバッチリ

大学入試で英語力が重視されるようになり、高校生の皆さんも検定試験対策が欠かせなくなりました。進研ゼミ高校講座では、「Challenge English 中高アプリ」を提供しています。

このアプリなら、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に学習できます。初心者から上級者まで、それぞれのレベルに合わせた学習プランが用意されています。検定試験対策も「検定攻略モード」で効率よく行えます。

これらのサービスが進研ゼミ生は無料で利用可能です。スマホで5分からの短時間学習も可能なので、移動時間や待ち時間などの隙間時間を活用して着実に英語力を伸ばすことができます。

プロが作った予想問題で定期テスト対策ができる

進研ゼミ高校講座は、効果的な学習教材と独自のサポートで、志望校合格をバックアップします。定期テストに特化した対策問題集は、全国の試験を分析して作成されており、5教科15科目をカバーしています。

さらに、スマートフォンを使った予想問題学習サービスでは、重要範囲に絞った効率的な学習が可能です。教科書の内容を踏まえつつ、実践的な対策を提供することで、一人ひとりの合格を全力でサポートするのが進研ゼミの強みです。


進研ゼミは受講生へのサポートも手厚い

24時間自動で質問対応

進研ゼミでは24時間いつでも質問できる「教科質問サービス」を提供しています。このサービスを利用すれば、テキストの内容に関わらず、勉強中に出てきた疑問点をスマートフォンで簡単に質問をすることが可能です。

質問した内容に対しては、48時間以内に70%の確率で回答が得られるため、スピーディーにフィードバックが得られます。深夜や早朝、隙間時間など、自分のベストな学習時間に合わせて質問できるのも大きなメリットです。このように、疑問点をその場で解消できるため、学習の進度が遅れることなく、円滑に学習を進めることができます。

志望大学の先輩が実体験を踏まえたアドバイスを提供

進研ゼミでは、受講生をサポートする取り組みの一つとして、先輩大学生による質問・相談サービスを提供しています。このWEBサービスを活用すれば、全国の先輩たちから受験に関するアドバイスを受けられます。

このサービスの最大の魅力は、先輩が実際に経験した体験に基づいたリアルなアドバイスが得られる点です。学習方法や進路選択など、現役大学生ならではの視点から有益なヒントが提供されます。進研ゼミの受講生なら、志望大学や指導講師の選び方など具体的な質問も先輩に直接できます。

さらに、過去の質問と回答を検索・閲覧することもできるので、自分と同じ悩みを抱えた先輩の解決策を参考にすることができます。このような情報交換の場があるおかげで、進研ゼミの受講生は一人で抱え込まずに、多くの課題を乗り越えられるのです。

高校生サクセスナビで学習スケジュールの管理や質問ができる

学習支援ツール「高校生サクセスナビ」は、受講生一人ひとりの学習を手厚くサポートするための優れた機能を備えています。

  • 「個別の学習計画(高1・高2講座)」:学生の情報やテスト日程に合わせて最適な計画がたてられ、その日に何を勉強すべきかがわかりやすく示されます。
  • 「スマホエスコート(大学受験講座)」:志望大学に合わせた個別のカリキュラムが作成され、効率的な学習を支援します。
  • 「たま丸ナビ」:学生一人ひとりの目標や課題に応じた学習計画の立案と進捗管理を行い、忘れがちな課題への声掛けなども行います。
  • 「教科質問」:わからない問題について質問でき、過去の質問への回答から適切なアドバイスが得られます。

このように多彩な機能を備えた「高校生サクセスナビ」は、一人ひとりの学びをきめ細かくサポートする優れたツールとなっています。


進研ゼミなら塾に通うより100万円もお得

進研ゼミの高校講座は、豊富な教材と手厚いサポート体制を備えながら、家計への負担を抑えた合理的な設計が特長です。

解説書や問題集など多彩な教材に加え、専門スタッフによるマンツーマン指導やフォローアップが行われます。しかし、その内容の充実ぶりに反して、費用面では塾に通うよりも大幅に安価で、平均的な塾の月謝と比べて高校3年間で約100万円もの節約が可能となります。

