FP2級合格に必要な勉強時間は?最短で合格するための勉強方法を紹介

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FP2級の資格取得は金融業界や保険業界で活躍する上で有利になりますが、合格に向けてどのくらいの時間を費やすべきか、また効率的な勉強法が分からず、多くの受験生が悩んでいるのが現状です。

そこでこの記事では、FP2級試験に合格するまでに必要な勉強時間の目安と、最短合格を目指すための勉強法のポイントを解説していきます。


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FP2級合格に必要な勉強時間

FP2級の勉強時間


FP2級の勉強は150−300時間が目安

FP2級の合格には、一般的に150時間から300時間程度の勉強時間が必要とされています。

すでにFP3級の資格をお持ちの方であれば、その知識を活かして勉強をショートカットできるので、150時間程度で合格を目指せるでしょう。

一方で初めてFP資格にチャレンジする方の場合は、300時間程度の勉強時間を見積もっておくのが無難です。

合格までの学習期間は何ヶ月?

上記の通り、FP2級の合格までには150〜300時間ほどの勉強時間が必要なので、仮に1日平均2時間の勉強時間を確保するとすると3〜5ヶ月間の学習期間がかかる形になります。

家事や育児に追われている主婦の方や、仕事をしながら試験勉強をする社会人の方の場合は、1日2時間の勉強時間が精一杯という方も多いでしょうから、余裕を持って5ヶ月前には試験対策を開始するのが良いでしょう。

一方で学生の方など1日3時間以上勉強できる環境がある場合は、1〜2ヶ月での短期合格を目指すことも可能です。

FP2級試験合格までの勉強方法

学科試験は暗記で合格可能

FP2級の試験は学科試験と実技試験の2つに分かれています。

このうち、学科試験対策の鍵は「暗記」です。FP2級試験では、保険、税金、年金、資産運用、不動産など多岐にわたるテーマが含まれます。

これらの分野には具体的な数値や法律の規定などが含まれているので、これをまずはしっかり覚えることがFP試験対策の第一歩となります。逆に言えばこれらをしっかり暗記さえできてしまえば、学科試験は十分合格ラインを超えることができるでしょう。

複数科目を同時に進める

FP2級の資格取得には、6科目の広範な学習範囲を抑えなければなりません。各科目を個別に勉強すると、他の科目への学習時間が削られてしまう可能性があります。

そのため複数の科目を並行して学習することが理想的です。一つの科目を長期間学習するよりも、複数の科目を何周もする形でで学習する方が、記憶の定着率も高くなって効率的です。

実際、人間の脳は一度に大量の情報を習得するよりも、同じ情報を定期的に繰り返し学習した方が長期記憶に残りやすいという科学的根拠があるので、FP2級の勉強の際には複数科目を一通りザッと学ぶことを繰り返すことを意識するのが良いでしょう。

実技はアウトプットを重視する

FP2級の実技試験対策では、できるだけ早く問題集に取り組みましょう。この試験では、学科試験で得た知識を元に具体的な問題を解く力が問われるので、早めの問題演習が合格の鍵になります。

ただし、採点方式が学科試験とは異なるため注意が必要です。学科試験がマークシート式の選択問題であるのに対し、実技試験は記述式です。つまり、問題に対して自ら計算を行い、答えを導き出す力が求められます。

定期的に問題集を解くことで、解答力を磨き、実戦で活かせる応用力を養うことができます。実技試験対策では、アウトプット作業を大切にし、知識と技術の確認を行いながら進めることが必要不可欠です。

過去問演習は早めに取り組む

FP2級試験に合格するためには、過去問題を活用した学習が非常に重要です。過去問題を解くことで、出題傾向を把握し、試験対策として理解を深めることができます。

最初は出題範囲や形式別に分類された過去問題から始め、基礎的な知識とスキルを身につけましょう。その後、実際の試験形式で時間を測りながら問題に取り組むことで、本番試験の時間配分に慣れるようにするのがおすすめです。

模試を受ける

FP2級試験の対策として、模試を受けることは非常に効果的な方法です。模試は本番の試験と同様の時間配分であり、受験生は時間管理能力や長時間の集中力維持を実践的に身につけることができます。

模試を受けることで実際の試験に近い状況を事前に体験できるため、試験当日の緊張や不安を軽減することができるでしょう。

また、模試は自分の実力を試し、重点的に勉強すべき範囲を把握することも可能です。これにより、試験本番での心理的負荷が軽減され最大限の力を発揮することができるでしょう。

FP2級は独学合格できる?

