IT業界の今後の動向は?10年後の将来性やこれからの展望についても解説
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テクノロジーの進化が加速する中、キャリアの方向性や業界の展望に迷いを感じているあなたに、最新のトレンドと将来性を徹底解説します。
本記事では、AIやDX、クラウドなど、これから10年で注目される技術分野を詳細に分析。IT業界の市場規模予測や人材需要、求められるスキルの変化まで、専門家の視点から今後の展望を明らかにします。
IT業界の最新トレンドと未来像を、この記事で徹底的に理解しましょう。
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IT業界の今後の展望
前述のとおり、IT分野はすさまじい成長を遂げてきました。そんなIT業界は今後安泰なのか、またどのように変化するのか解説していきます。
あらゆる分野でIT需要がさらに拡大する
モノのインターネット(IoT)という言葉をご存知でしょうか。IoTとは、インターネットを介して様々なデバイスをつなげる技術のことを指します。自動車や医療、農業など、私たちの生活や仕事の場面で幅広く活用されています。
また、IoTだけでなく、AIやDXなどの先端技術の進化もIT業界を大きく後押ししています。これらの最新技術が様々な分野で導入されることで、より高い効率性と利便性がもたらされ、IT需要の拡大につながっています。
その結果、多くの既存産業や新興産業がIT技術に依存する形になってきました。今や、産業の発展にはIT業界の成長が不可欠となっています。
人材の需要構造が変わる
IT業界では、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などの先端技術の進展に伴い、高度な専門性が求められるようになってきました。
従来の知識や技能だけでは対応しきれず、常に最新の情報や知識を学び続ける必要があります。
この変化はIT技術者に大きな課題を投げかけていますが、同時に新しい可能性をもたらしています。先端技術を活用し、社会をより良くするという役割が期待されています。
政府の介入
IT業界では政府の関与が深まっており、デジタル化を推進する動きが加速しています。デジタル庁の設立をはじめ、政府や自治体がデジタル化を主導しています。デジタル化は民間企業だけでなく、公共セクターの組織運営にも大きな変革をもたらす可能性があります。
政府は「IT戦略の概要」において、広範なデジタル化を掲げています。具体的にはテレワークやリモート教育、遠隔診療など、様々な分野でデジタル化を推進する取り組みがあります。
政府はこうしたデジタル化の実現に向けて、企業への減税措置など多様な支援策を講じています。
参考:内閣官房IT総合戦略室『IT新戦略の概要』
IT業界の今後が危ないと言われる理由
IT業界の将来性については必ずしも肯定的な意見だけではありません。ここではIT業界が今後危ないと言われる理由について解説します。
AIの進歩がすさまじい
AIの急速な進化は、一部からは職を奪われるという恐怖の目で見られています。しかしAI技術の発展は従来の仕事が失われる一方で、新しい職種が生まれることが予想されます。
具体的には、現在の職の半数近くがAIやロボットに代替される可能性があるとされています。IT業界でも自動化が進む仕事は多く、AIに置き換えられる恐れがあります。
一方で、AIを活用して新たな対策を立てる職種が登場するでしょう。IT業界に従事する人はこれからはこうした労働環境の変化に対応していかなければいけません。
外国から優秀な人材が流れてくる
ITの国際化が進む中で、一部にはIT業界の衰退を危惧する声がありますが、実際には求められるスキルセットの変化に対応することが重要です。確かに、開発業務の海外移行により国内プログラマーの需要が低下する恐れがあります。
しかし、エンドユーザーが国内にいる以上、国内プログラマーの役割は残ります。むしろ海外委託先との円滑な連携を図るマネジメント力など、新たなスキルが求められてくるでしょう。
ITの国際化に伴い業界全体で必要とされるスキルが変化しつつあることを認識し、その変化に適応していく柔軟な対応が肝心です。
労働時間と給料が見合わないことがある
IT業界では長時間労働と報酬のアンバランスが深刻な問題となっています。これは下請け構造に起因する労働環境の悪化が主な要因と考えられます。
元請け企業から依頼を断れない立場の下請け企業では、残業が常態化し、週末出勤も余儀なくされがちです。
このような劣悪な労働環境は社員のモチベーション低下を招きます。さらにIT業界は下位層ほど待遇が低くなるピラミッド構造のため、低賃金と長時間労働が常態化しがちです。
IT業界の現状と需要の変化は
デジタル革命の只中、IT業界は急速な変化と成長を遂げています。
