ITエンジニアの種類や仕事内容一覧|適性人材や業界の将来性も解説

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ITは現代社会に不可欠な存在となり、それに伴いITエンジニアの役割も多岐にわたるようになりました。

本記事では、ITエンジニアを目指す方や現役のエンジニアの方々に向けて、ITエンジニアの種類や仕事内容、求められる資質、そして業界の将来性について詳しく解説します。

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ITエンジニアの種類一覧と仕事内容

インフラエンジニア

インフラエンジニア一覧

インフラエンジニアは、企業の情報システムを支える基盤となるITインフラストラクチャの設計、構築、運用を行う専門家です。ITインフラには、サーバーやネットワーク機器、ストレージなどのハードウェアだけでなく、クラウドサービスなどのソフトウェアも含まれます。

サーバーエンジニア

インターネットやビジネスシステムの中核を支えるサーバー機器の設計、構築、運用管理を担うのがサーバーエンジニアです。Webサイトの公開や社内データベースの管理、メール送受信、ファイル転送など、私たちの日常的な活動に欠かせないサービスを支える重要な役割を果たしています。

サーバーエンジニアは適切な機器の選定からシステムの構築、安定稼働のための運用管理、トラブル発生時の迅速な対応に至るまで、幅広い業務に従事します。サーバールームで機器に直接作業することもあり、深夜や休日のトラブル対応も欠かせません。

サーバーエンジニアはこうした仕事を通じて、企業の情報システムを支え、スムーズなビジネス活動を可能にする環境を整備する重要な職種です。

セキュリティエンジニア

サイバー攻撃が巧妙化し、被害が増加する中で、企業はインターネットやソフトウェアを安全に活用するために、情報セキュリティ対策が欠かせなくなっています。セキュリティエンジニアは、システムやネットワークの設計から運用までを通じて、サイバー攻撃から企業のデータやビジネスを守る重要な役割を担っています。

彼らは、セキュリティリスクを考慮した堅牢なシステム構築や、サイバー攻撃への戦略的な防御対策を立案します。また、サーバー設定やメンテナンスにおいても、セキュリティ面での最適化を図ります。セキュリティエンジニアの需要は今後も高まり続けることが予想されます。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、Webシステムやソフトウェアで処理されたデータを適切に保存・管理するためのデータベースの設計と運用を行う専門家です。具体的には、データの格納方法、取り出し方法、並び替え方などを決定し、効率的にデータを扱えるようデータベースを設計します。

また、データの整合性や安全性を保証するため、定期的なバックアップや障害発生時の復旧対応など、データベースの運用・管理業務も担います。近年、データ量の増大に伴いデータベースの適切な管理が重要視されており、データベースエンジニアの市場価値は着実に上昇しています。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、インターネットを自由に利用できる環境を支える重要な役割を担っています。彼らはコンピューターネットワークの設計から運用、保守まで幅広い業務を行います。ハードウェアやソフトウェアの選定、設定、組織全体の情報通信環境の維持管理などを手がけます。

しかし、予期せぬ障害の原因特定と解決は非常に困難であり、高度な専門性が求められる職種です。インターネットの普及に伴い、ネットワークエンジニアの重要性は今後ますます高まっていくでしょう。

クラウドエンジニア

近年のIT業界では、クラウドサービスの活用が一般化しています。従来は自社のサーバーやネットワークの設計・管理が必要でしたが、クラウドサービスの利用によりそうした作業が不要になってきました。

クラウドエンジニアは、クラウドサービスの環境構築や保守、監視を行う役割を担っています。インフラ系のエンジニアリングに関心がある方にとって、クラウドエンジニアは最も将来性のある分野と言えるでしょう。

開発エンジニア

開発エンジニア一覧

ソフトウェア開発は、機能要件の定義から始まり、設計、プログラミング、テスト、文書化を経て、エンドユーザーへの配信に至るまでの一連の過程を担います。その中心的な存在が開発エンジニアです。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは、ITシステムの設計と構築を担う重要な役割を果たすエンジニアです。彼らの主な業務は、システム開発の上流工程である要件定義、外部設計、内部設計などです。

要件を明確にし、具体的な機能と動作を計画した上で、実装方法を詳細に策定します。システム開発の全工程について深い知識と理解が必要とされ、開発からリリース、運用保守までの一連の流れを把握し、必要に応じて関与することが求められます。業務範囲は上流工程のみに留まる場合もあれば、全工程を一人で行う場合もあります。

