英語のスピーキングの練習法は?独学で上達する方法やおすすめの参考書も解説

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英語を話せるようになるにはスピーキングの練習が肝心なのは言うまでもありません。しかしながら、スピーキングの練習を闇雲にやっても上達はしません。

「スピーキングの練習をしたいけど、どうやったらいいのか分からない。」

「スピーキングの練習って独学でもできるの?」

このような疑問を持っている方も少なくないのではないでしょうか。

英語を話すことが苦手でも、効率的なスピーキング練習方法を身につければ初心者でも誰でも上達できます

この記事では、スピーキングの練習法・勉強法について独学でやる方法やおすすめの参考書、練習サイトなどを詳しく解説します。

スピーキングで伸び悩んでいる方や、英会話の力を伸ばしたい方はぜひ参考にしてみてください。


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英語のスピーキング力が上達しない理由

スピーキング苦手な理由

早速ですが、英語のスピーキングが上達しない理由は何なのでしょうか。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。

表現・単語の知識がない

英語のスピーキング力を身につけるには、自分の考えや感情を適切に言語化する能力が欠かせません。日本語でさえ、思いを上手に表現することは簡単ではありませんから、英語のスピーキングがとても難しいことは言うまでもないでしょう。

自分の言葉で英語を話すには、豊富な語彙力と表現力が求められます。単語を知っているだけでは不十分で、それらを的確に使いこなせる力が重要となります。

単語の意味を深く理解し、自分の言葉で表現する力こそが、英語スピーキング能力を大きく向上させる鍵なのです。

実際に英語を話す場が少ない

英語のスピーキング力向上には、実際に英語を話す機会を多く持つことが重要です。英語の知識があっても、それを会話で活用する練習をしなければ、うまく英語を話せるようにはなりません。

英語を話すスキルは、テキストを読むだけでは身につかず、日々の会話練習を積み重ねることで成長します。

そのため、英語を話す場が少ないと、スピーキング力の向上が難しくなってしまうのです。

スピーキングは難しいと思い込んでいる

英語のスピーキングについて、「自分には難しい」「ミスばかりだ」と否定的に考えていませんか?

このようなネガティブな思考がスピーキング力の伸びを妨げてしまう可能性があります。自分のスピーキング力を低く評価してしまうと、堂々と話せなくなり、結果的にスピーキング力も上達しづらくなってしまうのです。

「スピーキングが苦手だ」と考えるのではなく、「スピーキングは得意になれる」とポジティブに捉え直すことが、英語のスピーキング力を伸ばすための大切な一歩となるでしょう。

失敗を恐れている

英語のスピーキング力を伸ばす上で、最大の障害となるのが「失敗を恐れる」心理です。

多くの人が間違いを避けようとして、英語を話す際にも完璧を求めがちです。しかし、この心理が逆に学習の足かせとなってしまうことがあります。

スピーキングは実践を重ねることが何よりも重要です。失敗を恐れず、積極的に英語を話す練習をしないと上達は望めません。英会話を練習と考えて実践を繰り返しましょう。

また、間違うことで自分の誤解や思い込みに気づき、英語をより深く理解できることもあるので、失敗を恐れず練習を重ねることは必ず上達の鍵となるでしょう。

日本語の文法で英語を勉強している

英語を自然に話すためには、日本語の発想から脱却し英語の文法や表現を英語のものとして理解することが重要です

英語は日本語とは文法が異なり、単に単語を置き換えるだけでは正しい英語にはなりません

時制、前置詞、語順など、英語ならではの要素を英語の視点で捉え、発音や文法、表現を英語そのものとして吸収していく必要があります。

そうすることで、リアルタイムでも自然な英語が話せるようになり、スピーキング力が着実に向上していくでしょう。

日本人はスピーキングが苦手?

