プログラミングは独学できる?入門向きの言語や基礎から学ぶコツを紹介
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プログラミングを学んでみたいと思ったことはありませんか?
独学で学ぶのか、スクールに通うのかについても考える必要があります。
スクールに通うのが一般的とされていますが、適切な方法さえあれば独学でもプログラミングスキルを確実に習得することができます。
この記事では、プログラミングの独学方法やおすすめの言語、上手く学ぶためのコツなどをご紹介します。
初心者がプログラミングを独学するのは難しい?
独学でプログラミングをマスターすることは決して簡単なことではありません。
しかし乗り越えることができれば、自力で問題解決できる力も同時に身につけることができます。誰にでもできることではありませんが、そのハードルを乗り越える挑戦には大きな意義があります。
プログラミングとは
コンピュータープログラミングとは、アプリケーションやソフトウェアを作成するための手順を記述する作業です。
プログラムを書くための規則の集まりがプログラミング言語です。
様々なプログラミング言語が存在し、それぞれ特徴や長所が異なります。そのため、開発する目的に合わせて最適な言語を選択することが重要です。
つまり、プログラミングとはコンピューターに指示を出すための特別な言語を使い、意図した動作をコード化して製品を生み出す技術です。
初心者でも独学でプログラミングの習得は可能
プログラミングの技術は独学でも十分習得が可能です。
無料のオンライン教材、質の高い書籍、アプリなど、初心者でも活用できるツールが身近にあるため、自分に合った教材を見つけることが、独学の第一歩となるでしょう。
初心者は何から学ぶべき?
プログラミングの学習を何から始めるかについては一概に決められるものではなく、学習者一人ひとりの目的や目標によって変わってきます。
副業としてプログラミングを活用したい人もいれば、エンジニアとしてのキャリアを目指す人もいます。中には自分でアプリやサービスを作りたいという夢を持つ人や、単に新しい知識を得たいという好奇心から始める人もいるでしょう。
そのため、最初に大切なことは、「自分がプログラミングを学び、スキルを身につけることで何を達成したいのか」という点を明確にすることです。
勉強方法やコツを掴めばスクール生に劣らず成長できる
現代ではオンライン学習サイトが手軽に利用できるため、独学でもプログラミングを学習しやすくなっています。独学では自力で解決する力が養われるのが大きな利点です。
独学の際は、YouTubeの解説動画やテキストなどを上手に活用することが大切です。目標に合わせた教材を自分で選択し、学習のコツをつかんでいきます。
そうすることで自分に合った最適な学習環境を整えることができ、プログラミングスクールに通わずともスクール生と比肩できる能力を身に着けることができます。
大人になってからでも始められる
年齢に関係なく、プログラミングを学ぶチャンスは常にあります。
大切なのは継続的な学習と実践、そして学ぶ情熱です。大人ならではの長所を最大限に活かしましょう。
大人には自分の時間を上手く管理し、目標に向けて主体的に学ぶ力があります。プログラミングの独学には欠かせない能力です。
独学するならむしろ大人に向いていると言えるでしょう。大人であることは、プログラミング学習の障壁ではなく、むしろ強みになり得るのです。
独学する前に初心者が知っておきたいこと
プログラミングを独学で習得するまでにかかる時間や労力には個人差があります。また、プログラミング自体の知識だけでなく、IT技術全般に関する幅広い知識も求められます。
学習を始めたあとで「この知識も必要なのか…」とならないよう、独学する前に知っておきたいことをまとめてみました。
プログラミングの独学にかかる目安の学習時間
一般的には、最初の実用的なアプリケーションを作れるようになるまでに、およそ300時間の学習時間が必要だと言われています。
例えば、1日3時間の学習を続けるペースだと、この300時間分の学習を終えるのに約100日、つまり3ヶ月ほどかかることになります。
ただし、これは一つの目安に過ぎず、個人の理解力や学習方法、使う教材などによって変動する可能性があります。
プログラムは複数人で作っていくもの
ソフトウェア開発は一人で行うことはほとんどなく、複数の開発者が協力して進めていくのが一般的です。
そのためプログラミングでは、他の開発者が理解しやすいコードを書くことが非常に重要です。
学習の際は自分だけが理解できるコードではなく、他者にも理解しやすいコードを心がけて書くようにすると、仕事に繋がりやすい学習をすることができます。
IT技術に関する基礎知識も必要
コンピューターの構造や動作原理、ネットワークやデータベースの仕組み、セキュリティなどの基礎知識を身につけることが、プログラミング全体を深く理解するためには欠かせません。
そのような基礎知識を身につけるには、情報処理推進機構(IPA)の「ITパスポート試験」と「基本情報技術者試験」の教材がおすすめです。
幅広い基礎知識があれば、プログラミングだけでなく、IT全般に対する理解が深まり、確かな技術力を身につけることができます。
プログラミングの独学の進め方
プログラミング初心者の人が独学を成功させるためには、正しい進め方を知ることが大切です。
ここでは独学の進め方や、コツなどを紹介していきます。
プログラミングを独学するために必要なものは?
