リスキリング レポート

無料でリスキリングを行う方法はある?おすすめ講義やサービスも紹介

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調査: スキルアップ研究所

現在、政府も1兆円の投資を発表しているなど、学び直しの文脈でリスキリングは注目されています。

「リスキリング」と聞くと、講座を受講したり本を購入したりとお金がかかるイメージも強いかと思いますが、中には無料で行うことができるリスキリングや受講できる講座も存在します。

ここでは、まずリスキリングについて改めておさらいした後に、実際に無料でできるリスキリングについて見ていきましょう。

リスキリングとは?

リスキリングとは、現職で活かせるスキルや新たな就職先に適したスキルを身につけることを目的とした「学び直し」のことです。

ここで同じように「学び直し」を意味するリカレント教育との最大の違いは、学問の追求ではなく職業技能の追求を目的としている点にあります。

そのため、アマゾン社が一人当たりに約75万円の投資をしてIT技術を学ばせると発表した例のように、企業の支援を受けながら企業の求めるスキルを得ることを意味することが多いです。

前述の例のように企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでる近年において、これらに適応したデジタル人材になるための専門的な学習を得る機会として、急速に注目度が高まっています。

リスキリングで注目される資格とは

リスキリングで注目されている資格の分野は多岐にわたりますが、特にIT、語学、会計、法務などが主なジャンルとして挙げられます。

例えば、政府のDX推進政策によって企業ごとにITシステムの構築が求められるなどデジタルスキルの需要が大きく高まっているため、多くの企業がIT関連のスキルを活用する人材の育成に力を入れています。

また、語学能力の重要性も企業のグローバル化が進む中で高まっており、会計や法務の知識は組織の管理部門での業務に従事するためには必要不可欠なため、企業にとっては常に従業員に保持してほしい技能です。

資格の取得はリスキリングに役立つか

リスキリングの一環として資格を取得することは企業と従業員の両者にとって大きく意味があります。

具体的に取得するべき資格名を伝えられることで従業員は求められているレベル感がわかり学ぶ際の見通しがつけやすくなり、資格取得の道筋に沿った学習プログラムの準備がしやすくなり、スキル習得へのモチベーションも高まると考えられます。

また、企業側もそれぞれの従業員が保持する技能の程度がわかるため管理がしやすくなります。そのため、適切なスキルを持つ従業員を適切な部署に配置できることで効率が上がるだけではなく、従業員も活躍が増えることでキャリアアップや評価アップが見込めます。

リスキリングは無料でもできる

日本だけでなく世界的に話題になっているリスキリングですが、企業の支援が受けられず個人でスキルアップを目指す人の中には「なるべく費用を抑えたい」「本当に学習を継続できるかわからない」といった理由で学習を断念する人もいます。

そこでこれらの人に最近注目されているのが、『日本リスキリングコンソーシアム』や『JMOOC』『UTokyo OCW』といった無料で利用できるリスキリング関連講座や教材です。

政府による推進などのリスキリング支援の流れなどを受けて、誰でも気軽に学び直しができるサービスの展開が増加しています。講座によっては1日10分ほどで学べるカリキュラムもあるので、興味がある場合は費用の面であきらめるのではなく、まずは無料サービスから始めて新たなスキル習得を目指してみることが推奨されます。

無料講座で学べるおすすめサービス5選

以下では無料でリスキリング講座を受講できるサービスについて5つ紹介します。それぞれが異なる背景を持つため自らの目的に合わせて選ぶことが可能です。

※ここで紹介している具体的な講座は、執筆時点(2024年2月15日時点)での開講講座の例であり、現在開講しているものとは限らない点には注意してください。

JMOOC

JMOOCのロゴ

JMOOCは、日本最大級の無料オンライン大学講座の提供サービスです。大学のみならず、専門学校などの多様な教育機関から、医療や工学、教育など様々な専門分野にわたる200以上の講座が提供されています。

各講義は約10分程度と短時間で、1週間単位で受講できる講座もあるため忙しい方や働きながらでも効率的に学習を進めることができるようになっています。さらには、掲示板を通じて他の受講生との交流も可能であり、モチベーションの維持がしやすくなっています。

