スタディングと診断士ゼミナールはどちらがおすすめか徹底比較|価格や口コミも検証

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中小企業診断士の対策講座を提供している会社は数多く存在します。

ここでは、特に有名な「スタディング」と「診断士ゼミナール」の2社について、その特徴や価格などのそれぞれの項目で徹底比較しています。

項目別に見出しが分かれているため、気になるポイントだけでもぜひご覧いただき、どちらがより自分にあった講座なのかを見極めた上で受講を決めてみてください。

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スタディングと診断士ゼミナールの特徴比較一覧

スタディングと診断士ゼミナールの比較

スタディング・診断士ゼミナールの中小企業診断士講座について、その特徴を徹底比較していきます。

まずは簡単に比較を表にまとめました。以下でそれぞれ詳しく解説しているため、気になるポイントだけでもぜひ最後まで見てみてください。

項目

スタディング

診断士ゼミナール

価格(税込)

59,400円(スタンダード)

59,780円(プレミアムフル)

カリキュラム

学習範囲を絞って短期合格を目指す

時間をかけてしっかり学習し確実な合格を目指す

講義時間

約136時間(1次2次スタンダードコース)

約270時間

テキスト

フルカラーで図表イラスト豊富

フルカラーで図表イラスト豊富

eラーニングシステム

学習レポートや勉強仲間機能などが独自のシステムが多数存在

教材のダウンロードは可能

質問対応

あり(スタンダードコースは10回まで無料)

あり(回数無制限)

他サポート

AI機能が毎日の学習を徹底的にサポートしてくれる

3年間無料の延長サポート&二次試験の添削指導

合格実績

​第二次試験合格者数247名(令和5年度)

  • 一次試験:合格者数456名・合格率73.2%
  • 二次試験:合格者数173名・合格率37.9%

(すべて2023年度実績)

合格お祝い金

10,000円

30,000円

おすすめな人

・スマホで隙間時間を使って勉強したい人

・効率よく学んで短期合格を目指したい人

・とにかくコストを抑えて学びたい人

・じっくり内容を学びたい人

比較①:価格の安さ・コスパの良さ

スタディングと診断士ゼミナールの価格を比較していきます。まず、それぞれの主要講座の価格を表にまとめましたのでご覧ください。

講座

コース名

価格(税込)

スタディング

1次2次合格コース スタンダードコース

59,400円

診断士ゼミナール

1次2次試験プレミアムフルコース

59,780円

こちらからも分かるように、スタディングと診断士ゼミナールは基本的には同じ価格帯であると考えてよいでしょう。

ただし、講座展開や細かい価格設定には違いがあるため、以下でそれらの違いについてもみていきましょう。

スタディングの受講料一覧

コース

価格(税込)

1次2次合格コース ミニマムコース

48,400円

1次2次合格コース スタンダードコース(Q&Aチケット5枚付)

59,400円

1次2次合格コース コンプリートコース(Q&Aチケット10枚付)

69,300円

1次2次合格コース パーフェクトコース(Q&Aチケット50枚付)

89,700円

1次試験 科目別コース

14,300円(1科目)

冊子版オプション(1次試験合格 2025年度版)

14,900円

スタディングの中小企業診断士講座は、様々な受講生のニーズに合わせて多彩なコースを用意しています。

初心者や予算を抑えたい方には、48,400円からスタートできる「ミニマムコース」がおすすめです。

ただし、この価格帯のコースでは本格的な試験対策は難しいため、多くの受講生が59,400円の「スタンダードコース」を選んでいます。他社のオンライン講座が10万円前後する中、スタディングのスタンダードコースは費用対効果が高く評価されています。

さらに、スタディングでは1次試験の各科目に特化したコースも提供しており、それぞれ14,300円で受講できます。7科目から必要な分野を選べるため、2年目以降は弱点科目に重点を置いて効率的に学習できます。このように個別科目対策コースを用意している点は、スタディングならではの特長です。

〈科目別コースで選べる7科目〉

  • 企業経営理論
  • 財務・会計
  • 運営管理
  • 経営情報システム
  • 経済学・経済政策
  • 経営法務
  • 中小企業経営・政策

診断士ゼミナールの受講料一覧

次に、診断士ゼミナールの中小企業診断士講座の価格を表にしました。

コース

価格(税込)