プログラミングの独学には、パソコンとインターネット環境が必要不可欠ですが、それ以外にも重要な要素があります。
プログラムを実行する環境の準備
プログラミングの世界に足を踏み入れるには、まず自分が使う言語に合わせた開発環境を整える必要があります。これは、プログラムを実行するための土台となる重要な準備作業です。
言語によって求められる開発環境は異なります。例えばJavaを学ぶ場合はJava Development Kit(JDK)、Pythonを使う際にはPythonインタプリタのインストールが必須になります。
テキストエディタや統合開発環境
統合開発環境(IDE)とテキストエディタは、それぞれ異なる長所と短所があり、状況に応じて使い分けることが賢明です。
大規模で複雑なプロジェクトでは、IDEの包括的な機能が開発の効率化に役立ちます。一方、小規模なプロジェクトや、リソースが限られている場合は、テキストエディタの軽快さが魅力となります。
目的に合わせた教材
現代ではインターネットが広く普及しているため、さまざまなプログラミング言語の情報を比較的簡単に手に入れることができます。
多くのユーザーに利用されている言語については、大量の情報が存在し、関連書籍も数多く出版されています。
プログラムしたいものや目的を決める
プログラミングを独学する際に、最も重要なことの一つは「プログラミングを通して何を実現したいのか」という目標を明確にすることです。
具体的な目標を設定することで、学習の方向性が定まり、モチベーションの維持にも役立ちます。
例えばフリーランスで活動するのか、企業に勤めるのか、新しいアプリを開発するのか、既存のシステムの改善・維持を目指すのかなど、より具体的なビジョンを持つ必要があります。
習得しやすく需要のあるプログラミング言語を選ぼう
プログラミングを独学する際、何から学習を始めるかは非常に重要な選択となります。
プログラミング言語は道具であり、適切な選択は学習の進捗や将来のキャリアに大きな影響を与えます。
ポイントは、求められるスキルを持ちながら、習得が比較的簡単でかつ汎用性が高い言語を選ぶことです。
代表的なプログラミング言語の特徴と使用目的
プログラミング言語は、その特性や使用目的によって幅広い分野で活用されています。
代表的な言語とその特徴を見ていきましょう。
プログラミング言語 | 特徴 |
---|---|
Python | 世界中で使われており初心者にもおすすめ |
Java | 様々なOSで動作可能な汎用的なプログラミング言語 |
Swift | Appleが2014年に発表した新しいプログラミング言語 |
PHP | 初心者におすすめなプログラミング言語のひとつ |
Ruby | 日本発祥のプログラミング言語で学習しやすい |
Python
Pythonは、シンプルでわかりやすいコード記述と、AIに特化したライブラリの豊富さから、世界中の開発者に人気があります。
AIだけでなく、ウェブアプリ開発やデータ分析など、幅広い分野で活用されています。
初心者にも親しみやすい点が評価され、プログラミング入門の言語としても選ばれることが多くなっています。
Java
1990年代後半に登場したJavaは、当初はWebページ内での利用を想定されていましたが、徐々にその適用範囲を広げ、現在では様々なOSで動作可能な汎用的なプログラミング言語となりました。
特にAndroidアプリ開発で多く活用されています。
Swift
Appleが2014年に発表した新しいプログラミング言語「Swift」は、モダンさ、安全性、高速性、インタラクティブ性を重視して設計されています。明確なコンセプトのおかげで、初心者でも扱いやすい言語体系となっています。
近年、アプリ市場が急速に拡大する中で激しい競争が生まれています。
そうした状況下で、Swiftを使いこなせる開発者の価値は非常に高くなっていますが、新しい言語であることから学ぶ教材を探すのに苦労するかもしれません。
PHP
PHPはWebプログラミングの分野で幅広く活用されており、初心者でも比較的簡単に習得できるため、初心者におすすめなプログラミング言語のひとつと言えるでしょう。
PHPには、データベース操作やWebページ作成に必要な機能が豊富に備わっており、さまざまなプラットフォームで動作します。
このため、開発者が日常的に直面する課題に対処でき、効率的な開発を後押しします。
Ruby
Rubyが日本発祥の言語であるため、日本語の公式リファレンスが非常に充実しています。そのため、プログラミング初心者でも学びやすい環境が整っています。
