税理士は50代からでも目指せる?未経験から合格した事例やコツを紹介
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「定年後のセカンドキャリアとして税理士資格取得を検討しているけれど、50代からでも本当に目指せるのだろうか?」
この記事では、そんな疑問をお持ちの50代の会社員・管理職の皆様に向けて、税理士を目指せるかどうかを徹底解説します。
年齢を重ねてからの挑戦には、不安や疑問がつきものですが、適切な努力と戦略を持って臨めば、50代からでも十分に税理士資格の取得はできます。
仕事と両立しながら効率的に学習を進めるための通信講座の活用法についても触れていきますので、新たなキャリアへの一歩を踏み出すためにお役立てください。
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50代でも税理士試験に合格できる!
50代で税理士を目指すのは難しいと思われがちですが、実際には合格を果たした事例も存在します。
ここでは、50代からの挑戦に成功した事例を、国税庁のデータや知恵袋から見ていきましょう。
国税庁統計でも50代での突破例は確認できる
国税庁の統計データを見ると、令和4年度の税理士試験の合格者データによれば、50歳以上で5科目全てに合格した受験生は、毎年20名前後確認されています。
41歳以上の受験生全体の合格率が1.6%であることを考慮すると、決して高い数字ではありませんが、50代でも難関を突破した方が実際に存在することは紛れもない事実です。
年齢に関係なく努力次第で成功が掴める可能性があることを示唆しています。
参考:国税庁『令和4年度(第72回)税理士試験結果』
50代合格者の場合は実務経験を詰めるかが重要
未経験からのスタートは確かに簡単ではありませんが、強い意志があれば道は拓けます。
3科目受かっている状態で定年になり会計業界を目指したという方は、
60歳で実務経験ゼロなので書類選考で20社くらいは落ちました。そこで、無給で丁稚奉公することにして、知人の税理士事務所で働かせてもらいながら実務経験を積みました。
という体験談を残しています。
最初の1年は無給で経験を積むといったケースも見られますが、諦めずに門を叩けば、50代からでも必要な2年間の実務経験を積むために雇ってくれる事務所は見つかることがうかがえます。
Xで確認!50代合格ツイートが続々
X(旧Twitter)には、実際に50代で税理士試験に合格された方々の喜びの声やリアルな体験談が多数投稿されています。
年齢を乗り越えて合格を掴んだ先人たちのツイートから、勇気とヒントをもらいましょう。
20回目の挑戦で官報合格!「諦めなくて良かった」
50代で税理士資格取得に挑み、見事20回目の挑戦で官報合格を果たした投稿主。
第73回税理士試験、ようやく合格しました☺︎☺︎ 50代に突入し、今年で辞めようと思いましたが、続けて良かったです。かかり過ぎですが。。仕事しながらは、きついと思いますが、同世代の方、応援してます!!
という投稿には、長年の努力と喜び、そして同じ世代への温かいエールが込められています。
仕事と勉強を両立させながらの道のりは決して容易ではなかったはずですが、その経験はこれから50代で税理士を目指す人々にとって、大きな勇気と希望を与えることでしょう。
年齢は関係ない、強い意志があれば夢は叶うということを、この合格体験は力強く物語っています。
31年越しで合格、50代OLの人生逆転ストーリー
50代合格者の「ぽーと」さんは、31年もの歳月をかけて税理士試験に挑み続け、ついに夢を実現。
もっと早くに税理士になりたかったと振り返りつつも、今だからこそなんだろうと語る言葉には、深い納得と喜びが感じられます。
人に合う機会は激増。仕事も変わらんだろうって思ってたんだけど、税理士しかできない仕事は沢山ある。お客さんとの接し方も、勤務時代とは全然違う。慣れないことの連続だけど、楽しい。
と、新たな仕事の喜びに満ち溢れています。
長年の努力が実を結び、50代で全く新しいキャリアをスタートさせたこの経験談は、「50代からでも夢を諦めずに挑戦すれば、人生は大きく変わる」という希望を与えてくれます。
受験歴33年の官報合格者が語る“50代勉強術”
受験歴33年で官報合格された方の50代での勉強法は、衰えを感じる手や脳の対策として、簿記と財務諸表論の同時学習で精神安定を図りつつ、理論暗記には学校教材以外の書籍やWebも活用。
手書きの負担軽減のため万年筆を導入し、カフェ勉から朝4時起きの2時間学習に切り替えるなど、生活スタイルも試験に合わせて調整されたとのことです。
また、
20代の時の理論暗記の流れに加え、『会計基準の読み方』や『理論歌集』など学校教材以外の書籍やWeb媒体も積極的に活用しました。
とも述べています。
このことから、年齢を重ねるにつれて暗記の方法にも工夫が必要となり、多様な教材を取り入れる柔軟性が合格への鍵となる可能性があるとわかります。
気になる合格後のキャリアは?採用や年収を解説
税理士試験合格後のキャリア、特に50代未経験だと「就職できるか不安…」と感じる方もいるでしょう。
