【英検準1級】ライティング対策完全ガイド|出題形式や解き方のコツを徹底解説
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英検準1級は難易度が高く、英語が得意な人でも手こずる試験です。特にライティングは2級とのレベル差が大きく、対策に苦しむ受験者も多いです。
そこで今回は、英検準1級ライティングの出題形式や対策のポイント、さらにスムーズに解くためのコツを分かりやすく紹介していきます。
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なぜ英検準1級ライティングが“壁”になるのか
2024年度から新たに英文要約問題が登場
英検準1級のライティングは、単なる英作文力以上の総合力が求められます。2024年度からは英文要約問題が追加され、約200語の文章を60〜70語にまとめる力が必要になりました。
さらに意見論述では社会問題など抽象度の高いテーマが扱われ、語彙の幅や論理構成の明確さも厳しく問われます。
読解・要約・表現を組み合わせた複合的スキルが求められる点が、多くの受験者にとって大きな壁となっています。
2級とのレベル差に苦しむ受験者多数
2級のライティングは日常的で親しみやすいテーマが多いのに対し、準1級は国際問題やテクノロジーなど、抽象的かつ社会性の強いテーマが中心です。意見論述では提示された4つの観点から2つを選び、論理的に展開しなければなりません。
語彙の選び方や構成の一貫性も評価の対象となるため、2級に合格した人でも難易度の高さに苦戦し、レベル差の大きさを痛感することが少なくありません。
1級のレベルアップと勉強法
英検準1級のライティングを乗り越えれば、1級合格も現実的な目標です。1級は「帰国子女レベルの超難関」と思われがちですが、一次試験のライティングは準1級と大きな差はありません。
しかし、二次試験は別です。スピーチと質疑応答形式で行われ、高度な語彙力や論理的思考力が問われるため、超難関と言えるでしょう。準1級で培った論理構成力や語彙力をさらに磨くことが、1級合格への鍵となります。
英検準1級ライティングの問題形式を解説
準1級のライティングは、要約問題と意見論述の2問で構成されています。
要約問題の問題形式
まず要約問題では、3つのパラグラフから構成された約200語の文章を読み取り、60〜70語で自分の言葉に言い換えてまとめる力が求められます。
単なる引用では高得点は難しく、内容を正確に理解し、簡潔に表現する能力が必要です。
- Read the article below and summarize it in your own words as far as possible in English.
- Suggested length : 60-70 words
- Write your summary in the space provided on your answer sheet.
(200語程度の文章)
英検準1級ライティング例題
意見論述問題の問題形式
次に意見論述では、社会性や時事性のあるテーマについて自分の意見を述べ、提示された4つの観点(POINTS)のうち2つを選んで120〜150語で書きます。
構成は序論・本論・結論と指定されており、これを意識して論理的に書くことが求められます。
- Write an essay on the given TOPIC.
- Use TWO of the POINTS below to support your answer.
- Structure: introduction, main body, and conclusion
- Suggested length : 120-150 words
【TOPIC】
Should countries collaborate to encourage people to switch from gasoline cars to electric cars?
