公認会計士の出身大学ランキングを紹介！大学別の合格率や在学中の勉強法を解説

公認会計士試験合格者数の出身大学をランキング形式で発表

以下は公認会計士試験合格者数の出身大学の順位をまとめた表になっています。

次に、6位～10位の結果をまとめました。

公認会計士三田会　『公認会計士第2次試験及び公認会計士試験 大学・年度別合格者数一覧表 』『公認会計士第2次試験の状況 』

公認会計士試験の合格者数を大学別にランキング化すると、慶應義塾大学の卒業生が突出して多いことがわかります。公認会計士三田会のデータによると、慶應義塾大学は過去49年間、連続で合格者数第1位の座を守り続けています。

慶應義塾大学

慶應義塾大学は、長年にわたり公認会計士試験の合格者数ランキングで首位の座を守り続けています。この実績は、1980年から公認会計士や税理士を志す学生への手厚い支援体制を整備してきたことに起因します。

商学部には会計研究室が設置され、ガイダンスや講演会、監査法人見学会など、合格への道筋を示すさまざまな機会が用意されています。

1975年度以降、毎年100名以上の合格者を輩出しており、その高い教育水準と強固なネットワーク、厳しい訓練の賜物と考えられます。

早稲田大学

早稲田大学は、商学部の専門講座を通じて公認会計士試験への理解を深めさせています。試験科目に特化したこれらの講座により、学生たちは高度な試験対策が可能です。

さらに、同窓生による会計士校友会では、試験情報の共有やアドバイスが行われ、多くの学生が合格を目指しています。大学院会計研究科でも、ハイレベルな研究・教育に加え、キャリア形成支援が充実しています。

中央大学

中央大学では、公認会計士を目指す学生たちへの経理研究所による強力なサポート体制が特徴です。

さらに、中央大学では学内施設を活用した独自の試験対策を実施しています。通常は多くの受験生は外部の予備校に通いますが、中央大学生は大学の補助により、経理研究所の試験対策講座を低コストで受講できます。

講師陣は全員が中央大学出身で現役の公認会計士であり、質の高い教育を提供しています。

明治大学

明治大学でも経理研究所が設置され、大学の通常授業と資格取得の学習を両立できる環境があります。

1948年に設立された同研究所は、日本初の公認会計士専門機関として、学生教育のみならず社会の発展にも大きく貢献してきました。その積み重ねた経験とノウハウを活かし、現在も公認会計士試験対策のための特別な教育プログラムが実施されています。

特別会計研究室、会計士講座、簿記講座などを通じて、学生は試験対策だけでなく、実務で必要な専門知識と技術を身につけることができます。

立命館大学

立命館大学は、関西地方で最多の公認会計士試験の合格数を誇る大学です。この実績は2018年度から続いています。

立命館大学では、学生一人ひとりのキャリア形成を全力でサポートする「エクステンション・センター」があります。このセンターでは、公認会計士講座の受講料を一般価格から25%割引する制度を設けるなど、公認会計士を目指す学生への支援が手厚く行われています。

公認会計士試験の合格率・難易度

公認会計士試験は難関の国家資格試験として知られており、受験資格に制限がありません。しかし、合格するには膨大な知識と深い理解、精緻な技術が必要とされ、毎年多くの受験生が不合格となっています。

一部科目では合格率が10%を下回ることもあり、多くの受験生が何年もの間諦めずに挑戦し続けています。

公認会計士試験の合格率

金融庁　「令和4年公認会計士試験合格者調 」

公認会計士試験は極めて難易度が高く、過去5年間の試験結果を見ると、毎年10,000人以上が受験しているものの、合格率は7.6%から10.7%の間と低水準にとどまっています。

公認会計士試験の難易度

TAC公式HP　『人気資格ランキング 』

公認会計士試験は、大手予備校TACが運営する情報サイトで最も難しい資格試験のひとつに位置付けられています。

同等の星５評価を受けている資格には、司法試験などもあり、その難易度が伺えます。

公認会計士試験が難関である理由

全ての科目を一度で合格しなくてはならないため

公認会計士試験は全科目を一度に受験し、すべての科目で一定の基準点を超えなければならないため、極めて難易度が高いとされています。

短答式と記述式の2種類の試験方式があり、短答式の合格は2年間有効ですが、科目ごとの合格制度はありません。

全科目の総合点が基準を満たしていても、1科目でも基準に達していない場合は不合格となり、次回も全科目を受験しなければならず、総合的でバランスの取れた学習が必要です。

試験の科目数が多く、学習範囲が広いため

公認会計士試験は、単なる計算力だけでなく、幅広い知識と深い専門性が必要とされる試験です。短答式4科目と論文式5科目の膨大な科目数が難易度を高めています。

経済学、企業法、財務会計、監査学など、様々な分野から出題されるため、相当な労力と時間を要します。科目数の多さは学習範囲の広さにつながり、一般的に1年以上の学習期間が必要です。