公式サイトはこちら

以下では中でも例として5つの講座を紹介します。

振動工学

機械や構造物に生じる振動は、その機能や性能に悪影響を及ぼすばかりでなく、騒音や破壊の原因ともなります。そのため、振動現象を理解し、防振設計や制御技術によって振動を抑制する技能は製造会社などで必須とされます。

JMOOCの振動工学の講座では、振動現象の理解から防振設計や制御技術の基礎までを平易に解説しており、振動に関する深い知識を身につけることができるでしょう。

現代暗号入門

1970年代以降、暗号は急速な発展を遂げ、現代社会に深く浸透しました。これらの暗号は現在ではパスワードの安全性などに大きく寄与しているためIT人材としては理解しておきたい内容となっています。

現代暗号入門の講座では、1970年代以降に急速に発展した暗号技術の基本原理や特徴、そして社会インフラとの関わりについて学ぶことができます。数学的理論に基づいているものの、高校レベルの数学知識で理解可能な内容となっており、情報社会と暗号の関わりについての理解を深められます。

放射線安全社会入門

福島第一原発事故後、放射線という言葉は人々にとってずっと身近なものとなりました。放射線事故の危機意識から原子力発電所の廃炉など近年では放射線に関わる仕事は多くあります。

この講座では、東大の研究者が放射線の基礎知識から自らがどのように放射線というものを認識しているか、その暮らしでの活用方法まで詳しく紹介します。

誰でも使える統計オープンデータ

専門職や技術職でなくてもデータの分析が求められることのある昨今において、統計オープンデータを活用したデータサイエンスの分析手法を初心者に向けて解説するこの講座は特におすすめとなっています。

全4週間の講座を通じて、データの基本的な読み方から、e-StatやjSTAT MAPといった政府統計ポータルサイトの具体的な活用方法を学び、最終的には統計APIを用いた高度な分析手法を身につけられます。

知っているようで知らない 漢字のなりたち

漢字のなりたちに関するこの講座は、漢字の単なる暗記ではなく、その起源や背後にある自然・社会・文化を理解することを通じて、学習を楽しみながら深めることができます。「なぜこの形なのか」「なぜこの読み方なのか」といった漢字の謎を解き明かしながら、漢字の新しい世界を探究します。

このプロセスを通じて培われる思考力や推理力は、漢字学習にとどまらず、他の分野にも応用可能です。この講座は、大人から子どもまで、漢字の奥深さを一緒に楽しむことができる内容となっています。

日本リスキリングコンソーシアム

日本リスキリングコンソーシアム

日本リスキリングコンソーシアムは、国や自治体、そして民間企業が連携して実施している無料の人材支援プロジェクトです。

GoogleやMicrosoftといった大手企業によって1,000以上のオンライン学習コンテンツが提供されているため、幅広い層の学習者に対応できます。

また、レコメンド機能によって簡単に自分に最適な学習プログラムを見つけることができる上に、このコンソーシアムが行っている就職支援を利用することで、学んだスキルを活かした就職やキャリア形成も可能です。

公式サイトはこちら

Google Career Certificates

Google Career Certificatesプログラムは、Googleが提供する実践的なスキル習得を目的とした認定資格プログラムです。

学歴に関係なく誰でも受講することが可能な上、データアナリティクスやサイバーセキュリティなど、即戦力となるスキルを学ぶことができます。

現在新規会員2万名に対して無料アカウントの提供が行われているものの、通常は有料での提供となっています。

プロンプトエンジニア入門講座

プロンプトエンジニア入門講座では、ChatGPTのような生成系AIに対して効果的な指示を出すスキルを身につけることができます。

講座を受講すると、ChatGPTの基本的な知識に加えて、実践的な指示の書き方を学ぶことができます。適切な指示をマスターすることで、ChatGPTをより効果的に活用できるようになり、日々の作業や問題解決能力の大幅な向上が見込めます。