進研ゼミの高校講座は、質の高い教育サービスを受けながら経済的負担を軽減できる、新しい形の学習サポートなのです。

進研ゼミなら受講費用が圧倒的に塾より安い

教育費用は親の大きな負担となりますが、塾や予備校に比べて進研ゼミの受講費用は抑えられています。進研ゼミには入会金や再入会金がかからないため、受講費に充てられます。高校生の塾・予備校の平均費用3年間では約139万円ですが、進研ゼミの高校講座は3年間で約37万円と格安です。

例えば高校一年生の費用は以下の通りです。

<高1講座>


12か月分一括払い 

6か月分一括払い

毎月払い

合計1教科

6,480円/月

7,030円/月

月々7,350円

合計2教科

8,570円/月

9,300円/月

月々9,730円

合計3教科 (5教科対応)

9,630円/月

10,450円/月

月々10,930円

<高2講座>


12か月分一括払い 

6か月分一括払い

毎月払い

合計1教科

6,690円/月  

7,250円/月

月々7,580円

合計2教科

8,790円/月

9,530円 /月

月々9,960円

合計3教科 (5教科対応)

9,840円/月

10,660円/月

月々11,150円

進研ゼミなら教育費の圧迫を和らげつつ、子どもの学力向上が期待できるため、多くの親にとって有益な選択肢となっています。

なお、大学受験講座(高3講座)の費用の仕組みは複雑なので、お申し込み前には資料請求をして志望校別の正確な料金を確認するようにしましょう


進研ゼミだけで大学受験に合格できる人・できない人

進研ゼミ高校講座だけで大学合格を目指せるかどうかは、個人の学習スタイルや自己管理能力によって異なります。

進研ゼミだけで受験に成功する人

進研ゼミで大学受験に成功する人は、自主的に学習を進められる力があり、地元の国公立大学や私立大学、推薦入試を志望している人が多いでしょう。

進研ゼミは通信教育のため、自分で学習計画を立てる必要があり、そうした自主学習力の高い人がメリットを最大限に活かせます。

また、地元の大学に強い進研ゼミの資料を活用すれば、効率的な受験勉強ができます。さらに、推薦入試に関する豊富な情報も提供されているので、受験戦略を立てる際に役立ちます。自主学習力があり、地元志向や推薦入試を志望する人は、進研ゼミの長所を生かして合格する可能性が高まるのです。

進研ゼミだけで大学受験に合格できない人

進研ゼミが大学受験に向けて十分な学習環境かどうかは、受験する大学の難易度や個人の学力、学習習慣によって異なります。

難関国公立大学や上位私立大学を目指す場合、独自の学問追求や課題設定が求められ、進研ゼミだけでは対応しきれない可能性もあります。

もちろん実際に進研ゼミで東大に合格している人もいますが、やはり難関大志望に強い駿台や東進などと比べると、難関大の合格者数で劣るのは事実です。

さらに、自宅学習が苦手な人は、集団指導形式の塾が適している可能性があります。つまり、進研ゼミのみで大学受験に臨むには限界があり、目的や個人の事情に応じて、他の学習手段を組み合わせることが賢明です。


進研ゼミだけで大学受験に失敗してしまった人の理由4選

基礎がおろそかになっていた

受験勉強では基礎が重要であるにもかかわらず、高校生時代に進研ゼミの教材のみでは十分な基礎力を身につけることができない方もいるでしょう。

人によっては進研ゼミの解説だけでは理解が不十分で、学校の授業や教科書との組み合わせでも大学入試に合格するだけの力は付きません。

そのような方は基礎が弱かったため、受験問題に取り組む際にも悪循環に陥り、結果的に不合格となってしまいます。

勉強の効率が悪い

受験生にとって時間は貴重な資源であり、限られた時間をいかに効率的に活用するかが合格への鍵となります。同じ時間でも、2問解ける力から5問解ける力に伸びれば、その意味は大きいのです。

しかし、この効率性こそが進研ゼミなどの通信教育の落とし穴になります。通信教育では、分からない箇所に行き当まった時に、即座に聞ける人が周りにいないことが多いです。

複雑な問題で行き詰まり、間違った理解に陥ると、最初から見直す時間が無駄になってしまいます。こうした勉強方法では効率が損なわれ、貴重な時間を無駄にしかねません。

その間に他の受験生は新しい問題を解いたり知識を得ている可能性があります。時間の効率性を重視する受験生にとって、進研ゼミなどの通信教育にはこうしたデメリットがあることは留意が必要です。

