MOSの勉強方法や必要な勉強時間は?初心者が独学でもできる対策を紹介
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マイクロソフトオフィスの実務活用能力を認定するMOS試験に挑戦したいものの、初心者にとっては勉強方法や必要な時間が分からず不安に感じるかもしれません。
ここでは初心者でも取り組みやすいMOS勉強法と、実際に必要となる学習時間について詳しく解説します。独学での対策方法も紹介しますので、MOS合格を目指す方はぜひご参考ください。
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MOSとは?資格の概要を説明
マイクロソフトオフィススペシャリスト資格、通称MOSは、マイクロソフト社が提供するExcel、Word、PowerPointなどのオフィス業務に関連するITスキルを認定する資格です。この資格は、マイクロソフト社が主催する資格です。
MOSは初心者でも挑戦できるよう設計されており、実際の業務で必要とされる実践的な能力を判断基準としています。つまりMOS資格を取得することで、具体的な業務におけるITスキルを証明できるだけでなく、自身のスキルアップにも繋がります。
例えば、エクセルでは数値データの管理や計算、グラフ作成のスキル、ワードでは文書作成や編集のスキル、パワーポイントではプレゼンテーション作成のスキルが求められます。このように、MOSはビジネスの現場で高く評価されている資格で、そのスキルを証明するための重要な資格となっています。
MOSの試験科目
MOSの試験科目は、Word、Excel、PowerPointなどの製品ごとに設けられており、基礎的なスキルを問う「アソシエイト」と応用力を評価する「エキスパート」の2つのレベルがあります。レベルの違いは、操作の難易度や理解の深さを測るものです。
また、科目はソフトウェアの最新バージョンに準拠しており、最新版の受験が推奨されています。受験する科目は、自身のキャリアプランや目指す分野に合わせて選択することが重要です。
合格率
MOS資格は合格率や合格点が公表されていないため、その難易度を正確に把握することが難しい試験です。
一般的にアソシエイトでは80%前後で比較的合格しやすいとされていますが、エキスパートになると合格率が下がり60%前後になると言われています。ただし、これらの情報は全体の受験者を対象とした正式なデータではない点に注意しましょう。
合格点についても具体的な数値は示されていませんが、おおよそ700点前後であると考えられています。ただしこれは目安に過ぎず、合格点や合格率にとらわれすぎるよりも自身で十分な対策を立てて着実に学習を進めることが重要です。
受験方法
試験 | 全国一斉試験 | 随時試験 |
---|---|---|
試験実施日時 | 毎月1〜2回 | ほぼ毎日 |
試験会場 | 全国の実施会場から選択 | 全国1700会場から選択 |
申し込み方法 | 試験日の約1カ月前にインターネット申し込み | 試験会場へ直接申し込む |
MOS資格試験には定期的に全国で行われる「全国統一試験」と、いつでも受験できる「随時試験」の2つの受験形式があります。
「全国統一試験」は試験日の1ヶ月半ほど前からウェブで申し込みができ、全国の試験会場から都合の良い場所を選べます。一方、「随時試験」は自身のスケジュールに合わせて試験日時を選ぶことができます。
受験資格に制限はなく、学生は学割制度を利用できます。MOS公式サイトで詳細を確認ししっかりと対策を立てれば確実に技術を向上させることができます。
MOSの勉強方法の種類と選び方
独学する
MOS資格の取得に適した勉強法として独学が挙げられます。パソコンの基本操作や各種ソフトウェアに慣れている人はその経験を活かして自力で合格が狙えます。MOS資格は比較的合格しやすい資格なので独学で取り組むのもよい選択肢でしょう。
ただし独学は自己管理が鍵となります。効率的な時間配分と計画的な学習スケジュールが必須です。Microsoft公式の教材や試験用マニュアルを活用し、しっかりと学習計画を立てることが重要です。
また定期的に進捗を確認し理解不足の部分があれば追加で時間を割くなど、臨機応変な対応も欠かせません。模擬試験を繰り返し、成果と課題を確認しながら合格に向けて取り組むことで確実に前に進めるでしょう。
独学は自己管理能力が求められますが、普段からパソコンの利用に慣れている方であれば独学でも合格は目指せるでしょう。
セミナーの利用
MOS試験に合格するにはさまざまな学習方法がありますが、試験対策セミナーを受講することで学ぶのも一つの方法です。
