医師になるには何から始める?医学部受験から医師免許の取得方法まで解説
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医師になるための道のりは、非常に困難なものであると言えます。
本記事では、受験対策から合格のコツ、医師免許取得に向けた試験や研修、求められる知識とスキルまで、将来の医師を目指す上で必要な情報を紹介します。
医師を目指している方や、医師の仕事に興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。
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医者になるまでの道のりは?
医者になるためには、まず医学部に入学し、独自のカリキュラムを修めて卒業する必要があります。
他の学部を卒業しても、医師国家試験を受験することはできません。
医学部卒業後、同年に国家試験に合格すれば医師免許を取得できます。その後は2年間の臨床研修を経て、実践力を磨きます。
研修終了後は、専門医を目指すか一般開業医として働くことができます。医師への道のりは長く厳しく、常に努力が欠かせません。
まずは医学部に入学
医師になる道のりの一番初めには、医学部に入学することが必要です。
医学部とは
医学部は、医学という学問を体系的に学び、疾患の原因や治療法を習得する場所です。その学びは大きく3つの領域に分かれます。
まず基礎医学では、人体の構造や機能、疾病の発症メカニズムについて学びます。
次に社会医学では、健康問題を社会環境との関わりの中で捉え、医療がコミュニティに与える影響を学びます。
そして臨床医学では、実際の症例から診断・治療法を習得し、患者に最適なケアを提供する実践力を身につけます。
こうした包括的な教育を通じて、医学部は幅広い視野と高度な専門性を備えた医師を育成します。
医学部の入学方法
日本には全国に医学部がある大学があります。
国公立大学や防衛医科大学校のような公的機関に加え、私立大学も医学部を設置しています。
入学選抜方法は大学によって異なり、国公立大学では主に共通テストによる選抜が行われますが、私立大学ではほとんどが独自の一般入試を実施しています。
一部の大学では推薦入試制度を採用し、試験科目を減らすなどの配慮をしているところもあります。高校成績が優秀な生徒は、この制度を活用すれば有利に入学できる可能性があります。
医学部のある大学が全国に散らばっているため、自分の住む地域から離れた都道府県で受験する必要がある場合もあります。
一方で、医学部のカリキュラムは6年以上と長期にわたるため、入学後は当該地域に住むことになります。したがって、大学の立地環境や生活習慣など地域性も重要な選択ポイントとなります。
医学部受験の難易度
医学部への道のりは険しく、多くの難関に直面します。
合格を目指すには、国公立大学の共通テスト等の入試ででは8割、9割を超える高得点が求められ、この5教科7科目の試験に加え、面接や小論文など個別の試験も課されます。
私立大学でも英語、数学、理科、小論文、面接などの難関を乗り越える必要があります。近年では推薦入試の選択肢も増えていますが、医学部合格には並々ならぬ努力が必要不可欠です。
一方で、国公立大学には地域枠があり、将来的に地域医療に貢献する意欲のある学生が対象とされます。
しかし、医学部の学費は高額で、国公立大学でも6年間で最低約350万円、私立大学では最安値で約1850万円、一部の私立大学では実に約4700万円にも上ります。
医学部に入学するために自分に合う医学部予備校を探そう
医学部への進学を目指すには、高度な精神力と学力が求められます。
しかし、ただ漫然と勉強するのではなく、効率的な学習方法を見つけることが重要です。そこで、医学部試験の傾向や対策に精通した教職員が在籍し、受験に必要な要点を的確に指導してくれる医学部予備校の存在が大きな役割を果たします。
予備校では、同じ目標を持つ仲間と互いに切磋琢磨しながら励まし合うことができます。
さらに、各予備校にはさまざまな特色があり、長い歴史と多数の合格実績、少人数制による深い学習指導、寮完備による集中した環境など、個々のニーズに合わせて選択できる多様な選択肢があります。
このように、医学部進学を目指す人にとって、自分に合った医学部予備校を選ぶことは重要な一歩となるでしょう。
医学部に入学するためにオープンキャンパスに参加してみよう
医学部への進学を目指す留学生にとって、オープンキャンパスへの参加は大切な機会となります。オープンキャンパスでは、大学の雰囲気や施設、授業の様子を実際に体験できるからです。
キャンパスの立地や周辺環境を自分の目で確かめることで、将来の学生生活をイメージしやすくなります。
また、専門的な設備が整っているかどうかを確認できるのも重要なポイントです。
さらに、在校生や先輩から学生生活の実態や受験のアドバイスを直接聞くこともできます。これは自分の疑問や不安を解消する貴重な機会ともなるでしょう。
一部の大学では体験授業も用意されており、実際の授業内容を体感できます。
医師免許を取得する
医師になるまでの道のりは決して平たんではありません。
まず、難関の医学部入学試験に合格し、6年間の学生生活を送ります。最終学年の2月に国家試験があり、国家試験に合格すれば医師免許を取得できます。
医師国家試験は年に一度しか実施されないため、集中して対策を立てる必要があります。合格率は高いものの、到底楽ではない試練が待ち受けています。
臨床研修医として晴れて医師デビュー
以前は必須ではなかった臨床研修が、2004年以降日本の全ての新人医師に義務付けられるようになりました。
この2年間の研修では、予定外の診療を担当する可能性もあるため、そのような場合にも備えて研修を受けることができます。
一方で、当初は診療を予定していなかった方でも、臨床での治療を担当することになればそのタイミングで研修を受けられます。
海外で医師免許と臨床研修を終えた場合、日本で就労するには再度臨床研修が必要な場合があります。しかし、医師免許は日本で取得し臨床研修のみを海外で行った場合は、日本での再研修が不要になることもあります。
そのため、留学を検討している方は、医師免許の取得場所と臨床研修の場所選びに注意を払う必要があります。
医師の転職はエージェントも利用
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ここではおすすめの医師特化のエージェントを3選ご紹介します。
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医師になるにはまとめ
医師の道は決して簡単ではありません。まずは難関入試を突破して医学部に入学し、専門知識を身につけなければなりません。
そして国家試験に合格し、医師免許を取得する必要があります。
医師という職業は人命を預かる責任のある仕事です。夢が叶うまで時間がかかり、難易度が高いですが、医師になりたいい方は強い意思をもって頑張ってください。
最後まで読んで下さりありがとうございました!