英語シャドーイングの正しいやり方やコツは?リスニング学習への効果も解説!
更新
シャドーイングは、英語の発音やリズムを自然にマスターするための効果的な学習法です。
しかし、適切な方法を知らずに取り組むと、なかなか上達が難しくなります。
この記事では、英語シャドーイングの正しい手順やコツ、さらにはリスニング力向上への効果について詳しく説明します。
このページにはプロモーションが含まれています
英語シャドーイングとは

シャドーイングは、英語音声を聞きながら1〜2語遅れて発音する学習法で、通訳者の訓練にも使われてきました。
「聞く」と「話す」を同時に行うため集中力が求められますが、継続すれば確かな効果が期待できます。
英語力の向上のために、シャドーイングをあなたの学習ルーティンに取り入れてみてはいかがでしょうか。
シャドーイングがもたらす効果
- リスニング・リーディング・スピーキングスキルの向上
- 単語・文法の知識習得
- 発音力向上
リスニングスキルのレベルアップ
シャドーイングはリスニング力向上に効果的な学習法です。
外国語では音声認識に脳の処理が集中し、意味理解が難しくなりますが、シャドーイングを続けることで音声認識が自動化され、理解に余力を割けるようになります。
そのため、効率的にリスニングスキルを高めることができます。
リーディングスキルの向上
シャドーイングは、聞く力と読む力の両方を伸ばすことができる効果的な英語学習法です。
ネイティブスピーカーの発音やイントネーション、そして重要な息継ぎのタイミングを学べるため、文章の意味のまとまりを無意識に捉えられるようになります。
これにより、自然と読解力が向上し長期的な英語力アップにつながります。
シャドーイングは、視覚と聴覚の両方からインプットを受け入れる点でも効果的な学習方法と言えるでしょう。
単語や文法の知識習得
シャドーイングを続けることで、単語や文法の知識が無意識に定着し、自然に使えるようになります。
たとえば"water"のような単語も、繰り返し聞いて使うことで記憶が強化され、実践で活かせるようになります。
特に実用的な教材を使えば、仕事で役立つ語彙や表現も効率よく習得できます。
スピーキングスキルが伸びる
シャドーイングは、スピーキング能力向上に効果的な練習方法です。
スピーキングには以下の3つのことが必要です。
1.伝えたいことを頭の中で組み立てる「概念化」、
2.それを言葉に置き換える「言語化」
3.実際に発音する「調音」の3ステップが必要です。
シャドーイングは、特に2と3のステップを効率的に練習できます。音声を繰り返し真似することで、言葉の構築力と発音スキルを自然と身につけられるのです。
発音が良くなる
シャドーイングは、英語の発音力向上に効果的な学習法です。
英語と日本語の発音の違いから、日本人が英語を話す際に不自然な発音になりがちですが、シャドーイングを続けることで英語特有の発音パターンを身に付け、無駄な母音を除去し、より自然な英語の発音ができるようになります。
発音に課題を感じている方は、シャドーイングを活用することをお勧めします。
シャドーイングの種類
プロソディー・シャドーイング
プロソディー・シャドーイングは、英語のリズムやイントネーションを習得するための効果的な方法です。
意味は意識せず、音の響きやリズムに集中して声に出すことで、自然な発音が身につきます。
繰り返すことで音が定着し、ネイティブに近い話し方やリスニング力の向上にもつながります。
コンテンツ・シャドーイング
コンテンツ・シャドーイングは、英語の意味理解に重点を置いた学習法です。
発音よりも、英語を英語のまま捉える力を養うことが目的で、翻訳せずに内容を理解することで「英語脳」が育ちます。
言語理解と情報処理を同時に鍛えられる効果的な方法です。
シャドーイングをするときに気をつけること
大きな声でスピーキング練習をする
大きな声で話すことで、発音やイントネーションをより正確に把握し、改善することができます。
自分の声をはっきりと聞くことで、母国語と英語の発音の違いに気づきやすくなります。
さらに大声で練習することで、人前で英語を話す際の自信がつきます。
また、声を出す練習は実際のコミュニケーションでのプレッシャーに慣れる良い方法で
自分のレベルに適した教材を利用する
シャドーイングの効果を高めるには、自分のレベルや目的に合った教材選びが重要です。
初心者は初級向け音源、上級者はニュースなど実践的な素材がおすすめです。
さらに、試験対策や旅行英語など、目的に応じて内容を変えることで、効率的に英語力を伸ばせます。
効果的なシャドーイングのやり方
- スピーキングを録音する
- 単語の意味や文法を確認してから行う
- 「サイトトランスレーション」を行う
- 正しい発音で音読する意識をする
- オーバーラッピング・シャドーイングをする
- ネイティブスピーカーからフィードバックをもらう
スピーキングを録音する
シャドーイングでは、自分の発音を録音して聞き返すことが効果的です。
音源と比べることで、気づかなかった発音の癖やミスを発見でき、集中的な改善につなげられます。