また、将来的には、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーといった企画・管理職への道も開かれています。

Webエンジニア

Webエンジニアは、私たちが日常的に利用しているWebサービスやシステムを開発する専門家です。彼らの役割は、ユーザーにとって便利で使いやすいWebサイトやアプリケーションを作り上げることにあります。

Webエンジニアは主に2種類に分けられます。ひとつは「フロントエンドエンジニア」で、ユーザーが実際に目にするWebページの見た目やインタラクティブな機能を実装する担当者です。もうひとつは「サーバーサイドエンジニア」で、Webサイトの裏側にある基盤となるデータベースやサーバー処理を構築する役割を担います。

多くの場合、Webエンジニアはこの2つの領域のいずれかを専門としますが、企業によってはフロントエンドとサーバーサイドの両方を扱う「フルスタックエンジニア」が求められることもあります。フルスタックエンジニアは、Webサイト開発の全工程に渡る幅広い知識とスキルが必要とされます。

プログラマー

プログラマーは、システムの設計や仕様書に基づいて、実際にプログラムを作成する専門家です。彼らは、Java、Python、Rubyなどのプログラミング言語を使って、業務システムやアプリケーションなどのソフトウェアを開発します。プログラミングは開発するソフトウェアの種類によって、適した言語が異なります。

プログラマーの中には、純粋にコーディングに専念する「コーダー」と呼ばれる役割もあります。一方で、プログラマーの役割には設計からテスト、デバッグまでが含まれることもあります。

ITの分野で中核的な役割を担うプログラマーは、技術の進化に伴い、その役割も日々変化しています。

AIエンジニア

AIエンジニアは、独自の視点と専門的な技術力を活かし、新たな価値を創造する役割を担っています。主な業務は、高度なAI技術を活用して複雑な解析プログラムを開発したり、ビッグデータの分析を通じて企業の課題解決に取り組むことです。

近年、「ChatGPT」などAI技術の進化が目覚ましく、AIの可能性が広く認識されるようになりました。

また、AIエンジニアは、最新技術の活用にとどまらず、研究開発を通じてAI技術の更なる進歩を牽引する役割も担っています。このように、AIエンジニアの需要は今後も高まり続け、IT業界で特に重要な存在となることが予想されます。

組み込みエンジニア

私たちの日常生活に深く関わる家電製品や通信機器など、様々なデバイスの中核を担うのが「組み込みエンジニア」です。彼らは、それらの製品が本来の機能を発揮できるよう、内部に搭載されるコンピュータシステムの設計と開発を行います。製品の仕様を決め、ハードウェアやソフトウェアを設計することで、顧客や市場のニーズに応えた高度な性能を実現させることが主な役割です。

近年、IoT(モノのインターネット)の普及に伴い、組み込みエンジニアの重要性は更に高まっています。企業が新たなビジネスチャンスを掴み、競争力を確保するためにも、優れた組み込みシステムの構築は欠かせない存在となっているのです。

ソフトウェアエンジニア

ソフトウェアエンジニアは、幅広い分野でソフトウェアを開発する専門家です。彼らの仕事は、スマートフォンやパソコンのアプリから、オペレーティングシステム、業務システムまで多岐にわたります。近年では、家電製品や自動車の制御システムなど、ハードウェアと連携するソフトウェアの開発にも携わるケースが増えています。

プログラミングだけでなく、設計、開発、テスト、実装までを行い、最適なソフトウェアソリューションを提供することがソフトウェアエンジニアの役割です。高度な専門知識と技術に加え、柔軟な発想力や問題解決能力が求められます。

その活躍範囲は、アプリケーションソフトだけにとどまらず、ウェブサービス、ゲーム、データベースなども含まれます。このように様々な分野で活躍できるため、ソフトウェアエンジニアは多くの業界で重要な存在となり、その活動の場は日々広がっています。

その他のエンジニア

その他のエンジニア一覧

セールスエンジニア

ITソリューションの提案から導入後のサポートまで、技術的な知見と営業スキルを併せ持つセールスエンジニアは、お客様のニーズに寄り添いながら製品の価値を最大限に引き出す重要な役割を果たしています。

