AFP認定研修とは?研修の種類や費用・おすすめの通信講座も紹介
更新
AFP資格は「AFP認定研修」を修了することで習得できる資格です。FP技能検定を受けてFP技能士の資格を取得した方の中にも、その後AFPの認定を受けたいと考える方も多いです。
「AFP認定研修」を受ける際には、日本FP協会が数多くの講座やスクールを紹介しており、どれを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では「AFP認定研修」の種類や費用相場、各コースの特徴について詳しく解説します。
このページにはプロモーションが含まれています
AFP認定研修の種類
AFP認定研修には「基本課程」「技能士課程」「税理士課程」「3級課程」の4つのコースがあります。
基本課程は一般向け、技能士課程はFP技能検定1級・2級合格者向け、税理士課程は税理士や会計士向け、3級課程は3級FP技能検定向け講座を修了した方向けです。
このうち税理士課程と3級課程はかなりマイナーで、ほとんどの方が基本課程または技能士課程を経てAFPの資格登録を行います。
基本課程
AFP認定研修の基本課程は、ファイナンシャルプランニングの基礎知識を身につけるための講座です。
FPとしての実績がまだない方がAFP資格取得を目指す方向け課程であり、家計管理、ライフプランニング、リスク管理、資産運用などFPの基本的な分野に関する知識を一から学ぶことができます。
基本課程の後半では実務に即した提案書の作成技術も習得することができ、ファイナンシャルプランニングの実践的なスキルを養うことが目指されています。
技能士課程
AFP認定研修の技能士課程は、既に2級FP技能検定に合格している人を対象としたコースです。
基本課程と比べると上級者向けになっており、FPに関する基本的な知識の講義などはスキップされて、実践的な提案書の作成にフォーカスした内容となります。
技能士課程では基本課程よりも短期間で研修を修了することができ、効率よくFPとしての高度なスキルと知識を深めることができます。
税理士課程
AFP認定研修の税理士課程は、税理士や公認会計士として登録されている方を対象にしたコースです。
このコースは税務に関する知識を持つ専門家がファイナンシャル・プランニングの分野でさらにスキルを高めることを目的としています。
3級課程
AFP認定研修の3級課程は、3級FP技能検定向け講座を修了した方を対象に、金融の基礎知識を学ぶ入門コースです。
3級課程は技能士課程と比べてはもちろん、基本課程よりもさらに初心者向けで、金融プランニングの基本的な概念や技術を理解することができます。3級課程は最も基礎的な知識を提供し、FP分野への第一歩として位置づけられています。
AFP認定研修の費用
種類 | 件数 | 費用(税込) |
---|---|---|
基本課程 | 180件 | 22,000円〜169,290円 |
技能士課程 | 23件 | 8,800円〜25,000円 |
税理士課程 | 12件 | 40,700円〜169,290円 |
AFP認定研修の受講料は、選択する課程によって大きく異なります。「基本課程」のように初学者向けで、詳細な説明のための講義動画が含まれるコースは、「技能士課程」などのよりシンプルな内容のコースに比べて高額になりがちです。
受講料は課程の内容や構成、提供する教育機関や講座の形態(オンライン学習や教材の有無など)によっても変わります。
AFP認定研修の費用は、日本FP協会のウェブサイトで検索することができます。この研修は主に通信教育形式で提供されており、通学形態のプログラムはほとんどありません。
費用は1万円未満の手頃なものから高額なものまで研修の種類や提供機関によって大きく異なります。
2級FP技能士はAFP認定研修の受験資格?
対象者 | 基本課程 | 技能士課程 |
---|---|---|
対象者 | FP2級の受験資格がない人 ※誰でも受講可 | FP2級の合格者専用 ※FP2級の合格者のみ受講可 |
2級FP技能士(FP2級)の資格は、AFP認定研修の技能士課程を受講する際に必須となる資格です。
FP2級を持っていることで、AFP認定を目指すための技能士研修への参加資格が与えられます。これは、金融プランニングの基礎知識とスキルを有していることを証明し、さらに上級の専門知識を学ぶためのステップとなります。
FP2級の資格を持っていない場合は基本課程を受講することでAFPを取得することが可能です。ただし基本課程は概して費用が高いので、基本的にはFP2級を取得してから技能士課程でAFPを取るルートがおすすめです。
AFP認定研修の選び方
それでは、実際にAFP認定研修を受講するに当たって、どのような点に注目しておけば後悔せずに済むでしょうか?