録音を日付ごとに残せば、後で成長を実感でき、モチベーション維持にも役立ちます。
単語の意味と文法を確認してから行う
シャドーイングは英語力向上に役立つ効果的な練習方法ですが、その効果は練習方法次第です。理解しやすい内容の英文を使うことが重要です。
初めて目にする英文を単に口に出すだけでは効果が半減してしまう可能性があります。
そのため、事前に単語や文法を確認し、内容の理解を深めることが肝心です。わからない単語があれば、意味と発音を調べ繰り返し練習しましょう。
「サイトトランスレーション」を行う
サイトトランスレーションは、英文をチャンクごとに分けて即座に日本語に訳す練習です。
通訳者も行う訓練で、目的は瞬時に意味を把握できるかの確認です。
正確な訳よりも、大まかな理解が重要で、うまく訳せない箇所は理解が不十分な証拠です。繰り返すことで英語理解力が深まります。
正しい発音で音読する意識する
シャドーイングでは、正しい発音で音読することが重要です。
母語にない音を出すのは難しいですが、意識的に発音を確認し練習すれば、耳と口が鍛えられます。
また、ただ読むのではなく意味を理解しながら読むことで、理解力も向上します。発音と理解の両面を意識して練習を重ねましょう。
オーバーラッピングをする
オーバーラッピングは、英語の音声にぴったり重ねて発音する練習法です。
発音やアクセント、リズムを自然に身につけるのに効果的で、話し手の音を細部まで真似ることが重要です。
息継ぎやイントネーションも含めて正確に再現することで、ネイティブに近い発音が習得できます。
スクリプトを見てシャドーイングをする
初心者がシャドーイングだけを行うと、誤った発音や文法が定着する可能性があります。
その対策としてスクリプトを併用するのがおすすめです。文字を見ながら聞いて発声することで、正しい発音や文法を確認でき、総合的な学習につながります。
聞き取れない箇所の理解にも役立ち、効果的な練習が可能になります。
「コンテンツ・シャドーイング」で内容をイメージして行う
プロソディ・シャドーイングで英語のリズムに慣れた後は、内容理解に重きを置くコンテンツ・シャドーイングに進むと効果的です。
文章の意味を思い浮かべながら再現することで、音声認識が自動化され、リスニング力が大きく向上します。
また、語彙や文法を瞬時に引き出す力も養われ、スピーキング力の向上にもつながります。
ネイティブスピーカーにフィードバックをもらう
シャドーイングは、自分の発音が正しいかどうかを確認することが非常に重要です。
間違った発音を覚えてしまうと、それが習慣化してしまい、効率的な英語習得の妨げになる可能性があります。
そこで、ネイティブスピーカーに自分の発音をチェックしてもらうのが有効な方法です。
発音、リズムなどシャドーイングで学んだことをネイティブスピーカーに確認してもらえば、より自然な英語発音に近づけます。
特に間違った発音を見つけて修正してもらうことが重要です。
録音していれば実際に会う必要はなくメッセージで送りフィードバックをもらうこともできます。
【注意!】マイナス効果になるシャドーイング
単語の理解なしに読解力・語彙力向上を目的に行う
単語や文法の理解が不十分なままシャドーイングに挑むと、ただ音を真似するだけで意味を捉えられず、会話力の向上には繋がりません。
シャドーイングは既存の英語力を活用する実践練習であり、語彙力や読解力の向上を主な目的とするべきではありません。
基礎的な語彙や文法の学習を通して英語の知識を固め、その上でシャドーイングを行うことで、より高い効果が期待できます。
レベルに合わない難しい教材を使うと逆効果になる可能性もあるため、自分のレベルにあった範囲から着実に英語力を高めていくことが大切です。
洋画やドラマを使って行う
洋画やドラマを英語学習に活用することは魅力的に思えますが、ビジネスで使える実用的な英語力を身につけたい方には注意が必要です。
洋画やドラマは、文法的に正しくない口語表現やスラング、一般的ではない言い回しが多く使われているため、不適切な英語を無意識のうちに学習してしまう可能性があります。
実用的な英語力を養うためには、自分のレベルや目的に合った教材を選ぶことが重要です。例えば、ビジネス英語の習得を目指すならニュース番組を教材とするのが良いでしょう。
シャドーイングがおすすめな人
- 英語の基礎が定着していない人
- 地味な努力ができる人
- 短期間で効果を実感したい人
英語の基礎が定着している人
シャドーイングは効果的な学習法ですが、活用には中学レベルの語彙・文法力が必要です。初心者はまず基礎を固めることが大切です。
ただし、簡単な音声に合わせて発音する練習は有効で、学んだ内容の定着にも役立ちます。
基礎力が整った後に本格的なシャドーイングに移行すると、実践力が効果的に伸びていきます。
地味な努力ができる人
シャドーイングは地味に見える学習法ですが、継続することで確実に英語力が伸びます。
特にリスニングやスピーキングの強化に効果的です。集中力が必要なため、10〜15分程度の短時間を複数回に分けて行うのがおすすめです。