日本人は、外国人と比べて英語のスピーキング能力が低いと言われています。

学校で実際に使う場がない

日本の義務教育では、英語を実際に使う機会が少なく、スピーキング力が伸び悩む大きな要因となっています。授業では英語の知識をつけるための学習が中心で、会話の練習は十分に行われていません。

そのため、単語や文法は覚えていても、実際に英語を使って会話できないという生徒が多いのが現状です。

カタカナを意識しすぎている

日本人が英会話を難しいと感じる一因に、英語の発音をカタカナで捉えようとする習慣があります。カタカナ表記は英語を表すのに頻繁に用いられますが、実際に英語の音に当てはめると問題が生じます。

羞恥心を捨てきれない

日本人は失敗することを恥ずかしく思う傾向にあるので、スピーキング力が伸びないとも言われています。誰でも最初は上手く話せないものですが、日本人は失敗を恐れて、その最初の一歩を踏み出せず、話す機会を避けてしまう人が多いです。


初心者におすすめのスピーキング力を上達させるコツ

スピーキング上達のコツ

英語初心者がスピーキング力を上達させたい場合、コツを意識して練習・勉強することが重要です。ここでは初心者におすすめのスピーキング力を向上させるコツについて解説します。

単語、文法をしっかり覚える

スピーキング力を高めるためには、語彙力と文法力の習得が不可欠です。確かに、母国語を覚える時に単語帳や参考書を使った人はいないでしょう。

しかし、それは常にその言語と触れ合える環境にいたからであり、外国語を学ぶ時は基礎からしっかりと学んでいく必要があります。

語彙や文法の学習は時に面倒に感じられるかもしれませんが、それはスピーキングの土台となる重要な過程なのです。

身の回りのものをなるべく英語にする

英語でコミュニケーションを円滑に行うためには、日常生活の中で英語を使う習慣を身につけることが効果的です。例えば、家具や食べ物など、身の回りのものを英語で表現する練習をするだけで、自然と英語の表現力が磨かれていきます。

身近な事柄を英語に変換し、瞬発的に英語を発せられるようになることが、英会話力の基礎となるのです。難しい文法や表現の知識は要らないので、初心者でも簡単に取り組むことができます

実際に英語で会話する

スピーキング能力を伸ばすには、実際に英語を口に出して会話する機会を多く持つことが重要です。教科書の知識を詰め込むだけでは不十分で、語彙力や文法力を身につけただけでも、流暢に話せるようにはなりません。

身につけた知識を実際の会話に活かすには、積極的に英語で会話する練習が欠かせません。

そうした経験を重ねることで、英語をコミュニケーションの手段として実感できるようになります。英語を理解するだけでなく、自ら使う機会を意識的に増やすことが、初心者がスピーキング力を高める上で大切なポイントだと言えるでしょう。

発音を意識する

スピーキング力を向上させるには、発音の仕組みを理解し、意識的に発音練習を行うことが重要です。発音が適切でないと、そもそも相手に伝わらないことがあります。

まず英語の音の特性を理解し、実際の会話でそれを意識してみる必要があります。さらに、自分の発音を聞き直し、不自然な箇所を修正していくことも重要です。

発音の修正は簡単なものではなく、時間と労力がかかるものです。しかし、その努力は確実に英語のコミュニケーション能力の向上につながるでしょう。

英語を特別なものと思わない

もしかしたら、英語は日本人が話すにはハードルが高いと思っている人もいるかもしれません。そのように英語を特別扱いしていては、精神的に壁を作ってしまい、いつまで経ってもスピーキングが上達しません

実際ネイティブではなくても英語を使う人は世界中にたくさんいて、英語はとても身近なコミュニケーションツールなのです。完全な習得を目指すのではなく、その言語を使ってコミュニケーションを楽しむことが、スピーキング力向上への第一歩と言えるでしょう。

ネイティブと話すことを恐れない

英語の知識があっても、実際相手を前にして発揮できなければ意味がありません。スピーキング力を伸ばすためには、恐れずにネイティブと積極的にコミュニケーションを取ることが大切です

ネイティブが相手の時、一つ一つの表現が合っているか気にしてしまい積極的に話せないという人もいるでしょう。しかし、たくさんの人と話すうちに、その不安もなくなり、スムーズに話せるようになっていくものです。

普段から外国人と交流する機会を持つことで、自信をつけていき、コミュニケーション能力を鍛えていくことが重要なのです。

英語のスピーキング力を上達させる練習法【独学編】

スピーキング練習法

では、早速ですが英語のスピーキング力を上達させる練習方法について解説します。まずはハードルの低い独学での勉強法をまとめたので、まずはここから始めてみましょう。

声に出して単語帳を読む

英語を流暢に話すためには、たくさんの単語を知っている必要があります。そして、語彙力を高める最も効果的な方法の一つが、声に出して単語帳を読むことです。単語を声に出すことには、さまざまなメリットがあります。