成功の秘訣−人事評価との理想的な関係とは−

OKR(Objectives and Key Results)は、社員のモチベーションと生産性を向上させる目標管理手法で、Googleをはじめとする世界の多くの先進企業で採用されており、日本国内でも特にIT業界を中心にその導入が進んでいます。

この講座では、OKRの基本原理と、なぜ多くの企業に支持されているのか、また人事評価とどのように連携するのかについて詳しく解説します。

会社の生産性を高める方法について学びたい人に特におすすめの講座です。

Python体験会~Pythonで実用的なプログラムを作成する

Pythonはその汎用性と応用範囲の広さから、AI開発をはじめ、Excelマクロ、業務システム、スマホアプリ、IoTシステムなど、幅広い分野で人気を博しています。

この講座では、Pythonの基礎から始め、実際にプログラミングを通じて学ぶことができます。さらに、WebスクレイピングやExcelの自動化など、実務に直結する技術についても具体的に紹介します。

この体験会を通じて、得たPythonを使った実用的なプログラムの作成スキルどこで働くとしても有用なスキルであると期待できます。

マナビDX

マナビDX

マナビDXは、デジタルスキルの習得を目指す人々のためのオンライン講座紹介サイトです。

経済産業省の審査基準をクリアした高品質なDX講座が揃っており、AIやデータサイエンスといったトレンド分野はもちろん、基礎知識から実践的なスキル習得まで、幅広いレベルの講座を提供しています。

また、経済産業省が定めた現代で求められるスキルや指針であるデジタルスキル標準に対応しているため、基本的な講座の受講を終えれば確実に政府に求められているIT人材となることができます。

公式サイトはこちら

はじめてのPython

この講座では、これからPythonを学ぼうとする方々を対象にPythonの基礎知識を図解を用いてわかりやすく解説しています。Pythonはその汎用性の高さから、機械学習やWebアプリケーション開発など、多岐にわたる分野で使用されているため現代において非常に評価の高いスキルの一つです。

もちろんこの講座のみでPythonを完全に理解することは不可能ですが、エンジニアを目指す第一歩を踏み出せずに悩んでいる人にはぴったりの講義と言えます。

【無料ラボで体験】Azure仮想マシンを構築!

Azure基礎トレーニングの録画講座はMicrosoft公式より提供されており、Azureの全体概要から、仮想マシン、ネットワーク、ストレージなどの主要サービスの基本と連携方法について学ぶことができます。

BLOBストレージの作成や公開など、実践的なデモも含まれており、Azureを活用するための入門知識を身につけることができるでしょう。

初心者に求められる技能がコンパクトにまとまっているこの講座は、Azureを利用したいと考えている方にとって、最初の一歩を踏み出すのに最適なコンテンツです。

スッキリわかる!仮想化技術とVMwareの基本

仮想化技術とVMware製品に関する基礎知識を学べるこの講座では、仮想化技術の歴史やメリット、種類について詳しく解説しています。

また、VMwareの製品ラインナップとその概要も網羅的に紹介されており、クラウドとの関係性についても説明されています。

そのため、仮想化技術やVMwareについての全体像を理解するために適したコンテンツに関連する企業で働いている人や、そのような企業への転職を目指している人にとっては貴重な講座となっています。

ノンコーディングでビジネスアプリ作成Power Apps入門

コーディング不要でビジネスアプリを作成できるPowerAppsの基礎を紹介するこの講座では、PowerAppsの概要からアプリ作成方法、さらにはPower AutomateやPower BIとの連携方法までが解説されています。

この講座を通じて、コーディングの知識がなくてもビジネスアプリを開発できるPowerAppsの全体像を理解することができます。

特に、自身でアプリをコーディングする技能がなく、代用としてPowerAppsの活用を検討することの多い非技術職の方々に適した内容となっています。

「概論解説:機械学習入門」セミナー(デモ・解説付き)

このセミナーは、機械学習の基本から予測モデルの構築に至るまでの実務フローを網羅した60分間の動画コンテンツになっています。

機械学習の様々な種類や目的、そして分析プロジェクトを進める上での一連の流れを初心者にも理解しやすいように概説した後、実際のソフトウェアを使用したデータ処理や可視化、モデル構築のデモンストレーションを交えながら、予測モデルを活用するプロセスをわかりやすく紹介しています。

