行政書士は「無理ゲー」と諦める前に|受験生にぜひ読んで欲しいこと
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行政書士試験の勉強を始めてみたものの、広い試験範囲や難解な民法、模試の結果に一喜一憂し、「無理ゲー」と感じて心が折れそうになっていませんか?
特に家事や育児、仕事で忙しい中での勉強は大変ですが、諦めるのはまだ早いです。
本記事では、受験生が感じる「無理ゲー」の理由を整理し、それぞれに対する具体的な対策や心構えをお伝えします。
読み進めることで、焦りや不安が和らぎ、前向きに勉強を続ける力が湧いてくるはずです。一歩ずつ着実に合格を目指しましょう。
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行政書士が難しいのは事実|まずは自分の頑張りを褒めよう
行政書士試験は「無理ゲー」と感じてしまうほど難易度が高い試験です。
実際、近年の合格率は10~14%前後(2023年は13.98%)と、決して簡単な試験ではありません。
年度 | 合格率 |
---|---|
2023年 | 13.98% |
2022年 | 12.13% |
2021年 | 11.18% |
2020年 | 10.72% |
2019年 | 11.48% |
2018年 | 12.70% |
出典:行政書士試験研究センター
出題範囲も広く、法律知識や応用力が問われるため、多くの受験生が苦戦していますが、その中で日々努力を続けているあなたは本当に立派です。
合格できるか不安になるのは当然ですが、まずはここまで積み重ねてきた自分の頑張りをしっかり認めてあげましょう。
行政書士が「無理ゲー」「受かる気がしない」と感じる理由
ここでは、行政書士試験が「無理ゲー」「受かる気がしない」と感じる理由を詳しく解説していきます。
試験範囲が広く終わる気がしないから
行政書士試験は法律や行政手続きに関する幅広い知識が求められ、その試験範囲は非常に広大です。
憲法、民法、行政法、商法、そして一般知識まで、その学習範囲は膨大で、「どこから手をつけて、どこまでやればいいんだろう」と、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
特に、仕事や家事、育児と毎日やることがたくさんある中で、限られた時間を使って勉強していると、「いつになったら終わりが見えるんだろう」と不安になるのは当然です。
民法が難しくできる気がしないから
民法の複雑な概念や条文、判例の多さに直面すると、「こんなに広くて深い内容を、本当に理解して使いこなせるようになるのか」と、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
特に、私たちの日常生活に密接に関わる法律でありながら、専門用語の多さや独特の論理展開に戸惑い、テキストを読んでも頭に入ってこないと感じることもあるはずです。
抽象的な概念を具体的な事例に当てはめて考えるのが難しいと感じ、「結局、何が言いたいのかわからない」と、苦手意識ばかりが募ってしまう。
そんな状況では、「もう無理ゲーだ」と感じてしまうのも無理はありません。
記述式問題の正しい書き方がわからないから
また、記述式問題は択一式の問題とは異なり、自分の言葉で解答を構成する必要があり、「何を書けば正解なのか」といった、独特の難しさがあります。
まだ基礎知識を固めている段階であれば、なおさら記述式の対策は後回しになりがちかもしれません。
いざ問題を解こうと思っても、条文知識をただ羅列するだけでは点数にならないと聞き、「正しい書き方」が分からずに手が止まってしまうこともあるはずです。