朝や帰宅後などに習慣化すれば、忙しい方でも無理なく続けられます。
短期間で効果を実感したい人
シャドーイングは短期間で英語力を伸ばしたい人におすすめの効果的な学習法です。
英語と母語を同時に比較しながら視覚と聴覚の両方から情報を効率的に取り込めるため、短期間で単語やフレーズの意味を吸収できます。
また、原音声を真似ることで自然なアクセントやリズムを身につけられます。
さらに、自分のペースで繰り返し練習できるので、必要な箇所に集中して効率よく学習を進められます。短期間で英語力アップを目指すなら、シャドーイングが最適な選択肢の一つと言えるでしょう。
英語シャドーイング用教材の選択方法
自分のレベルに適したものを選択
自分の英語レベルや目的に合わせて教材を選ぶことが重要です。
例えば、英語検定試験に合格したい場合は、試験で出題されるリスニングや長文問題をベースにした音源を使うと効果的です。これは試験対策のスキルを磨くことができるからです。
自分の学習目標に合った教材を選べば、具体的な成果が得られます。自分のレベルを正確に把握し、それに見合った教材を選ぶことで、本当に効果的なシャドーイングの学習が可能になるのです。
字幕つきのものを選択
特に中級レベルの学習者は、字幕や和訳がついたリスニング教材を活用するのがオススメです。そうすれば、内容を正しく理解できるからです。
字幕があることで、聞き取りにくい単語やフレーズも視覚的に確認でき内容の理解が深まり、自分で学習している時にすぐにチェックできるため、学習効率が向上します。
字幕付きの教材は、英語の聞き取りだけでなく、読解力の向上にも寄与し、総合的な言語能力の強化に役立ちます。
3分以内のものにする
シャドーイング学習法では、反復練習が大切です。
そのため、使用する音源は3分以内の短いものが適しています。
短い音源を繰り返し練習することで、より効果的な学習ができるのです。
シャドーイングに初めて挑戦する人には、1分以内の短い音源から始めることをおすすめします。
短い音源からスタートすれば、シャドーイングの感覚を掴みやすくなります。最初は難しいと感じるかもしれませんが、続けていけば必ず上達します。
綺麗な発音のもの
シャドーイングの練習では、綺麗な発音の音源を選ぶことが重要です。
理想的な発音の音源を選び、シャドーイングによってその発音に近づくを目指しましょう。そうすれば自然と美しい英語の発音が身につくはずです。
『決定版 英語シャドーイング 超入門』
この教材は、初心者から初中級レベルの学習者に最適で、ゆっくりから普通のスピードの音声が収録されています。
1分間に話される単語数(WPM)で見ると、この教材のWPMは70~150となっており、これまでの音源が速すぎて付いていけなかった方におすすめです。
音声をダウンロードする機能も備わっているため、いつでもどこでも反復練習ができます。導入部分から徐々にレベルアップできるように工夫された、手頃な難易度の入門用教材といえます。
『新ゼロからスタートシャドーイング 入門編』
この教材は、英会話の入門者から初級者を対象としたシャドーイング学習書です。
短い文から始まり、会話、長文、生のニュース英語へと段階的にレベルアップした素材が用意されています。
イソップ物語や結婚式のスピーチなど、イラスト付きのバラエティに富んだコンテンツが盛り込まれており、楽しみながら学習できます。
『TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング 改訂版』
この一冊は、初心者から中級者を対象としたシャドーイング教材であり、各課題の長さは比較的短めに設定されており普通のスピードの音声がダウンロード可能です。
シャドーイングの具体的な方法や、意識するべきポイントが丁寧に解説されています。
さらに、シャドーイング練習に役立つアプリの活用方法も紹介されているため、これまでの教材で使いづらさを感じていた人にもおすすめできます。
『速読速聴・英単語 Daily 1500』
この書籍は、人気のシャドーイング教材「Basic 2400」の続編となる作品です。このシリーズの大きな特徴は、収録されている単語数が他の教材と比べて圧倒的に多いことです。
「Daily 1500」では1500単語が収録されており、単語学習とシャドーイング練習を同時に行うのに最適な構成となっています。
豊富な語彙を反復して聞き、発音する過程で自然と単語力が身につきます。
シャドーイングを通して確実に語彙力を高めたい方には、この教材シリーズがお勧めです。
『シャドーイング・音読と英語習得の科学』
この一冊は、シャドーイングと音読の効果について理論的考察と実証データを基に詳細に検証したものです。
数多くの指導実験から得られたデータを、図やグラフで分かりやすく示しながら、2つのトレーニングがどのような効果をもたらすのかを明らかにしています。
英語学習者や英語教師に対して、長年の研究の成果を共有することを目的に執筆された教材です。
シャドーイング以外でリスニングを伸ばすには?