セミナーではMOS認定講師から分かりやすい指導を受けられるため、実践的なスキルを身に付けることができます。また、どのセミナーも数日間で終えられるので、短期間で一気に合格に必要な知識が吸収できるのもセミナーの魅力です。
そのため効率的で実践的なスキルアップを目指すなら、専門のセミナーを受講するのがおすすめです。
オンライン講座の受講
MOSの学習方法として特におすすめなのがオンライン講座の受講です。
講座ではわかりやすい教材と映像講義に加え、実際にPCを使った実践的なテストによる対策が行えるので、本番試験での得点力を非常に効率よく身につけることができます。
オンライン講座は独学よりも費用がかかりますが、その分質の高い教育コンテンツが提供されます。
また、セミナーと違って時間と場所に縛られずに学習できる点も魅力的です。スキマ時間を活用しながら生活リズムを大きく変えることなく学習を続けられるでしょう。
特にユーキャンのMOS講座であれば最短1ヶ月で合格を目指すことが可能であり、受講生満足度も85.7%と非常に高いので、短期間でMOS合格を目指したい方にはピッタリと言えるでしょう。
スクールに通学する
MOSの資格取得を目指す初心者にとってスクールに通学することは最適な選択肢の1つと言えるでしょう。プロの講師から基礎から丁寧に指導を受けられるため、パソコンの操作経験がなくてもスムーズに学習できます。
また講義の進度に合わせて無理なく学習を進められ、他の受講生と切磋琢磨しながら互いに刺激を与え合うことができます。スクーリングなら効率的に必要な知識と技術を身につけることができるでしょう。
独学でMOS資格を取得するのに必要なもの・流れは?
参考書・テキストを選ぶ
独学でMOSの資格を取得するのはまず適切な参考書を選ぶことから始まります。専門書店やオンラインショップには、MOS資格に向けた多くの参考書が販売されています。それぞれの長所短所があるため自分に合った参考書を見つけることが重要です。
参考書を選ぶ際の重要なポイントは次のとおりです。
- 目指すMOS資格のソフトウェア(Word、Excelなど)に特化した参考書を選びましょう。
- 操作の流れが具体的で、スクリーンショットなどでわかりやすく解説されているものが理解しやすいです。
- 模擬問題がしっかり掲載されていると学習内容の定着に役立ちます。
- 最新の試験内容が反映された新しい参考書を選びましょう。
一冊に固執するのではなく複数の良質な参考書を組み合わせることでより深い理解が得られるでしょう。自分のスタイルに合わせて最適な参考書を探してみてください。
使用する参考書のシリーズを統一する
MOS資格の取得には専門知識と技術が必要不可欠です。そのため複数の科目や一般レベルと上級レベルの資格を同時に目指す場合、効率的な学習方法が重要になります。参考書やテキストを同じシリーズで揃えることがその1つの方法です。
出版社やシリーズごとに説明の仕方や内容の構成が異なるため、異なるシリーズの教材を併用すると理解が難しくなる可能性があります。一方、同じシリーズの教材を使えば形式や表現に早く慣れ、効率的な勉強ができスムーズに学習を進めることができます。
自分のレベルに合った参考書を選ぶ
MOS資格の独学では自分のスキルレベルに合った参考書を選ぶことが重要です。売上ランキングや人気だけを基準にするのではなく、自分に合った参考書であるかどうかが鍵となります。理解度に合った参考書を手に入れれば楽しみながら効率的に学習し、試験に臨むことができます。
初心者の方は基本操作の理解から始めるため、丁寧な説明が盛り込まれた参考書がおすすめです。細かい部分までわかりやすく学べるでしょう。特に初心者の方はスクリーンショットや専門用語解説付きの参考書を選ぶと実際の操作をイメージしやすくなります。こうした観点から自分に合った参考書を選び、効果的な学習を心がけましょう。
一方、ある程度スキルがある方は多くの問題が掲載された参考書を選び、繰り返し演習することで更なるスキルアップが期待できます。何度も読み返して理解を深めることも大切です。
学習のスケジュールを決める
MOS資格の独学取得には適切な学習スケジュールを決めることが不可欠です。まず自分の能力を見極め、学習に費やせる時間を確認します。
次に受験するレベルと科目、試験日を決めましょう。その上で出題範囲を確認し、試験日に合わせて逆算して学習スケジュールを組むことが大切です。短期集中型の学習がモチベーション維持に効果的です。初心者は長期化を避け、途中で模擬試験を受けることをおすすめします。十分な準備ができたら早めに申し込むことで一貫した学習と高いモチベーションを保つことができます。
