こころ検定の難易度は?合格率やメリット・心理学検定との違いを徹底解説

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「こころ検定」は、心の健康に関する知識を身につけるための検定試験で、一般的な心理学検定とは異なる特徴があります。

この記事では、「こころ検定」の難易度、合格率、メリットを詳しく解説しています。

さらに、心理学検定との違いについても分かりやすく説明していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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こころ検定の難易度はどのくらい?

難易度は級が上がるごとに高くなる

こころ検定には4つの級があり、上位の級ほど高度な知識が求められます。

4級と3級は基礎的な心理学を中心に出題されますが、2級からは専門分野の深い理解と高度な知識が必要となります。

1級に至っては、大学院レベルの高度な専門知識が問われます。

合格率は公表されていない

こころの検定の合格率は公表されていません。

しかし、2級から4級の学科試験の合格ラインが開示されているため、その水準から試験の難易度の高さを推測することができます。

具体的には、3級、4級が100点中70点以上、2級が正答率70%以上となっています。

合格ラインは7割以上

こころ検定の学科試験では7割以上の正解を求められ、実技試験や口述試験の評価も合格に影響します。

合格に向けては、専門知識はもちろんのこと実践力や表現力の習得が不可欠とされ、受験生には相応の準備が求められるのです。

こころ検定とはどのような資格?

こころ検定は、こころの動きが私たち一人ひとりの生活や社会全体に大きな影響を与えることを示す資格となっています。

こころの科学に関する知識と理論を学び、人間心理の多様性と複雑さに対処する力を身につけることで、互いの違いを受け入れる能力が培えます。

こころを意識した生活を送ることで、健康で幸福な人生を送るための一助となるでしょう。

こころのメカニズムを学ぶ

基礎レベルの3級・4級では、人間の感情や意思決定、人間関係などを客観的に学びます。

2級ではメンタル心理士と呼ばれ、1級ではメンタル心理専門士と呼ばれます。うつ病などの精神疾患への対処法を含む臨床心理学の実践的な知識と技術を深く学びます。

人間関係におけるよりよいコミュニケーション能力を身につけることが期待されており、実践的な資格と言えます。

文部科学省が後援しており評判が高い

こころ検定は、文部科学省の後援を受けた公的な検定で、人間にとって基礎的な「こころの理解」を深めることを目的としています。

自分のこころの理解を深めるだけではなく、人のここをも感じ取れるような理想的な人物として生きることも目的としています。

自己啓発はもちろん社会貢献の観点からも価値があり、受験者数は年々増加しています。

現代社会に不可欠

ストレスや不安、悩みなどによる心の病気が増えている現代社会では、メンタルヘルスケアの専門的な知識が必要不可欠となっています。

そんな中で、メンタルヘルスケアに関する知識と技術を証明する「こころ検定」という資格は非常に注目されています。

特に医療や福祉の現場では、患者や利用者の心の健康をサポートするために、こころ検定のような専門的な資格を持つことが求められています。

2級以上の資格を取得すれば、より高度なメンタルヘルスケアが可能になり、医療福祉業界で活躍できるでしょう。

「意味ない」という噂はウソ

心理カウンセラーの資格の中には、取得が比較的容易なものもあるため、取得しても意味がないと思う方もいらっしゃるかもしれません。

確かにそのような話は事実なものもありますが、それらは心理学の専門知識を身につけ、独自の視点で解釈する力を養うことを目的としています。

実際には、受験に一定の条件を課す民間資格もあり、心理学の深い理解と実践的なスキルを評価しています。

こころ検定は独学でも合格できるの?

4級・3級は通信講座でも独学でも合格できる

4級・3級は、中学校卒業程度の知識があれば受験可能な資格で、心理学の専門知識は必要ありません。そのため、初心者でも一人で学習することができます。

公式テキストと問題集を活用すれば、自分のペースで学習を進められますが、独学が不安な方や確実に合格したい方には、通信講座をおすすめします。

TERADA医療福祉カレッジの講座は、公式教材に加えてDVD教材や質問対応サービスが付いています。

通信講座の受講料は12,000円ですが、独学で必要な教材費は7,040円です。

5,000円を追加で支払えば、DVD教材と質問対応サービスが利用できると考えると、通信講座の価格は手頃と言えるでしょう。

2級・1級は通信講座の利用がおすすめ

2級と1級を取得するには、学会教育指定校が提供する検定対応の通信講座を活用することをおすすめします。

通信講座の最大の強みは、独学よりも体系的で効率的な学習が可能な点にあります。また、専門家が慎重にカリキュラムを組んでいるため、学習すべき内容が明確になっています。

さらに、通信講座では学会教育指定校が選んだテキストのみを使用するため、必要な情報が全て網羅されています。テキストだけの販売はされていない点に注意しましょう。

加えて、初心者でも無理なく受講できるよう工夫されており、自分のペースで確実に内容を理解しながら進めることができます。

2級対応の通信講座

2級の通信講座には、初心者でも取り組めるプログラムが用意されています。

例えば、公式HPヒューマンアカデミーでは、「資料請求メンタルケア心理士®座」が4ヶ月間で49,000円と手頃な費用で受講できます。

さらに、TERADA医療福祉カレッジとLEC東京リーガルマインドでは、こころ検定2級対策と、メンタルケア心理士®の資格取得を同時に目指せる「文部科学省後援こころ検定2級対応 メンタルケア心理士®講座」を開講しています。

