認定心理士は意味ない資格?資格取得のメリットやダブルライセンスにおすすめの資格を解説
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「認定心理士って意味ないって聞くけど、本当にそうなの?」
大学で心理学を専攻し、認定心理士の資格取得を検討している方、あるいは既に取得済みの方の中には、インターネット上での「意味ない」「役に立たない」といった声に不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その言葉の真意や、認定心理士が持つ本来の価値を理解せずに決めつけてしまうのは、少しもったいないことかもしれません。
この記事では、認定心理士が「意味ない」と言われてしまう理由を客観的に解説するとともに、資格取得のメリットや、さらにキャリアアップを目指すための具体的な方法、そしてダブルライセンスにおすすめの資格について詳しく解説していきます。
認定心理士の資格の「本当の姿」と、その先の可能性を探っていきましょう。
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認定心理士が意味ない資格と言われてしまう理由
認定心理士の資格は、心理学の基礎知識を体系的に学んだ証となるものですが、一部で「意味がない」と言われてしまうことがあります。
その背景には、いくつかの要因が考えられます。ここでは、そう言われる主な理由を具体的に見ていきましょう。
申請すれば取れてしまう
認定心理士は、大学で心理学関連36単位を修得し卒業後に日本心理学会へ申請すれば取得できます。試験はなく、審査も書類中心です。
この「学部履修+申請だけ」という手軽さが「誰でも取れる=価値が低い」と受け止められがちです。
また、資格取得後の学習や実務経験を積まずに名乗るだけでは専門家としての説得力が弱く、市場価値が限定的になる点が「意味ない」と評される主因と言えるでしょう。
国家資格の「公認心理士」がある
2017年創設の国家資格・公認心理師は医療や福祉、教育現場で「心理職の標準資格」として定着しつつあります。
法的裏付けと国家試験合格というハードルがあるため、採用側もスキルの担保として公認心理師を優先しがちです。
その結果、認定心理士は公認心理師の下位資格とみなされ、比較対象として見劣りする構図が生まれます。「意味ない」という評価は、この資格ヒエラルキーの中で埋もれてしまうリスクを映したものにほかなりません。
臨床経験が必要な職場には応募できない
病院・学校・児童相談所など臨床心理支援を行う現場では、実習やスーパービジョンを通じた実務経験が求められます。
認定心理士のみでは臨床スキルの担保が難しく、求人の応募要件を満たせないケースが多数です。その結果、資格を取得しても「臨床に入れない=活かせない」という体験が口コミで拡散し、「意味ない」という評価を強めています。
そのため、臨床現場で働くには追加で公認心理師や臨床心理士など上位資格を取得するステップが不可欠です。
認定心理士取得のメリット
認定心理士が「意味ない」と言われる理由がある一方で、この資格を取得することには多くのメリットも存在します。
ここでは、認定心理士を取得する具体的なメリットについて詳しく見ていき、そのメリットを紹介します。
心理学の基礎知識を証明できる
履修証明書や単位修得状況だけではアピールしにくい心理学の学習歴を、認定心理士という公的資格は一目で示してくれます。
統計解析、実験計画、発達・認知・社会など幅広い分野をカリキュラムとして網羅している点が評価され、企業の人事担当や研究機関の採用担当から「基礎理論を体系的に学んだ人材」と認識されやすくなります。
また、面接で具体的な研究テーマやゼミ活動を結び付けて説明すれば、単なる自己PRより説得力が増し、配属後の教育コスト低減にも寄与できると判断されることが多いです。
エントリーシートの資格欄が埋まること以上に「理論的思考力の証明」となるのがこの資格の隠れたメリットと言えるでしょう。
公認心理師受験へのステップアップが狙える
公認心理師国家試験の受験資格を得るには、大学院での専門科目履修または実務経験を積む前段階として、学部レベルの指定科目充足が必須です。認定心理士を取得していれば、その要件をほぼ満たしているケースが多く、追加科目の確認や実習計画に集中できます。
さらに、大学院や実習先選びの際、履歴書に認定心理士と書くだけで「基礎科目は修了済み」と伝わります。そのため、面接官からの質問が応用力や研究テーマに移り、自己PRの時間を有効に使えるようになります。
学部卒後に遠回りせず最短ルートで国家資格を狙える踏み台効果は、他の民間資格にはない大きなアドバンテージです。
就職・転職に有利
近年、社会全体でメンタルヘルスへの関心が飛躍的に高まっており、それに伴い心の健康をサポートする専門職や、心理学の知見を活かせる人材の需要は増加傾向にあります。
そのため、認定心理士の資格は、直接的に専門の心理職として就職するだけでなく、一般企業の人事・労務部門、教育機関、福祉施設など、様々な分野での就職・転職において有利に働くことがあります。