ここでは、気になる税務業界の採用状況や、50代から税理士として働く場合の年収について詳しく解説していきます。
求人市場は経験・年齢不問が拡大
税理士の求人市場では、年齢やこれまでの職務経験に加えて、税務に関する専門知識や実務能力を重視する傾向が強まっています。
これは、たとえ税務未経験でも、50代から税理士を目指す方にとって追い風となります。
実際、ある転職エージェントの集計では、50代以上の転職成功率が26.2%となっており、これは「専門性重視で年齢の足切りがゆるい業界」であることの現れと分析されています。
税理士はまさにその専門職の代表であり、年齢に関わらず資格取得後の知識とスキルが評価されるため、多様なキャリアパスが開かれているのです。
参考:KOTORA JOURNAL より
会計事務所未経験・50代後半でも内定事例多数
会計事務所での実務経験がないことを気にする方もいるかもしれませんが、実際には、会計事務所未経験の50代後半でも、内定を獲得している事例は存在します。
ある転職事例では、一般企業出身の50代後半の方が、法人化を目指す会計事務所で、前職で培ったマネジメント力を高く評価され採用されています。
これは、税理士資格だけでなく、これまでの職務経験で得たビジネススキルやマネジメント能力なども、会計事務所で十分に活かせる財産となることを示しています。
年齢や経験に自信がなくても、自身の強みを理解しそれを伝えることで、内定への可能性は大きく広がるといえます。
参考:レックスアドバイザーズ より
税理士の年収のピークは50代以降
税理士の年収は、専門性の高さから比較的高水準で安定しており、その年収ピークは50代以降に訪れます。
統計データによれば、税理士の平均年収は50代前半でピークの約884万円に達し、50代から資格を取得しても、十分な期間、高年収を得られる可能性があることを示唆しています。
さらに、独立開業すれば年収は青天井の可能性もありますが、一方で年収が二極化し中央値は300万円台という現実も指摘されています。
しかし、税理士業界の平均年齢は60歳を超え、60代の税理士が全体の約30%を占めることからも、年齢に関係なく長く活躍できる「定年知らず」の働き方が実現可能な資格と言えるでしょう。
50代からでも税理士を目指すメリット
50代から税理士を目指すことには多くの不安がある一方で、その資格ならではの強みも活かせます。ここでは、その具体的なメリットをご紹介します。
高収入と安定した職を得ることができる
税理士は、専門性の高い国家資格であり、その知識とスキルは社会において常に必要とされています。
50代から税理士資格を取得することで、年齢に関わらず安定した収入と地位を得ることが可能です。
企業の税務顧問や個人の確定申告など、税理士の業務範囲は広く、多様な働き方を選択できます。
また、経験を積むことで独立開業も視野に入れることができ、更なる収入アップも期待できるでしょう。
在宅や非常勤など幅広い働き方ができる
働き方の自由度が高いことも魅力の一つで、顧問先の企業に出向く以外にも、事務所内での業務や、近年ではオンラインを活用した在宅ワークも可能です。
時間に制約のある50代の方でも、ご自身のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方を選択できます。
また、正社員としての勤務だけでなく、非常勤やパートタイムといった形での活躍も期待できます。
子育てや介護など、家庭の事情と両立しながら専門知識を活かせるのは大きなメリットでしょう。
新しい居場所から社会に貢献するやりがいが得られる
50代からの税理士挑戦は、単なるキャリアチェンジに留まらず、長年の社会経験で培った知識や視点を活かし、地域社会や中小企業の発展に直接貢献できるという、新たなやりがいにつながります。
税務・会計の専門家として、経営者の悩みに寄り添い、事業承継や資金繰りといった重要な局面でサポートすることで、感謝と信頼を得られるでしょう。
第二の人生において、誰かの役に立っているという実感は、何にも代えがたい喜びとなります。
50代から税理士を目指す場合の注意点
50代から税理士を目指すには、若い世代とは異なる視点や準備が必要です。ここでは年齢特有の注意点を詳しく解説します。
本職との両立をする必要がある
50代で税理士を目指す多くの方が、現職を持ちながら学習に励むことになります。特に管理職の方は、責任ある立場と試験勉強の両立が大きな課題となるでしょう。
まずは、日々の業務時間を精査し、学習に充てられる時間を確保することが重要です。早朝や通勤時間、休憩時間などを有効活用する工夫が求められます。
また、職場の同僚や上司に税理士試験への挑戦を理解してもらい、可能な範囲で協力体制を築くことも大切です。
業務の棚卸しを行い、効率化できる部分はないか検討することも、学習時間を捻出する上で有効な手段となります。
集中力や記憶力の衰えをカバーする工夫の必要がある
また、若い頃と比べて集中力や記憶力の維持に工夫が求められます。
家族との時間も大切にしながら効率的に学習を進めるためには、メリハリのある学習習慣を確立することが重要です。
例えば、短時間集中型の学習を取り入れたり、タイマーを活用して集中の持続時間を意識したりするのも有効でしょう。