自社製品の魅力を理解し、クライアントに分かりやすく説明するだけでなく、実際の運用現場の声を製品改善につなげたり、不具合時には専門知識を生かしてスムーズな対応を行うなど、技術者としての経験と営業のコミュニケーション能力を組み合わせて活動することで、お客様の課題解決と満足度向上に寄与しています。

社内・院内SE

企業や病院などの組織では、ITシステムの運用や保守を専門的に担当するスタッフが必要不可欠です。社内システムエンジニア(社内SE)と院内システムエンジニア(院内SE)はその役割を担っています。

社内SEは、企業内のネットワークやパソコン、業務システムの管理を行います。システム開発から運用、改修まで一連の流れを統括し、社員からのITサポートも担当します。

一方、院内SEは病院のコンピューターシステムやネットワークを管理するほか、医療記録システムなど医療特化システムの運用や保守を行います。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業のビジネス課題を理解し、最適なITシステムを提案・導入することで解決をサポートする専門家です。彼らは幅広い知識とスキルを持ち合わせ、顧客のニーズに柔軟に対応します。

まずは現状の評価からスタートし、課題を明らかにします。そして新しいシステム導入が必要と判断された場合、コスト、リスク、スケジュールなどの詳細な計画を立案し、顧客に提案します。導入後は最適化を図り、トラブル対応にも備えます。

このように、ITコンサルタントは、顧客企業の経営課題解決とビジネス成長を実現するために尽力する、価値ある存在なのです。

テストエンジニア

IT製品の品質を保証し、ユーザーへの良質なサービス提供を実現するためには、製品が正常に機能することを確認するテストが欠かせません。テストエンジニアは、システムやソフトウェアの動作検証と評価を行う専門家であり、その役割は製品開発において極めて重要です。

近年では、テスト工程の効率化を図るため、テストの自動化が求められています。テストエンジニアには、自動化プロセスの設計や支援ツールの作成・操作能力が不可欠となり、こうしたスキルを身につけることで、時間と労力を大幅に節約しつつ、より迅速かつ高度な評価が可能になります。

テストエンジニアは、バグや問題の早期発見・解決により、高品質なIT製品を世に送り出す重要な役割を担っていると言えるでしょう。

ブリッジエンジニア

ブリッジエンジニアは、日本企業と海外企業の間で行われるオフショア開発をスムーズに進めるための専門職です。技術部門と経営部門の橋渡し役となり、両者のニーズを理解しながら調整を行います。

ITスキルに加え、複数の語学力とコミュニケーション能力、海外のビジネスマナーの理解が求められます。プロジェクトの目標達成に向け、技術的な質問や課題解決のための要求事項を適切に伝える役割を担います。経験とスキルを活かし、文化の違いによるギャップを埋め、オフショア開発を円滑に進めることが重要な使命です。

ブリッジエンジニアは、技術と経営の両面から最適な解決策を見出す存在として、グローバル化が進む現代ビジネスに欠かせない存在となっています。

ITエンジニア転職に関するよくある質問

ITエンジニアに転職することを決心しても、何かしらの疑問を持っている人も多いのではないのでしょうか。ここでは、ITエンジニア転職の際によくある質問をまとめてお答えしています。

年収が高いIT職種は?

年収が高いIT職種は

IT業界では、職種によって収入に大きな開きがあります。コンサルタントやプロジェクトマネージャーなど案件の管理・進行に携わる役職は平均年収が高く、約900万円となっています。一方、システムエンジニアやプログラマーの平均年収は約600万円と低めです。データベースエンジニアやネットワーク・セキュリティのスペシャリストは758万円と高収入を得ています。

営業やマーケティング職の平均年収は783.3万円と高水準にあり、大手SIer出身者が多いことや大企業案件の規模が大きいことが影響しています。システム開発専門企業とインターネット関連企業を比べると、後者の年収が低く見える傾向にありますが、これは大手SIerが関与しないインターネット企業が多いためです。

このように、IT業界の収入は職種や経験、専門性によって大きく異なり、高度な知識やスキルを持つ人ほど収入が高くなる傾向があります。

将来性が高く未経験からも人気の職種は?