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在学中に公認会計士を目指すと遊べない？

公認会計士を目指す学生が遊ぶ時間を持てるかどうかは、試験対策を始めるタイミングによって大きく異なります。

大学1・2年生から対策を始めると、授業やアルバイト、サークル活動と並行して勉強を進める必要があり、負担が大きくなります。しかし、その2年間で着実に対策を行えば、大学3・4年生の頃には合格が見えてくるため、遊びに費やせる時間も増えるかもしれません。

一方、大学3・4年生から対策を始める場合は、それまでの期間を授業やサークル活動に専念できるため、後の2年間は公認会計士試験対策に集中できる可能性があります。しかし、その分、集中的な勉強が必要となります。

どちらの選択肢が良いかは一概に言えませんが、自分に合ったタイミングで対策を始め、大学生活と両立させることが重要です。

公認会計士は大学・学部は関係なく目指せる

公認会計士の試験に挑戦するには、特定の大学や学部が有利ということはありません。

実際、公認会計士試験の合格者は法学部、経済学部、経営学部などさまざまな学部出身者で、工業大学や美術大学の出身者も合格しています。

試験では会計の知識のみならず、法律など幅広い知識が求められるため、会計関連の学部出身者が必ずしも有利とは限りません。学部や大学に関係なく誰でも試験勉強さえすれば、公認会計士試験の合格を目指せます。

公認会計士試験における大学生の合格率

日本公認会計士協会の統計によると、令和5年度の公認会計士試験において、大学生や短大生の合格率は9.7%と、全体の合格率8%を上回っていました。

過去5年間の大学在学中の合格者数、合格率は以下の通りです。

日本公認会計士試験　『修了考査について』

過去5年間の推移を見ても、学生の合格率は変動しながらも一定の水準を維持しており、最高で16.6%に達した年もあります。合格者全体の約42.2%が学生であることからも、公認会計士試験の合格は必ずしも大学での専門教育に依存しないことがわかります。

公認会計士になるには学部選びはどうすれば良いのか

公認会計士試験には、経済学部や商学部以外の学部出身者も多数合格しています。確かに、経済学や会計学の基礎知識があると有利かもしれません。しかしそれ以上に重要なのは、自分自身の学習態度と挑戦心です。

試験科目に関連する知識や技術を身につければ、どの学部出身者でも合格できるのです。

経済学部

経済学部は幅広い分野を網羅しており、その中核となるのが「理論経済学」「応用経済学」「経済原論」です。これらの学びを通して、経済の複雑な動きを理解する理論的な基盤を築きます。

理論経済学では、経済活動の背景にある原理や法則を数学的に解明する力を養います。一方、応用経済学では理論を用いて具体的な経済現象を分析し、解決策を導き出す方法を学びます。

経済原論では、経済の基礎概念、理論、歴史を学んでいきます。さらに、財政、金融、労働経済など専門分野を深く掘り下げ、経済全体の理解を深めます。また、経済学の理解を助けるため、数学や統計学なども学びます。

経営学部

経営学部は、企業をはじめとする組織の経営理論を学ぶ学部です。経営管理、経営情報、国際ビジネスなどのジャンルに分かれ、専門課程を選んで学習します。企業活動や市場への影響について、実務的な内容を幅広く学ぶことができます。

公認会計士試験は試験科目が多岐にわたり、会計に関する知識だけでなく、法律など他の知識も必要となってきます。経営学部は実務的な経営理論や会計関連の幅広い知識が身につくため、公認会計士を目指す上で有利な学部の一つと言えるのです。

商学部

商学部は、企業活動全般を客観的に学び、商品や経営理論を中心に深く掘り下げていくことができる学部です。マーケティングや会計、人材マネジメントなど、実践的な知識を身につけられます。

さらに、企業の財務状況を判断する方法や商品の管理方法についても学べます。特に公認会計士を目指す学生にとって、会計分野の理論的背景を深く学べるため、試験範囲の理解を深めやすいです。

公認会計士の区分別合格ランキング

学歴別の合格者数 （令和2年度）

金融庁　『令和2年公認会計士試験 合格者調 』

令和2年度の公認会計士試験の合格者データを見ると、大学在学中の学生が最多の合格者を出しており、全体の41.6%を占めています。

大学在学者では4,183人が願書を出し、そのうち1,044人が論文式試験を受け、555人が合格しました。大学卒業者では5,928人の願書提出者から1,685人が論文式試験を受験し、552人が合格しています。

一方、大学院修了者は825人の願書提出者から56人が合格し、会計専門職大学院修了者は680人の願書提出者から41人が合格しました。

このデータには第Ⅰ回と第Ⅱ回の両試験の受験者が含まれており、「修了」や「卒業」には見込み者も含まれています。

年齢別の合格者数（令和2年度）

金融庁　『令和２年公認会計士試験 』

公認会計士試験の合格者は、20代前半の若者が最も多い層です。しかし、それ以外の年齢層からも受験者がおり、一定数の合格者を出しています。

20歳以上25歳未満の層が合格者全体の約6割を占めていますが、25歳以上30歳未満や30代、40代、さらには50代、60代の受験者も存在し、それぞれの年齢層から合格者が出ています。

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公認会計士試験の合格率と学歴は関係ある?