1次2次プレミアムフルコース

59,780円

1次試験コース

51,200円

2次試験コース

27,280円

冊子テキスト送付

23,980円

講義DVD送付

24,900円

診断士ゼミナールでは、中小企業診断士試験の本格的な対策を希望する受講生でも、59,780円(税込)と手頃な価格で受講することができます。

スタディングも比較的リーズナブルな価格設定ですが、診断士ゼミナールも料金面で決して遜色はありません。

単純に価格を比べれば、どちらのコースも費用対効果が極めて高いと評価できるでしょう。

診断士ゼミナールの公式サイトはこちら

合格お祝い金やサポートの有無でも実質価格は変動

実際に受講を検討する上では、単純な講座受講料だけではなくサポートやお祝い金があるかどうかも実質的な価格に影響するため、チェックしておくとよいでしょう。

項目

スタディング

診断士ゼミナール

合格お祝い金

10,000円

30,000円

不合格時のサポート

更新版が割安で購入可能
(19,800円~44,600円(税込))

3年間受講延長無料

両講座ともに合格お祝い金が存在

両講座とも受講生の合格をバックアップする「合格お祝い金制度」を設けており、これは大きな魅力となっています。

講座名

内容

対象講座

スタディング

該当年度の中小企業診断士2次試験に合格すると10,000円がもらえる

1次2次合格コースのミニマムコース/スタンダードコース/コンプリートコース

診断士ゼミナール

受講年度+2年度までに1次・2次試験に合格すると30,000円がもらえる

1次2次プレミアムフルコース

スタディングが1万円、診断士ゼミナールが3万円と、金額では診断士ゼミナールの方が手厚い合格特典を用意しています。

さらに診断士ゼミナールでは、受講開始年度を含む3回の受験機会で合格できれば条件を満たすため、受講生にはゆとりを持ってチャレンジできるメリットもあります。

このように、合格へのモチベーション維持とフォローを重視するなら、診断士ゼミナールの方が際立っていると言えます。お祝い金制度の手厚さは、両講座を選ぶ上での大きな判断材料になるはずです。

診断士ゼミナールには嬉しい延長・返金保証も

診断士ゼミナールの中小企業診断士講座は、手頃な価格設定に加え、受講生をバックアップする特典の充実度が高く評価されています。中でも「3年間受講延長無料制度」と「不合格者返金制度」は、受講生にとって大きなメリットとなるでしょう。

多忙な受講生が直面しがちな「期間内の学習不足」を解消するため、診断士ゼミナールでは最大3年間の無料受講延長を認めています。仕事や他の学業に忙しい方でも、時間に余裕を持って着実に学習を進められます。

さらに注目すべきは「不合格者返金制度」です。一定の学力を持ちながら不合格に終わった受講生に対し、受講料の一部を返金するこのサポートは業界でも珍しいものです。

ただし、不合格者返金制度を利用するには以下の条件を満たす必要があります。

  • 1次試験で7科目の合格基準点の95%(399点以上)だった、もしくは度2次筆記試験で合格基準点の95%(228点以上)だった人

上記の得点は「合格基準点の9割5分」が基準になっており、これらの条件を満たせば20,000円の返金が受けられます。

このように診断士ゼミナールでは、合格を全力でバックアップする制度が整っています。返金については条件は厳しいものの、受講生の努力に報いる仕組みが用意されているため、検討する価値は高いと言えるでしょう。

比較②:カリキュラムや講義スタイル

スタディングと診断士ゼミナールの講義スタイルは全く正反対になっており、簡単にまとめると以下のような違いがあります。

項目

スタディング

診断士ゼミナール

内容

頻出内容に絞った短時間でも濃い講義

基礎から応用まボリューム満点の講義

講義時間

約136時間
(1次2次スタンダードコース)