ITエンジニアへの転職を検討している方の中には、どの職種に進むべきか迷っている人も多いでしょう。そういった方におすすめしたいのが、未経験者でも人気の高い「プログラマー」や「サーバーエンジニア」です。

まずプログラマーは開発系の仕事として最適でしょう。未経験者向けの求人が多く、将来的にマネジメントやスペシャリストを目指せるほか、実務経験を積めば優良企業への転職もしやすくなります。また、プログラマーはフリーランスとして働くことも可能です。

一方、サーバーエンジニアはインフラ系の人気職種です。需要が底堅く将来的にクラウドエンジニアやデータサイエンティストを目指せるメリットがあります。OSやネットワークなど幅広い知識を身につけられるのも魅力です。

いずれの職種も未経験者募集があり、エンジニア志望者には取り組みやすいでしょう。

ITエンジニアに向いている人の特徴

ITエンジニアの仕事は、予期せぬエラーや問題に常に直面するため、論理的に考え、原因を探り、根本的な原理を理解する力が求められます。

また、ITの分野では技術の変化が非常に速いため、新しい技術を主体的に学び続ける意欲とストレス耐性も重要な資質です。新しい知識を吸収する力があれば、スキルアップのスピードも早まり、エンジニアとしての成功につながります。

論理的思考力学習意欲を備えた人は、ITエンジニアとして活躍できる可能性が高いでしょう。

希望の業種や職種が決まればIT転職エージェントに相談する

ITエンジニアの転職活動でおすすめなのが、ビズリーチを利用することです。ビズリーチは、ハイクラスな求人が豊富に揃っている転職エージェントです。専門的なITエンジニア向けの求人情報を精度高く提供し、あなたのキャリアニーズにマッチした案件を見つけるお手伝いをします。

プロフィールを詳細に設定することで、企業からの直接オファーも数多く期待できます。業界の最新トレンドや競争力のある給与情報も把握でき、転職活動を確実に有利に進めることができます。

ITエンジニアの適性を図るためのおすすめの資格

すべてのITエンジニアにおすすめの資格

基本情報技術者試験

ITエンジニアを目指す人にとって、基本情報技術者試験は重要な資格となります。この試験は、ネットワークからセキュリティ、データベース管理に至るまで、ITの幅広い知識と技術を問うものです。包括的な出題範囲を持つこの試験に合格することで、体系的にITリテラシーを習得し、実践的なスキルを身につけることが証明できます。

ITエンジニアの道を切り開くための第一歩として、基本情報技術者試験は欠かせない存在と言えるでしょう。

応用情報技術者試験

ITエンジニアのスキルアップと将来のキャリア展望を切り開くための重要な資格の一つが、「応用情報技術者試験」です。この資格は、一定の実務経験と技術力を備えたITエンジニアの能力を認定するものであり、ソフトウェア開発やネットワーク構築、データベース管理などの専門分野に関する深い知識と高度なスキルが求められます。

キャリアアップを目指す方や、自身の専門性を公的に認定してもらいたい方は、ぜひ応用情報技術者試験に挑戦することをお勧めします。

ITパスポート

ITパスポートは、社会人として必要なIT基礎知識を身につける資格です。ITエンジニアを目指す人にとっては入門編的な位置づけで、ITスキルだけでなく、ビジネスで必要な経営知識も学べます。IT分野に飛び込む人にとって、この資格は自身のスキルを証明し、就職活動でアピールできる有用な存在です。

実際、多くの企業が新卒採用時にITパスポート取得を内定者に求めており、経営者視点からITとビジネスの両面を理解するのに役立ちます。

また、国家資格ながら比較的難易度が低いため、ITエンジニアを目指す人はまずこの資格取得を目指すステップとなるでしょう。

インフラエンジニアにおすすめの資格

CCNA

CCNA(シスコ技術者認定)は、ネットワークの基礎から IPアドレスの構成、さらにはシスコ製品の基本知識まで、幅広い分野について問われる資格です。

CCNAは「ネットワークの入門」と表現されることもあり、インフラエンジニアを目指す人にとって非常に重要な資格です。

まずはCCNAの試験に挑戦し、基本的な知識とスキルを身につけることで、インフラエンジニアとしての道筋がはっきりするはずです。

LPIC

インフラエンジニアにとって重要な資格の一つが「LPIC」です。LPICはLinux技術者認定試験で、Linuxの導入から運用までの実践的な知識とスキルを段階的に習得し、認定を受けられる資格です。

Linuxとはパソコンやスマートフォンなどのデバイスで使用されているオペレーティングシステムの一種のことです。現代のITインフラ構築においても、サーバーの大半にLinuxが採用されており、適切な運用能力が求められています。