ただし、最近ではAIに問題の解説をしてもらうこともできるので、通信教育を取り巻く環境が変わりつつあるのも事実でしょう。

情報が足りなかった

受験は情報戦であり、適切な情報を活用することで合格への道筋を効果的に立てられます。

予備校は多くの情報を持っており、教師の言葉から有益な示唆を得ることができます。

進研ゼミでも志望校に関する情報は提供されるものの、予備校の講師があれこれと世話を焼いてくれるのとは異なるため、提供された情報をしっかりと自分なりに理解し、腹落ちさせるこ努力が求められます

そのためせっかく届けられた受験に関する情報を適切に受け取ることができず、結果的に入試でも失敗してしまうケースが散見されます。

勉強時間が十分ではなかった

大学受験に向けて進研ゼミだけを利用すると、予備校に通う場合と比較して強制的に勉強時間を確保することが難しいため、サボってしまったりモチベーションが保てなくなったりして勉強時間が不十分になってしまうケースもありがちです。

予備校生は半強制的に授業に出席することになるほか、自習室など学習に適した環境を利用できるため、結果的に進研ゼミの利用者よりも入試に向けた勉強量を確保しやすくなっています。

そのため進研ゼミだけで大学受験の対策をしたい場合は、合格までの強いモチベーションが必要になるでしょう。

進研ゼミだけで大学受験をするか否かの決め方

学校のサポートの手厚さ・自分のタイプから決めよう

進研ゼミのみで大学受験の準備をするかどうかは、あなた自身の学習スタイルと、所属する学校の進学支援体制次第といえうでしょう。

まず自分がどのようなタイプなのかを把握することが重要です。自主的に計画を立てて着実に学習を続けられる性格であれば、進研ゼミだけで十分対応できるでしょう。

また、学校によっては進学指導体制が手厚く、それだけで大学受験に向けた十分な支援が受けられる場合もあります。この場合も学校と進研ゼミでしっかりとした入試対策が可能です。

一方でそうした体制が整っていない学校に通っている場合は、進研ゼミに加えて塾に通う必要があるかもしれません。

大学受験は忍耐力と継続力が必要不可欠です。自分に合ったスタイルと、学校のサポート体制を踏まえて、進研ゼミだけで準備するのか、それとも塾の支援も活用するのか、じっくり検討しましょう。

塾と併用する人もいる

大学受験の準備では、進研ゼミだけの利用か、塾との併用かは個人の目標や学習スタイルによって異なります。ただし、自分のニーズに合わせて進研ゼミと塾を組み合わせて利用している学生も多く存在することも知っておくと良いでしょう。

進研ゼミと塾を併用する理由としては、自習スペースの活用、無料模試の受験、進研ゼミでカバーされていない科目の補完などが挙げられます。ただし、単に両者を利用するだけでなく、それぞれの特性を理解し、上手に使い分けることが重要です。場合によっては、課題が増えすぎて優先順位が付けにくくなったり、塾の雰囲気が合わなかったりする可能性もあります。

そのため、進研ゼミか塾との併用かを決める際は、自分の目標と学習スタイルを確認し、最適な選択をすることが大切です。

自信を持ってゼミを信じることも大切

大学受験は受験生にとって人生の大きな節目であり、勉強以外にも多くの不安を抱えがちです。特に、塾に通っていない受験生は、塾生より情報が少ないのではないかと心配することがあります。

しかし、重要なのは情報の量ではなく、自分なりに着実に学習を重ねて自信をつけることです。受験の成績は、自分の実力を信じて全力を尽くせたかどうかに比例します。

塾に通わずにゼミだけで受験を選んだ以上、ゼミに全幅の信頼を置き、自分自身の力を信じて切り開いていけば、必ず自信を持って受験に臨めるはずです。結局のところ、大学受験で成果を上げられるかどうかは、自分がどれだけ学び、自信を持って取り組めたかにかかっているのです。


