介護職をやめてよかった・後悔した理由は?おすすめの転職先もご紹介
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介護職は大変な面が多く、辞めたいと思う人も少なくありません。
そのような人は、実際に介護職を辞めた人の体験から新しい道を見つけるヒントが得られるかもしれません。
本記事では、介護職を辞めてよかった点や後悔した点、おすすめの転職先などを紹介します。将来の生き方やキャリア選択の一助となれば幸いです。
介護職の主な退職理由6選
ここでは、介護職の退職理由として主に挙げられる6つについてそれぞれ詳しく見ていきます。
労働量に対して給料が低い
介護職は身体的にも精神的にも大変な仕事ですが、その報酬が十分でないことが問題となっています。
多くの場合、手取り20万円程度の給料で、肉体労働を伴う難しい仕事をこなさなければなりません。
資格を取れば給料は少し上がりますが、上昇幅が小さいため不満を抱く人も少なくありません。介護職の仕事は成果を評価しにくいため、勤続年数が評価の主な基準となりがちです。
そのため、若手が長期的なキャリア形成への意欲を維持するのが難しくなっています。
介護職の待遇や報酬の改善は喫緊の課題であり、介護職の価値と社会への貢献を正しく評価し、働きやすい環境を整備することが必要不可欠です。
人間関係がよくない
人間関係の難しさは、介護職を離れる大きな理由の一つです。
新しい環境で人間関係を築くことは容易ではなく、自分がこの道を進んで良いのか疑問が生じてくるでしょう。
それに加え、給与が変わらずキャリアの見通しが不透明であれば、その疑問は不安感へと変わっていきます。
一方で、将来の目標や可能性を模索し選択肢を広げることで、介護職に対する熱意を持続させることができます。
やりがいのない仕事が多い
介護は人々を支える大切な仕事ですが、すべての人が同じようにやりがいを感じられるわけではありません。
介護業務自体のストレスや夜勤への不向き感、望まない業務の存在など、個人の性向や環境によってやりがいを感じづらい場合があります。
大勢の前での発言が苦手な人にとっては、そういった機会が多い職場は厳しい状況かもしれません。
自分に合わない仕事や環境を続けるのは精神的にも将来的にも良くないため、転職を選択するスタッフもいます。
将来的なキャリア設計ができない
介護職における将来のキャリアビジョンを描くことの難しさは、退職の大きな理由の一つです。
特に若年層は、経験を積んでも自身の将来像が見えづらく、「本当にこの業界で働き続けるべきか」と疑問を抱きがちです。
現状では、給与が頭打ちになることや明確なキャリアパスが見えにくいことから、介護職として将来を描くことが困難な面があります。
そのため、自己成長の機会やキャリアパスの確立を支援することが重要です。
具体的には、他職種への転職や専門知識の習得、キャリア相談などの選択肢を提示し、介護職一人一人が目指す将来像を見つけられるよう支援することが求められています。
生活リズムが乱れる
介護職は高齢者と寄り添う仕事ですが、24時間体制で働く必要があるため、不規則な生活リズムを強いられがちです。
夜勤のシフトなどで睡眠時間や食事時間が乱れ、健康面にも影響を及ぼします。
このような生活の不規則さは、身体的、精神的な負担を高め、退職を考えるきっかけにもなりかねません。
規律ある生活リズムを維持することが難しい介護職の特性は、従事者にとって大きな課題といえるでしょう。
体力的に続けにくい
介護士の仕事は決して楽なものではありません。
高齢者の方々の食事の世話やトイレの介助、移動の補助など、体力的に大変な作業が日常的にあります。
体重のある高齢者を何度も抱え上げる必要があるため、腰や膝に負担がかかり、けがや慢性的な痛みに悩まされる介護士も少なくありません。
さらに、連続して休暇を取ることが難しい勤務体系のため、疲れが取れずにストレスがたまりがちとなっています。
介護士を辞めて感じたメリットやよかったこと【体験談】
ここからは、実際に介護士を辞めた人の体験談をご紹介します。
まずは、介護職を辞めたメリットを4つ見ていきます。
転職して給料アップにつながった
介護士として働いていた頃は、長時間労働と夜勤にもかかわらず、収入は思ったほど良くありませんでした。体力的にも精神的にも大変な仕事をしているにもかかわらず、適切な報酬が得られず、不満が日々高まっていきました。
そんな中、新しい挑戦として転職を決意しました。転職先での初めての給与交渉では、介護士時代より20%アップの金額から始められました。
