AFP認定研修とは?研修の種類や費用・おすすめの通信講座も紹介
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AFP資格は、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格で「AFP認定研修」を修了することで習得できる資格です。(出典:AFP資格とは|日本FP協会)
FP技能検定を受けてFP技能士の資格を取得した方の中にも、その後AFPの認定を受けたいと考える方も多いです。
そこでこの記事では「AFP認定研修」の種類や費用相場、各コースの特徴について詳しく解説します。
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AFP認定研修の内容は?
AFP取得のために必ず受講しなければならない研修講座のこと
AFP取得にはAFP認定研修が必須
AFP認定研修は日本FP協会が認定する必須講座で、TACや資格の大原などで受講できます。教育機関により期間や費用は異なりますが、科目内容はほぼ共通です。
学習範囲自体はFP2級と同じ
どの教育機関を選んだとしても、学習範囲は協会によって決められた以下の通りで統一されています。学習範囲はFP2級と同じで、
- FP基礎
- ライフプランニング・リタイアメントプランニング
- 金融資産運用設計
- リスクと保険
- タックスプランニング
- 不動産運用設計
- 相続・事業継承設計
- 提案書の作成
となっています。
(出典:AFP認定者になるには |日本FP協会)
最後の提案書の作成が認定研修修了の合格基準となっており、これに合格しないとAFP資格は取得できません。
難易度もFP2級と同程度
AFP認定研修は学習内容がFP2級とほぼ同じで、難易度も同程度です。
2025年1月実施の2級FP技能検定では、学科試験の合格率が44.4%、実技試験が48.8%となっており、AFP認定研修もこれに近い水準と考えられます。
(出典:FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ |日本FP協会)
最後の提案書は期間内なら再提出可能で、真面目に取り組めば多くの受講者が修了できます。
AFP認定研修の種類
AFP認定研修には
- 基本課程(初学者向け)
- 技能士課程(FP1級・2級合格者向け)
- 税理士課程(税理士・会計士向け)
- 3級課程(3級検定修了者向け)
の4コースがありますが、自身の状況に応じて1つを選択する必要があります。
一般的に、AFP取得を目指す方は「基本課程」または「技能士課程」のいずれかを選びます。
基本課程
AFP認定研修の基本課程は、FP業務の基礎分野を体系的に学べる講座です。
FPとしての実績がまだない方がAFP資格取得を目指す方向け課程であり、家計管理、ライフプランニング、リスク管理、資産運用などFPの基本的な分野に関する知識を一から学ぶことができます。
基本課程の後半では実務に即した提案書の作成技術も習得することができます。
技能士課程
AFP認定研修の技能士課程は、2級FP技能検定合格者向けのコースです。
基礎講義を省き、実践的な提案書作成に特化しています。基本課程より短期間で修了可能で、効率的に高度なスキルと知識を深められます。
税理士課程
AFP認定研修の税理士課程は、税理士や公認会計士登録者向けのコースです。
このコースは既存の税務知識に加え、ライフプランや資産運用などFP分野のスキルを強化することを目的としています。
3級課程
AFP認定研修の3級課程は、3級FP技能検定講座修了者向けの入門コースです。
金融プランニングの基本概念や技術を学びます。
基本課程よりもさらに基礎から始められ、FP分野への第一歩となります。
AFP認定研修の費用・期間はどれくらい?
各課程ごとの費用相場
種類 | 件数 | 費用(税込) |
---|---|---|
基本課程 | 156件 | 22,000円〜212,630円 |
技能士課程 | 21件 | 8,000円〜24,300円 |
税理士課程 | 10件 | 40,700円〜212,630円 |
※2025年度
(参考:AFP認定研修検索ページ |日本FP協会)
AFP認定研修の費用は1万円未満の手頃なものから高額なものまで幅広く、課程や提供機関、学習形態によって異なります。
初学者向けの基本課程は動画講義が充実しており高めの価格で、技能士課程などシンプルな内容は比較的安く受講できます。
学習期間の目安
学習期間重視なら1〜2ヶ月が目安
AFP認定研修は平均1〜2ヶ月で修了できますが、両立重視なら半年かける人もいます。
受講開始から1年以内の修了が必須で、多くは通信講座による自宅学習スタイルです。
2級FP技能士はAFP認定研修の受験資格?