まず、正しい発音を身につけられることです。声に出すことで正確に発音することを意識するようになり、より分かりやすい英語を話せるようになるでしょう。さらに、単語を声に出すことで、耳からも単語を取り入れられ、記憶しやすくなります

ただ単語帳を読むのではなく、このように工夫することでより効率的にスピーキング力を上げることが出来るのです。

声に出して英語の文章を読む

スピーキング力を高めるためには、英語の文章を声に出して読むことも効果的です。ただし、単に音読するだけでなく、文章の内容を理解し、気持ちを込めて読むことを忘れないようにしましょう。

気持ちを込めて読むことを習慣化すれば、実際に英語で会話する時、より自然に話せるようになるはずです。

また、日常生活や趣味などに関連する内容の英文を選んで音読すれば、実用的な表現を自然と身につけられます。英文はどんな話題でもよく、自分の好きなものを選んで楽しく勉強するのがおすすめです

自分で英文を書いてみる

スピーキング力を伸ばすには、日々の出来事や興味関心を英語で表現する練習が重要です。そのため、自分で英文を書く習慣をつけることをおすすめします

例えば、友人への手紙を英語で書くのも良い練習になります。また、自分の趣味や出身地などについて英文を書き、英語で自己紹介を完成させるのもいいでしょう。

英文を書くことで、アウトプットの練習にもなり、作文を通して単語や表現をたくさん知れるので、確実にスピーキング力の向上につながります。

シャドーイングとリピーティング

スピーキング力を伸ばすには、「シャドーイング」と「リピーティング」が効果的な方法です。

「シャドーイング」は、英語の音声を聞きながら、その場で発音を真似する練習方法です。まるで影のように音声になぞって、同時に発話することで、リスニングとスピーキングの両方の能力が鍛えられます

一方、「リピーティング」は、程よい長さの文章ごとに音声を一時停止し、その文章を声に出して繰り返す方法です。こちらもシャドーイング同様、リスニングとスピーキングの両方の能力が鍛えられますが、瞬時に英文を理解する能力も必要であるため、より難しく感じられます

これらの練習を続ければ、発音はより自然になり、英語を理解するスピードも格段に上がるでしょう。

ネイティブのモノマネをする

英語を上手に話すためには、言葉の正確さだけでなく感情表現も大切です。そのため、ドラマや映画を見て、ネイティブスピーカーの話し方を真似するのがよい練習になります

声の抑揚やリズム、感情の込め方などを意識して真似ることで、自然な英語が話せるようになります。さらに、ドラマや映画には参考書には載っていない表現がたくさんあり、よりネイティブに近いスピーキング力が身につくでしょう。

恥ずかしがらずにたくさん話す

多くの初心者は、ぎこちない発音や幼稚な文章を恥ずかしがって、なかなか積極的に話すことができません。しかし、スピーキング力は「話す」ことでしか伸びません

英語のスピーキング力を伸ばすには、恥ずかしがらずにどんどん話し続けることが何よりも重要です。スピーキングは最初から完璧を求める必要はなく、間違えながらも繰り返し練習することで徐々に上達していきます。

最終的に人に確認してもらう

英語の上達には、自分自身だけでなく第三者の評価を取り入れることが重要です。特にスピーキングでは、不自然な発音や話し方にならないよう、他者の意見を参考にすることが欠かせません。

そのためには、ネイティブスピーカーや英語の先生からフィードバックをもらうことが効果的です。また、それが難しい場合は、自分のスピーキングを録音して聞きなおしてみても良いでしょう。スピーキング中は話すことに精一杯になりがちですから、その後に客観的に自分の英語を振り返ることが大事なのです。

英語の本を読む

英語の本を読むことでスピーキング力が向上するのは一見理解しがたいかもしれませんが、英語の本を読む行為とスピーキングスキルの向上には密接な関係があります

英語の文章を読む際、私たちは無意識のうちに脳内で"話す"行為を行っているのです。例えば、難しい文章を理解しようと努めるとき、つい口から声が漏れてしまうことがあります。これは脳が英語を文字だけでなく音でも理解しようとしてる証拠です。

