大原とTACの税理士講座はどちらがおすすめか徹底比較|価格や口コミも検証
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税理士の対策講座を提供している会社は数多く存在します。
ここでは、特に実績があり教材や講義のクオリティも頭一つ抜けている「大原」と「TAC」の2社について、その特徴や価格などのそれぞれの項目で徹底比較しています。
項目別に見出しが分かれているため、気になるポイントだけでもぜひご覧いただき、どちらがより自分にあった講座なのかを見極めた上で受講を決めてみてください。
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大原とTACの特徴比較一覧
税理士講座の選択に悩んでいる方々へ、大原とTACの特徴を比較しながら、それぞれのユニークな点をわかりやすく説明していきます。
まずは簡単に全体を表にしたので確認してみてください。
項目 | 大原 | TAC |
価格(税込)※ | 230,000円~ | 235,000円~ |
カリキュラム | 理解と暗記をバランスよく行い体系的な知識を得る講義 | 理論中心の理解につながる講義 |
テキスト | 使いやすさを追求した図解や具体例が豊富な教材 | 専任講師と実務家講師の両方のエッセンスが詰め込まれた教材 |
質問対応 | 直接・電話・メール | 直接・電話・メール |
他サポート |
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合格実績 | 官報合格者占有率50.0%(310/620名・2022年度実績) | 合格者248名(2021年度実績) |
教育訓練給付制度 | 対象講座あり | 対象講座あり |
おすすめな人 |
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※必須科目である簿記論対策講座の価格を例として記載
ここからは、それぞれの項目別に詳細を比較していきます。
比較①:価格の安さ・コスパの良さ
価格の安さやコストパフォーマンスの高さは重要な要素となります。大原とTACについて、まずは価格面から比較してみましょう。
講座 | コース名 | 価格(税込) |
---|---|---|
大原 | 初学者一発合格コース | 230,000円 |
TAC | 完全合格コース+上級コース | 235,000円 |
まず、基本的な簿記論の対策コースでは、両校の価格にほとんど違いはありません。
一方で、一部のコースや価格設定においては、若干の違いが見られるため、以下で詳しく見ていきましょう。
大原の受講料一覧
講座名 | 通常価格(税込) |
---|---|
初学者一発合格コース 簿記論 | 230,000円 |
初学者一発合格コース 財務諸表論 | 230,000円 |
初学者一発合格コース 所得税法 | 251,000円 |
初学者一発合格コース 法人税法 | 251,000円 |
初学者一発合格コース 相続税法 | 251,000円 |
初学者一発合格コース 消費税法 | 155,000円 |
初学者一発合格コース 国税徴収法 | 155,000円 |
初学者一発合格コース 住民税法 | 155,000円 |
初学者一発合格コース 事業税法 | 155,000円 |
初学者一発合格コース 固定資産法 | 155,000円 |
大原の税理士講座では、会計学の必須科目は230,000円、税法科目は155,000円または251,000円のコースがあります。
5科目全てを受講すると、受講料は100万円を超えるため決して安くはありません。しかし、講座のクオリティは非常に高く、費用対効果は抜群です。
なお、初学者一発合格コースなどでは、2科目以上申し込むと10%の割引が受けられます。例えば100万円分申し込めば、10万円が割引になるため、費用を抑えたい方は同時申込みをおすすめします。
TACの受講料一覧
講座名 | 科目 | 価格(税込) |
---|---|---|
完全合格コース | 簿記・財表 | 235,000円 |
ベーシックコース | 法人税・所得税 | 230,000円 |
基礎マスター+上級コース | 相続税・消費税 | 155,000円〜 |
速習コース | 酒税・消費税・固定資産税・国税徴収法 | 105,000円 |
TACの税理士講座では、受講するコースによって料金が異なりますが、まとめて受講することで割安な「本科生」「パック生」といった受講プランも用意されています。
例えば「本科生」プランでは、最大40%の割引が適用されるほか、税理士スタート講座や1科目の再受講が無料になるなどの特典があります。また、「パック生」プランでも1科目ごとの申し込みより割安な料金で受講でき、税理士スタート講座が無料で受けられます。