学歴の高さと合格率の関係

公認会計士試験と学歴の関係については、一概に言えません。

確かに難関大学出身者の合格者が目立ちますが、これは必ずしも学歴の高さが合格の決め手になっているわけではありません。

公認会計士試験の受験資格には学歴による制限がなく、実際の合格者を見ても、工業大学や医学部、音楽大学など、様々な出身校の人が成功を収めています。

合格者のほとんどが大学・大学院の在校生

公認会計士試験の合格者は、主に大学生や大学院生、20代前半の若者層が中心となっています。近年、大学生の合格者の割合が大幅に増加しており、2019年には合格者全体の39%を占めるまでになりました。

また、20代の合格者が全体の80%を超えるなど、合格者の平均年齢は非常に若い傾向にあります。

高卒だと合格できないのか

公認会計士試験で求められる知識は専門的なものであり、中学校や高校で学ぶ内容とはほとんど関係ありません。しっかりと勉強すれば、学歴によらず合格が狙える試験です。

自分は高卒だからと気負いする必要はありません。

学生のうちから公認会計士を狙うのが良いのか

公認会計士試験は非常に難しいため、大学時代からその勉強を始めることをおすすめします。

大学の落ち着いた環境では、一定期間で必要な知識を身につけ、目指す資格への理解を深めることができます。さらに在学中から学習を始めれば、卒業直後の知識が新鮮なうちに試験を受けられます。

しかしその高い難易度ゆえに、大学在学中に全力を尽くしても必ずしも合格できるとは限りません。そのため、長期的に継続する学習期間の努力が求められます。

公認会計士の合格者最年少は16歳！

公認会計士の合格者で最年少の記録は16歳です。中学生から勉強を始めて、通信高校在学中に公認会計士の試験に合格したそうです。

公認会計士を目指す場合、普通の就職活動ではなく独自の就職活動をすることになります。そのため、公認会計士の勉強をするために多くの時間を捻出することさえできれば、学歴や学部にこだわる必要はありません。

大学生の合格率が高いと考えられる理由

若いので集中力や記憶力が高く学習効率が良い

公認会計士試験に合格するには、若さと好奇心が生み出す高い学習効率が重要です。若年層は記憶力が優れているため、理解を伴った学びを続ければ、知識が定着しやすくなります。

単に情報を覚えるだけでなく、意味を持つ知識を自分のものとして吸収することが大切です。好奇心をもって主体的に学問に取り組めば、集中力と記憶力を生かして効率的に学習できるでしょう。

まとまった時間が確保しやすい

公認会計士試験の合格には多くの時間を費やす必要があり、その時間の確保が重要な鍵となります。大学生は比較的自由な時間割で、講義の合間に勉強時間を設けやすく、夜遅くまでや休日に集中して勉強できます。

一方、社会人は仕事と勉強の両立が難しく、残業や出張で予定した勉強時間が削られたり、疲労から十分な学習ができないことも少なくありません。

社会人でも、効率的な時間活用や集中力次第で合格は可能です。しかし持続的に一定の時間を確保できる点で大学生の方が有利であり、合格率に影響していると考えられます。

実務における学歴や学部の関係

業務で生きるのは学歴よりも試験で学んだ内容

専門試験に合格すれば、その知識が直接業務に活かせるため、スムーズな仕事ぶりが期待できます。実際ある程度経験を積めば、学歴よりも業務への理解度や適応力が重要になってきます。

つまり高い業績を上げるには、積極的な専門知識の習得と実務経験を通じた理解が大切なのです。

監査法人への就活でも学歴はあまり関係がない

監査法人への就職活動では、学歴よりも公認会計士試験の合格と面接でのパフォーマンスが重視されます。

公認会計士試験の合格者が多く採用されるのは、合格することで優秀な能力が証明されているからです。面接では、応募者の能力、経験、そして何よりも適応力が問われ、学歴が高くても面接で適切な受け答えができなければ採用されにくくなります。

つまり、監査法人への就職では試験成績と社会的スキルが極めて重要なのです。

公認会計士に大事なのは人間性

公認会計士は企業の財務状況を公正に監査し、正確性を保証する重要な役割を担っています。彼らの仕事は日本経済の健全性の維持に欠かせず、誠実さと正確さが求められます。

つまり、公認会計士に求められるのは人間性です。専門知識の習得を通じて培われた確固たる道徳心、公正さ、そして数字を扱う際の根気強さといった人間性こそが、公認会計士業務を適切に遂行するための必須条件なのです。

公認会計士の出身大学ランキングまとめ

この記事では、大学ごとの公認会計士の合格者数をランキング形式で紹介しました。合格率や学生生活の過密さなども考慮に入れながら、自分に合った大学を選ぶことが大切です。

また、大学ごとに数の差はありながら、どの受験者層においても合格者が出ている現実もあります。

ぜひ諦めることなく、難関資格である公認会計士試験突破に挑戦してみてください！

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