独学のメリット

自分のペースで学習できる点と費用を抑えられる点が、独学の最大の魅力です。

社会人にとって予備校への通学は決められたスケジュールに縛られるため負担が大きく、独学ならば自分の時間に合わせて学習を進められます。

また、予備校を利用すると独学よりも高額な費用がかかりますが、独学であれば教材代のみで済むため、コストパフォーマンスに優れています。

独学のデメリット

FP2級の受験資格を独力で満たすのは困難であり、またFP2級の試験は決して簡単ではないことから、FP2級を独学で合格を目指すには様々な課題があります。

FP2級の受験資格を得るためには、FP3級の合格または実務経験、認定講座の修了が必要になる可能性があります。独学でFP2級を目指す場合は、前者の「FP3級の合格」がマストになってしまい、資格取得のスケジュールがかなり後ろ倒しになってしまいます。

一方で予備校や通信講座で「認定講座」を受講すれば、FP3級を飛ばしていきなりFP2級試験に挑戦することができるので、こうしたスキップが活用できないのは独学のデメリットと言えます。

また、FP2級は受験者の半分以上が不合格になるそれなりに難しい試験なので、独学だとなかなか要領が掴めず不合格を重ねてしまう恐れもあるでしょう。


FP2級合格のためのスケジュール

FP試験は年に3回行われているので、試験から逆算し、スケジュールを計画することが重要です。

必要な学習時間は150時間から300時間程度と見積もられています。1日2時間の学習が可能であれば、合格まで2.5ヶ月から5ヶ月、3時間以上なら2ヶ月から3ヶ月の期間を設けるのが適切でしょう。例えば9月の試験を目指す場合、5月頃から学習を始めるのが理想的なタイミングです。

学習においては、単に教材を読み進めるだけでなく、自力で説明できるレベルまで理解を深め、実際の問題形式で練習することが肝心です。繰り返しアウトプットを行い、知識を定着させることが合格の鍵となります。

個人の事情に応じた効率的な学習計画を立て、着実に実践することで、 FP2級の合格へとつながるでしょう。

FP2級最短合格の鍵

FP2級の最短合格を目指すには、早期から出題傾向を把握し、過去問題などを活用して重点的に学習することが重要です。

また、たくさんの知識を身につける必要があるため、プロが作成した質の高い教材を活用することで、効率的に学習を進められます。

特にオンラインでいつでもどこでも学べる通信講座であれば、通勤時間や就寝前のちょっとした隙間時間も勉強時間に変えることができるのでおすすめです。また、フォーサイトのFP講座であれば、AFP認定研修の対象講座(=FP3級の受験を免除してFP2級の受験資格を得られる)ので、独学よりも圧倒的に短期間で合格を目指すことができるでしょう。

フォーサイトは受講生のFP2級合格率が90%を超える実績抜群の講座なので(2023年9月実績)、最短合格を目指す方はぜひフォーサイトのFP講座をチェックしてみてください。


FP2級受験時の注意点

FP2級の受験資格

先述の通り、 FP2級試験の受験には以下の受験資格のいずれか1つを満たす必要があります。

  • FP3級に合格した人
  • FPとして2年以上の実務経験がある人
  • 日本FP協会認定のAFP認定講習を修了した人

2つ目の「2年以上の実務経験」を満たせる人は多くないので、基本的には「FP3級の合格」か「AFP認定講習の終了」のいずれかで受験資格を得る形になります。

独学の場合はFP3級に合格することで、予備校や通信講座を受講するのであればAFP認定講習がセットになったFP2級講座を受講して受験資格を得るのが良いでしょう。

FP2級の出題範囲

FP2級の試験は、日本FP協会金融財政事情研究会により実施されています。試験範囲は両団体で共通していますが、実技試験の内容や問題数は異なります。受験者は両団体の違いを理解し、適切な対策を立てる必要があります。

FP2級の学科試験は、ライフプランニングから相続・事業承継まで、6つの専門分野にわたります。これらは3級試験よりも高度な知識が要求されます。出題範囲を十分に把握し、しっかりと対策をすれば、合格への道が開けます。

学科試験と実技試験がある

FP2級試験は、学科試験実技試験2つから構成されています。

学科試験四者択一形式の問題で出題されますが、実技試験では計算問題や資料の読み取り問題が中心となります。

実技試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会で科目が異なります。

日本FP協会の実技試験では、「資産設計提案業務」に関する問題が出題され、フィナンシャルプランニングの基礎知識、提案書作成、事例分析などが求められます。

一方、金融財政事情研究会の実技試験では、「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」の4科目から選択できます。