さらに新しい職場では昇給制度が整備されており、半年ごとに評価があり、努力が報われるシステムがありました。
年2回のボーナスもあり、経済的な生活面で大きな進歩を遂げることができました。このように給与面での大幅な改善があり、生活への不安が薄れ生活費を超えた貯蓄も可能になりました。
転職を決断したことで、収入面だけでなく人生観も大きく変わりました。
生活リズムが整った
介護士の仕事を離れてから、私の生活は一変しました。シフト制の不規則な勤務による生活リズムの乱れから解放され、毎日決まった時間に出勤し、定時に退社できるようになりました。
これにより生活リズムが整い、驚くほど健康面での良い変化がもたらされました。規則正しい食事と適度な運動が取り入れられるようになり、体調は向上し、ストレスも軽減されました。
さらに、仕事以外の時間が確保できたことで、趣味の時間や家族と過ごす時間も持てるようになり、心身ともにリフレッシュできるようになりました。定時退社による生活の質の向上は、私の日々の生活をより健やかで充実したものにしてくれています。
人手不足による激務から解放された
介護業界では慢性的な人手不足が深刻な問題となっており、以前の職場ではその影響を強く受けていました。
スタッフの突然の欠勤や退職で残された職員が過重な負荷を引き受けざるを得ませんでした。さらに、人員不足のため長時間労働や過酷なシフトが常態化し、体力的にも精神的にもストレスが蓄積されていきました。
しかし、介護士を辞めてからの生活は全く違うものとなりました。
新しい職場では十分な人員を確保しており、業務分担も適切に行われています。そのため、スタッフ一人ひとりの負担が軽減され、仕事を円滑に進められるようになりました。
定時退社が可能になり、休日もきちんと保証されているので、自分のリフレッシュ時間を確保できるようになりました。
人間関係の悩みがなくなった
介護士時代は、多くの人間関係のストレスに悩まされていました。
多様なバックグラウンドを持つ同僚や上司との感情的な対立、年齢差による上下関係の厳しさ、利用者やその家族との感情的交流の難しさなど、さまざまなストレスの要因がありました。
しかし、新しい職場では、フラットな組織風土で皆がお互いを尊重し合い、協力してサポートし合える環境です。
問題があれば、同僚と協力して迅速に解決策を見つけられます。この良好な人間関係のおかげで、職場でのストレスはほとんどなくなり、仕事への意欲も高まりました。
安定した精神状態を保てる環境が整ったことで、全体的に生活の質も向上しています。
介護士を辞めて感じたデメリットや後悔【体験談】
以下では、介護士を辞めたデメリットとして実際の体験談で語られていることを3つ紹介します。
仕事を1から覚えなおさなければならない
新しい職場では、介護士時代の経験や技術が役に立たず、すべてを一から学び直す必要がありました。
専門用語や業務の流れなど、覚えるべき事柄が山積みで、業務に慣れるまでには想像以上の時間がかかりました。新人ならではの緊張感も伴い、ミスが起きないよう気を遣う毎日が続きました。
介護の経験が全く無駄というわけではありませんが、異業種への転職は予想以上に厳しく、なかなか難しいと感じました。
感謝される機会が減る
介護士として働いていた頃は、利用者やその家族から直接感謝の言葉をいただくことが多く、それが私の大きな励みとなっていました。ひとつひとつの感謝の言葉が、私の仕事へのモチベーションを高め、労力を忘れさせてくれていました。
しかし、職種を変えて介護の現場を離れてからは、そうした感謝の機会が著しく減ってしまいました。
直接的な感謝の言葉を聞くことが減ったことで、仕事の達成感や満足感を得にくくなってしまったのです。この経験を通して、介護士という仕事の大切さと喜びを改めて実感しました。機会があれば、直接感謝の言葉をいただける職場を選びたいと思います。
自分と境遇が異なる人に会う回数が減る
介護士時代は、利用者の方やご家族、同僚など、さまざまな背景を持つ人々と日々接することができました。彼らからは、自分とは異なる価値観や視点を学び、新たな気づきを得ることができました。それが私の視野を広げ、人間関係を深めるのに大きく役立ちました。
しかし、現在の職場では、似たような境遇の仲間との付き合いが中心となり、多様性に触れる機会が減ってしまいました。これまで得てきた新しい発見や学びが途絶えてしまったことが心残りです。
異なる考え方や生き方に出会うことで、自己の成長が促されてきただけに、その機会の減少は寂しく感じられます。
介護職を辞めるのにおすすめのタイミングは?