LPICは世界中で統一された評価基準を持つ資格で、200以上の国と地域からIT技術者が受験しています。こうした普及度の高さと国際的な認知度から、インフラエンジニアにとってLinux運用能力を証明するうえで有益な資格となっています。

AWS認定試験

Amazon Web Services(AWS)はクラウドサービスの利用により、企業がITインフラの設計から運用までを効率化できるサービスです。近年、クラウド需要が高まる中で、圧倒的なシェアを持つAWSの熟練者となることは、ITエンジニアにとって非常に価値があるスキルとなっています。

そのスキルを証明する方法が「AWS認定試験」です。12種類の試験があり、難易度や範囲が異なるため、自分の専門性や職務に合わせて受験できます。需要の高いクラウド分野での専門スキルを身につけることで、キャリアの幅が広がるでしょう。

開発エンジニアにおすすめの資格

システムアーキテクト試験

システム開発において上流工程を担う上級エンジニアを目指す方々にとって、「システムアーキテクト試験」は挑戦する価値のある資格です。この試験は、事業活動と情報技術戦略の理解、そして事業モデル全体への洞察力を問うものです。

情報処理技術者試験の中でも最難関とされ、合格率は約10%と決して高くありません。しかし、取得すれば採用時に高く評価され、キャリアアップの良い機会となるでしょう。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、ITの専門知識を駆使して企業の経営戦略を具体化する能力を評価する高度な資格試験です。この試験に合格すれば、ITストラテジストとして必要な視野と考え方を深められます。

ITストラテジストは、企業が直面する課題をITの観点から抽出し、それらを解決するための計画を立案する役割を担います。システム開発プロジェクトの立ち上げ段階から関与し、プロジェクトが円滑に進むようサポートします。

この試験は「スキルレベル4」に位置づけられ、比較的難易度が高い試験とされています。同じレベルにシステムアーキテクト試験もありますが、ITストラテジスト試験に合格することで、高い専門性を備えたITストラテジストとしての能力が証明され、幅広い業務に対応できるようになります。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語は、プログラミングの基礎となる重要な言語です。C言語プログラミング能力認定試験は、C言語を使ったプログラミング技術とアルゴリズムの理解度を評価する資格試験です。この資格は、プログラマーの実力を証明するものとして、IT業界から高く評価されています。

初級から上級まで3つの級があり、3級は初心者向け、1級はベテランエンジニア向けの試験内容となっています。しかし、プログラマー志望者にとって最も重要なのは、中級である2級の取得です。2級を取れば、確かなプログラミングスキルを身につけただけでなく、自己評価の向上や昇進の可能性も高まるでしょう。

Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、Javaプログラミングの実力を客観的に評価・認定する試験です。一般的なプログラミングの概念に加え、Javaならではの機能や考え方を幅広く学べるため、実践的な技術習得にも適しています。オブジェクト指向の理論に基づいたJavaアプレットの作成や、効率的なプログラミングスキルを身につけることができます。

この試験は、サーティファイ社が主催する試験で、C言語プログラミング能力認定試験と同様の枠組みで実施されています。1級から3級までのレベル分けがあり、難易度もC言語プログラミング能力認定試験とほぼ同等です。自分のスキルに合わせて段階的に挑戦できるのが特徴です。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、実践的なWeb制作スキルを広く問う試験です。

HTMLやCSSの基礎知識だけでなく、実際にWebページを作成する能力を評価します。さらに、シンプルなページ作成に留まらず、複雑なWebサイトデザインを構築できるかどうかも吟味されます。

Web制作の分野で最も人気の高い資格であり、Web開発エンジニアにとって確かな実力の証明につながります。

将来性のある有望なITエンジニアになるには

せっかくITエンジニアになれたとしても、そこで満足してしまってはもったいないです。ここでは、将来的に長くITエンジニアとして活躍する方法について解説します。

需要が高い言語を複数習得する

ITエンジニアとして成功するためには、多様なプログラミング言語や技術を習得することが不可欠です。技術の進化に柔軟に対応し、市場のニーズに応えられる人材として自身の価値を維持するためには、単一の言語に依存するのではなく、幅広い知識とスキルを身につける必要があります。