学科試験と同等の知識が必要とされる実技試験では、学科試験の対策を十分に行えば、合格に必要な基礎力が身につきます。

日本FP教会ときんざいの2団体が実施している

FPの資格取得には、日本FP協会ときんざいの2つの団体が実施する試験に合格する必要があります。両団体ともFP2級の資格試験を行っていますが、受験料、試験形式、試験科目などが異なるため、自身の学習スタイルや目指すキャリアに合わせて団体を選ぶ必要があります。

日本FP協会

日本FP協会は、ファイナンシャルプランニングの教育と研究を行う団体です。

FP2級の実技試験では、資産設計とその提案に関する知識と技術が問われます。難易度だけで言えばFP協会の実技試験の方がきんざいの実技試験よりもやや易しいです。

FP協会では、高い専門性を持つファイナンシャルプランナーを育成するため、「AFP」や「CFP®」といった民間資格の認定も行っています。これらの資格は、FPとしての知識と技術を証明するものであり、社会的にも高い評価があります。

このように、日本FP協会はファイナンシャルプランニングの発展と、専門家の育成に大きく貢献しています。個人の資産やライフスタイルを最適化するFPとしての信頼と信用を担保する存在といえるでしょう。

金融財政事情研究会

金融財政事情研究会(きんざい)は、金融や財政に関する研究と情報普及を行う団体として知られています。

同団体の重要な役割の一つが、ファイナンシャルプランナー(FP)1級試験の実施です。この試験は金融プランニングの専門知識と技術を証明する資格試験として、きんざいだけが実施しています。

一方で、アソシエイトファイナンシャルプランナー(AFP)や認定ファイナンシャルプランナー(CFP)の認定試験はきんざいでは実施しておらず、それぞれ別の認定団体を通じて受験する必要があります。目指す資格に応じて適切な団体を選ぶ必要があります。

また、FP2級の実技試験は4科目から自身に合った科目を選択して受験できます。ただし実技試験の難易度はFP協会よりも少し高い傾向がある点に注意しましょう。

FP試験を受けるメリット

お金の実用的な知識を身につけられる

生活を安心して過ごすためには、家計管理や資産形成、社会保険制度や税制度などについての実践的な知識が欠かせません。

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得すれば、そういった実用的な知識を深く広く身につけることができます。

FPの試験を受けることで、単に知識を得るだけでなく、その知識を最大限に活用する力も身につきます。社会保険制度や税制度を理解すれば、効率的な資産形成や節税対策が可能になります。また、資産運用のアドバイスも得られます。

さらに、ライフステージに合わせた家計管理の方法や、住宅購入時の計画立案なども学べます。こういった知識は、将来への不安を和らげ、安心した生活につながります。

実用的な金融知識を身につけることで、自分自身だけでなく、友人や家族へのアドバイスも可能になります。子どもたちにお金の扱い方を伝えることもできるでしょう。このように、FPの資格取得は一生もののスキルアップと言えます。

営業マンに騙されるリスクを減らせる

FPの資格を持つことで、金融商品や保険商品の知識を深めることができ、営業マンの提案を冷静に判断できるようになります。自分のライフプランやニーズに合った最適な商品を選ぶことが可能になり、生活全般において賢明な判断ができるようになります。

就職や転職で有利になる

FPの資格取得は、就職や転職の際に強みとなります。近年では、3級や2級のみならず、AFPや1級、さらにはCFPといった上位資格を目指す人が増えています。高度な資格を持つことで専門知識を証明でき、キャリアアップの機会が広がるからです。

今日の金融業界では、深い知識と高度な技術が求められています。2級またはAFP以上の資格があれば、雇用者からの信頼が得られやすくなり、多くのクライアントから相談を受けられる可能性も高まります。さらに1級やCFPを目指すことで、競争力が向上し、自身の市場価値を高めることができます。

変革が激しい金融業界で活躍し、頂点を目指すには、FPの上位資格取得が不可欠となります。より活躍したい方は、上位資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。夢や志の実現にもつながるはずです。

FP2級合格に必要な勉強時間まとめ

FP2級合格に向けた勉強時間と効果的な学習方法について説明しました。合格までに平均して150−300時間が目安となっているので、自分の日々のスケジュールに合わせて計画を立て、無理なく合格を目指せるように準備を進めましょう。

また、複数科目を同時に進めたり、通信講座を受講して受験資格をスキップしたりすることで合格までの期間を飛躍的に短縮することができるので、最短合格をしたい方はこうしたポイントをしっかりと押さえるようにしましょう。