記憶力の面では、インプットだけでなく、アウトプットを意識した学習方法を取り入れることが大切です。
過去問を繰り返し解いたり、人に教えるつもりで内容を整理したりすることで、記憶の定着を促せます。
健康を維持しながら勉強する必要がある
50代から税理士を目指すには、学習だけでなく健康管理も欠かせません。
バランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠を意識し、体調を万全に保ちながら学習に取り組むことが大切です。
また、時間効率の観点からも、無理な徹夜などは避け、体調を崩さない範囲で計画的に学習を進めるべきでしょう。
特に、未経験から税理士を目指す場合は、基礎となる簿記の学習から始めるか、効率的な合格を目指せる講座の受講も選択肢となります。
税理士を50代から目指すなら予備校の利用がおすすめ
50代から税理士を目指すなら、予備校の活用が効率的です。ここでは特におすすめの講座を3つ厳選してご紹介します。
スタディング|隙間時間で勉強できる最強コスパ講座
スタディングの税理士講座は、50代以上の人にとって、経済的な負担を抑えつつ、新たなキャリアに挑戦できる絶好の機会です。
簿財2科目10万円以下、税法科目5~6万円という低価格は、セカンドキャリアを考える上で大きな魅力です。
また、スマホ学習に最適化された教材は、スキマ時間を有効活用でき、忙しい方でも無理なく学習を進められます。
長年の社会人経験で培われた理解力や応用力と、効率的なカリキュラムを組み合わせることで、着実に合格を目指せるでしょう。
コース名 | 価格(税込) |
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簿財2科目セット | ミニマムパック:59,800円 アドバンスパック:74,800円 パーフェクトパック:89,800円 |
法人税法/消費税法/相続税法/国税徴収法 | 各科目講座でそれぞれ以下の価格 ミニマムパック:49,800円 アドバンスパック:63,800円 |
【コーチングサービス付】簿財2科目セット | ミニマムパック:184,800円 アドバンスパック:199,800円 パーフェクトパック:214,800円 |
スタディングの税理士講座について詳しく知りたい方はこちら。
ネットスクール(アガルート)|一流講師陣の充実した指導
アガルートの税理士講座は、ネットスクール提供の質の高い教材と一流講師陣による指導が魅力です。
50代以上の人にとって、長年の経験で培われた知的好奇心を満たし、税法の本質を深く理解する機会となるでしょう。
オンデマンドに加え、ライブ講義も用意されており、臨場感のある学びはモチベーション維持や学習リズムの確立に有効です。
自身のペースで学習を進めながら、知的な刺激と新たな知識の習得を両立できるため、セカンドキャリアに向けた学び直しにも最適です。
コース名 | 価格(税込) |
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簿記論/財務諸表論一括標準コース | 201,700円(教材込) |
簿記論/財務諸表論標準コース | 各コース145,600円(教材込) |
法人税法/相続税法標準コース | 各コース155,800円(教材込) |
消費税法標準コース | 100,800円(教材込) |
国税徴収法標準コース | 77,500円(教材込) |
クレアール|最短合格を実現する非常識合格法
クレアールの税理士講座も、時間と体力への配慮があるため50代におすすめできます。
「非常識合格法」は、合格に必要な知識に絞り込むため、若い世代のように長時間学習に時間を割けない方でも、効率的に試験対策を進められます。
また、オンラインながら、担当講師による手厚いサポートも魅力です。デジタル学習に不安がある方も安心して質問でき、学習の進捗を丁寧にサポートしてくれます
定年後のセカンドキャリアを見据え、新たな知識を習得したいという意欲に応え、着実に目標達成へと導いてくれます。
コース名 | 料金(割引後) |
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科目別合格2年セーフティコース 簿財アドバンス(Web通信) | 233,580円 |
科目別合格・2年セーフティコース 簿記論/財務諸表論/相続税法 | 192,270円 |
科目別合格・2年セーフティコース 法人税法 | 218,280円 |
科目別合格・2年セーフティコース 消費税法 | 133,620円 |
クレアールの税理士講座について詳しく知りたい方はこちら。
税理士の資格を取って人生をより充実させよう
税理士は50代からでも十分に目指せる資格であり、実際に未経験から合格を果たした方も少なくありません。
年齢を重ねた今だからこそ培われた経験や計画性、自己管理力は、学習を継続するうえで大きな強みになります。
独学が不安な方や限られた時間を有効に使いたい方は、スマホなどで学べる通信講座の活用がおすすめです。
まずは一歩を踏み出し、税理士という新たな目標に向かって挑戦してみましょう。