このように、英語の本を読むことで自ずとスピーキングの力も上がり、読むスピードが上がれば、スピーキングもよりスムーズになっていくことでしょう。

字幕をつけず映画やドラマを観る

自然な英語を話せるようになるには、字幕なしで映画やドラマを見るのが効果的です。この方法では、物語を楽しみながら英語の多様な表現に触れることができます。

もちろん、映画やドラマのセリフは速くて高度なものが多いですが、映像と結びつけながら聴くことでおおかた理解することができるでしょう。それによって、ある程度意味を理解しながら、英語特有のリズムや発音を習得することができます。

また、俳優の口の動きに注目しながら聴けば、無意識のうちにネイティブの発音に近づくことがあり、この練習方法もとてもおすすめです。

1人で会話をする

スピーキング力を伸ばすための効果的な方法の一つに、一人で会話の練習をすることがあります。自分一人で複数人の役割を交互に演じ、会話を続けていくのです。

会話する相手がいない場合でも、この方法ではより実践的なスピーキング練習が可能で、話し手と聞き手の両方の役割を習得することもできます。

忘れがちですが、適切な反応や相槌をする練習も、コミュニケーションにおいてとても重要なります。初めは聞き手の反応を決まったフレーズにしても構いません。徐々に自然な相槌やタイミングを習得していき、スムーズな会話を実現させましょう。

英語で毎日日記を書く

英語で日記を書くことは、一見スピーキング能力の向上とは関係がないように思えますが、実はこれも大きな効果があります。

英語で日記を書くことで、日常の出来事や感情を英語で表現する力が鍛えられ、そこで得た知識が日常会話でのスピーキング力に直結します。

日常会話ではないビジネスでも、自身の近況を話したり、感情を程よく表現したりすることで、場の雰囲気をほぐし、より円滑に交渉を進めることができます。

英語のスピーキング力を伸ばす練習法【実践編】

実践練習法

英語のスピーキングを伸ばす上で実践的な練習法に取り組むことも重要です。ここでは英会話を実践する上で取り組むべきことをいくつかご紹介します。

ネイティブと会話をする

ネイティブスピーカーと会話することは、英語の会話力を伸ばすのに最も効果的な方法の一つです。しかし、初心者や自信のない人にとっては、ネイティブと話すのは大きなハードルと感じられるかもしれません。そのような人にはネイティブの友達を作ることをおすすめします。

友人との会話なら、完璧な英語を話す必要はありません。互いに理解しようと努力し合えますし、気軽にアドバイスを求めることができます

初心者でも緊張せずに英語を話す周りのネイティブの先生や留学生に積極的に話しかけて、交友関係を広げることがスピーキング力の向上に大きく寄与するでしょう。

友達と英語を教え合う

英語の上達を目指す方におすすめなのが、英語を教え合う友達を作ることです。友達はネイティブである必要は全くありません。

会話をしながら、お互いに英語を教え合うことは、スピーキング勉強のモチベーションの維持につながります。また、人に教えることで自分の英語も見つめ直すことができ、客観的な視点を持つきっかけにもなるでしょう。

仕事中に使ってみる

仕事の場で英語を積極的に使うことは、より専門的な語彙力が身についたり、ビジネスにおけるステップアップにも繋がったりとさまざまなメリットもあります。

例えば、接客業であれば外国人客の対応を積極的に行うことで、自然と英語力が磨かれます。ビジネスマンなら、会議やプレゼンテーションに英語を導入することで、事業の幅を広げられるだけでなく、自信にもつながるでしょう。

初めは職場で英語を使うことは難しく感じるかもしれません。しかし、ビジネスの場では会話がある程度形式的なものが多いため、日常会話よりもスピーキング力が上達しやすいこともあるため、どんどん使っていくことをおすすめします。

英会話カフェで交流する

スピーキングの実践をしたいが、周りに英語の先生や海外の友達がいないという人には、英会話カフェがおすすめです。英会話カフェは、英語だけを使って色々な人とコミュニケーションをとれるカフェです。

色々な英語を学ぶ人々が集まっており、リラックスした雰囲気の中でスピーキングの練習をすることができます。また、英語を学ぶ人たちの交流の場ともなっており、勉強に関する情報交換もすることが可能です。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

オンライン英会話を受講する

英語の会話力を伸ばしたい人には、オンライン英会話レッスンもおすすめです。プロの講師とオンラインで英会話をして、適切な指摘やアドバイスをもらえます。

オンラインなので、いつどこでも気軽に実践的なスピーキング練習が可能なため、仕事や部活で忙しい人にもピッタリです。

また、初心者には対面で話すことがまだ恥ずかしいという人もいます。そんな方はオンライン英会話からスピーキング学習をスタートさせてみてはいかがですか?