これらのプランを活用すれば、経済的に幅広い内容を学習することができます。ニーズに合わせて賢くプランを選ぶことをおすすめします。
給付金や合格特典の有無でも実質価格は変動
基本的な講座料金はほとんど変わりませんが、給付金制度や合格者特典などの付加的な要素によって、実質的な学費は異なってきます。
講座 | 一般教育訓練給付制度の対象か否か |
---|---|
大原 | 対象講座あり |
TAC | 対象講座あり |
両社ともに一般教育訓練給付制度も利用可能
厚生労働省の一般教育訓練給付金制度を活用することで、経済的負担を軽減することができます。この制度は、国民一人一人のスキルアップを支援するため、指定された教育訓練講座の受講費用の一部を補助するものです。
大原やTACの税理士講座では、この給付金制度の対象コースとして認定されているものも存在し、要件を満たせば、講座費用の20%、最大10万円までが補填されるため、質の高い専門教育をリーズナブルな価格で受けられるのです。
ただし、給付金を受給するには一定の条件がありますので、自身が要件を満たすかどうかをしっかりと確認する必要があります。条件をクリアできれば、経済的な負担を最小限に抑えながら、ぜひこの制度を活用してスキルアップを図っていきましょう。
合格特典がある場合もあるが割合は少ない
合格特典も魅力的には見えますが、実際には大きな影響力はありません
例えば、2024年4月時点では、TACは合格者で合格体験記に協力した人に1万円を贈呈するキャンペーンを行っていることが確認できいます。
しかし、会計学校の講座を全て受ける場合、受講料金は100万円を超えることが多く、1万円程度の合格特典は微々たるものであり、合格特典にはあまり期待しすぎない方がいいかもしれません。
比較②:カリキュラムや講義スタイル
大原とTACは、それぞれ独自の特徴を持つカリキュラムや講義スタイルを採用しています。
項目 | 大原 | TAC |
内容 | 理解と暗記をバランスよく行い体系的な知識を得る講義 | 理論中心の理解につながる講義 |
講師 |
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講義時間(映像通学・通信) | 60分-180分/1講義 | 160分-180分/1講義 |
配信方法 | ストリーミング、ダウンロード | ストリーミング、ダウンロード |
大原の「時間の達人」はスピーディーな学習が可能
多忙な社会人が資格取得を目指す際、仕事と学習の両立は容易ではありません。そんな中、大原の「時間の達人シリーズ」は便利な学習方法を提供しています。
時間の達人シリーズでは、従来の3時間の講義時間を3分の1に凝縮し、1時間の講義と2時間の復習に分けることで、短時間でも効率的な学習を実現しています。
また、スマートフォンさえあれば場所を選ばず学べるので、移動時間や休憩時間も有効活用できます。このように、時間の達人シリーズは時間の制約がある社会人にとって、資格取得の道を開く魅力的な学習方法になります。
TACは理論中心の理解を促す講義
TACでは、税理士試験合格に向けて、豊富な知識と経験を持つ熟練の講師陣が、理論に裏打ちされた本格的な授業を展開しています。
難関の税理士試験では、単なる暗記やテクニックでは合格できず、原理や理論を深く理解し、適切な解答を導き出す力が求められます。TACの講師陣は、明確かつ綿密な指導を通じて、学生に豊かな知識と洞察力を養わせるとともに、理論に基づいた実践的な対策方法を身につけさせます。
このような理論中心の学習アプローチにより、本質的な理解を促し、税理士試験の合格だけでなく、将来の仕事でも役立つスキルを身につけることができます。
比較③:テキストの内容や方針
教科書やテキストの内容は、基本的な知識や情報に関しては大きな違いはありません。
しかし、カリキュラムの方向性の違いから、同じテーマでも異なる視点や教育方針に基づいて構築されています。利用者の好みも分かれるため、自分に最適な教材を選ぶには、こうした違いを見極める必要があります。
大原の教材は豊富な図解と色分けで利便性が高い
出典:資格の大原公式HP
大原の教材は、図解や具体例が豊富に使われているため、抽象的な概念を具体的に理解しやすくなっています。
また、理解すべき箇所と暗記すべき箇所が明確に区別されているので、メリハリをつけた学習が可能です。さらに、問題集に重要度ランクが記されているため、優先順位を決めて効率的に学習できます。
これらの工夫により、大原の教材はわかりやすく、利便性が高いと評価されています。自分に合った教材を選ぶ際は、このような特長も比較材料として参考にすると良いでしょう。
TACは網羅性が高く知識を余すことなく吸収可能
出典:TAC公式HP