機械学習に関心があるがどこから手をつけていいかわからないという悩みを持つ方に最適な入門講座です。

UTokyo OCW

UTokyo OCW

UTokyo OCWは、東京大学の正規授業の講義資料と映像を無料で公開するウェブサイトです。

提供されている資料は教育目的で自由に使用することが可能であるため、個人での学びだけでなく、企業のリスキリングの一環で集団学習などを行う際に教材として利用することもできます。

公式サイトはこちら

「世界史」の世界史(学術俯瞰講義)

この講義では、世界史の学習がどのように各国の独自の文化や世界観に根ざしているかについて学べます。

歴史学的背景を概観し、多様な世界観とその中での世界史の理解の仕方を明らかにした上で現代社会において適切な世界史の理解とは何かについても考察します。

グローバルな企業で働き外国の方と会うことの多い方には有用な知識が得られる講座です。

物質の神秘 ― その生い立ちから私たちの未来まで(学術俯瞰講義)

「物質の神秘」をテーマにしたこの講義は、元素の起源から暗黒物質の研究、物質科学の最新応用まで、物質に関する幅広いトピックを取り上げます。

実際に講義が進んでいくにつれて物質とは何か、それがどのようにして私たちの世界を形作り、未来にどのような影響を与えうるのか専門領域の教員によって解説されます。

この講義によって得られる物質の可能性を探求し、新たな物質観を育むための知識はこれまでと異なったものの見方を得る助けになると考えられます。

数理手法IV

この講義では、確率過程論の基本的な概念が、特にマルコフ過程に焦点を当てて直感的に解説されています。

測度論などの高度な数学を必要とせず、確率過程の考え方やその応用方法について、丁寧な説明を行うため、数学を得意とする方出なくとも不確実性を伴う現象を理解し、それらをモデル化する方法を学部ことができます。

新しい医療が社会に届くまで ~データサイエンスが支える健康社会~(学術俯瞰講義)

医療技術の進展は、医薬品開発から医療経済評価に至るまで、多岐にわたる研究の成果に支えられています。

この講義シリーズでは、医薬品開発の全体過程を俯瞰し、異分野が連携してデータ駆動型で推進されている実際の研究について、関わる講師から直接話を聞くことができます。

データサイエンスが健康社会を支える学際的アプローチにどのように貢献しているかを考察することができるこの講義は、社会の医師院である全ての人にとって有用な知識を提供するものの、特に医療に携わる方にとっては間違いなく見て損はないと言えます。

正義を問い直す(学術俯瞰講義)

この講義は、マイケル・サンデル教授の有名な正義論について、東京大学で行われた講義をさらに深めて学んでびます。

教員が古典的な文献と現代の文献を用いて正義について再検討し、サンデル教授と学生間の対話を通じてさまざまな視点から正義の概念を探究します。また、2011年度のゼミナールの参加者とハーバード大学の学生がビデオリンクを通じて討論するプロジェクトも予定されており、国際的な視野から正義の問題を考える機会を提供します。

警察や自衛隊など正義について考えることの多い職業への転職を考える方におすすめです。

gacco

gacco

NTTドコモグループによるgaccoは、学習後即時に役立つ知識や大学レベルの教養、ビジネススキルを無料で学べるオンライン動画学習サービスとなっています。

主に動画視聴による学習に加え、ディスカッションや課題を通じた双方向学習も可能で、忙しい人々でも隙間時間を利用して効率的に学べます。

多様な内容のコースが提供されているため、自分の興味や必要に応じて学習内容を選択できます。

公式サイトはこちら

データサイエンスの必須スキル!データ研磨入門~大学生のためのデータサイエンスシリーズ~

データサイエンスの業務において非常に重要なスキルであるデータの前処理技術に焦点を当てたこの講座では、データリテラシーとデータ研磨技術の基礎を学びます。

具体的なデータを用いたプログラム演習や、人口データを活用した実践的な演習を通じて、データを解析に適した状態に整える技術を身につけることができます。

SDGs 表現論ープロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴトー

SDGsを個人の興味や問題意識と結びつけ、「自分ごと」として捉えることに焦点を当てたこの講義では、プラグマティズムの視点から個人が自身のマイプロジェクトを立ち上げ、SDGsに貢献する活動を展開する方法を提案します。