オンライン英会話であれば、周りには自分の英語が聞かれておらず、恥ずかしさも軽減されるでしょう。



スピーキング力を上達させる勉強法【目的別】

英語のスピーキングと言っても、英会話の目的によって勉強法は変わります。ここでは、スピーキング力を上達させる勉強方法を、目的別に分けて解説します。

ネイティブとの日常英会話

ネイティブと日常会話をすることに憧れを感じている人は少なくないでしょう。しかし、ネイティブとうまくコミュニケーションを取るにはどうしたらいいか悩んでいる方も少なくないでしょう。

以下は、ネイティブとの流暢な英会話を行うための代表的な勉強法です。

基礎的な文法をしっかり抑える

中学校レベルの基礎的な英語をしっかりと理解し、実践を重ねることで、日常英会話の大部分をこなすことができるといわれています。日常会話を目指す人はまず基礎的な英語をしっかりと復習しましょう。

単語だけでなく会話を意識する

しかし、実際は、単に語彙を覚えるだけでなく、会話で使いこなす必要があり、これは相当な労力と時間を要します。これをマスターするためには、とにかくたくさん実践の場を設けることが重要で、着実に英語力とコミュニケーション能力を磨いていきましょう。

ビジネスで使える英会話

ビジネスの世界において英会話力の重要性はどんどん高まっています。グローバル化が進む中で、英語を必須のスキルとする企業も増えてきており、ビジネス英語を学びたい人もたくさんいるでしょう。

以下は、ビジネスの世界で通じる英会話ができるようになりたい方向けの代表的な勉強法です。

覚えるべき単語の数は日常会話より少なめ

ビジネス英語では、日常会話より少ない1500語程度の語彙で十分です。業界によっては専門用語を覚える必要がありますが、その範囲は決まっているので覚えやすく、短期間で実際に使えるようになる人もいます。

定型文やフレーズの暗記

ビジネスシーンでは、状況に応じた定型文が多いため、電話やミーティングなどのシチュエーションごとにフレーズを練習することで、効率的に英語力を高められます

つまり、ビジネス英語の習得には、必要な語彙と専門用語を把握した上で、場面に合わせたフレーズの使用を練習することが重要なステップとなるのです。

資格取得を目標にしたスピーキング

ここ数年、TOEICなどのスコアが英語力の証明として使われてきています。留学や就職のために、TOEICなどの資格を目標にスピーキングを勉強する人も多いでしょう。

しかし、基本的に、スピーキング試験の話題は限られており、形式的なものが多いため、対策は比較的簡単なものが多いです。

参考書などで独自に勉強することもできますし、資格対策用のスクールに通うこともいいでしょう。

スピーキング上達で身につくものは多い

スピーキング上達と身につくもの

ここまで、英語のスピーキング上達のための練習法や勉強法を解説してきました。しかしながら、スピーキング上達でどんなことが身につくのか知っておかないと、練習や勉強のモチベーションは沸きにくいです。

ここでは、スピーキングの上達によって身につくことについて解説します。

外国人と話せるようになる

スピーキング力を高めることで、外国人とスムーズにコミュニケーションがとれるようになり、異文化との触れ合いを通じて新しい視点や価値観を得ることができます。

外国人との深い友情を築くチャンスが広がり、彼らの生活習慣や文化に触れながら、自分自身の人生の幅を大きく広げていくことが可能になります。

グローバルで多様性に富んだ視野を身につけることができ、ビジネスや日常生活で大きく役立つことは間違いないです。

英語脳になれる

英語を自由に話せるということは、物事を英語で直接考える力、つまり「英語脳」が身についているということです。英語脳になると、英語をいちいち日本語に変換する必要がないので、英語を読んだり、英語を聞いて理解したりするスピードも格段に上がります