介護職を辞めるのにおすすめのタイミングとして、求人の多い1~3月、ボーナスを受け取った後、3ヶ月分の貯金ができた後が主に挙げられます。
以下では、そのそれぞれについて詳しく見ていきます。
求人は1~3月に多い
介護職員にとって、転職のベストタイミングは1月から3月頃と言われています。
この時期は求人数が多く、年度末や冬季賞与支給後に退職を決める人が多いためです。
また、新卒入社前で人手が足りない職場も多くベテラン職員に指導する余裕がある上、求人から希望に沿った条件を選べるメリットがあります。
求職者も多いため早めの行動が重要ですが、総合的に見て、1月から3月は介護職員の転職に適した時期と言えるでしょう。
ボーナスが支給されたあと
あなたが介護職を辞める予定なら、ボーナスを受け取った後に退職するのがよいでしょう。
ボーナスは一時的な収入源となり、退職後の生活の支えになります。安定した生活には安定した収入が欠かせません。
ボーナスを手にした上で次のステップに進むことは、あなたの働きが評価された結果であり、当然の権利です。
ボーナス受取後の退職に罪悪感を抱く必要はありません。あなた自身が望むタイミングで、新しい道を歩み始めることが大切なのです。
約3か月分の貯金ができた後
介護職を退職するタイミングとしては、生活費の3ヶ月分の貯金ができた時が適切だと言われています。
転職先が見つからない期間でも、最低限の生活が送れるようにするためです。
理想を言えば、現職を続けながら次の職場を探すのが良いでしょう。しかし現実的には、退職後に転職活動をすることが多いでしょう。
優良な求人があってもすぐに採用されるとは限らず、2~3ヶ月は転職活動に時間がかかる可能性があります。
そういった場合に備えて、3ヶ月分の生活費を貯めておくことが重要です。3ヶ月間無職でも問題なく過ごせれば、自己都合退職でも失業給付を受けられるようになります。
介護士を辞めた後におすすめの転職先
介護士を辞めた後の転職先にはどのようなものがあるのでしょうか。
以下では、介護業界とその他の業界について、培った知識や経験を生かせるおすすめの転職先を紹介します。
介護業界でおすすめの職業
介護教員
介護教員は、介護士の経験と専門知識を活かして、次世代の介護人材を育成することができる職業です。
この職には、介護の現場で5年以上の実務経験と、介護教員講習の受講・合格が必要となります。
若い世代に豊富な知識と経験を伝えることで介護の質の向上に貢献でき、やりがいを感じられる仕事です。
さらに、3年以上の経験を積めば教務主任へのキャリアアップの道も開かれます。介護の現場で培った技術と経験を活かしながら、プロフェッショナルとしてのキャリア形成が可能な魅力的な職種です。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは、介護が必要な人々に適切なサービスを提供するための重要な役割を担っています。
利用者一人ひとりの状況やニーズに合わせてケアプランを作成し、サービスの進行管理を行います。
これには自宅を訪問して現場の状況を確認し、相談に応じることが含まれます。
この仕事に就くには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格することが必須です。また、介護福祉士やリハビリ職などの国家資格を持っているか、生活相談員や支援相談員として一定の経験を積んでいる必要があります。
介護福祉士
介護福祉士の役割は、高齢者や障がい者の方々が尊厳を持って自立した生活を送れるよう支援することです。
そのためには専門的な知識と技術が求められ、国家資格である介護福祉士の資格取得が必要とされています。
介護福祉士の具体的な業務は、食事や入浴、排せつなどの日常生活の介助から始まり、レクリエーション活動の企画・実施、心のケア、リハビリテーションの補助まで多岐にわたります。
これらの支援を通して、利用者の方々が心身ともに健康で、自分らしい生活を送ることができるよう寄り添います。
サービス提供責任者
サービス提供責任者は、介護サービスを提供する上で重要な役割を担っています。
ケアマネージャーから提出されたケアプランに基づき、利用者一人ひとりに合わせたきめ細かな介護サービスを訪問介護員に指示することで、利用者の生活の質の維持・向上に貢献しています。
この資格を取得するためには、介護福祉士の資格を持ち、実務研修を修了し、3年以上の実務経験が必要となります。
介護士から一歩進んだ専門性の高い資格であり、介護の現場で豊富な経験とスキルを持つプロフェッショナルが活躍できる場となっています。
福祉用具専門相談員
介護の現場で経験を積んだ方々に、新たなキャリア選択肢としておすすめなのが福祉用具専門相談員の仕事です。
福祉用具専門相談員の主な役割は、利用者一人ひとりのニーズに合わせて適切な福祉用具を選定し、使い方をアドバイスすることです。