認定心理士は「カウンセリングができる」とまでは言えませんが、従業員面談やストレスチェックのデータ解釈など基礎理論を活かせる業務にマッチするため、幅広い職種で活躍できる可能性を広げてくれるでしょう。
認定心理士のキャリアアップの方法
認定心理士の資格は、心理学の基礎知識を証明するものであり、その知識を活かしてさらにキャリアアップを目指すことが可能です。
単に「意味がない」と諦めるのではなく、この資格を足がかりに、より活躍の場を広げるための具体的な方法をいくつかご紹介します。
臨床心理士や公認心理師の取得を目指す
認定心理士で基礎理論を固めた後、専門家として強固な信頼を得るためには臨床心理士や公認心理師へステップアップするのが最も効果的です。
大学院での実習やスーパービジョンを通じて臨床技能を身につけることで、医療・教育・司法といった高リスク領域でも対応可能な資格者として職域が一気に広がります。
また、国家資格や専門資格名義で保険点数、加算要件、助成金など実務上のインセンティブが発生するため、雇用側にとっても魅力的な人材となり、年収アップや正規採用のチャンスが高まる点も大きなメリットです。
臨床志向なら早期に大学院進学計画を立て、実務経験志向なら心理士補として現場に入りながら学ぶ二軸戦略が有効です。
心理支援に関する民間資格を取得する
認定心理士で得た理論を現場で活かすには、メンタルケアやカウンセリング系資格で実務性を補う民間資格の取得が近道です。
メンタルヘルス研修やカウンセリングサービスを提供する企業では、具体的な支援手法を示せるかどうかが採用基準となります。
そのため、講座でロールプレイやケーススタディを経験しておくと即戦力評価を受けやすくなります。
また、オンライン学習+実技添削の講座を選べば働きながらでも取得可能で、学術的知識と実践的スキルを併せ持つハイブリッド人材として差別化が図れます。加えて、資格講座終了後に自主勉強会やスーパービジョンに参加し継続的に腕を磨けば、信頼性と市場価値はさらに高まります。
キャリカレ メンタル心理カウンセラー
キャリカレのメンタル心理カウンセラー講座は、スマホ視聴対応の動画教材と添削課題がセットになっており、最短3か月で基礎的なカウンセリング技法を習得できます。
クライエントの感情を整理するリフレーミングや傾聴スキルを、講師演示を見ながら復習できるため、独学で実技を学ぶより理解効率が高い点が特徴です。また在籍期間が700日と長く、質問サポートも無制限なので、仕事や育児で学習が中断しても安心して再開できる仕組みが整っています。
修了後の開業サポートや協会認定の資格証が得られるため、名刺やプロフィール欄で「学術+実践」を示す強力な後ろ盾になってくれるのが強みです。
項目 | 内容 | ポイント |
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88,800円(税込)
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68,800円(税込) | WEB申込みで10,000円割引 |
サポート体制 | ・無制限の質問サポート ・無料カウンセリング実習(全3回) ・添削指導サービス ・専属キャリアコーディネーターによる就・転職サポート ・最長700日間の学習サポート延長 | 専属カウンセラーによるマンツーマン実習で、学習サポート期間内は何度でも質問可能。 |
特典 | ・WEB申込みで10,000円割引 ・全額返金保証 ・季節ごとの割引キャンペーン ・アンバサダーCPコード割引 | キャリカレHPから講座受講を申し込むと、1万円割引で受講可能など様々な特典が用意されている。 |
キャリカレの心理カウンセラー講座について詳しく知りたい方はこちら。
ヒューマンアカデミー メンタルケア心理士
ヒューマンアカデミーのメンタルケア心理士養成講座は、通学クラスとオンラインライブ配信を組み合わせたハイブリッド形式が選択でき、グループワークで実践力を磨けるのが魅力です。
特に、実技指導に力を入れており、現役カウンセラー講師によるロールプレイングやグループワークを通じて、実践的なカウンセリング能力を養うことができます。さらに、専門家向け学会発表や地域イベントへの参加機会もあるため、ネットワーク構築と実践経験を同時に積める点がキャリア形成に直結します。
通学と通信の両方に対応しているため、ご自身の学習スタイルに合わせて選択可能です。質の高い講師陣による丁寧な指導で、安心して資格取得を目指せるでしょう。
ダブルライセンスを取る
認定心理士の資格を単独で活用するだけでなく、他の専門資格と組み合わせる「ダブルライセンス」も非常に効果的なキャリアアップの方法です。
認定心理士が持つ心理学の基礎知識は、様々な分野の専門性と掛け合わせることで、その強みを最大限に引き出し、より幅広い活躍の場を生み出すことができます。
この後、具体的にどのような資格とのダブルライセンスがおすすめなのかを詳しく解説していきます。
認定心理士とのダブルライセンスにおすすめの資格
認定心理士の資格は、心理学の基礎知識を証明する上で有効ですが、それ単体では活躍の場が限定的になるケースもあります。