AIやクラウド、IoTなどの最新技術が企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させ、社会のあらゆる領域に革新的な変革をもたらそうとしています。
今後10年の展望を、最新のトレンドと市場動向から徹底解説します。
ビジネスにおけるデジタル化
コロナ禍により、社会のあり方が大きく変わりました。特にビジネスの場面では、リモートワークやオンライン会議が普及し、人と人との接触を控える非対面型のデジタル化が進行しています。飲食業でも、テイクアウトや宅配サービスなど新たな事業形態が生まれ、関連するアプリやシステムの需要が急増しました。
このように、非接触社会を支えるIT業界のニーズは日増しに高まっています。AI やロボット技術の発達により、データサイエンティストや情報セキュリティ分析者といった新しい職種の需要も注目されています。
インターネット技術も進化を止めることなく、衛星を使った通信サービスの実現や、ブロックチェーン技術を用いた分散型インターネット「Web 3.0」が次の主流になると予測されており、IT業界の可能性をさらに広げています。
IT人材の需要が高い
ITの発展に伴い、少子高齢化による労働力不足と先端技術への対応が求められる中で、IT人材の需要が高まっています。一方で、IT業界への誤解や専門性の高さから、進路を選ぶ人が少ないことも人材不足の一因となっています。
IT業界の収入
ITエンジニアの年収が高い理由は、技術の進歩が早く、常に新しい知識やトレンドを追う必要があるためです。自己研鑽に努める時間が求められ、残業時間も比較的長くなる傾向にあります。
このように長時間労働と自己研鑽の成果として年収が上がりますが、転職時には年収だけでなく、働き方や学習意欲なども重視する必要があります。
IT業界の人材はなぜ需要が高いのか?
上記ではIT人材の需要が高いと解説しました。ここではその理由について具体的に解説していきます。
AIやIoTなどの技術の登場
近年、AIやIoTなどの先進技術が急速に進化しています。AIは人間のような思考能力をコンピューターに搭載する概念で、ビッグデータの高度な分析と状況に応じた対応を可能にします。
一方、IoTは様々な物体をインターネットと連携させる技術で、スマートホームや企業の感染症対策など幅広い分野で活用されています。家庭ではスマートスピーカーや冷蔵庫に採用が進み、企業ではIoTを活用した製造機器の無人操作や物流・在庫管理の効率化が図られています。
このようにAIやIoTは生活の質向上やビジネス効率化に貢献しており、IT専門家の需要が高まっています。これらの専門家は新しいスキルを常に学び、私たちの生活やビジネスを革新する重要な役割を担っています。
IT業界にマイナスのイメージがある
IT業界では人材不足が深刻な問題となっていますが、その一因として業界のネガティブなイメージがあげられます。また、IT業界の一部には新3K(きつい、帰れない、給料が安い)のイメージが定着しています。
このような状況は、下請け企業において発生しがちな長時間労働や低報酬が原因となっています。ブラック企業の実態がインターネットで拡散されたことで、IT業界全体にネガティブなイメージが付き纏い、人材確保が難しくなっているのが実情です。
技術の変化が目まぐるしい
IT業界は常に変化の渦中にあり、新しい技術や言語を習得し続けることが求められています。専門家たちは絶えず学び続け、スキルを磨く必要があります。
一方で高齢の技術者にとっては新しい技術への対応が困難な場合もあり、企業は新鮮な視点を持つ若手の力を必要としています。
そのため、優秀な人材を確保するための企業間の争奪戦が激しくなっています。この背景には、新しい発想とベテランの経験を兼ね備えた人材の確保が難しいことや、技術の急速な進化があります。
IT業界はどのように進化・変化してきたのか
近年大注目のIT業界はどのような歴史をたどってきたのでしょうか。ここではIT業界について産業革命を中心にその歴史を解説します。
産業革命は4回あった
人類は18世紀後半から現在に至るまで、4回の産業革命を経験してきました。最初の産業革命は蒸気機関の登場により、従来の生活様式が大きく変化しました。次いで電気の発明による第二の産業革命が訪れ、人々の生活はさらに革命的な変化を遂げました。
その後1970年代にコンピューターが台頭し、第三の産業革命がもたらされました。この時代を牽引したAppleやGoogleなどのIT企業は目覚ましい発展を遂げ、ITは製造業を始めあらゆる産業に浸透し、私たちの生活に欠かせない存在となりました。
そして現在、第四の産業革命が進行中です。この革命では、インターネット技術を基盤としたデータ活用が注目されています。あらゆる情報がネットワーク上で自由に行き交い、生産活動の自動化と効率化が一層進むことで、新たな時代が切り拓かれようとしています。
今は第4次産業革命?