約270時間

受講方法

動画

動画

配信方法

ストリーミング、ダウンロード

ダウンロードのみ

以下では、それぞれのカリキュラムについて詳しくみていきましょう。

スタディングは短期合格を目指し頻出箇所に特化

スタディングの講座は、試験で出題される重要事項に特化した内容構成となっているため、多忙な方でも効率よく学習を進め、短期間での合格を目指せる点が大きな魅力です。

また、動画講義はいつでもどこでもストリーミング視聴可能なため、通勤時間や少しの空き時間を有効活用して学習を続けられます

「スタンダードコース」では、インプット・アウトプットを適切に組み合わせた136時間の講義が用意されており、他講座に比べて比較的コンパクトな時間で全範囲をカバーできます。このようにまとめられた講義は、受講生が知識を効率良く身につけ、短期合格を狙う上で最適な構成となっています。

〈スタンダードコースの講義予定時間〉

講義名

講義回数

講義時間

合格戦略講座

9回

約6時間

簿記入門講座

14回

約3時間

1次基礎講座

58回

約58時間

実践フォローアップ講座

49回

約20時間

2次合格メソッド講座

8回

約5時間

2次試験事例Ⅳ演習講座

15回

約5時間

2次基礎講座

25回

約39時間

このように、スタディングの講座は学習効率と利便性が高く、多忙な受講生にとって理想的な選択肢となっています。重要事項に焦点を当てた講義内容と、いつでもアクセス可能な動画講義は、忙しい毎日の中でも着実に学習を進められるよう支えてくれるはずです。

診断士ゼミナールは確実な合格を目指し網羅性に特化

診断士ゼミナールの講座は、中小企業診断士試験の幅広い範囲を網羅的に学べる点に大きな特長があります。

全講義を合わせると270時間と非常に充実した内容となっており、これはスタディングの2倍以上の講義時間に相当します。そのため、試験範囲全体を幅広くしっかりと押さえたい受講生にとっては理想的な構成でしょう。

こうした手厚い講義編成により、受講生は試験範囲全体を丁寧に深く理解することができます。そのため、じっくり時間をかけて着実に学習を重ね、内容の徹底理解を通じて確実に合格を勝ち取りたい方には、診断士ゼミナールがおすすめです。

診断士ゼミナールの公式サイトはこちら

科目選択ができる自由度ではスタディングに軍配

診断士ゼミナールとスタディングの大きな違いは、科目選択の自由度です。診断士ゼミナールはコースが少なく、1次試験対策と2次試験対策というくくりでしかありません。それに対してスタディングはより細分化されたコースを持っており、1次試験対策では科目別のコースがあるなど、特定の科目だけを学習することも可能です。

実際、人によってはある程度は独学で十分だが一部を通信講座などで学びたいという方も多いかと思います。そんな時、スタディングほどの科目選択の自由度があれば、自分の欲しい科目だけ勉強することができます。

比較③:テキストの内容や方針

スタディングと診断士ゼミナールでは、テキストや教材の内容にも大きな違いがあります。
なお、どちらもオンライン上のテキスト(Webテキスト)が基本で、紙の教材が欲しい場合は別途有料で購入になる点にご留意ください。

項目

スタディング

診断士ゼミナール

テキスト内容

頻出箇所に絞った端的なテキスト

図表と解説をふんだんに盛り込んだ丁寧なテキスト

紙のテキストの有無

有(別途有料)

有(別途有料)

スタディングの教材は頻出箇所に特化

スタディングの教材は、短期での合格を目指す受講生のために、試験で頻出する重要事項に特化した構成となっています。テキストでは試験に必要不可欠な知識が中心的に扱われ、受講生が効率良く重要ポイントを押さえられるようデザインされています

具体的には、各単元の導入部で1次・2次試験における出題の重要度が★の数で明示されており、過去の出題状況と併せてどの部分に力点を置くべきかが一目でわかるようになっています。

さらに、重要事項には色分けがなされているため、視覚的にも目を引く仕様となっています。

このようにスタディングの教材は、効率的な学習をサポートし、合格に不可欠な知識の定着を後押ししています。そのため、限られた時間の中で最大限の対策を行いたい方にとって、スタディングの教材は最適な選択肢と言えるでしょう。

「学習マップ」で学習内容の現在地がビジュアルで分かる

スタディングの学習マップ

スタディングの「学習マップ」は、ビジュアルで学習範囲を一覧できるツールとして効率的な学習に役立てることができます。

学習すべき内容がまとめられており、現在の進捗状況も把握できるため、「今から何を学び、次は何を学ぶべきか」が一目で確認できます。これにより、限られた学習時間を無駄なく活用し、知識の習得と定着を促進することができます。