TACの教材は、幅広い範囲をカバーしながら、効率的に知識を身につけられるよう設計されています。カリキュラムと教材が緊密に連携し、体系立てて構成されているため、様々な知識を段階を追って習得することができます。
理論と実践の両面から構成される教材は、学術的な理解と実務における応用力を併せ持つことができます。専任講師と実務家講師が共同で関わることで、バランスの取れた内容となっています。このため、現場での問題解決に役立つ実践的な知識を身につけやすくなっています。
さらに、解説付きの演習問題が多数用意されているため、自身の理解度を確認しながら学習を進められます。徹底したサポート体制のもと、幅広い知識を着実に吸収することが可能です。
比較④:問題集や模試の豊富さ
両講座とも、学習者のニーズに合わせて問題集や模試などの豊富な教材を提供しています。
講座名 | 問題集の内容 |
TAC |
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大原 |
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TACでは、トレーニング問題集から直前対策、全国公開模試まで幅広い段階に対応した教材があり、大原では計算問題集から直前予想模試まで、各ステップに合わせた緻密な教材体系が整備されています。
ここでは、中でも特筆すべきものをそれぞれ1つずつご紹介していきます。
TACでは業界最大規模の全国模試が受験可能
TACは、税理士試験の受験生に向けて、全国規模で模擬試験を実施する最大手の教育機関のひとつです。独自に作問し、本番と同じ形式で模試を行うことで、受験生が実際の試験に近い環境を経験できるようにしています。
特に注目すべき点は、近年の出題傾向を徹底的に分析し、その結果を踏まえて問題を作成していることです。これにより、最新の税制改正など、現代の専門知識や実務で出くわす可能性のある問題を幅広くカバーしています。
さらに、模試の結果から、自分が何を重点的に学習すべきか、どのような課題が残されているかを明確にすることができます。そのため、効率的で綿密な学習計画を立て、目標に向かって着実に学習を進めることが可能になります。
大原の問題集はメリハリある演習が可能
大原の問題集は、問題ごとにランクと標準時間が設定されているため、勉強をする際に重点的に取り組むべき分野を判断しやすく、効率的な学習を可能にします。
また、豊富な図解と詳細な解説により、理論的な知識だけでなく実践的な問題解決力も身につけられます。質の高い問題集は本番での好成績につながるため、大原の問題集は機能性と質の高さで強みとなります。
比較⑤:サポート体制とその充実度
TACと大原のサポート体制は充実しており、学習者のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
項目 | TAC | 大原 |
講義関連 | ライブ講義の音声ダウンロードも可能 | 受講期間内は同じ講義が再受講し放題 |
質問対応 |
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添削指導 | あり | あり |
モチベーション維持 | 受講生同士の交流サイト | - |
合格後のサポート | - | 就職や転職のサポート |
その他サポート |
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両社とも、講師による1対1のアドバイス、質問対応、添削指導など、基本的に手厚い学習サポートが存在します。また、自習室の利用や受講校の変更、講義動画のダウンロードなど、学習の自由度も高くなっています。
ここでも、それぞれで特筆すべき点について詳細を見ていきます。
大原はサクセスミーティングなど一人ひとりに寄り添った対応
大原の税理士講座では、学習者一人ひとりの進捗を丁寧に管理するサポート体制が整っています。
中でも、講師とマンツーマンで行われるサクセスミーティングが重要な役割を果たしています。税理士試験対策は長期にわたる努力が求められるため、定期的な進捗管理が不可欠です。大原では、このミーティングを通じて、講師から適切なアドバイスを受けながら、効果的な学習方法を見直すことができます。
このサポートによって、受講生は間違った道に迷うことなく、最適なペースで学習を進めることが可能となります。その結果、多くの受講生が高い合格実績を収めています。さらに、講義の無制限再受講が可能なため、内容の定着を図る上でも恵まれた環境が用意されています。
また、大原のサポートは合格後も継続され、就職・転職活動の支援も受けられるため、税理士としてのキャリアスタートまで寄り添ってくれる存在になるでしょう。
TACはスクーリングや交流でやる気を維持しやすい
TACの通信講座は、豊富なサポート体制と施策により、学習者が継続して学習できる環境を提供しています。