オンライン英会話がおすすめ
ここまでシャドーイングの効果や勉強方法について解説してきましたが、シャドーイング以外でリスニングを伸ばす方法はあります。その中の一つがオンライン英会話です。
リスニングを伸ばす上で大事になるのが、即興で英語の音を聞き取ることです。オンライン英会話では、即興で会話が行われるので英語を聞き取るための耳に育てるのに最適です。
ベルリッツが一番おすすめのオンライン英会話

ベルリッツは、企業への導入実績も非常に多い大手英会話塾です。英語を本格的に勉強したことがない方でも、ベルリッツを聞いたことがあるという方も少なくないのではないでしょうか。
ベルリッツのレッスンは厳しいですが、その分短期間で自分の英語力を大幅に上げることが可能です。シャドーイング以外にオンライン英会話を検討されている方は、一度体験してみるのはいかがでしょうか。
AI英会話アプリTalkfulもおすすめ!

Talkfulの特徴
シャドーイング学習に興味がある方には、英会話アプリ「Talkful」がおすすめです。
TalkfulはAI講師との会話を通じて、実践的なリスニングとスピーキングを同時に鍛えることができます。
自分の発話を即時に添削してくれるため、正しい発音や自然な表現が身につきます。
さらに、自由にシチュエーションを選んで練習できるので、飽きずに継続しやすく、シャドーイングと組み合わせることで効果的な英語学習が可能です。
Talkfulの基本情報
項目 | 情報 |
料金プラン(税込) | 3ヶ月プラン:3,200円/月 ※合計9,600円 1年プラン:1,650円/月 ※合計19,800円 |
アプリでできること | 日常英会話・ビジネス英会話 ロールプレイ・文法や語彙の訂正 ステージ形式なので初心者でもゲーム感覚で基礎からじっくり学べる |
鍛えられる4技能 | スピーキング・リスニング・ライティング・リーディング |
対象レベル | 超初心者〜上級者 |
無料プランの有無 | あり |
有料プランの無料体験 | 7日間無料トライアルあり |
発音採点機能 | なし |
試験対策 | カスタムシナリオで可能 |
学習記録 | あり |
【FAQ】英語シャドーイングに関するよくある質問
シャドーイングとリピーティングの違いは何ですか?
リピーティングは音声を一文ずつ聞いた後に繰り返す練習で、理解に余裕があります。
一方、シャドーイングは音声を聞きながら1~2語遅れて即座に発話するため、より高度な集中力と反応が求められます。
リスニングとスピーキングを同時に鍛えられる点で、シャドーイングのほうが実践的です。
初心者でもシャドーイングに取り組んで効果がありますか?
初心者でも簡単な音源を使えば効果があります。
ただし、語彙や文法の基礎が不十分だと理解が追いつかず、逆に挫折の原因になることもあります。
最初はスクリプト付きの教材を使い、無理のないレベルで少しずつ慣れていくことが大切です。
1日どれくらいの時間シャドーイングすればいいですか?
1日10〜15分から始めるのがおすすめです。
集中力が必要な学習法なので、短時間でも質の高い練習を積むことが重要です。余裕があれば1日2回に分けて行うと効果的です。
継続が鍵なので、無理なく続けられる時間を見つけましょう。
シャドーイングにおすすめの教材や音声はありますか?
レベルに応じて選ぶのが基本です。
初心者はNHKラジオ「基礎英語」などがおすすめで、スクリプトがある教材が望ましいです。
中級以上はTED Talksやニュース音声など、実用的な英語に触れられる教材が効果的です。
音質が良く、話者の発音が明瞭なものを選びましょう。
意味がわからなくても音だけ真似すれば効果はありますか?
発音やリズムの習得には一定の効果がありますが、意味を理解しないままでは英語力全体の伸びは限定的です。
プロソディ・シャドーイングのように音に集中する練習もありますが、最終的にはコンテンツの理解と組み合わせることで、より実践的な力が身につきます。
英語シャドーイングについてまとめ
英語学習にシャドーイングは効果的な方法です。
ネイティブスピーカーの発音やリズム、イントネーションを真似ながら、徐々に難易度を上げていきます。
重要なのは、内容の理解よりも発音に集中し、即座に真似ることです。この方法で聞く力だけでなく、話す力も同時に育成できます。