特に多忙な受講生にとって、学習マップはインプットの時間短縮に役立ちます。インプットにかける時間が節約できれば、その分アウトプットに多くの時間を割り当てられるため、短期合格を目指すにあたって大きな助けになることは間違いありません。

診断士ゼミナールの教材は図表と解説が豊富

診断士ゼミナールのテキスト

診断士ゼミナールの教材は、270時間という講義時間の長さにふさわしく、内容が非常に充実しています。

特に、テキストには多くの図表やイラストが盛り込まれており、これらのビジュアル要素が複雑な概念やデータの理解を助けています。丁寧な解説と併せた豊富な情報量は、スタディングのようにポイントを絞ったシンプルな構成とは違い、より深い知識の定着を促します

このように情報量が豊富でビジュアル面も重視された診断士ゼミナールの教材は、文章での概念的な理解があまり得意ではない方、あるいはビジュアルによる理解を重視する方には特におすすめできるでしょう。

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比較④:問題集の有無と豊富さ

次は、スタディングと診断士ゼミナールの「問題集」を比べてみます。2社ともに講座には問題集が付属しており、その内容は以下の表のとおりです。

講座名

問題集の内容

スタディング

  • スマート問題集
  • 過去問セレクト講座
  • 1次試験過去問集(6年分)
  • 合格模試(オプション)
  • 2次事例Ⅳ演習講座

診断士ゼミナール

  • 1次問題演習講座
  • 1次試験過去問集(7年分)
  • 穴埋めドリル

上記の表を見ると、問題集のラインナップではスタディングのほうが優れており、直近の過去問の年数では、診断士ゼミナールのほうが充実していると言えます。

そのため、単純には、様々な問題でアウトプットをしたい方には「スタディング」が、過去問の研究に比重を置きたい方は「診断士ゼミナール」がおすすめできます。

以下では、中でも特筆すべき問題集に焦点を当ててそれぞれ紹介していきます。

スタディングには便利な「過去問セレクト講座」が付属

スタディングの「過去問セレクト講座」は、試験で頻出するテーマに特化した過去問題が厳選されており、効率的な学習を重視する受講生に最適なツールです。

従来の過去問演習では過去問の中の全ての問題を解いて復習する形になるため、重要度の低い問題にも時間を割かれがちでしたが、この講座を活用すれば重要問題のみに特化して過去問演習ができるため、アウトプットの質と量を両立しやすくなります。

重要部分の理解と定着のみに専念できるため、アウトプットの時間があまり取れない中でも、短期合格を目指す受講生におすすめの教材といえるでしょう。

診断士ゼミナールには「7年分の過去問解説」が付属

診断士ゼミナールでは、1次試験の万全な対策のために「7年分の過去問解説」が用意されています。

この問題集には過去7年間の出題が全て網羅されており、さらに詳しい解説が付いているため、着実に実力をステップアップさせることができます。また、時間配分の練習にもなり、傾向の確認も可能です。

本番さながらの形で試験対策を徹底的に行いたい受講生にとって、診断士ゼミナールのこの問題集は最適な教材となるでしょう。

比較⑤:eラーニングシステム

続いて、テキストや講義以外のeラーニングシステムについてみていきましょう。

講座名

eラーニングシステム

スタディング

  • 学習フロー
  • 学習マップ
  • 学習レポート
  • 勉強仲間機能
  • 学習メモ/横断検索
  • AI問題復習機能

診断士ゼミナール

なし

診断士ゼミナールには、特別eラーニングのシステムは存在してない一方、スタディングはweb上で学習の進捗や流れを確認できる学習管理システムが用意されています。

スタディングには学習管理システムが充実

スタディングの学習管理システムの詳細は以下のようになっています。

機能名

内容

学習フロー

最適な学習順を示してくれるため効率がアップする

学習レポート

学習時間と進捗状況が一目でわかるように可視化

勉強仲間機能

仲間と一緒に頑張ってモチベーションアップできる

AIマスター

AIが最適な学習の進め方を案内してくれる

AI学習プラン

AIが個々に合った学習プランを作成してくれる

このシステムは、通信講座の受講生が陥りがちな「一人で学習する中でのモチベーション維持が難しい」という課題を見据えて設計されています。

進捗の把握、仲間との刺激、AIによる個別最適化など、多角的なアプローチで受講生の主体的で効果的な学習を強力にサポートしています。そのため、学習内容以外の側面にも注目が払われており、受講生が着実に目標に向かって前進できるよう、全方位から学習プロセス全体をバックアップする体制が整っていると言えるでしょう。