特に、通信受講生が教室講座の学生と一緒に学べるスクーリングサービスがあります。このサービスを活用すれば、一人での孤独な学習で意欲が下がりがちな場合でも、他の受講生から新しい刺激を受けたり、直接講師と交流することができ、モチベーションを維持しやすくなります。
加えて、TACでは受講生同士がオンラインで交流したり、自分の学習状況を把握できる専用サイトを提供しています。こうした仲間との関わりから刺激を受けたり、自身の進捗を分析し、次の学習に向けた計画を立てることができます。これらのサポートにより、TACは一般的な通信講座以上に、学習意欲を維持しやすい環境を実現しています。
比較⑥:合格実績
資格の大原とTACの講座は、ともに優れた合格実績を誇っています。
講座名 | 合格実績 |
大原 | 官報合格者占有率50.0%(310/620名・2022年度実績)) |
TAC | 合格者248名(2021年度実績) |
特に資格の大原は13年連続で全国の官報合格者の半数以上を占めており、極めて高い品質と信頼性を証明しています。
一方、TACも11年間で3,388名もの合格者を出しており、教育品質の高さがうかがえます。合格実績では資格の大原がやや上回っていますが、どちらの講座も長年にわたり優秀な成果を残してきたことから、十分な信頼性と実績があると言えるでしょう。
官報合格者の半数以上を安定して占める大原
画像出典:資格の大原公式HP
資格の大原は、優れた合格実績と信頼性の高い指導で、資格取得を目指す多くの人から厚い信頼を得ています。
特に全国の官報合格者の半数以上を10年以上にわたって占め続けていることは脅威的な実績です。
公式HPでは合格者の生の声やインタビューを紹介しており、具体的な学習内容や講師の特徴も詳しく紹介されています。豊富な実績と情報提供により、資格取得を目指す人にとって信頼できるパートナーとなっています。
大原とTACの実際の口コミ・評判
税理士試験対策講座の中で人気の高い「大原」と「TAC」について、受講者の生の声による口コミや評判が数多く寄せられています。
これらを参考にすることで、初めて受講する方々は、具体的なイメージを持つことができます。受講姿勢や学習計画の立て方など、合格への道のりをスムーズに歩むための手がかりとなるでしょう。
大原の受講者の評判・口コミ
喜びの声より勉強が進められない時、池田先生に本気で叱っていただいて、絶対に頑張ろうと思い、諦めずに勉強することができました。
池田先生の熱のこもった指導がなければ、簿財一括合格はなかったと思います。池田先生は一生の恩師です。
多い時期には週4回の講義がありましたが、常に明るく、たまに入る雑談もあり、一度も講義を休むことなく最後まで走り切ることができました。
喜びの声より
講義では熱い思いを、面談では勉強スケージュール、モチベーションの維持までたくさん支えていただいたおかげで合格することができました。本当にありがとうございました!
喜びの声より
大原の税理士講座の口コミでは、それぞれの講師が想いと手厚いサポートで合格まで導いてくれるという声が多く見られました。
試験当日まで頼りになる存在になってくれることでしょう。
TACの受講者の評判・口コミ
渡辺先生の理論は柔らかいイメージで伝えてくれるのでスっと頭に入ってきてとても分かりやすかったです。
本試験前も優しく丁寧にサポートしてくれるので安心して何でも相談出来ました。
合格者の声より
合格者の声より毎回の上演の結果に一喜一憂していましたが、良い時もそうでない時も、先生の励ましのイラストで、元気になりました。
分かりやすい講義をありがとうございました。
とても分かりやすく実務にも繋がる説明で大変お世話になりました。
合格者の声より
TACの口コミの中に理論がわかりやすく理解できたという声や、実務家講師から実務に繋がる話を聞くことができてよかったという声が多く見られました。
TACは大原と異なり、専任講師だけではなく実務家講師も多く在籍しているため、合格だけではなく実務にまで繋がる学習ができるのは強みになるでしょう。
大原とTACのメリット・デメリット
私たちは大原とTACの比較を進めてきました。それぞれの長所と短所を理解し、受講を検討する上での利点と欠点をまとめましょう。
大原の強み・弱み
大原の強みとしては以下の4つが挙げられます。
- 官報合格者の半数以上を占め続ける圧倒的な合格実績
- 実績ある講師陣の手厚いサポート
- 分かりやすさ・使いやすさを追求した教材
- 1講義60分のスピード受講ができる「時間の達人」
大原では、講義や教材を作成している講師陣が学習サポートも担当しています。先ほど紹介したサクセスミーティングをはじめ、添削指導、質問対応も含めて総合的に手厚いサポートをしてくれる点は学習を進める上で安心の要素になるでしょう。
一方で、惜しい点としては以下の点が挙げられます。