専門的な知識と対応力が求められますが、福祉用具貸与所では複数名の配置が義務付けられているため、この資格を持つことで就職先の選択肢が広がります。
さらに、介護福祉士や看護師などの有資格者は、追加の講習を受ける必要がなくすぐに相談員として活躍できます。
これまでの経験を活かしながら、新たな道を切り開くチャンスといえるでしょう。
生活相談員
介護施設では、利用者の方々の悩みや不安に耳を傾け、適切な支援を行う生活相談員の役割が重要です。
生活相談員は、入所手続きの対応や担当者会議への出席、ケアマネージャーとの連携などさまざまな業務を担います。
事務作業も伴うため、介護現場の直接的なストレスから離れたい方にも向いている職種です。施設の円滑な運営に貢献し、コミュニケーション力やリーダーシップを養うことができます。
資格は必須ではありませんが、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格を持つと、より働きやすい環境が整っている施設が多くなります。
介護経験を活かせるおすすめの職業
介護タクシー
介護の経験を持つ方におすすめの職業として、介護タクシードライバーがあります。介護タクシーは、移動が困難な高齢者や障がい者の方々が安心して外出できるよう支援するサービスです。
利用者一人ひとりのニーズに合わせた丁寧な対応が求められるため、介護の知識と経験が活かせる仕事となっています。
介護タクシーを利用できるのは、要介護1以上の認定を受けた方で、一人での移動が難しい場合です。
公共交通機関を使うことが難しい状況では、介護タクシーは大変便利な存在となります。ドライバーには介護関連の資格が必須で、利用者への配慮や会話、介助などが求められます。
また、「福祉タクシー」というサービスもあり、要支援認定を受けた方が主な利用者となります。こちらのドライバーには資格は不要ですが、全般的な配慮やサポートが求められます。
営業職
介護の現場で培ったコミュニケーション能力や思いやりの心は、一見異なる分野の営業職でも大いに活かすことができます。
営業はまさに、人とのふれあいが仕事の中心です。自社の商品やサービスを分かりやすく伝え、顧客のニーズに寄り添うことが求められるからです。
特に介護用品や福祉機器の営業では、介護現場の経験が強みとなります。
利用者の立場に立って提案できるからこそ、説得力が増すのです。一般の営業マンにはない価値があり、企業からも高く評価されるでしょう。
事務職
事務職は企業の事務処理を主に担当する仕事で、介護士から転職する場合でも比較的就職しやすい職種です。
特に医療関連業界では、介護の経験を活かせる分野に就くことができます。
報告書作成や電話応対、書類整理など、介護士として培ったコミュニケーション能力や調整力、忍耐力などのスキルを発揮できる仕事内容です。
正規雇用の募集は限られており、介護業界からの転職者は非正規雇用での就職が多くなる傾向にあります。しかし、働きやすさと安定性を重視する方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーは、転職を希望する人を適切にサポートする重要な役割を担っています。
中でも、介護業界に精通したキャリアアドバイザーとして活躍することが推奨されます。介護業界の実情を熟知しているからこそ、転職希望者に的確なアドバイスを提供できるのです。
業界の内情や求められる人材像、現場の実態を把握しているため、適切な支援が可能になります。
介護業界と似たおすすめの職業
心理カウンセラー
介護士として培った豊富な経験と対人スキルは、心理カウンセラーとして人々の悩みに耳を傾け、適切なサポートを提供する役割に活かすことができます。
心理カウンセラーは、学校や病院など多様な環境で活躍が求められる職業で、介護士からの転職にぴったりです。
転職のためには、臨床心理士の国家資格やメンタルヘルス、子どものカウンセリングなど民間資格の取得が推奨されます。
これらの資格を持つことで、専門的にメンタルケアに携わり、転職市場での価値を高めることができます。
保育士・保育補助
介護の現場で培った経験や資格を活かせる保育の仕事は、充実感を得られるだけでなく、キャリアアップの選択肢も広がります。
保育士や保育補助は、子どもたちの成長を支援し、安心して過ごせる環境を提供する重要な役割を担います。
介護福祉士の資格を生かして保育士資格の取得が容易になるメリットもあり、資格取得後は保育園や幼稚園はもちろん、助産施設や児童養護施設などでも活躍できます。
一方で、資格は不要ですが業務範囲が狭まる保育補助も、手軽な転職先として選択肢の一つとなります。
介護の経験を活かしつつ、新しい分野でのやりがいを見出せる保育の仕事は、魅力的なキャリアチェンジの機会といえるでしょう。
リハビリ職