私たちは、第4次産業革命と呼ばれる情報通信技術の発展が加速する時代を迎えています。
この技術革新は、AIやロボットによる生産性の飛躍的な向上、多様な分野への活用拡大をもたらしています。自動運転やロボット介護など、革新的なサービスが実現しつつあります。
また、インターネットを通じて個々のニーズに合わせたカスタマイズされた製品・サービスの提供が可能になり、新しい需要にも対応できるようになってきました。
世界各国の意識や取り組み
IT業界は世界的に進化と変化を遂げており、各国の取り組みや意識の違いが大きな影響を与えています。欧米諸国では第4次産業革命への期待が高く、企業がイノベーションを主導しています。アメリカではスタートアップによるフィンテック業界への参入やIoTの導入が活発化しています。
一方、日本は他国と比べると遅れが見られますが、政府が企業にIoT、ビッグデータ、AIなどの先端技術の導入を推進しています。今後、日本企業もこれらの技術を活用することで、IT業界が大きく変貌し、より先進的な発展が期待されます。
第4次産業革命による具体的変化
IT業界は第4次産業革命の時代を迎え、AIの発達により大きな変化が訪れています。AIは高度な判断力を持ち、複雑な作業を自動化できるようになってきました。そのため、労働者の仕事の形態も変わりつつあります。
AIが効率的で低コストに成果を上げられる仕事は徐々にAIに置き換わり、人力が必要だった作業や職種が段階的になくなる一方で、AIを超える仕事が残ると予想されています。特に経理や総務などのバックオフィス業務では、AIやロボットの進化により求人が減少する可能性が高くなっています。
しかし、これらの職がなくなる代わりに人間ならではの価値が求められる新たな職種が生まれてくるでしょう。高級レストランの接客、きめ細かな介護、個別の顧客ニーズに合わせた保険商品の営業、AIやロボットを活用した新しいビジネスの創出など、人間の直接的な関与により価値が高まる分野で新たな仕事が生まれると考えられます。
企業はこれからの時代、ITを活用して新しい価値を創造できる人材や、変化に対応してスキルアップできる人材を重視するようになるでしょう。
これからのIT業界で躍進する職種はなに?
IT業界は技術革新の波に乗り、常に進化し続けています。AIやDX、IoTなどの最先端技術が急速に発展する中、これからの10年で求められる職種は大きく変化しようとしています。
未来を見据えたスキルと柔軟な適応力が、キャリア成功の鍵となるでしょう。
クラウドエンジニア
IT業界において注目を集めているのが「クラウドエンジニア」です。クラウドエンジニアは、Azure、AWS、Google Cloudなどのクラウドサービスを活用しデータやアプリケーションのシステム環境を構築・管理する専門家です。
彼らの役割は、企業のビジネス活動に必要なITインフラを確立し、適切な性能を維持することです。単にシステムを構築するだけでなく、可用性や拡張性を高めることで企業の成長をサポートします。
顧客向けサービスにおいても、システムの信頼性と効率性を向上させます。DX化が進む中、クラウドエンジニアの需要は今後も高まるでしょう。
Javaエンジニア
Javaエンジニアとは、IT業界で不可欠な存在です。Javaは主要なプログラミング言語の一つであり、その汎用性から幅広い分野で活躍できます。彼らの仕事はスタートアップから大企業まで多岐にわたり、Javaを用いてソフトウェアの開発や改良、IT環境の最適化を行います。
高い技術力が求められるため、Javaエンジニアとしてキャリアを積むことで専門性と視野を広げる絶好の機会となります。今後のIT業界の発展においても、Javaエンジニアの役割は重要不可欠です。
ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアは、IT業界の中核を担う存在としてますます注目されています。彼らの役割は、企業のニーズに合わせて様々なシステムやアプリケーションを設計・開発することです。これらは業務の効率化や新たな価値創造に欠かせない道具となり、現代社会の重要な基盤を形作っています。
テクノロジーの進化が加速する中、ソフトウェアエンジニアは新しい技術を学び、適切に活用することで企業の競争力を高めています。彼らが開発するシステムやアプリケーションは、企業業績の向上はもちろん、私たちの生活をより便利で快適なものにする大きな貢献をしています。
リスクマネジメント/情報セキュリティ
IT分野における情報セキュリティとリスクマネジメントの重要性が高まる中、これらの専門家は欠かせない存在となっています。
彼らは情報漏洩や不正アクセスなどのリスクに備え、セキュリティポリシーやリスクマネジメントポリシーを策定し、管理します。
国内外の規制基準を満たすことで企業の情報資産を守り、事業の継続と発展に貢献しています。この分野では、企業運営に不可欠な役割を担う専門家が求められています。
セキュリティエンジニア
IT業界で今後ますます注目を集めるであろう職種が「セキュリティエンジニア」です。彼らの役割は多岐にわたり、主な業務は脅威の検知と内外からのデータ漏えいの防止です。
この目的を達成するため、新たなセキュリティツールの導入と運用を行います。
近年世界中でサイバー攻撃が増加する中、セキュリティエンジニアの存在価値はいっそう高まっています。大規模なハッキングに見舞われた企業は、企業の評判リスクに直面し、その影響を最小限に抑えるためにも、彼らの役割は重要です。
ITプロジェクトマネージャー
デジタルトランスフォーメーション(DX)の波に乗り、ITプロジェクトマネージャーの需要が高まっています。企業がDXを推進する際、プロジェクト全体を俯瞰し、組織と技術者の橋渡し役を担うのがITプロジェクトマネージャーの役割です。
しかし、ITプロジェクトマネージャーとして成功するには、単に専門知識があるだけでは不十分です。関係者とのスムーズなコミュニケーションと、困難な状況でもチームを率いるリーダーシップが欠かせません。
プロジェクトを適切に進めるには、人間力が必須になっていきます。
DevOpsエンジニア
IT業界では、開発と運用の連携を円滑にし、業務の効率化を図る「DevOpsエンジニア」が注目されています。DevOpsエンジニアは、開発者と運用担当者の橋渡し役となり、製品の開発から運用まで一貫して関与します。
製品の品質・リリース速度の向上や業務効率化の実現のため、IT全体を俯瞰し、各分野に深い理解と技術を持つ存在です。
今後ますますDevOpsエンジニアの活躍が期待されており、この職種の重要性を理解して新たな可能性を探ることが重要となってきます。
データアナリスト/データサイエンティスト
データアナリスト/データサイエンティストは企業に提供されたデータから価値ある情報を抽出し、問題解決や経営・業績向上に貢献する役割を担っています。この職種の需要は急速に高まっているものの、供給が追いついていないため、人材不足が深刻な課題となっています。
そのため、初学者や他分野からの再スキルアップを目指す人々にとってデータ分析の道は大きなチャンスの場となり、様々な学習機会が広がっています。
AI化やIoTの進展によりデータが爆発的に増加する中、データの解析と活用が事業の差別化につながることから、データアナリスト/データサイエンティストの存在はIT業界で極めて重要視されており、今後の更なる躍進が期待されています。
ビジネスアナリスト(BA)
近年、企業の競争力を高めるためにビジネスアナリスト(BA)の存在が注目されています。BAは企業が抱える課題を解決するため、最新のトレンドを見極め、要件を収集するスキルを持った人材です。