また、頭の中で英語を使って考えるようになり、従来では思いつかなかったような発想をすることが可能になります。

英語脳を育てるためには、英語のフレーズを繰り返し口にすることが大切です。たくさん英語に触れ、同じ文章を習慣的に話すことで、徐々に日本語を介さず、直接英語を考えて話せるようになります。

同時にリスニング力も向上する

スピーキングとリスニングは密接に関連しており、一方のスキルが向上すると他方も同時に伸びる傾向があります。自分が発音できない音は脳が認識しづらいため、発音練習を通じてリスニング力も自然と高まります。

英語を総合的に勉強する際は、スピーキングとリスニングを切り離すのではなく、一体的に練習することが重要です。そうすれば、理解力や記憶力、思考力の向上にもつながると考えられます。

本当の英語人材になれる

ビジネスの場で真の英語人材になるためには、文法や語彙の知識だけでなく、様々な国籍や性別の人々と円滑にコミュニケーションを取れるスピーキング能力が求められます

ビジネスの現場では、多様なバックグラウンドを持つ人々と日々接する機会があり、相手の国や文化の微妙なニュアンスを理解し、適切に対応することが不可欠です。

特に忘れてはいけないのが、英語の話者の約80%が非ネイティブであるという事実です。これは、英語がグローバルなビジネス言語としてどれほど広く浸透しており、また、多種多様な人が英語を使用していることを示しています。

グローバル化が進む現代では、語学力、コミュニケーション能力、そして感受性や経験に基づく理解力、解釈力などの総合的な人間力も必要となっているのです。

スピーキング練習に役立つアプリやサイト

スピーキングの練習方法について解説してきましたが、スピーキング練習をアプリやWEBサイトで行いたい人も少なくないのではないでしょうか。

ここでは、スピーキング練習に役立つアプリやサイトについて代表的なものを紹介します。

Real英会話

"Real英会話"は、実際の日常会話を学べるだけでなく、予備知識なしですぐに会話を始められるように設計されたアプリです。

シーンごとに学習できるのが最大の特長です。旅行、ビジネス、日常生活など、様々な場面で役立つ実践的な表現が用意されています。また、ネイティブの音声付きで、自然な発音やイントネーションを学ぶことができます。

Elsa Speak

"Elsa Speak"は、音声認識技術を活用した優れた英語発音学習アプリです。ネイティブスピーカーの発音例と比較しながら、自分の発音の問題点を具体的に知ることができます。

旅行やビジネスなど幅広い場面で役立つフレーズを収録し、録音機能と分析機能で効果的な学習が可能です。

毎日の学習計画作成や進捗管理機能も搭載されており、実際に4週間で発音が平均27%改善したというデータもあります。語学学習者にとって便利で発音力を確実に伸ばせる魅力的なアプリと言えるでしょう。

English Central

英語力を総合的に伸ばしたい学習者におすすめなのが"English Central"です。このアプリは実践を重視したリスニングとスピーキングの練習に特化しています。

様々なトピックのビデオを視聴し、その内容を聞いて話すことで、リアルな日常英会話力が身につきます。ビジネスなど特定の場面で必要な英語力も鍛えられるでしょう。

さらに、AIが発音を評価し、フィードバックを行うので、自分の弱点を深く理解し、克服できます。各ビデオについては語彙や文法などを解説する"Power Lessons"が用意されており、基礎的な知識も確実に身につけられます。

ブラウザやスマートフォンアプリでいつでも学習できるのも魅力的です。

レシピ-(POLYGLOTS)

"レシピー(POLYGLOTS)"は、スピーキング練習に非常に効果的です。このアプリはリスニングとスピーキングの両方のスキルを向上させられます。初歩的な文法や発音の問題を解くところからスタートできるので、初心者の方にもおすすめです。

アクセントの練習があるため、ネイティブスピーカーのように話すことができるようになります。また、英作文の問題もあるため、自分で考える力が育ち、より実践的な英語が身につくはずです。

Plang

"Plang"は、AI技術を活用した革新的な英会話練習アプリです。

実際の会話を通して、発音、文法などの分析からフィードバックまで得られます。さらに、レストランやホテル、会議などの実用的なシチュエーションを再現し、ユーザーが日常的な英語会話に実践できるよう工夫されています。