比較⑥:サポート体制とその充実度

続いて、両社のサポート体制の有無やどの程度充実したサポートが受けられるかについてもみていきましょう。

項目

スタディング

診断士ゼミナール

学習管理

オンラインシステムがある

なし

質問対応

回数制限あり

(コース別で5回〜50回)

無制限

無料での添削

なし

あり

不合格時のサポート

更新版が割安で購入可能
(17,600~25,300円(税込))

3年間受講延長無料

上表の通り、基本的にはサポートにおいては診断士ゼミナールに軍配が上がると言えます。

しかし、学習管理の面においては、前述の通りweb上でのシステムが充実しているスタディングも負けていません。

スタディングはシステムでの管理がメイン

eラーニングの項目でも紹介しましたが、スタディングには、web上での学習管理機能が存在します。ここでは、中でも特にモチベーション維持に役立つ2つの機能を紹介していきます。

AIによるアドバイスで学習プランを立てやすい

スタディングのAI学習プラン

スタディングが提供する「AI学習プラン」は、スキルアップ研究所が特におすすめするAI活用機能の一つです。

中小企業診断士試験のように学習範囲が広範な試験では、受講生自身で効率的な学習計画を立てるのが難しくなりますが、この機能がその課題を解決してくれます。

AIが受講生一人ひとりの実態に合わせて最適な学習プランを提示してくれるため、初めて受験する方でも安心して学習を進められます。AIからの適切な学習サポートにより、受講生は目標に向かう過程で方向性を見失うことなく、効率よく着実に前に進めるため、ぜひ活用してみてください。

「学習レポート」で進捗が目に見えて分かる

スタディングの「学習レポート」は、学習時間や講座の進捗状況をグラフで視覚化し、モチベーションの維持・向上や、適切な学習計画の立案をサポートする便利な機能です。

具体的には、画像のように棒グラフや折れ線グラフにより、自身の学習状況が一目で確認できるようになっています

このように進捗度が可視化されることで、受講生自身のモチベーション向上につながります。また、学習計画の立案や調整を行う際にも、大変参考になる情報を提供してくれます。さらに、学習意欲が低下した時には、このレポートが現状を的確に示すことで危機感を促し、ペースアップに役立てられるでしょう。

診断士ゼミナールは質問対応や不合格時のサポートに強み

質問対応と不合格時のサポート体制は、診断士ゼミナールの大きな強みの一つにもなっています。

質問回数に制限を設けているスタディングとは異なり、診断士ゼミナールでは無料で質問を無制限に行うことが可能です。さらに提供される回答の質も高く、一人ひとりへの対応も丁寧であると評価されています。

また不合格後のフォローアップ体制にも特徴があります。一度受講料を納めれば、翌年以降2年間は最新の講座を追加料金なしで受講できるというユニークな制度があります。

これは、他社の通信講座ではなかなか見られない、心くばりのいいサポートと言えるでしょう。これにより、ゆとりを持って実力をつけられる環境を享受できます。

比較⑦:合格実績

両講座の受講生の合格実績は次の表の通りです。

講座名

合格実績

スタディング

  • 二次試験:247名の合格者を輩出

(令和5年度実績)

診断士ゼミナール

  • 一次試験:合格者数456名・合格率73.2%
  • 二次試験:合格者数173名・合格率37.9%

(すべて2023年度実績)

スタディングは具体的な数字を公開してなかったり、診断士ゼミナールは少し前の実績であるなど、正確な実績が分かるわけではないですが、この数字だけでも高い合格実績を叩き出していることがら読み取れます。

両講座ともに実績自体は申し分なく、このことからもカリキュラムやテキストに明確な優劣があるわけではなく、目指している方向性や方針が異なるだけであると言えるでしょう。