模試で良い結果がでず進歩を感じないから
行政書士試験の勉強を始めて3ヶ月、そろそろ模試を受け始める方もいるかもしれません。
そして、「頑張って勉強しているのに、模試の点数が伸びない…」「思ったような結果が出なくて、全然進歩している気がしない」と、落ち込んでいるのではないでしょうか。
模試はあくまで「模擬」であり、今のあなたの実力を測るためのものです。
完璧な結果が出なくても当然ですし、むしろ今のうちに弱点を発見できるチャンスだと捉えることもできます。
【体験談】行政書士の合格者も受験生時代は悩んでいた
今でこそ合格者として活躍している先輩たちも、受験生時代は同じように悩み、苦しんでいました。
彼らがどうやってその壁を乗り越えたのか、具体的な体験談からヒントを見つけてみましょう。
二度の挫折「もう無理」からの再チャレンジ
ある方は、医療事務や看護師として働きながら、育児・家事・仕事に追われる多忙な日々の中で、行政書士試験に二度挑戦しました。しかし、
膨大なテキストの量と内容の難しさ、育児・家事・仕事に追われ、二度ともすぐに挫折。自宅には分厚い何冊ものテキストだけが残され、『もう私には無理、諦めよう』とすべて破棄しました。
ということもあったようです。それでも、心のどこかで諦めきれず、家族の支えや自身の経験をきっかけに再チャレンジを決意。
途中何度も『もうダメだ』『やめてしまいたい』と心が折れそうにもなりましたが、とにかく毎日短時間でもテキストを開きペンを持つことを心掛けました。
小さな積み重ねが合格へと繋がったエピソードとなっています。
「こんなに勉強したのに」不安と戦った直前期
また、「独立して誰かの役に立ちたい」という強い思いから行政書士試験に挑戦した方の事例です。
以前、別の資格に合格した経験から独学で六法も買わず、過去問を2時間程度、6ヶ月だけ勉強すれば合格できると考えていました。しかし、法令科目で足切りとなってしまいました。
翌年は予備校に切り替え勉強時間を倍増させ努力しましたが、本試験では緊張から記述式で凡ミスをし、170点台で惜しくも不合格となりました。
こんなに勉強したのに凡ミスで落ちてしまい次の試験を受ける気力が落ちかけましたが、次は絶対!という気持ちで再受験を決めました。
そこで、過去問や模試を繰り返し、理解を深めることで徐々に実力アップ。
何度も挫折しそうになりながらも、諦めずに工夫と努力を重ねた結果、最終的に合格を掴み取ることができたのです。
異国の地で奮闘!逆境を乗り越えた行政書士への道
国家公務員として海外勤務をしながら行政書士を目指した方もいらっしゃいます。
法律の体系的な学習と入管業務への関心から挑戦を決意。当初は法律初学者ゆえの不安と学習継続の難しさに直面されました。
多忙な業務と並行しての学習は想像以上にハードで、特に民法の広範さに苦戦。過去問演習の遅れや模試の不振に絶望しながらも、
本番前の最後の1ヶ月は、人生で最も自分を追い込みました。2月から勉強してきたにも関わらず、300点中120点しか取れないとは思ってもみなかったため、一旦絶望し、そこから、全ての時間を勉強に注ぐ覚悟を決めることができました。
というように睡眠時間を削り、最後の1ヶ月で猛勉強。苦手分野を克服し本番で記述28点、合計182点というギリギリでの合格を掴み取られました。
「すぐに過去問に取り組むべきだった」と反省を語りつつも、その粘り強さが合格へと繋がった、まさに努力の結晶と言える体験談です。
「私には無理かも」と諦める前に意識して欲しいポイント
行政書士の試験を諦めてしまう前に、ぜひ心に留めておいてほしい3つのポイントがあります。これらの点を意識するだけで、きっとあなたの勉強はもっと前向きに進むはずです。