【POINTS】
- Climate change
- Air quality
- Battery technology
- Resources
英検準1級ライティング例題
準1級ライティングの評価基準と合格ライン
準1級ライティングは「内容(Content)」「構成(Organization)」「語彙(Vocabulary)」「文法(Grammar)」の4つの観点で採点されます。
各基準は最大4点で、要約問題と意見論述を合わせた合計は32点満点が一般的です。合格ラインは、合計点の6割前後とされています。
これで合格ライン!ライティングの解き方ステップ
黄金テンプレート「序論・本論・結論」
準1級ライティングの意見論述では、序論・本論・結論の基本構成を意識することが重要です。
序論は20〜30語程度で、テーマを紹介し、自分の主張を提示します。本論は80〜100語で理由や具体例を展開し、論理的に裏付ける段落構成にします。
結論は20〜30語で再度意見をまとめ、In conclusion,〜などで締めると効果的です。結論は序論を丸写しするのではなく、言い換えた形で表現することを意識しましょう。
序論(Introduction) | 第1パラグラフ | テーマを紹介し、自分の意見を提示。(20〜30語程度) |
---|---|---|
本論(Main body) | 第2パラグラフ | 冒頭に、1つ目の POINT について端的に述べる。続いてその理由や具体例を展開し、論理的に裏付ける。(40〜50語) |
第3パラグラフ | 2つ目の POINT について端的に述べる。続いてその理由や具体例を展開し、論理的に裏付ける。(40〜50語) | |
結論(Conclusion) | 第4パラグラフ | 「序論」で自分が述べた意見を再度まとめる。(20〜30語程度) |
覚えておくと便利なフレーズ集
意見論述では、定型フレーズを使うと文章がスムーズに展開できます。
「There is no doubt that〜」「It can be said that〜」などを使えば、自分の意見を明確に提示でき、理由や例をつなぐ表現も自然になります。
また、長い表現と短い表現の両方を覚えていれば、字数を調整することも可能です。
- There is no doubt that〜(〜に疑いの余地はない)
- It can be said that〜(〜と言える)
- In my opinion,〜(私の意見では〜)
- It goes without saying that〜(〜は言うまでもない)
- On the one hand,〜(一方で〜)
- Moreover,〜(その上〜)
- Nevertheless,〜(それにもかかわらず〜)
- In conclusion,〜(結論として〜)
POINTS選びの鉄則
意見論述では、提示された4つのPOINTSのうち、英語で展開しやすい2つを選ぶのが鉄則です。
自分が書きたい内容で選ぶよりも、自分の知識や語彙で論理的に説明できるPOINTSを選ぶことで、内容の充実したエッセイを書けます。
減点を防ぐ!注意点とチェックリスト
省略形・口語表現はNG
準1級ライティングでは、won’tやcan’tなどの省略形や、口語的な表現は避けましょう。文章がカジュアルすぎる印象になり、評価が下がる原因になります。
正式な文章では、cannotやwill notなどの書き言葉を使い、論理的で落ち着いた表現を心がけることが重要です。
スペル・文法のケアレスミスは致命傷
単語のスペルミスや文法の誤りは、せっかくの内容を台無しにしてしまうことがあります。
特に三単現のsの付け忘れ、冠詞の誤用、前置詞のミスなどは減点対象になりやすいので、書きながらも注意を払い、丁寧に文章を組み立てましょう。
見直しの時間を取る
書き終えたら、なるべく見直しの時間を確保しましょう。まず、誤字脱字やスペルミスを丁寧にチェックし、次に文の論理のつながりやPOINTSの使い方を確認します。
段落ごとに順番に目を通し、序論・本論・結論の構成や文の主語と動詞の一致、冠詞・前置詞の使い方を中心に確認すると効率的にミスを減らせます。
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学習記録 | あり |
英検準1級ライティングに関するよくある質問
要約問題で自分の言葉に言い換えるコツはありますか?
要約では、文章をそのまま書き写すのではなく、自分の言葉で表現することが重要です。まず文章の重要なキーワードやポイントを見抜くことが重要ですが、言い換えるには語彙力が必要です。
日頃から単語をたくさん学び、別の言葉で表現する練習を重ねることで、高得点につながります。同じ意味の単語、表現は見つけるたびにメモしておくといいでしょう。
試験中に見直す時間はどのくらい確保すれば良いですか?
少しでも時間に余裕がある場合は、5分前後で見直しの時間を取ることをおすすめします。
誤字脱字、スペルミス、文法の間違い、POINTSの取り入れ方や論理のつながりを順に確認することで、減点を防ぎ、完成度の高い文章に仕上げることができます。
通勤中や通学中にライティングは勉強できますか
通勤・通学中でもライティングの勉強は十分可能です。電車の中など、書くことが難しい環境でもできる効果的な学習法はたくさんあります。例えば、英検の模範解答を繰り返し読むことで、論理的な構成や説得力のある表現方法をインプットできます。
また、論述で役立つ便利な単語やフレーズ、定型文を覚えることも非常に効果的です。通勤時間を活用して、質の高い英文に触れることで、ライティングに必要な引き出しを増やすことができます。
英検準1級ライティング対策まとめ
準1級のライティングは専門的なテーマや文章量の多さから難しく感じられますが、構成と書き方をしっかり押さえれば十分に攻略可能です。
言い換え表現や定型フレーズをインプットし、継続的にアウトプット練習を重ねることが合格への近道です。
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