企業内外の情報を的確に分析し、新たなビジネスチャンスの創出や既存業務の効率化を図ることが主な役割です。
ただし、その業務は多岐にわたるため、一定の知識と経験が求められる場合もあります。BAの資格は必須ではありませんが、グローバル企業では実務経験を持つバイリンガルのBAが高く評価されています。
今後の動向におけるIT業界の課題とは
IT業界は急速な技術革新と市場拡大を遂げる一方で、深刻な課題に直面しています。
人材不足、エンジニアの長時間労働、技術の進化への対応など、業界が抱える構造的な問題は年々複雑化しており、持続的な成長に向けた戦略的な取り組みが求められています。
とにかく人手が足りない
IT業界では人手不足が深刻な課題となっています。
経済産業省の調査でも、ITの需要拡大に伴い人材不足が年々深刻化していることが明らかになっています。2030年までの需給ギャップを予測したところ、最悪のシナリオでは約79万人ものIT人材が不足すると予想されています。
この驚愕的な数字は、IT企業が直面する課題の大きさや、人手不足がIT業界全体の成長を阻害する恐れがあることを示唆しています。
従って、この深刻な現状を軽視することはできません。
参考:経済産業省『IT人材需要』
諸外国との市場の奪い合い
デジタル時代において、ビジネスは国境を越えた競争に直面しています。地理的な制約はほとんどなく、むしろ海外企業への対応と的確な戦略が求められます。日本のIT企業にとって、この世界市場への進出は大きな課題であり、将来への重要なテーマです。
IT市場の拡大が予測される中、各社は競争力を高めてグローバルな視野でビジネスを展開する必要があります。海外のニーズを理解し、世界で勝ち抜く戦略と力を持つことが不可欠です。
長時間労働の解消
ITの世界では長時間労働が恒常化しており、チーム開発体制ゆえに作業進捗や品質管理が難しく、個人の経験と知識に依存しがちです。
さらに、IT業界特有の複雑な下請け構造も長時間労働の一因となっています。
過労で従業員が十分にパフォーマンスを発揮できなくなれば、成長する市場でのポテンシャルを最大限に引き出すことができないでしょう。
【独自調査】IT業界のリモートワーク事情
IT業界におけるリモートワークの活用状況を年代別に調査したところ、20代から40代を中心に高い導入率を示していることが明らかになりました。
特に40代では週5日以上のリモート勤務が30.9%と最も高く、柔軟な働き方が定着しています。
30代では週3日のハイブリッド型が29.2%と主流となっており、オフィスワークとリモートワークのバランスを重視する傾向が見られます。
20代においては、週5日以上が26.7%を占める一方で、週3日以下の柔軟な勤務形態も採用されており、多様な働き方が実践されています。
一方、50代以上ではリモートワークを活用していない割合が60%を超え、従来型の勤務形態が依然として主流となっています。この世代間のギャップは、デジタル技術への適応度や業務内容の違いを反映していると考えられます。
【独自調査】IT業界における女性エンジニアの実態?
IT業界における女性エンジニアの割合は、依然として低い水準にあることが調査で明らかになりました。
特に注目すべきは、女性エンジニアの比率が20~40%の企業が32.4%と最も多く、0~20%の企業も29.6%を占めており、業界全体の女性比率の低さが浮き彫りとなっています。
また、40~60%の企業は18.3%にとどまり、男女比のバランスが取れている企業は限定的です。
さらに、80~100%の女性エンジニアが在籍する企業はわずか1.4%で、業界における女性の参画は著しく少ない状況です。
IT業企業への就職・転職のためには何が必要?