周りの受験生も全員不安と戦っている
行政書士試験の勉強をしていると、「自分だけが理解できていないんじゃないか」「周りの受験生はもっと進んでいるのに」といった不安に襲われることがあるかもしれません。
しかし、隣で黙々と勉強している人も、SNSで合格体験記を発信している人も、多かれ少なかれ同じような不安と戦っています。
不安を感じた際には、友人や家族に打ち明けたり、勉強仲間と情報交換をしたりすることをおすすめします。
勉強に疲れたら適度な休息も大切
行政書士試験の勉強は長期戦です。真面目な人ほど、毎日何時間も机に向かい、少しでも休むことに罪悪感を感じてしまうかもしれません。
しかし、疲労が蓄積すると集中力が続かなくなり、暗記したはずの知識も頭に入らなくなってしまいます。
「疲れたな」と感じたら、勇気を出して休憩を取りましょう。短時間の仮眠やストレッチ、好きな音楽を聴くなど、心身をリフレッシュできることなら何でも構いません。
気分転換に散歩に出かけたり、美味しいものを食べに行ったりするのも良いでしょう。
不利な状況でも頑張るライバルがいる
行政書士試験を目指す人の中には、子育てや家事に忙しい中で時間を作る人、フルタイムの仕事をこなしながら夜間や早朝に勉強する人、さらには障害を抱えながらも夢を諦めず挑戦し続ける人もいます。
彼らも「無理ゲー」と感じることがあるかもしれませんが、不利な状況を工夫と努力で乗り越えています。
この資格は決して簡単ではありませんが、多くの人が様々なハンデを乗り越えてでも手に入れたいと願う価値があります。彼らの姿を励みに、自分も必ずできると奮起してください。
難しい行政書士試験を突破するための3つのコツ
行政書士試験は難しいと感じるかもしれませんが、適切な対策と継続的な努力で必ず突破できます。ここでは合格のためのポイントを解説します。
試験問題から逆算して重要な範囲を見極める
行政書士試験合格への第一歩は、試験問題から逆算して重要な範囲を見極めることにあります。
過去問を徹底的に分析し、頻繁に出題される分野や条文、そして配点の高い科目に重点を置いて学習を進めましょう。
例えば、行政法や民法は毎年多くの問題が出題され、得点源となります。これらを優先的に深く学ぶことで、合格に大きく近づきます。
また、足切り点のある一般知識等も、時事問題や情報通信、文章理解などの効率的に対策できる分野に絞り込むのが賢明です。
迷ったらとにかく勉強量を確保する
行政書士試験の勉強をしていると、迷いや不安を感じることがあるでしょう。しかし、あれこれ悩んで立ち止まっている時間は、非常にもったいないです。
迷ったら、とにかく手を動かして勉強量を確保することに集中しましょう。
わからない問題にぶつかったら、参考書を読み込んだり、過去問を繰り返し解いたりして、徹底的に知識を定着させる努力をしましょう。
最後まで諦めずに学習に向き合い続ける
加えて、最後まで諦めずに学習に向き合い続けることも大切です。多くの受験生が途中で挫折してしまう中で、粘り強く努力を継続できた人だけが合格を手にできます。
長期的な学習ではモチベーションの維持が重要です。一人での勉強がつらいと感じたら、SNSの勉強コミュニティに参加したり、オンライン講座や予備校を検討したりするのも良いでしょう。
同じ目標を持つ仲間と励まし合ったり、プロの講師から適切なアドバイスをもらったりすることで、モチベーションを高く保つことができます。
独学で行き詰まったら通信講座も活用しよう
もし行政書士試験の学習に行き詰まり、「もう無理ゲーだ…」と感じているなら、通信講座の活用を検討してみませんか?