- 通信講座ではスクーリングの機会がほぼない
大原の税理士講座では、スクーリングの機会は模擬試験しかないので注意しましょう。通信生の場合、他の受講者から刺激を受けたり、講師と直接話したりするチャンスがほとんどありません。
そのため、孤独な学習になってしまいモチベーションの維持が難しくなる可能性には注意しましょう。
TACの強み・弱み
TACの強みとしては以下の4つが挙げられます。
- 短期集中に適した効率的なカリキュラム
- スクーリングや交流サイトなどでのモチベーションアップ
- 専任講師と実務家講師の両方のエッセンスが詰め込まれた教材
- 高い満足度を誇る講師陣による理論中心の講義
特に最後の項目については、2022年合格目標の受講者を対象に実施されたアンケートにおいて、TACの講師の質に満足していると答えた方の割合は94.7%です。そのため、TACの講師に対する信頼度は申し分ありません。
実務家試験委員と学者試験委員が問題を作る税理士試験において、両社に精通した講師陣が指導を行ってくれる点は大きなメリットであるといえるでしょう。
一方で、欠点としては以下の点が挙げられます。
- 講義時間が長く腰を据えての受講が必須
TACの税理士講座の受講を検討する際に注意すべきなのは、同講座ではスキマ時間の学習を充実させにくいことです。TACの講義は160分もしくは180分なので、ちょっとした空き時間に視聴するのには向いていません。
そのため、通勤中など講義での学習を進めていきたいと考えている方は気をつけてください。
大原とTACは結局どちらを選ぶべき?
それぞれの学習プログラムには長所と短所があり、受講者の目的や条件によって適したものが異なります。
大原がおすすめな人
大原の学習プログラムは、幅広い内容を網羅しており、それぞれの長所を最大限に生かせる受講者にとって魅力的です。特に、次のような方々におすすめできます。
合格実績を重視し、学習の成果を直接的な結果につなげたい方には、大原の長年の実績が大きな信頼材料となります。講師陣のサポートと信頼性を求める方には、経験豊富な講師陣による手厚いサポート体制が用意されています。
本試験と同様の多くの問題演習を重ねたい受験対策の方には、豊富な演習問題で実戦力と得点力を養うことができます。社会人でも空き時間を活用して資格取得を目指せるよう、自宅学習や時間帯選択可能な教室レッスンなど、多様な学習スタイルに対応しています。
最終的には、自身の学習スタイル、目標、必要なサポートに合わせて学習プログラムを選ぶことが大切です。大原の長所を理解し、最適な方法で学習に取り組むことをおすすめします。
TACがおすすめな人
TACの学習プログラムは、効率を重視し、短期間での合格を目指す方々、複数の科目を短期間で合格させたい方々、他の受講生と交流を深めたい方々、そして本質的な理解を重視する方々に最適です。
効率性と時間短縮を追求する方々には、試験に向けた効果的な学習を実現できる、無駄のないプログラムが提供されます。複数科目の合格を目指す方々には、限られた時間内で多くの科目を効果的に学ぶことができる集中力を養う環境と学習アプローチが用意されています。
また、他の受講生との交流を望む方々には、共通の目標を共有する仲間と一緒に学び、お互いにモチベーションを高め合える機会が設けられています。さらに、本質的な理解を重視する方々には、直感的で実践的なアプローチにより、学習内容を深く理解し、具体的な問題解決に活用できる能力を身につけることができます。
このように、TACのプログラムは様々な特性を持つ方々に対して、効果的な学習と目標達成をサポートしています。
大原とTACの併用はありなの?
インターネット上では、「大原とTACのどちらが良いか」という質問があり、それぞれの教材には長所があるため、両方の利点を活かして高得点を目指す受験生もいます。
しかし、基本的には両方の教材を併用することはお勧めできません。どちらかをメインに据えて受講し、どちらかの教材を使うような場合では、それぞれで被っている箇所もあったり、結局高額な料金を支払ったメインの教材の方ばかりに取り組んでしまうなどのパターンが多く見られます。
そのため、大原かTACのどちらかに専念できる受験生、または両方の教材に十分な費用と時間を投資できる受験生以外は、大原とTACのどちらか一方を選択し、その教材に専念することをおすすめします。
大原とTACの税理士講座比較まとめ
この記事では、大原とTACの税理士試験対策講座を、様々な観点から比較してきました。
目指している方向性の違いから、カリキュラムやサポートの内容は大きく異なるものの、両社ともに優れた講座であり、一概にどちらが良いとは言えないものになっています。
そのため、今回ご紹介した内容も参考にしながら、自分に合った講座を選んでいただくことが合格への第一歩になるでしょう。