進研ゼミだけで大学受験に挑戦する際の注意点

まずは学習環境を整える

進研ゼミを最大限に活用するには、自宅学習の環境づくりが重要です。

家にいると、スマートフォンやゲーム、漫画などの日常的な娯楽が手近にあり、集中力が削がれがちです。誘惑に負けないよう、自制心が試される場合もあります。

そういった時は、一時的に娯楽を片付けたり、自習室やカフェで勉強するなど、自分に合った環境づくりが必要です。進研ゼミを効果的に活用するには、学習のペースだけでなく、自分自身の長所短所を理解し、弱点を補う工夫をすることが重要です。

自分なりの勉強スケジュールを用意する

受験勉強を進研ゼミだけで行う場合、最も大切なことは自分に合った効果的な学習スケジュールを立てることです。過密すぎるスケジュールは効果的ではなく、逆に演習量が少なすぎても十分な対策ができません。適度な演習量を確保するバランスの取れたスケジュールを立てることをおすすめします。

また、進研ゼミの課題が多くなりすぎると精神的な負担になり、最終的に消化しきれなくなる可能性があります。そのため、自分で計画的に課題をこなしていく必要があります。1週間に1日の予備日を設けて、余裕を持ち、計画の調整ができるようにすることも大切です。すべての課題をこなすのは難しいので、優先順位をつけて取り組むことで、より効率的な学習時間を作ることができます。

入試情報は自分から集めに行く

大学受験に向けて進研ゼミを利用する場合、自分から積極的に情報を収集し、それを活用することが重要になります。進研ゼミは自主学習を重視しているため、受験情報が定期的に提供されるわけではありません。そのため、自分で必要な情報を探し出し、それを有効活用する努力が求められます。

その際、友人からの情報収集が非常に役立ちます。自分だけでは知り得ない最新の学習情報や、志望大学の入試情報などを手に入れることができます。

また、先述のように進研ゼミには「先輩ダイレクト」というサービスがあり、大学受験を経験した先輩から直接アドバイスを受けられます。受験勉強で何を重視し、どのように取り組んだかを聞くことができるので、有効活用すべき貴重なリソースと言えるでしょう。

模試や添削で自分の立ち位置を適宜把握する

大学受験に向けて、進研ゼミだけでなく、他の塾の模擬試験を受けたり、学校の先生からも添削を受けることをお勧めします

進研ゼミの問題だけでは、自分の実力を客観的に判断することが難しい面があります。他の模擬試験を受けることで、進研ゼミとは異なる視点から自分の弱点や課題が見えてくるでしょう。また、先生方の添削を受けることで、採点の傾向の違いを知り、幅広い対策を立てることができます。

適切な対策を立てるためにも、客観的な自己評価が重要です。進研ゼミに加え、他の機会も活用することで、より確かな大学受験対策ができるでしょう。

進研ゼミと塾・予備校をうまく両立する方法

教材を集めただけで満足しないことが重要

入試対策においては、全ての講座を漫然と受け入れるのではなく、自分の目的に合った講座や教材を選び、明確な目的を持って学ぶことが重要です。

さらに、教材を集めるだけでなく、実際に問題を解くなどして知識をアウトプットすることが大切です。教材の量より質を重視し、自分の目標に合わせて最適な学習方法を見つけることが肝心です。進研ゼミや塾を利用する際は、目的を明確にし、その達成のために最善の方法を選びましょう。

教科・科目ごとに受講スタイルを変えよう

進研ゼミと塾を効果的に活用するためには、それぞれの長所を生かした使い分けが重要です。各教科や分野に対する理解度や興味関心に応じて、進研ゼミと塾を使い分けることで、より効率的な学習が可能になります。

例えば、得意な科目では塾を活用し、より高度な内容や応用問題に取り組むことができます。一方で、苦手な科目では、進研ゼミで基礎固めをしながら、塾で重点的に対策を立てるのが賢明でしょう。

また、進研ゼミは地道な基礎学習に適しており、塾は模擬試験など実力を試す機会が充実しています。基礎学習は進研ゼミ、実力試しは塾というように、それぞれの役割を明確にして活用してい​る人も多いので、ぜひご参考ください。

進研ゼミだけで大学受験は合格できるのかまとめ

進研ゼミの大学受験コースは、質量ともに充実したカリキュラムを提供し、数多くの合格者を輩出してきました。

生徒からの評価も高く、自分のペースで学習できる点が好評です。ただし、学習スタイルや目指す大学によっては、他の塾や学習サービスとも併用することが賢明でしょう。