前述の通り、価格面でも大きな差はないため、講座選びの際には「どちらが自分の学習スタイルに合っているか」を特に重視して選ぶことをおすすめします。

スタディングと診断士ゼミナールの実際の口コミ・評判

人気の中小企業診断士対策講座であるスタディングと診断士ゼミナールには、ともに多くの口コミが寄せられています。

ここでは、公式HPから引用しその一部を紹介していきます。実際の受講者や合格者の声から、自分が受講するときの姿をイメージしつつご覧ください。

スタディングの受講者の評判・口コミ

スタディングのAI問題復習には大変お世話になり、すきま時間をかなり効率的に活用することができました。

中小企業診断士合格者の声より

タブレットやスマホを使って、空いている時間に体系的に学習できたり、ランダムに学習でき、非常に効率的でした。

中小企業診断士合格者の声より

一次試験1週間前から毎日1,000本ノックと称して、AI復習をひたすらやり続けたことです。詰めの甘いところがしらみつぶし的になくなります(笑)

(中略)

おかげで23年3月からの短期間でストレート合格できました!

中小企業診断士合格者の声より

自宅やカフェ、新幹線の中や旅行先の旅館など、デスクと椅子がある場所なら実に色々な場所で学習しました。また、スタディングのテキストやアプリはタブレット学習と非常に相性がよく、画面左側に講義動画を流しながら右側に学習マップへ書き込みを行い、効率的に自分だけの学習ノートを作ることができました。

中小企業診断士合格者の声より

スタディングの中小企業診断士講座の受講者からは、スマホ1台で完結するため、忙しい中でもスキマ時間での学習を効率的に行うことができたという声や、それによって短期間で一発合格ができたという声が多く見られました。

やはり学習の利便性はスタディングならではの強みであり、仕事や家事育児など他に忙しい予定のある方にとってはスキマ時間を有効活用することが大切になるのでしょう。

他にも、補助教材として提供されている「学習マップ」や「AI学習サポート」も個々人の学習習慣に合わせて活用でき、合格までの最短距離を目指す方にはおすすめの講座になります。

診断士ゼミナールの受講者の評判・口コミ

特に1次試験では7科目分の広範な知識が要求され、何から勉強すれば良いのか途方に暮れてしまうところですが、診断士ゼミナールの動画を一から見ていけば、全体的なポイントをつかむことができます。

さらに詳しく理解するためにテキストを読み、問題演習を行うことで、無理なく試験に備えることができました。

合格者の声より

診断士試験の広い範囲をポイントを抑えて勉強することができました。重要な内容が何か分かりやすく何度もテキストを読み返し自分の知識にできたと思います。また質問回数にも制限がなく、自分が納得できるまでやり取りができたこともありがたかったです。

合格者の声より

診断士ゼミナールの講座は直接授業を受けているかのように先生たちの熱意を感じ、また分かりやすい図や具体例をたくさん織りまぜた授業だったので最後まで飽きることなく勉強できました。

合格者の声より

私は、1次×2回、2次×2回と、3年まるまる使ってやっと合格しました。

合格してみて、「1次は知識、2次はメンタル」ということを実感しており、 実際に2次の2年目の挑戦の年は、生活習慣が朝型になるなど、自分自身の意識や行動の変化がありました。それだけに合格した喜びはひとしおで、「自己啓発」なんてとんでもなく、絶対にこの資格を実際に使うんだという気持ちでいます。診断士ゼミナールは、中小企業診断士を目指す全ての人に寄り添ってくれる講座です。ぜひ頑張ってください!

合格者の声より

診断士ゼミナールの受講者からは、分かりやすいテキストや講義と充実したサポートに対する称賛の声が多数みられました。

特に「3年間受講延長無料制度」や「無制限の質問対応」など、本気で合格を目指す受講者に寄り添う姿勢は大きな強みで、安心して勉強をすすめることができるでしょう。

診断士ゼミナールの公式サイトはこちら

スタディングと診断士ゼミナールのメリット・デメリット

ここからは、これまでの比較のまとめに入っていきます。

まずはスタディングと診断士ゼミナールのそれぞれの強み・弱みを通して、受講にあたってのメリット・デメリットを整理していきましょう。

スタディングの強み・弱み

スタディングの強み

  • スマートフォンを活用した学習の利便性: スマートフォンを使った学習が容易であり、場所や時間にとらわれずに学習が可能です。また、インプットからアウトプットまでスマートフォン上で完結するため、学習時間を有効に使えます。
  • スキマ時間を有効活用: 忙しい方でも、ちょっとした隙間時間を使って効率的に学習を進めることができます。
  • 試験範囲に焦点を絞ったカリキュラム: 頻出する範囲を中心にカリキュラムが設計されており、合格に向けて効率的に学習できます。
  • AIによる学習サポート: 人工知能が学習者の進捗状況を分析し、最適な学習計画やアドバイスを提供します。