まずは参考書を一読する
MOSの資格の独学に際してはまず参考書を熟読し、パソコン操作を実践しながら基礎知識を身につけましょう。理解が難しかった箇所や間違えた問題には印をつけて、後から集中して復習できるようにしておくと効率的です。参考書の内容を一通り理解したら、模擬試験に取り組み、自分の習熟度を確認しましょう。
模擬試験でも同様に、苦手な箇所を印をつけて重点的に復習に努めることが大切です。模擬試験で完全に理解できるまで繰り返し復習を行いましょう。
問題の傾向を把握し模擬問題を解く量を増やす
コンピュータスキルの基礎を固め、実践的な操作経験を積むことが大切です。
MOSの過去問は公開されていませんが、予想問題や模擬問題が掲載された問題集が多数あります。これらの問題に繰り返し取り組むことで実践力を身につけることができます。パソコン操作を繰り返し練習することがスキルの定着につながります。
また、本番さながらの雰囲気を体験できる模擬試験を受けることをおすすめします。模擬試験を受けることで緊張感を和らげたり、自分の弱点を分析し対策を立てたりできます。試験の形式や難易度についても事前に把握できる利点があります。
多くの模擬試験に取り組めば試験に対する理解が深まり、学習効果も高まります。計画的な学習スケジュールを立て、総合的な理解を深めることがMOS資格取得への近道となるでしょう。
MOS対策に不安がある人は通信講座がおすすめ
MOSの対策を独学でやるのは不安…そういった方も多いかと思います。特にどれだけパソコンに慣れているかによって取得時間に大きな差が出やすいMOSでは、初心者が独学で取得する難易度はそれなりに高いと言えるでしょう。
ただ、MOSは初心者でも比較的早くに合格できる資格でもあります。特に通信講座を利用することで、効率的に勉強でき早期合格を目指せます。一般的にMOS講座はそこまで値が張るものではなく、時間もそうかからないため、通信講座で一気に勉強することをオススメします。
独学でMOSに合格するまでの勉強時間はどのくらい?
アソシエイト
MOSの「アソシエイト」レベル試験は基本的な操作を理解していれば受験が可能です。独学で取り組む場合、初心者でも40時間程度の学習時間があれば合格に必要な知識とスキルを身につけられるでしょう。実務経験があれば数週間から1ヶ月程度で合格できる可能性もあります。
重要なのは自分のレベルに合わせて適切な学習時間を確保し、計画的に取り組むことです。努力次第で、一般レベルの試験に合格できるはずです。
エキスパート
MOSの「エキスパート」レベルは、アソシエイトレベルよりも高度な操作を求められる領域です。元々のパソコンスキルにもよりますが、合格までには40〜80時間程度を見込むのが一般的です。
独学で始めたばかりの方は、1日1時間で2〜3ヶ月程度の時間を確保するのが適切でしょう。一方、アソシエイトレベルをマスターしている方は約2ヶ月の指導と練習があれば、エキスパートレベルの対策ができるでしょう。
MOS対策を独学で行うメリット・デメリット
メリット
MOS対策を独学で進める最大のメリットはコストがかからないことです。適切な参考書さえあれば、授業料や交通費など余計な出費はありません。特に基礎知識があれば、一冊の参考書だけで学習できる場合もあります。
また、自分のライフスタイルに合わせて自由にスケジュールを立てられるため、社会人や学生、主婦(主夫)など忙しい方でも無理なく取り組めます。仕事や家事、学校の授業で忙しい現代人にとって時間とお金の心配がなく、自分のペースで学習できる独学は大きな強みといえるでしょう。
デメリット
MOS対策を個人で行う際には様々な課題に直面することがあります。モチベーションの維持、スケジュール管理、理解が難しい箇所への対処など、自己管理が欠かせません。
日常の仕事に追われると勉強が後回しになりがちです。そのため、効率的な学習方法を見つけることが重要です。適切な対策を講じないとストレスがたまり、最終的に勉強を諦めてしまう可能性もあります。
早期に良い習慣を身につけ、悪循環に陥らないよう心がける必要があります。
MOSの勉強法まとめ
MOSの資格取得には効率的な勉強方法が重要です。独学を選ぶのか、セミナーや通信講座、スクールを活用するのか、自身の予算や学習スケジュールを鑑みて選ぶようにしましょう。
勉強する際はまずは日常的に使う機能から覚えていくのがポイントです。実際にパソコン操作しながら学習するのが望ましいでしょう。また、模擬試験で自分の弱点を把握し、時間配分の練習もしっかりと行いましょう。