多くの人がRubyを最初に学ぶプログラミング言語として選んでおり、教育の場でも活用が進んでいます。
高品質なアプリケーションを短期間で作ることができるのが特徴です。
使用するツールとプログラミング環境の構築を学ぶ
料理を行う際にキッチンや調理器具が必要なように、プログラミング・ソフトウェア開発にも適切な環境が必要です。
そのための重要なツールとして「IDE(統合開発環境)」があげられます。
IDEはコーディングからプログラムの実行、デバッグまで幅広い機能を備えており、開発作業全体をサポートしてくれるツールです。
ここでは代表的なIDEとその特徴を紹介していきます。
Xcode
Xcodeは、Appleが提供する統合開発環境(IDE)で、iOSやmacOSのアプリケーション開発を効率的に行うことができるツールです。この環境はmacOS上でのみ利用可能で、他のOSでは使用できません。
「iOSシミュレータ」という機能が備わっており、実際のiOSデバイスでの動作をMac上で確認できます。アプリの動作確認やバグの発見、機能改善がしやすくなっています。
さらに、コーディングからデバッグ、テスト、配布までの一連の作業をXcodeの統合された環境で行えるため、開発が非常にスムーズに進められます。
Appleプラットフォーム向けアプリを開発する際は、まずXcodeの使い方を習得することが不可欠です。
Android Studio
「Android Studio」はGoogleが提供するAndroid向けのアプリケーション開発ツールです。
コード補助機能、デバッグ機能、シミュレーター等、開発に必要な様々な機能が統合されており、一連の開発作業を効率良く行うことができます。
Android Studioは、Androidというプラットフォームに特化した開発環境を提供しています。
テキストエディタ・Webブラウザ
Webサイトを作成する際には、テキストエディタとWebブラウザが主なツールになります。
テキストエディタは、Visual Studio Code(VSCode)がおすすめです。
VSCodeは、Microsoftが提供する高機能なコードエディタで、ショートカットキーの活用や拡張機能の追加により、非常に使いやすくなっています。
Webブラウザは、Webアプリのデバッグを考えると、Chrome、Safari、Firefoxのような開発者向け機能が充実しているブラウザを使うことをおすすめします。
専用の環境構築が必要な場合
ウェブアプリケーションは、ECサイトやクラウドファンディングサイト、TwitterなどのSNSのように、ユーザーと双方向のやり取りができるサイトのことを指します。
ユーザーの行動に対してブラウザ上で何らかの反応が返される仕組みを作るときには、単にテキストエディタやブラウザを使うだけでなく、特別な開発環境の設定が必要不可欠になります。
プログラミングを独学するときのコツ
独学でのプログラミング学習はとても大変です。
しかし学習のコツさえつかめば、効率よく着実にスキルを身につけることができます。
小さな目標を1つずつクリアしていこう
プログラミングを学ぶ際には、最初から大規模なアプリケーション開発に挑戦するのは避けましょう。
小さな目標から始め、プログラムを完成させるまでの工程を多く経験することが大切です。
ToDoリストやカレンダーなど、日頃自分がよく使っている比較的作るのが難しくないプログラムをオリジナルで作ってみるのも良いでしょう。
実践的な勉強方法で取り組む
プログラミング学習では実践と反復を繰り返すのが近道です。
プログラミングは抽象的な概念だけでなく、実際にコードを書いて動作させる経験が欠かせません。
ただ教材で知識をインプットするだけではなく、教材で学んだことをアウトプットする機会をたくさん作りましょう。
勉強したことを生かして自分でプログラムを作成し、動作を確認するという一連の流れを繰り返すことで、動作原理を体感的に学ぶことができます。
他人の書いたコードを読んでみる
プログラミングを独学で学ぶ上で、とても有益な方法の一つが「他人のコードを読むこと」です。
自分でコードを書くだけでなく、実際に他者が書いたプログラムを読んで原理を理解しようとすれば、新しいアイデアや異なるアプローチを発見する機会も生まれます。
一人で学習していると気づきにくい貴重な知識や視点を得られたり、読んでわからない部分を自分で調べて理解する能力も鍛えられるため、学習方法としてかなりおすすめです。