注意すべきポイントを詳しく解説していきます。
提案書の解説が丁寧か
AFP認定研修を修了するには「提案書」を提出する必要があります。
「提案書」とは、FPの業務において家計の収支を長期にわたって分析する「キャッシュフロー表」を作成し、経済的な面から生活設計を提案するものです。
提案書はAFP試験の核心部分であり、実際の顧客への提案能力を評価するためのものです。これが作成できないとAFP認定研修を終了することができません。
そのためAFP認定研修を選ぶ際、提案書の作成方法の指導が丁寧であることは非常に重要です。指導が丁寧であればお金の計算に関する知識等の提案書の作成技術をより深く理解し、研修の修了がスムーズになるのはもちろん、FPとしての実力もしっかりと身につけることができます。
サポート体制をチェック
AFP認定研修を選ぶ際、質問ができるサポート体制が整っているコースを選ぶことは非常に重要です。質問対応があればわからないところをすぐに解決して学習の効率を高めることが可能になります。
また、サポート体制が充実していると研修途中で挫折してしまう可能性を下げられるので、研修の成功率を向上させることにも繋がります。手厚いサポート体制を提供する研修を選ぶことで、学習成果を最大限に引き出すことができます。
料金が安いかどうか
AFP認定研修を選ぶ際、料金の安さは最も重要な要素の一つといって良いでしょう。
各研修機関によって料金には大きな違いがあり、同じ資格の取得を目指しても、コストパフォーマンスは大きく変わってきます。
各社の料金を比較して自分の予算に合った研修を選ぶことで、負担を減らしつつ効率的に学習を進めることができるでしょう。
修了までの期間
AFP認定研修を選ぶ際、終了までの期間を考慮するのも忘れないようにしましょう。
AFPは受講から1年以内に修了しなければならない制約がありますが、基本的には研修は長くても6ヶ月程度のカリキュラムとなっています。
講座によっては1ヶ月で終わる短期集中型から、6ヶ月かけてじっくり学ぶタイプまで期間は様々です。自身のライフスタイルや学習ペースに合った講座を選択しましょう。
AFP認定研修のおすすめ講座3選
ここではAFP認定研修を受ける際におすすめの講座を3つ厳選してご紹介します。
資格対策ドットコム
資格対策ドットコムは、数あるAFP認定研修の中でも特におすすめ講座です。
料金が他社と比べても安く設定されているにも関わらず、質問が可能なサポート体制もしっかりと整っているため、提案書の作成において不明点があっても安心して学習を進めることができます。
また、提案書作成の指導が充実している点も魅力的です。毎年多くのAFP志望者に選ばれている実績のある認定研修なので、迷ったらまず資格対策ドットコムのAFP認定研修を検討することをおすすめします。
TAC
TACのAFP認定研修は大手資格予備校のTACが運営しているということもあって、安心感のある講座となっています。
料金が高めなのが大きな欠点となっていますが、そのぶん提供される教材の質やサポート体制は確かなものがあります。
特にTACならではの充実したカリキュラムと実績ある講師陣による指導は、AFP研修に合格し、実務で必要とされるスキルを習得するための支えとなるでしょう。
資格の大原
資格の大原のAFP認定研修は、TACと同様に価格が少し高めですが、その品質とサポートの充実さにより、多くの受講生から高い評価を受けています。
綿密に構成されたカリキュラムと経験豊富な講師陣により、受講すれば試験準備と実務に必要な知識、技能を効果的に習得することができるでしょう。
AFP認定研修からAFP認定までの流れ
AFP認定までの流れは以下のようになります。
- AFP認定研修の受講: AFP認定を目指すためには、まずAFP認定研修を選んで受講します。ご自身のお持ちの資格に応じて、基本課程か技能士課程のいずれかを選択しましょう。
- 提案書の提出: AFP認定研修の最後に、提案書を送ります。
- AFP認定研修の修了証明書が届く: 提案書が一定以上の得点を獲得できた場合、研修修了となります。
- AFP認定を申請する: 修了証明書の内容をもとに、日本FP協会のHPからAFP認定の申請を行います。
- AFP認定証が届く: AFP認定証が届いた時点で、AFP認定は完了です。
- AFP認定の維持: AFP認定を取得した後も、2年ごとに資格の更新が必要です。
なお、基本課程の場合は4でAFP認定試験に合格すると2級FP技能検定の受験資格を得ることができます。
AFP認定を目指す方は、これらのステップを順番に進めていくことで、AFP認定を取得することができます。
AFP認定研修のメリット
AFP認定を取得することで、ファイナンシャルプランニングに関する専門知識の習得、顧客への信頼性の向上、キャリアアップにつながる資格のさらなる取得が見込めます。
これにより、金融業界での専門性を証明し、より幅広い顧客ニーズに応えることが可能になります。AFP資格は、ファイナンシャルプランナーとしての専門性と信頼性を示す重要なステップとなるので、難しそうと思ってしまった人もぜひ習得してみましょう。
知識のアップデートが自動的に行える
AFP認定を取得すると、その後2年間で必要な単位を取得し資格を更新する必要があるため、常に最新の金融知識を学び、専門性を磨き続けることができます。
これにより、AFP資格保持者は身につけた知識を忘れずに磨き続けられる上に、最新情報も学べます。
他のFPと交流できる
AFP認定研修を受講するメリットの一つとして、他のファイナンシャルプランナー(FP)と交流できる点があります。
AFP資格を持つことで、金融業界の最新情報だけでなくセミナー情報が送られてくるので、セミナーへの参加等を通じて他のFPと交流を深めることが可能です。
FP協会のイベント主催側は必須
AFP認定を取得すると、ファイナンシャルプランナー協会(FP協会)のイベントの主催者側に回る権利を得ることができます。逆に言えば、イベントの主催者になるにはAFPの認定がほぼ必須です。
そのためFPとしてキャリアアップを目指す際はAFPの取得は避けて通れないでしょう。
AFP認定研修についてまとめ
AFP認定研修は、日本FP協会が認定する教育機関で実施される、AFP資格取得のために必要な研修です。
研修の最後には提案書の作成が求められ、これをパスすることで晴れてAFPの認定を得ることができます。また、基本課程を選択した場合、FP基礎やライフプランニング、金融資産運用設計などFPとしての基礎知識も研修で学ぶことができます。
具体的なカリキュラムや研修費用は認定教育機関によって異なるので、ぜひ自分に合った認定研修を選んでAFPの資格を手にしてください。