介護の現場で培った経験を活かせるリハビリ職は、介護職からの転職先として魅力的な選択肢です。収入面での不安を解消し、新たなスキルを身に付けてキャリアアップを目指すことができます。
とくに理学療法士や作業療法士、柔道整復師などの資格を持つと専門的な技術を活かせる幅が広がります。
介護職で培った利用者への適切な運動指導やリハビリのノウハウは、スポーツジムなどでも役立ちます。
近年、リハビリ特化型の介護施設が増えており、トレーニング機器の操作や個別のニーズに合わせたプログラム作成が求められています。
利用者の健康増進とモチベーション向上を通じて、生活習慣の改善にも貢献できるでしょう。
看護師
介護業界から看護業界へ転職を検討している方には、看護師や看護助手が魅力的な選択肢となります。これらの職種では、介護での経験と知識を存分に活かすことができます。
ただし、看護師になるには国家試験の合格が必須で、専門学校などで一定の教育を受ける必要があります。
時間とコストがかかりますが、介護業界での給与や将来への不安があれば、新たな道として検討する価値はあるでしょう。
一方、看護助手は特別な資格は不要です。看護チームの一員として看護師をサポートしたり、付帯業務を担当します。「看護助手実務能力認定試験」を受けることで、即戦力としての実力が証明されます。
さらに、「メディカルケアワーカー」という民間資格も存在します。この資格を持つことで、看護助手としての立場が確固たるものとなり、自身のスキルをアピールできます。
介護職を辞めるか迷った時の判断基準を紹介
介護職を辞めるか迷っている人の中には、何を基準に退職・転職を決断するか決めかねている人も多いと思います。
そこで、以下では介護職を辞める決断をする際の判断基準をご紹介します。
1年以上辞めたいと思っている
介護職を辞めたいと感じてから1年以上が経過しているなら、その思いは深刻なサインかもしれません。
職場環境の改善を求める、他業種への転職を考える、心と体の健康を保つための自己ケアに時間を割くなど、適切なアクションを検討しましょう。
自分の幸福とキャリアの満足度を高めるために、具体的な行動を起こす時期だと言えるでしょう。
体調不良が続いている
派遣労働者が介護職を続けるかどうかの判断基準の一つは、自身の健康状態です。
業務による身体的な不調や、人間関係からくるストレスで体調が悪化している場合は、現在の職を辞めて健康を守ることも重要な選択肢となるかもしれません。
ストレス環境に長期間さらされていると、病気のリスクが高まるだけでなく、体調不良が常態化してしまう可能性があります。
健康は一度失われると取り戻すのが難しいものです。そのため、健康を最優先に考え、状況に応じて介護職を辞めることも、自分を守る選択肢の一つと言えるでしょう。
仕事にやりがいを感じられない
介護職を続けるかどうか悩んでいるなら、まずは自分がこの仕事にやりがいを感じられるかどうかを振り返ってみましょう。
仕事を続けていくためには、その仕事から喜びや達成感を得られることが大切です。
介護職を選んだ理由や、利用者の方を支援して嬉しかった経験など、自分がこの仕事に魅力を感じた瞬間を思い出してみてください。
しかしそれでもやりがいが見つからないのであれば、転職を検討する必要があると言えます。
介護士の転職なら転職エージェントの活用がおすすめ
介護士の転職を考えるとき、転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職エージェントには介護の専門家がキャリアコンサルタントとして在籍しており、専門的な視点から求職活動をサポートしてくれるからです。
転職エージェントは多数の求人情報を把握しているため、一人で探すよりも効率的に情報収集できます。
また、キャリアコンサルタントは、あなたの経験や希望に合わせて最適なキャリアプランを提案してくれます。面接対策においても自己PRの方法から書類の書き方までアドバイスしてくれるので、転職活動が初めての方でも安心です。
このように、転職エージェントは求人情報の提供やキャリアコンサルティング、面接対策、条件交渉など転職活動の様々な場面でサポートしてくれます。
現在の職場でストレスを感じている人にとって、さらなるストレスを感じることなく転職活動を進めていく大きな助けとなるでしょう。
介護職を辞めてよかった、まとめ
介護職の業務は大変な側面も多く、辞めたいと思う方も少なくありません。
本記事では、介護職を辞めてよかったことや後悔したことを体験談とともにご紹介しました。介護職を辞めるか迷っている方の判断を助けることができていれば幸いです。
また、介護職を辞めて次のステップに進むことを決断したならば、転職エージェントの活用がおすすめです。
本記事を読まれた方が、転職エージェントを活用することで、より自分が満足できる職場で働くことができることを願っています。