毎日コツコツ継続すること
プログラミングに限らず、スキルを身に着けるには継続していくことが大切です。
短時間でも毎日プログラミングに触れることで記憶が定着しやすく、スキルが身につくのも早くなります。
今日は上手くいかなくても明日またチャレンジしてみることが大切です。
エラーを修正する力をつける
エラーを修正する能力はプログラマーには欠かせない能力です。
ソフトウェア開発においては、エラーが起きないということはまずありえません。
エラーが発生した際に適切な対処方法を見つけ出し、問題を解決することで、徐々に完成度の高いプログラムに近づいていきます。
エラーを修正する力をつけるには、実際にエラーに直面し、それを解決する経験を積むことのが一番の近道です。エラー修正の作業は単に問題を解消するだけではなく、その過程で論理的思考力や問題解決能力を磨くことができます。
独学者が集うコミュニティに参加しよう
プログラミング初心者の方は、ある程度スキルを身につけた頃にオンラインコミュニティへ参加するのも考えてみるといいでしょう。
同じ目標を持つ仲間や経験豊富な専門家と交流し、質問に答えてもらったり、新しい視点を得ることで、自分のスキルをブラッシュアップできるだけでなく、モチベーションの維持にも繋がります。
独学で躓きやすいポイントと乗り越え方
独学は自己管理力が問われるため、学習の停滞や疑問の解消が難しくなることがあります。
そこで、独学で躓きやすいポイントやその乗り越え方についてまとめてみました。
コードが思い通りに書けない
プログラミングを学ぶ際、自分でコードを書いても上手くいないことがあります。理論は理解できても、実際にコードを書くと思うようにいかない場合があるのです。
そんな時は、まず他人のソースコードを丸写ししてみましょう。
単にコピー&ペーストするのではなく、自分の手で一字一句タイプしながら入力することが重要です。
その際、変数の値を変えてみたりなど自分なりの変更ができてくると、コードの動作をより深く理解できます。
また、上級者のコードを見ることで、適切なインデント、分かりやすいコメント、効率的なコーディングなど、優れた書き方を学ぶことができます。
プログラミングの仕組みが良くわからない
プログラミングの仕組みを理解するのは初心者にとって大変なことです。
新しい概念を理解するのには、それに慣れるまでの時間も労力もかかります。
学び始めのころは、全体像を把握しようとせず、特定の概念や動作原理から理解を始めることが大切です。
一度に全てを理解しようとすると、かえって混乱してしまいます。ゆっくりとひとつずつ、新しい概念を学んでいけば徐々に全体の仕組みが分かるようになります。
プログラミングを楽しめない
プログラミングの初心者の多くは、単なる知識の習得だけでは、その面白さを実感することが難しいものです。
そこで、実際に手を動かして自分自身で何かを作ってみることをおすすめします。
最初は大規模なアプリケーションを目指す必要はありません。小さなものから始めましょう。そうすることで、プログラミングの楽しさと自分自身の成長を実感できる達成感が得られるでしょう。
例えば、学んだ知識を活かして簡単なプロトタイプアプリを作ってみるのがよいかもしれません。
頭の中のアイディアを形にすることで、目標に確実に近づいているという実感を持つことができます。
モチベーションが続かない
モチベーションを保つことは簡単なことではありません。
特に独学の場合は自分の機嫌を自分でとる必要があります。
最も有効的なモチベーションの意地の方法としては、プログラミングを学習しているコミュニティに参加することです。
独学は手段に過ぎず、本当の目標はプログラミングスキルの向上にあります。周りにプログラミングに詳しい人がいれば、アドバイスを求めてみるとよいでしょう。
他の人の学び方やコーディングスタイルを参考にすることで、新たな視点やアイデアが生まれるかもしれません。自分の学習法を客観的に見直し、さらに発展させるきっかけになります。
プログラミングを独学するメリット・デメリット
プログラミングの独学には、メリットが多く存在しますがその分デメリットもあります。
独学のメリット
コストを最小限に抑えられる
独学で学ぶ最大のメリットのひとつに、コストをできる限り抑えられるという点があります。
専門の学校に通う必要がないため、高額な授業料を払う必要がありません。
書籍を使えば、数千円という手頃な値段で学習を始められます。交通費や移動時間といったコストを節約できるのも大きなメリットです。