異なる言語を学ぶことで、既存の言語の長所や短所をより深く理解できます。そうすることで、プロジェクトの要件に応じて最適なアプローチを選択できるようになります。

ただし、多言語の習得に取り組む前には、まずは1つの言語を徹底的にマスターすることが肝心です。しっかりとした基礎知識があれば、新しい言語を学ぶ際の理解が深まり、独自の視点を持てるようになります。

知識を常の最新のものにアップデートする

ITエンジニアとして将来性を持続するには、日々進化するIT業界の動向に常に注目し続けることが重要です。新しい技術が次々と生まれ、トレンドが変化していくため、最新情報を収集し、新しい知識を絶えず吸収する姿勢が求められます。新しい技術やトレンドを理解し、自身のスキルセットに取り入れることで、先見性を磨くことができます。

また、新しい動きが自分のキャリアにどのように影響するかを冷静に見極め、それらを活用するための戦略を立てる視点も欠かせません。

コミュニケーション能力を磨く

ITエンジニアとしてキャリアアップするためには、コミュニケーション能力が非常に重要です。ITプロジェクトはチームで行われるため、進捗状況の報告、課題解決のための協力や支援要請、要件定義のためのヒアリングなど、日々さまざまなコミュニケーションが求められます。

的確な情報共有と円滑な意思疎通ができるエンジニアは、プロジェクトを円滑に進め、チーム全体の目標達成に大きく貢献します。そういったエンジニアは高く評価され、重要な役割を担うことができるでしょう。

自分が描く理想のキャリアから逆算する

ITエンジニアとしてのキャリアを築く上で、自身の目標とビジョンを持つことは非常に大切です。まずは自分がどういった技術者になりたいのかを明確にし、そのために必要なスキルを計画的に身につけていくことが重要です。そうすることで、効率的にキャリアを歩んでいくことができます。

しかし同時に、自分の理想像にとらわれすぎず、時代の変化に柔軟に対応できる姿勢も求められます。IT業界は目まぐるしく進化しており、現在高い需要があるスキルが将来的に通用するか分かりません。そのため、常に時代の流れを見据え、未来に繋がる経験と価値を積み重ねていくことが不可欠なのです。

【独自調査】IT業界への転職で最も重要なスキルは?

IT 重要スキル

IT業界での転職成功の鍵となる要素は、年代によって大きく異なることが調査から明らかになりました。20代では専門知識の蓄積と新技術への学習意欲が同率で33.3%を占め、若手人材に求められる資質として重視されています。

キャリアの転換期である30代では、技術的な専門性が37.5%と最重要視され、続いて最新トレンドへの対応力が評価のポイントとなっています。

また、40代に入ると、技術力とマネジメントの実績が同等の重要性を持ち、経験に裏打ちされたスキルが求められる傾向にあります。

さらに、50代では継続的な学習姿勢が60.0%と突出して重視され、変化の激しい業界で活躍し続けるための適応力が不可欠とされています。

年齢層ごとに重視される能力は変化し、それぞれの年代に応じた強みを活かすことが、転職成功の重要な要素となっています。

【独自調査】未経験からのIT転職で最も重要なポイント

IT 未経験 ポイント

未経験者がIT業界に転職する際の最も重要な要素は何なのでしょうか。

最も重要視されているのは、IT関連資格の取得で31.0%を占め、専門的な知識を証明する手段として高く評価されています。

また、実務経験の蓄積も重要で、インターンシップや副業を通じた実践的なスキル構築が23.9%と、座学だけでない実地経験の必要性が浮き彫りとなっています。

加えて、転職エージェントの活用も、適切な求人情報や条件交渉において大きな役割を果たしています。

さらに、マネジメント経験の蓄積も16.9%と、単なる技術スキルだけでなく、組織運営能力も評価されることが分かりました。

ITエンジニアの仕事の種類まとめ

ITエンジニアの職種は多岐にわたり、それぞれに求められるスキルや適性が異なります。本記事では、各職種の仕事内容や必要なスキル、業界の将来性などを詳しく解説しました。

IT業界は目まぐるしく変化し続けており、時代に合わせて柔軟にスキルアップできる多才なエンジニアが重宝されるようになってきました。

量から質へとニーズが移行する中で、ITエンジニアの方は幅広い知識と専門性の両立が肝心です。

項目

詳細

調査名

IT業界への転職経験者が対象の当社独自調査

対象者

IT業界で働いた経験がある方

対象地域

全国

調査方法

インターネット調査

調査期間 

2024年10月19日~10月26日

回答数

71