対象者 | 基本課程 | 技能士課程 |
---|---|---|
対象者 | FP2級の受験資格がない人 ※誰でも受講可 | FP2級の合格者専用 ※FP2級の合格者のみ受講可 |
技能士課程の受講には2級FP技能士(FP2級)の資格が必須
AFP認定研修の技能士課程はFP2級が必須資格で、基礎知識を証明したうえで上級内容を学べます。
FP2級がない場合は基本課程でも取得可能ですが、費用面ではFP2級→技能士課程の順がおすすめです。
AFP認定研修の選び方のポイント4選
1.提案書の解説が丁寧か
実例付き解説がある講座で提案書対策
AFP認定研修の修了にはキャッシュフロー表を含む提案書提出が必須です。
優れた講座では、作成手順をステップごとに解説し、サンプルデータを使った計算例や文章構成の具体例も提示します。
これにより数値の根拠や改善提案の書き方まで理解でき、研修修了だけでなく実務でも通用する提案力が身につきます。
2.サポート体制が充実しているか
質問対応が手厚い講座で手厚いサポートを受ける
AFP認定研修では、メールやチャットでの質問対応や回数無制限のサポートがある講座がおすすめです。
疑問をすぐに解消できるため学習効率が上がり、挫折防止にもつながります。専任講師やチューターが対応する体制なら、理解度に合わせた助言も受けられます。
3.料金が予算に合っているか
複数機関の比較でコストカット
AFP認定研修は、1万円未満から数万円超まで費用差が大きいため、予算に合う講座を選ぶことが重要です。
安価でも必要なサポートや教材が揃う講座もあり、料金と内容のバランスを見極めることでコストを抑えつつ効率的に学習できます。
4.修了までの期間(短期集中 or じっくり)
自分のペースに合う講座を選んで確実に合格する
AFP認定研修は受講開始から1年以内の修了が必須で、最短1ヶ月の短期集中型から6ヶ月かけるじっくり型まであります。
忙しい人は短期集中型、余裕を持って学びたい人は長期型が向いています。
AFP認定研修のおすすめ講座3選
- 資格対策ドットコム
- TAC
- 資格の大原
資格対策ドットコム
◆コスパが良い
他社より低価格ながらAFP認定研修に必要な学習内容を網羅しています。
◆質問サポートで安心
提案書作成時の不明点も質問対応で解消でき、学習を継続しやすいです。
◆提案書指導が充実
具体的な解説で実務に直結する提案書作成力を効率的に身につけられます。
TAC
◆大手運営で信頼できる
TAC運営のAFP認定研修で信頼性があり、学習環境が整っています。
◆教材とサポートの質が高い
料金は高めですが、その分教材の完成度やサポート体制が充実しています。
◆講師陣の指導力が強み
実績豊富な講師による指導で、合格と実務スキル習得をしっかり支えます。
資格の大原
◆品質とサポートが高評価
資格の大原のAFP認定研修は、価格は高めですが内容と支援が充実しています。
◆カリキュラムが綿密
体系的に構成された学習計画で、効率的に知識と技能を習得できます。
◆講師陣が経験豊富
実務経験を持つ講師が指導し、試験対策と実務スキル習得をサポートします。
AFP認定研修からAFP認定までの流れ
AFP認定までの流れは以下のようになります。
- AFP認定研修の受講:自身の保持資格に合うAFP認定研修の種類を選んで受講します。
- 提案書の提出: AFP認定研修の最後に、提案書を送ります。
- 修了証明書が届く: 提案書が一定以上の得点を獲得できた場合、研修修了となります。
- AFP認定を申請する: 修了証明書の内容をもとに、日本FP協会のHPからAFP認定の申請を行います。
- AFP認定証が届く: AFP認定証が届いた時点で、AFP認定は完了です。
- AFP認定の維持: AFP認定を取得した後も、2年ごとに資格の更新が必要です。
なお、基本課程の場合は4でAFP認定試験に合格すると2級FP技能検定の受験資格を得ることができます。
AFP認定研修のメリット
- 知識のアップデートが自動的に行える
- 他のFPと交流できる
- FP協会のイベントで主催側に回れる
知識のアップデートが自動的に行える
AFP認定は2年ごとの更新が必要です。
毎回の更新を通して、最新の知識を維持しながら専門性を高めることができ、常に変化する業界動向にも対応できるファイナンシャルプランナーとして活動できます。
他のFPと交流できる
AFP資格を持つことで、金融業界の最新情報だけでなくセミナー情報が送られてきます。
これらのセミナーへの参加等を通じて他のFPと交流を深めることが可能です。
FP協会のイベント主催側は必須
AFP認定を取得すると、FP協会のイベントの主催者側に回る権利を得ることができます。逆に言えば、イベントの主催者になるにはAFPの認定がほぼ必須です。
そのためFPとしてキャリアアップを目指す際はAFPの取得は避けて通れないでしょう。
AFP認定研修についてまとめ
AFP認定研修は、日本FP協会が認定する教育機関で実施される、AFP資格取得のために必要な研修です。
研修の最後には提案書の作成が求められ、これをパスすることで晴れてAFPの認定を得ることができます。
具体的なカリキュラムや研修費用は認定教育機関によって異なるので、ぜひ自分に合った認定研修を選んでAFPの資格を手にしてください。