自身の進捗状況を把握できる機能もあるため、モチベーションの維持にもつながるはずです。計画的に英会話スキルをつけていきたい方にもおすすめのアプリです。

スピーキング練習に使える参考書

スピーキング練習に役立つものはアプリだけではありません。参考書の中には、ビジネスに特化したスピーキングが勉強ができるものもあり、自分にあったものを見つけることが大事です。

ここでは、スピーキングの練習に使える参考書のうち、代表的なものを解説します。

『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』

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『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』は、英会話力の向上を目指す人に最適な参考書です。日常からビジネスまでさまざまな場面で使える自然な表現を身につけられるよう、実際に使うことを想定した練習問題が多数収録されています。

様々な状況に合わせて英文を作る形式で、瞬時に英語を考える力が養われます。また、自分のペースで好きなセクションから学習できるのも魅力的です。

英語を流暢に話したい方は、この書籍を活用すれば自信を持って英会話に取り組めるようになるでしょう。

『ビジネスで1番よく使う英会話』

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ビジネス英語に関する教材はたくさんありますが、『ビジネスで最も頻繁に使われる英会話表現』はその中でも特におすすめの一冊です。

この本は、実際の会議やプレゼンテーション、電話対応などのビジネスシーンで使用される自然な表現を豊富に収録しています。機械的な台詞ではなく、現地のビジネスパーソンが日常的に使う生きた英語を学ぶことができます

さらに、専門的なビジネス用語についても、わかりやすい例文とともに解説されているため、全くの初心者も理解することができます。海外ビジネスに携わる方や、英語を活かしてキャリアアップを目指す方にとって、この一冊は英語力向上とビジネススキル習得の両面で役立つ参考書となるでしょう。

『英会話ペラペラビジネス100』

英会話ペラペラビジネス100

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『英会話ペラペラビジネス100』は、職場で即戦力となる実践的なビジネス英語フレーズを厳選した一冊です。

ビジネスシーンで頻繁に使われるフレーズのみを収録し、具体的な会話例と適切な発音指導が付いているため、自然な英語表現と正確な発音を身につけることができます。

付属のCDも活用すれば視覚と聴覚の両方で学習でき、効率的に英語スピーキング力を向上させることができます。著者はビジネス英語の専門家であり、長年の経験と知識が凝縮された本書は、初心者から上級者までビジネスシーンで自信を持って英語を話すために役立つでしょう。

『授業をグーンと楽しくする英語教材 』

即興的に話す交渉力を高める 中学校英語スピーキング活動アイデア&ワーク|授業をグーンと楽しくする英語教材

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英語のスピーキング力を伸ばすには、実際に英語で会話をする機会を多く持つことが大切です。しかし、会話の機会を見つけるのは簡単ではありません。そんな時に役立つのが、『授業をグーンと楽しくする英語教材 | 即興的に話す交渉力を高める 中学校英語スピーキング活動アイデア&ワーク』という参考書です。

この参考書は、中学生の英語教育に焦点を当てていますが、多くの人に役立つ内容が詰まっています。豊富なアイデアと練習問題により、即興的な会話力や交渉力を鍛えることができます。これらのスキルは実践的な英語コミュニケーションで欠かせません。

より実践的な英語を学びたいが何から始めればいいかわからない人は是非この一冊を手にとってみてはいかがでしょうか。

『ローマの休日で名優なりきりスピーキング』

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「ローマの休日」の名場面の台詞と解説が収録された『ローマの休日で名優なりきりスピーキング 生き生き英語が話せるDVDブック』は、実践的な英会話力を養うための優れた参考書です。

映画のシーンを見ながら学べるDVD付きで、音声と映像の両面からリアルな英語に触れられます。映画の世界に浸りながら楽しく学べるので、続けやすく意欲も持続します。英語の総合的なスキルアップを目指す方におすすめの一冊です。

自分のスピーキング能力の現在地を知るために

スピーキング能力を効果的に伸ばすためには、まず自分の現在の実力を正しく把握することが重要です。そのための手段として、Versant、TSST、TOEIC Speaking Testなどの試験が役立ちます。

これらの試験は、個人のレベルを客観的に評価し、今後の学習計画を立てる際の信頼できる指標となります。自分の弱点や改善点を明確にできるため、スピーキング学習の手助けにもなるかもしれません

スコアアップはスピーキング力向上の証拠?