自力で問題を解決する力が身につく
プログラミングの独学は、自分の疑問や不明点を自力で解決していく必要があるためスクールなどに通うのに比べてその部分の力も同時につきます。
自分で情報を探し、考え抜き、答えを導き出すという工程を繰り返す中で、新しい知識を自分で発見し、吸収する重要なスキルが身につきます。
独学なら時間も場所も自由
独学は柔軟性に富んだ学習方式です。時間や場所の制約を受けることなく、自分のライフスタイルやペースに合わせて学習を進めることができます。
決められたカリキュラムに従う必要はなく、自分に最適な学習スタイルを見つけられるのが大きな利点です。
自分のペースで学習を進められる
学習の方法は人それぞれ異なります。
例えば社会人は多忙なライフスタイルを送っているため、定期的なスケジュール通りの学習は難しい場合があります。
毎週同じ時間に授業に出席することは大変かもしれません。
独学なら自分でペースを決められるので、都合に合わせて学習時間を調整できます。忙しい時は学習量を控え、時間ができた際にはそれを取り戻せます。
自分で教材を決めることができる
人によって学習レベル、習得したいスキル、理解の進み具合、そして最終的な目標が異なるため、一人ひとりに最適な教材は異なります。
集団での学習では、全員に共通の教材が用いられることが多く、個人のペースや興味関心に合わせた学習が困難ですが、独学では自分のペースや関心に合わせて教材を選ぶことができるメリットがあります。
独学のデメリット
孤独なため挫折しやすい
独学の大きなデメリットは学習意欲が低下しやすいことです。
一人で学習を進めていくとやる気が失せやすく、ついには学習そのものを投げ出してしまう可能性もあります。
習得までには時間がかかる
独学では、分からないことや疑問点を自分自身で解決していく必要があるため、効率的に学習を進めにくくなってしまいます。
さらに、プログラミング初心者が質の悪い情報源から学んでしまったり、理論や基礎を飛ばして先に進んでしまうと、後々の学習に支障をきたす場合もあります。
問題解決を自力で行う必要がある
プログラミングを独学で学ぶ際には、自分で問題を解決していく必要があると紹介しましたが、ひとりでは解決できない問題に直面すると、学習が滞りがちです。
また、理解が不十分なまま進めてしまうと、大事な知識を取りこぼしたりしてしまうことにもつながります。
最近ではAI技術の発達により、chatGPTなどに聞くという手段もあります。
不明点をそのままにせず、しっかり解決してから先に進む根気も大切です。
非効率的なやり方のまま進めてしまうことがある
インターネット上には情報が溢れていますが、中には質の低いものも多数存在します。
そのような情報源から学習し、その内容を実践してしまうと、非効率的で望ましくない手法を身につけてしまう恐れがあります。
プログラミングをスクールで学ぶメリット・デメリット
では独学ではなくスクールに通った場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
プログラミングスクールのメリット
実践的な学習で効率よく学べる
プログラミングスクールでは系統立った効果的な学習が可能で、確実に成果を上げることができる環境が用意されています。
カリキュラムは生徒の目標に合わせて柔軟に構成されており、経験豊富な講師が個別のスケジュールを立てて指導にあたります。疑問点があれば随時質問でき、的確なアドバイスを受けられるため、着実に理解を深めながらスキルを身につけることができます。
就職や転職ができる環境が整っている
プログラミングスクールは単なる技術習得の場ではなく、独学者に比べて就職や転職しやすいです。
特にスクールとのコネクションが強い企業などには就職しやすく、そういった面まで含めてスクールをリサーチすると良いでしょう。
プログラミングスクールのデメリット
独学に比べて費用が掛かる
スクールを利用するには相当な費用がかかります。
スクール別に異なりますが、一般的には20万円から50万円前後の受講料が必要です。中には更に高額な料金設定のところもあります。
提供されるカリキュラムの内容や就職支援サービスなどを考えると、その費用に見合う価値がありますが、時間的な縛りや予算の問題も無視はできません。
スクールのスケジュールに生活が縛られる
プログラミングスクールに通うには、スクールのスケジュールに合わせて生活を調整しなければならないという制約があります。