そこで、他の専門資格と組み合わせる「ダブルライセンス」を検討することで、認定心理士の強みを活かしつつ、キャリアの可能性を大きく広げることができます。
ダブルライセンスのメリット
認定心理士と他の資格を組み合わせるダブルライセンスには、大きなメリットがあります。
まず、心理学の知識をベースに、特定の専門分野での実践的なスキルや知識を習得することで、より多角的な視点から問題解決に貢献できるようになります。例えば、社会福祉の知識と心理学を組み合わせることで、より深いレベルでの支援が可能になります。
また、複数の専門性を持つことで、就職・転職市場での自身の価値を高めることができます。その結果、多様な求人に応募できるようになるため、キャリアの選択肢が格段に広がります。
社会福祉士
社会福祉士は、高齢者、障害者、子ども、生活困窮者など、様々な困り事を抱える人々の相談に応じ、支援を行う国家資格です。
認定心理士と社会福祉士のダブルライセンスは、心の状態だけでなく、生活環境や社会制度といった多岐にわたる側面から人々をサポートできるため、非常に強力な組み合わせと言えます。
福祉分野での活躍を目指す方にとって、心理学の知識は相談者の心情理解に役立ち、より質の高い支援を提供できるようになるのです。
社会福祉士の取得にはアガルートがおすすめ
アガルートアカデミーの社会福祉士講座は、難関資格に特化した実績と、質の高い講師陣による分かりやすい講義が特徴です。
特に、短期間での合格を目指す方や、効率的に学習を進めたい方におすすめです。アガルートでは、過去の出題傾向を徹底的に分析したカリキュラムと、実践的な問題演習を通じて、確実な得点力アップをサポートします。
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キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成や職業選択に関する相談に応じ、適切なアドバイスや支援を行う専門家です。
認定心理士とキャリアコンサルタントのダブルライセンスは、相談者の心理状態を深く理解した上で、よりパーソナルなキャリア支援を提供できる強みがあります。
また、仕事の悩みは心の状態と密接に関わっているため、心理学の知識はキャリアコンサルティングの質を向上させる上で非常に役立ちます。そのため、企業の人事部や大学のキャリアセンター、ハローワークなど、活躍の場は多岐にわたります。
キャリアコンサルタントの取得にはヒューマンアカデミーがおすすめ
ヒューマンアカデミーのキャリアコンサルタント講座は、厚生労働大臣認定講座であり、資格取得に必要な知識とスキルを総合的に学べます。
特に、実技指導に力を入れており、ロールプレイングやグループワークを通じて、実践的なカウンセリング能力を養うことができます。また、通学と通信の両方に対応しているため、ご自身の学習スタイルに合わせて選択可能です。
質の高い講師陣による丁寧な指導で、安心して資格取得を目指せるでしょう。
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標準学習期間 | 最短3ヶ月 | キャリアコンサルティング技能士試験の有資格者がサポート。 |
サポート体制 | ・添削指導 ・オンライン面談指導 ・振替無料 ・対面・オンライン選択可 | 充実のサポート体制。 |
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保育士
保育士は、乳幼児から小学校就学前の子どもを預かり、心身の発達をサポートする専門職です。
認定心理士と保育士のダブルライセンスは、子どもの心理を深く理解し、発達段階に応じた適切な関わりを提供できるため、非常に相性の良い組み合わせと言えます。
子どもの行動の背景にある心理を読み解く力は、保育の質を向上させる上で不可欠です。そのため、児童福祉施設、保育園、幼稚園、学童保育など、子どもと関わる多様な現場で活躍できます。
保育士資格の取得にはユーキャンがおすすめ
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通信教育のパイオニアとして、初心者でも分かりやすい教材と、充実したサポート体制が魅力です。イラストや図解が豊富なテキストは、専門知識を楽しく学べるように工夫されており、過去問題集や添削指導も充実しています。
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認定心理士は意味ないのかについてまとめ
認定心理士は単位履修と申請で取得できるため、「難易度が低く実務で役立たない」という評価を受けがちです。
しかし、心理学基礎を体系的に学んだ証明という確固たる価値があり、上位資格や隣接資格との組み合わせ次第で市場評価は大きく変わります。公認心理師や社会福祉士など実務性の高い資格を追加すれば、臨床・福祉・キャリア支援など幅広い領域で専門家として活躍可能です。
「意味ない」かどうかは取得後の学習継続とキャリア設計に依存します。資格をゴールではなくスタートと捉え、自分の目指すフィールドに合ったスキルと経験を積み重ねることで、認定心理士は強力な基盤となるでしょう。