自分の英語の話す力を確かめるには、VersantやTSSTのようなテストを受けるのも一つの方法ですが、制限時間の短さや話題の限定性から、テスト結果だけでは英語の実力を十分に表せません

より確実に自分の進歩を確認するには、ネイティブスピーカーや英語の先生と長時間会話をして、直接フィードバックをもらうことが効果的です。テストの点数だけに満足するのではなく、実践的な会話練習を積み重ね、具体的なアドバイスを受けることが、スピーキング力を伸ばすための近道となるでしょう。

常にフィードバックをくれるオンライン英会話がおすすめ

オンライン英会話では、ネイティブスピーカーや、英語を第二言語にしている講師陣と英会話の練習が可能です。オンライン英会話の講師の中にはビジネス経験者もいたりするので、自分が目標としている英会話のスキルを上げることができます

最近のオンライン英会話の中には、月額料金をかなり安く抑えることができるものもあり、1回のレッスン単価が400円ほどのものもあります。

ネイティブと定期的に話す機会が欲しい方はオンライン英会話も視野に入れてみてください。


スピーキング練習でよくある疑問

最後にスピーキング練習をする中でよく生じる疑問を挙げましたので、参考にしてみてください。

大人になってから始めても遅くない?

話す力を伸ばすことは、年齢に関係なく、社会人になってからでも十分可能です。遅すぎることはありません。大切なのは、自分のレベルに合った教材から学習を始めることです。難しすぎる教材を使うと、うまくいかず挫折感を味わってしまいます。

そのため、まずは自分の話す力を正確に把握することが重要です。自分に合ったレベルの教材やクラスを選べば、確実に上達できます。一度決めたレベルにこだわりすぎず、常に見直しながら、自分に合ったスタイルを見つけるのが大切なのです。

語学勉強に終わりはありません。焦らず、楽しみながら学習を続けましょう。

実はスピーキングは上達しやすい

スピーキングはハードルが高いと思っている人は多いかもしれませんが、実はスピーキングは上達しやすい能力でもあります

実際、スピーキング能力の向上には豊富な語彙力や正確な文法の知識はそこまで必要なく、反復練習のみでスピーキングを習得することも可能です。もちろん、反復練習には多くの時間と労力を要します。しかし、私たちがたくさん会話をして自然に日本語を話せるようになったように、確実に話せるようになることが保証されているのです。

大体どれくらいの期間でマスターできる?

英語のスピーキング能力を身につけるのは簡単ではありません。一般的に十分な能力に成長するには数年かかると言われています。ただし、個人の努力や環境によっては、その期間は大きく変わる可能性があります。目標を明確にし、日々実践的な練習を積み重ねれば、より早く上達するかもしれません。

しかし、スピーキング学習自体が難しく、途中で挫折してしまう人がいることも事実です。そのため、英語のスピーキングを早くマスターするためには、継続して学習できる環境づくりが何より重要でしょう。

独力で勉強できる?

スピーキングを独学で勉強することは可能で、実際独自の方法で勉強しているひともたくさんいます。1人でできる効果的な勉強方法として、独り言というものがあります。

単語帳を声に出して覚えたり、参考書の英文をぶつぶつ音読したりして、英語を声に出すことを習慣化するという方法です。

しかし、独り言には限界もあります。自分の間違いに気づきにくいという欠点があり、一人で学習を進めると誤りに気づけないまま進んでしまいます。さらに、独り言は一方通行の形式なので、対話形式のコミュニケーションには不向きな面があります。

プレゼンテーションなどを目標にスピーキングを練習している人は、独学でも習得できるかもしれませんが、基本的にスピーキングにコミュニケーション能力は不可欠であるため、客観的に自身の英語を見てくれる人と練習することをおすすめします

英語のスピーキングの練習法についてまとめ

本記事では、英語のスピーキングのポイントと勉強法について解説しました。

英語のスピーキングは一見難しく見えますが、繰り返し練習し、常に実践を意識することで着実に上達します。また、紹介した参考書などを活用するのもいいでしょう。

本記事を参考にして、スピーキングを勉強してみてはいかがでしょうか?