IT業界は急速に変化し、常に新しい技術とスキルが求められる業界です。
デジタル革命の最前線で、未来を切り拓く人材になるためには、単なる技術力だけでなく、変化への適応力と学習意欲が不可欠となります。
コミュニケーションの適性がある
IT業界では、専門的な技術力に加えて円滑なコミュニケーション能力が重要視されています。顧客との対話を通じて課題を把握し、適切なソリューションを提案することが業務の中心となるため、コミュニケーション能力はIT業界で成功を収めるための大前提といえます。
特に、営業職や接客職で培われたビジネスシーンでのコミュニケーションスキルは高く評価され、顧客対応やチーム内の調整などにも活かせる強みとなります。
企業のHPをチェックする
転職を検討する際は、企業のウェブサイトや採用ページを確認することが重要です。
企業はそこで、自社の概要や事業内容、企業文化などの詳細な情報を公開しています。また、現在募集中の求人案件についても確認できます。
ただし、IT業界においては未経験者の採用に門戸を開いている企業が少ないのが実情です。そのため、ウェブサイトや採用サイトの情報を参考にしながら、自身のキャリアビジョンをしっかりと描き、目指す企業や職種をじっくり検討する必要があります。
論理的な思考になれる
IT業界で活躍するには論理的な思考力が欠かせません。製品やサービスの改善、問題解決には緻密な原因の追求と最適な解決策を見つける力が求められます。予期せぬ事態や新しいアイデアを生み出す際にも、その重要性が高まります。
論理的思考力を身につけるには、日常で起こる疑問や問題に対して受け身ではなくその根本原因を自ら探求する習慣を持つことが大切です。理由を解明することで、新たな解決アプローチを見出すきっかけになるのです。
また、ニュースや新聞を教材として様々な情報を論理的に分析し、自分なりの考えを持つ練習も有効でしょう。論理的思考は日々の小さな習慣の積み重ねで鍛えられ、ITのキャリアアップを支える大切な力となります。
転職エージェントを利用する
ITエンジニアの転職において転職エージェントを活用するメリットは大きいです。専門のキャリアアドバイザーは、希望条件に合った求人を紹介してくれるだけではありません。履歴書や職務経歴書の作成サポート、面接対策、入社後のフォローアップまで、転職活動の過程を丁寧にサポートしてくれます。
また、自分に合った企業を見つけやすく、自己PRのポイントもアドバイスしてもらえるので、内定への道筋が広がります。
このように、エンジニアの経験の有無に関わらず、転職エージェントのサービスは幅広い層にとって価値があり、活用する意義は高いといえます。無料で専門家のサポートを受けられるメリットは大きく、IT業界の転職に大きな助けとなるはずです。
ビズリーチ
エージェント名 | ビズリーチ |
求人数 | 109,360 件(2024年8月時点) |
特徴 | ・高収入のIT技術職の募集が多数 ・7400人以上在籍するヘッドハンターからスカウトを受け取れる |
ビズリーチはIT業界に特化した求人が豊富で、業界全体の約3割を占めるほどの求人数を誇ります。
求職者はこの多様な選択肢から自身に最適なポジションを見つけることができ、さらに高度なスカウト機能を通じて優れたヘッドハンターとのつながりを築くことが可能です。
このため、IT業界でのキャリアアップや年収アップを目指す方にとって非常に頼りになるでしょう。
リクルートダイレクトスカウト
エージェント名 | リクルートダイレクトスカウト |
求人数 | 約20万件 |
特徴 | ・年収800万円以上のハイクラス求人が多数 ・信頼と実績のリクルート |
リクルートダイレクトスカウトは年収800万円以上のハイクラス求人を中心に取り扱う転職サービスです。
このサービスは約4,300名のヘッドハンターと連携し、求職者の希望に沿った求人を紹介しています。
匿名レジュメを登録するだけでヘッドハンターや企業から直接スカウトが届く仕組みが特徴です。
リクルートが運営しているため信頼性と実績が確立されており、年収アップや専門性を生かしたキャリア形成を考えている方におすすめです。
Geekly
エージェント名 | Geekly |
求人数 | 2万件以上 |
特徴 | ・IT業界専門エージェント ・平均30日以内で内定獲得可能 |
GeeklyはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。リクナビNEXT 2023年度下半期GOOD AGENT RANKINGでIT・Web部門1位を獲得していることからも、信頼できるエージェントです。
業界に精通したキャリアアドバイザーが求職者のスキルや経験に合った案件を紹介し、非公開求人を含む2万件以上の求人から貴重なチャンスを提供しています。
さらに、平均30日以内で内定獲得が可能なスピード感も転職活動を効率的に進めたい方にとって大きな魅力です。
IT業界の今後まとめ
ITの世界は、AIやクラウド、ブロックチェーンなどの新技術の進化により、大きな変革を遂げるでしょう。企業のデジタル化が進み、働き方も大きく変わることが予想されます。
また、セキュリティ対策の重要性が高まるため、ITスキルを持つ人材の需要がますます高まるでしょう。
そのため、10年後のIT業界は、今以上に多様性に富み活気に満ちた場所になると思われます。
項目 | 詳細 |
調査名 | 保育士への転職経験者が対象の当社独自調査 |
対象者 | 保育士として働いた経験がある方 |
対象地域 | 全国 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2024年10月19日~10月26日 |
回答数 | 90 |