ここでは、特に多くの受験生におすすめできる3つの通信講座をご紹介します。
アガルート

アガルートは、行政書士試験に特化した質の高い講義と教材で多くの受験生から支持を得ています。
特に、実力派講師陣による分かりやすい解説は、独学で理解が難しいと感じる分野でも、体系的に知識を習得するのに役立ちます。
また、最新の出題傾向を徹底的に分析したカリキュラムは、効率的な学習を可能にし、限られた時間の中でも合格に必要な力を着実に養うことができます。
さらに、質問制度や定期的なカウンセリングなど、受講生が抱える疑問や不安を解消するためのサポート体制も充実しており、安心して学習を進められます。
項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
価格 | 184,800円〜415,800円 | 料金はかなり高い |
教材の特徴 | フルカラーテキスト | カリスマ講師作成のテキスト eラーニングの充実度は標準的 |
講師 | 豊村慶太、相賀真理子 | 講師は受講生から絶大の支持を誇る |
合格実績 | 300名の合格者を輩出 令和6年度の合格率は、全国平均の3.63倍の46.82% | 合格者数、合格率ともに業界最高 |
サポート体制 | 講師による質問対応やゼミ、バーチャル校舎での交流など多彩なサポート体制 | 合格特典を含めた手厚いサポートが魅力 |
キャンペーン・割引情報 | 他校乗換割引、再受講割引、グループ割引など様々存在する | 「入門総合カリキュラム フル」「中上級総合カリキュラム フル」「上級総合カリキュラム フル」が10%または20% OFF |
フォーサイト

フォーサイトの行政書士講座は、合格率の高さと分かりやすい教材で定評があります。
特に、フルカラーのテキストは視覚的に理解しやすく、法律初学者でもスムーズに学習を進められます。
また、eラーニングシステム「ManaBun」は、講義動画の視聴だけでなく、問題演習やスケジュール管理まで一元的に行えるため、独学で陥りがちな学習の偏りを防げます。
独学ではどこから手を付ければ良いか分からなくなりがちですが、合格に直結するポイントを絞ったカリキュラムが組まれており、無駄なく学習を進められるのです。
項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
価格 | 66,800円〜94,800円 | 行政書士講座の相場通りの価格 |
テキスト | フルカラーテキスト | 重要なポイントに絞ったシンプルなカリキュラム 記憶に残りやすいフルカラーの教材 豊富な図解でわかりやすく解説 |
講師 | 福澤繁樹 五十嵐康光 北川えり子 | 講義は専用スタジオで収録 高い指導力が受講生からも高評価 |
オンライン教材 | ManaBun(旧:道場破り) | Webテキストの閲覧や問題演習、スケジュール管理が一括で可能 ライブ授業「eライブスタディ」も好評 |
合格実績 | 合格率は全国平均の3.25倍(令和5年度・バリューセット3受講生の実績) | 優れた合格実績を毎年維持 |
サポート体制 | 質問対応 全額返金保証 教育訓練給付制度の対象講座 | 必須のサポートは全て揃っている 不合格でも受講料全額返金 |
キャンペーン・割引情報 | 1. 資料請求割引 2. 全額返金保証 3. 教育訓練給付制度 4. 合格祝い金 5. ダブルライセンス割引 |
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クレアール

クレアールの行政書士講座は、合格に必要な得点範囲に絞って効率的に学習を進めるという「非常識合格法」という独自の学習戦略が特徴です。
講義は、重要論点を中心に分かりやすく解説されており、質問回数無制限のサポート体制も完備しています。
独学では解決しにくい疑問もすぐに解消でき、学習をスムーズに進められます。また、費用対効果の高さも魅力の一つで、質の高い教材とサポートを手頃な価格で利用できます。
さらに、PDF形式のテキストや講義音声のダウンロードが可能なので、スマートフォンやタブレットを活用して、移動中や隙間時間にも効率よく学習できます。
項目 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
価格 | 61,250円〜131,705円(割引後) | 割引後価格は相場より安い |
テキスト | 二色刷りテキスト | 学習範囲が絞られた薄いテキスト |
講師 | 杉田徹 竹原健 玉村一博 | 杉田講師を中心としたベテラン講師が指導 動画の画質などは少々古い印象 |
オンライン教材 | Vラーニングシステム | 通信講座としては標準的 |
合格実績 | 2024年度の合格体験記を45名分掲載している | 合格率は非公開 |
サポート体制 | 質問は回数無制限で無料対応 | セーフティコースが人気 通信講座の中では特に手厚い |
少し落ち着いて自分の勉強計画を見直そう
行政書士試験を「無理ゲー」と感じるのは、多くの受験生が経験する共通の悩みです。
広大な試験範囲、難解な民法、記述式の壁、そして模試の結果に一喜一憂する日々…。しかし、合格者たちも同じ苦しみを乗り越えてきました。
もし独学に行き詰まっているなら、通信講座の活用を強くおすすめします。
アガルート、フォーサイト、クレアールのような講座は、効率的なカリキュラム、分かりやすい講義、手厚いサポートで、あなたの学習を強力に後押ししてくれます。
諦める前に、一度落ち着いて、通信講座も含めた勉強計画を見直してみましょう。