外部からの圧力ではなく、チャンスとしてSDGsを捉え、社会変革の主役となるための戦略を学ぶことを目指すこの講義は、SDGsに積極的に取り組み、自らのアクションで世界を変えたいと考える人々に向けた内容です。

廃棄物の経済学 ―持続可能な社会を実現するには

この講座は、持続可能な社会を目指す上での循環経済の重要性について、経済学の観点から深く掘り下げます。

まず現代の大量生産・消費・廃棄型経済から、資源を有効活用し廃棄物を最小限に抑える循環型経済への転換の必要性を説明し、その経済学的基礎を構築します。

その後、経済的インセンティブの活用、ごみ処理の有料化、拡大生産者責任(EPR)の事例紹介、そして製品のサービス化や国際資源循環の将来性についての議論が行われます。

この講座は、持続可能な未来を経済的にも実現可能なものにするための知識と戦略を提供するだけではなく、社会の動きについての理解を深める役に立つことが期待されます。

社会人のためのビジネスサイエンス 経営分析学入門

この講座では、情報技術の進展と社会の変化に適応するための経営分析学の基本を紹介します。

初めから終わりまで学習を続ければ、経営分析の基礎、企業活動の定量化、代表的な指標の理解からデータの収集・クレンジング、可視化手法、さらに機械学習を含む課題解決手法まで、組織の意思決定を支援するデータ活用法を学ぶことができます。

そのため、経営戦略をデータに基づいて策定するスキルが必要とされる経営者やビジネスリーダーにおすすめの講座です。

《特別開講》社会人のためのデータサイエンス演習

この特別開講講座では、ビジネスシーンでのデータサイエンスの基本的な知識と分析手法を、Excelを用いた実践的な演習を通じて学ぶことができます。

5週間にわたるコースの全過程を終了すれば、データ分析のプロセス、記述統計、クロス集計、時系列データの解釈、回帰分析と仮説検定に加え、データサイエンスを組織で実行するための体制構築についても学べます。

また、特別週としてR言語を用いた演習も用意されており、データサイエンスのスキルを実務に活かすための実践的な知識と経験を得ることができます。

政府もリスキリングを無料で実施している

前述したように政府主導でのリスキリング支援が近年強化されており、経済産業省によって専門家によるキャリア相談からリスキリング講座の受講、さらに転職相談や職業紹介まで、一連のキャリア支援サービスが一体的に提供されています。

これらの取り組みをうまく活用することができれば無料で多岐にわたるサポートを受けてリスキリングやキャリアアップを目指すことができます。

また、提供されるリスキリング講座には、ウェブデザインやプログラミングなどの現代的なスキルも含まれており、受講費用の半額相当額(最大40万円)が政府の補助によってカバーされます。さらに、講座を修了し、その後1年間の就業が確認されると、追加で受講費用の5分の1相当額(最大16万円)がサポートとして提供されます。

このように、政府はリスキリングを通じて労働市場の柔軟性と個人のキャリアの多様性を促進し、経済全体の競争力向上を目指しています。個人にとっては、スキルアップやキャリアチェンジの機会を無料で得ることができる貴重なプログラムとなっています。

経済産業省『リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業』

リスキリングを無料で行う方法まとめ

以上、近年需要が高まっているリスキリングについて、無料で学ぶ方法やおすすめサイトを紹介してきました。

ここまでだけでも20を超える講義を紹介しましたが、これ以外にも一生かけても学びきれない量の知識やスキルが無料で提供されています。

リスキリングは企業の指示によって行われることが多いと述べましたが、無料の講座であれば費用もかからないため、自身のステップアップのための個人利用も選択肢として常に持っておくことをおすすめします。

参考資料

調査結果の引用・転載について

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