スタディングの弱み

  • 有料オプション化された質問サポート: 質問に対する迅速な回答を求める場合、追加料金が必要となることがあります。
  • 再受験時には不十分なサポート:一発合格が出来なかった場合のサポートが診断士ゼミナールと比較すると手薄

診断士ゼミナールの強み・弱み

診断士ゼミナールの強み

  • 受講延長無料制度: 受講期間が3年間であっても、必要に応じて受講を延長することができます。この延長期間は無料で提供されます。
  • 合格お祝い金制度: 合格した受講生には最大30,000円のお祝い金が支給されます。合格を達成したことを祝福し、モチベーションを高めます。
  • 豊富な講義時間: 講義時間が十分に確保されており、学習内容をしっかりと理解することが可能です。
  • 記憶定着率の高いフルカラーテキスト: 学習教材として使用されるテキストは、フルカラーで記載されており、記憶の定着率を高めます。
  • 無制限の質問対応: 受講生は質問を無制限に行うことができ、疑問点や理解不足を解消するためのサポートが提供されます。

これらの経済的保証や充実したサポートが診断士ゼミナールの特長であり、受講生が安心して学習に集中できる環境を提供しています。

診断士ゼミナールの弱み

一方、惜しい点としては以下の2つが挙げられます。

  • スマホ学習だけで完結はできない: スマホではテキスト閲覧と講義視聴のみしかできず、演習は行えません。
  • 実績面でやや劣る:スタディングと比較して合格者数がやや劣る点は否めません。

診断士ゼミナールで試験対策を始める

スタディングと診断士ゼミナールは結局どちらを選ぶべき?

ここまで様々なポイントでスタディングと診断士ゼミナールを比較してきましたが、どちらも魅力も欠点も存在し、一概にどちらが優れているとは言えません。

そこで、最後にあらためて、それぞれどのような人におすすめできるのかを紹介していきます。

スタディングがおすすめな人

スタディングの講座の受講をおすすめしたい方は、以下のような内容を重視する方です。

  • 合格への道を最短で歩みたい方
  • スマートフォンを利用して学習を主体としたい方
  • 過去の合格率や実績に興味がある方

スタディングは、忙しい日々の中でも合格を目指す学習者に適したカリキュラムを提供しています。合格に必要なスキルを効率的に身につけたいと思う方にとって、特におすすめです。また、スマホ学習の品質において、他の講座に比べても一流の評価を得ています。外出先での学習を重視する方にも最適です。

診断士ゼミナールがおすすめな人

診断士ゼミナールの受講をおすすめしたいのは、以下のような方です。

  • じっくりと学習に取り組みたい方
  • 講座のコストパフォーマンスを重視する方
  • 質問対応の充実度を求める方

診断士ゼミナールはスタディングとは異なり、講義量が豊富で予備校並みの学習量が期待できます。腰を据えてしっかりと学習に取り組むという伝統的なスタイルを求める方に適しています。

そのため、一定以上の勉強時間を確保できる方や、充実した学習を希望する方には非常におすすめです。また、質問対応など、受講生へのサポートが格安で提供されているため、コストパフォーマンスを重視する方にも最適です。

スタディングと診断士ゼミナールの比較まとめ

この記事では、スタディングと診断士ゼミナールの中小企業診断士試験対策講座を様々な観点から比較してきました。

目指している方向性の違いから、カリキュラムやサポートの内容は大きく異なるものの、両社ともに優れた講座であり、一概にどちらが良いとは言えないものになっています。そのため、今回ご紹介した内容も参考にしながら、自分に合った講座を選んでいただくことが合格への第一歩になるでしょう。

講座を選んだら、あとはその講座を信じ、合格を目指して走り抜けてください!皆さんのご健闘を編集部一同、心よりお祈りしております。