スクールでは予め決められた進度に従って授業が進むため、予定管理がしやすく学習手順が明確になる利点がありますが、柔軟なスケジュールで学びたい方にとってはスクールの受講は不向きでしょう。
初心者がプログラミングで稼げるようになるためには
初めてプログラミングを学ぶ人が、将来的に収入を得ていくためにどのようなことをしなければならないのかについて見ていきましょう。
オリジナル作品のポートフォリオを作る
ポートフォリオは、プログラマーにとって非常に重要です。
自分の技術力と創造力を示すための作品集で、転職の際には必須とされることが多くなっています。中には、ポートフォリオがなければ面接の機会すら得られない企業もあるほどです。
質の高いポートフォリオを作ることで、採用担当者に対して自身の実力を効果的にアピールできます。履歴書上のスキルリストだけでは伝えきれない部分を、具体的な成果物で裏付けることができるのです。
暗記ではなく理解をする
プログラミングの学習においては、暗記ではなく理解が何より重要です。
情報技術の世界では、新しい技術が次々と登場するため、暗記した知識は時代遅れになる可能性があります。
コードを学ぶ際には、単に内容を覚えるのではなく、そのコードが何を意味し、どのように動作するのかを理解するように学習を進めましょう。
簡単な案件で数をこなして実績を作ろう
最初は簡単な仕事から始めるのがおすすめです。そうすることで、手間をかけずに完成度の高い仕事ができます。
実績を重ねていけば、自分の信頼性が高まり、より良い仕事を得られるようになります。
仕事を探す際には、「クラウドワークス」や「ランサーズ」のようなクラウドソーシングサイトを活用するのが良いでしょう。
こうしたサイトでは、仕事の受注から報酬の獲得まで、全てオンラインで完結します。手軽に利用できるので、副業やフリーランスとして活用しやすいです。
IT系の勉強会に参加して最新の知識を得よう
勉強会に参加することで今のトレンドを追うことができます。
また、同じ目標を持つ仲間や著名なプログラマと交流する機会も得られます。
自分一人では気づけない視点や発見があり、モチベーションの向上にもつながるため一石二鳥です。
初心者とプロの違いを知る
初心者は、基本的な機能の実装に注力するあまり、例外処理や計算効率、ユーザーインターフェースなどの重要な側面を軽視しがちです。
一方、上級者は、コーディングの段階から様々な問題を予測し、それらに対処できるよう工夫を凝らします。ユーザーの予期せぬ操作にも耐えうる堅牢なコードを書き、高速で安全な動作を実現するのです。
プログラミングにおける初心者と上級者の違いを知ることで、自分の今の位置を確認できます。
稼げるようになるためにさらなる飛躍が必要なのか、今のままでも十分なのかを見極めるためにもプロとの違いを把握しておきましょう。
転職に必要なプログラミングの腕前の目安
転職にあたってプログラミングスキルが求められる場合、その必要なレベルは目指す職種や業界によって大きく変わってきます。
目的のソフトをひとりで書き上げられる
プログラマーとして働く上で、ソフトウェアを一人で開発しきる能力は非常に重要です。
通常、ソフトウェア開発は複数人のチームで行われますが、それぞれが特定の部分を担当して効率的に進めていきます。
その中で、一人で手掛けられる能力が必要な理由はプロジェクトの変更や環境の変化に柔軟に対応するためです。
特に転職においては、プロジェクトへの途中参加になる場合や、チーム全体で人が足りていなセクションへの配属になることもあり、機会を生かすためにも一人である程度何でもできる状態が望ましいです。
他人のプログラムを読んで理解ができる
プログラマーとして成長するためには、他人のコードを読み理解する力が非常に重要です。
チーム開発では、自分のコードだけでなく、他のメンバーが書いたコードも把握する必要があります。自分の変更が他の部分に影響を与えないよう、全体を理解しておく必要があるからです。
視覚的にコードを追うスキルが求められます。
プログラミングの独学の方法まとめ
- 手を動かして実践的な学習をするのがおすすめ
- 一つひとつの機能を確実に理解し、次の複雑な機能に進む前に基本をしっかりと押さえること
- 毎日継続すること
プログラミングの学習は、独学でも十分可能です。
初心者の方には、PythonやJavaScriptがおすすめです。基礎からていねいに学ぶことが大切なポイントです。
自分のペースで着実に学習を重ね、分からないことがあれば質問するなどして、粘り強く取り組むことが大切です。