様々な通信講座がありますので、自分に合ったものを見つけてみてください。

1級対応の通信講座

1級の合格を目指す方は、独学だけでなく専門的な指導を受けることが求められます

公式のヒューマンアカデミーでは、「メンタルケア心理専門士講座」が6カ月間で受講でき、受講料は96,000円です。

TERADA医療福祉カレッジ通信教育校やLEC東京リーガルマインドでは、「文部科学省後援こころ検定1級対応 メンタルケア心理専門士講座」を開講しています。

メンタルケア心理士の上位資格であるメンタルケア心理専門士を目指せるカリキュラムが用意されています。

初心者の方は、まずメンタルケア心理士講座から受講し、その後、通信講座を活用してこころ検定1級の合格を目指すことをおすすめします。

まずは4級に挑戦してみよう

こころの検定試験は、学歴や年齢に関係なくいつでも受験することができます。心理学に興味を持ったタイミングで、すぐに学習をスタートできるのが魅力的だと言えるでしょう。

初心者の方は、まず4級から受験することをおすすめします。4級は心理学の基礎的な知識や理論を問う試験なので、無理なく学習を進めることができるからです。

一方で、心理学の知識がある方や大学で専門的に学んでいたという方は、2級からチャレンジするのもよいでしょう。

こころ検定に合格するためのおすすめ勉強法

本章では、こころ検定に合格するためのおすすめ勉強法を紹介していきます。

公式テキスト・対策問題集を購入しよう

こころ検定を受験する際には、公式テキストと対策問題集を購入することをおすすめします。

公式テキストは、3級と4級が2500円で販売されています。

対策問題集は、3級・4級は700円、1・2級は1000円で販売されています。

対策問題集を活用すれば、学んだ知識を問題形式で確認でき、試験に備えた適応力を身につけられます。

また、実際の試験で出題される可能性の高い問題形式を扱っているため、自信をつけることもできます。

通信講座も利用しよう

1級および2級の資格取得​の際には、通信講座を利用することをおすすめします。

TERADA医療福祉カレッジ、ヒューマンアカデミーたのまな、LEC東京リーガルマインドなどの教育機関は、文部科学省後援のメンタル心理専門士(R)講座やメンタル心理士(R)講座などの通信講座を提供しています。

これらの講座は専門家による綿密なカリキュラムで構成されているため、必要な知識を確実に習得できます。

また、受講生自身のペースで学習を進められるため、無理なく継続的に学習を重ねることができます。

どのくらい勉強すればいいの?

こころ検定の準備に必要な勉強時間は、受験者の個人差や目指すレベルによって異なります

3級や4級を目指す場合は、約1ヶ月間の努力で専門書の読み込みと問題集での練習を重ねれば、知識を定着させることができると言われています。

一方で、1級や2級の場合は、通信講座などの指導を受けながら、おおよそ6ヶ月間の学習期間が標準的とされています。

こころ検定の概要について

受験資格

こころ検定には、2級、3級、4級と、誰でも自由に受験できる級があります。

一方で、1級は受験資格が設けられており、こころ検定2級合格者またはメンタルケア心理士資格保持者のみが受験できます。

試験時間・出題形式・問題数

試験時間

出題形式

問題数

4級

60分

CBT形式(四者択一問題)

20問

3級

60分

CBT形式(四者択一問題)

20問

2級

120分

CBT形式(四者択一問題)

40問

1級

学科:120分+実技(非公開)

学科:CBT形式(四者択一問題)+実技・口述試験

学科:40問+実技(非公開)


2級から4級は学科試験のみですが、1級では実技試験も課されます。

CBT形式ではコンピュータを使った選択式で行われ、画面に表示される4つの選択肢の中から正しいものを選ぶという形です。

1級の実技試験では、心理学の幅広い知識の確認と、カウンセリング技術試験が行われます。

受験料・試験会場・免除制度

受験料は、3級が6,600円、4級が5,500円、2級が7,700円、1級の学科試験が8,800円、実技・口述試験が11,000円となっています。

こころ検定は、CBT方式で、全国各地のテストセンターで受験できます。ただし、1級の実技・口述試験は北海道、宮城、東京、大阪の特定の会場での受験が必要となります。

また、こころ検定には免除制度はありません。

実施日程

1級試験は年2回のみの実施で、心理学に関する高度な知識が求められます。そのため、受験者は十分な準備と理解が不可欠です。

一方、2級から4級までは年4回の実施があり、基礎的な心理学の理解を問う試験内容となっています。複数回の機会があるため、万が一合格できなくても再挑戦の機会があります。

申込み期間

こころ検定は、受験者のニーズに合わせた申し込み期間を設けています。

1級は年2回、8月と11月の各1か月間が申し込み期間となっています。

一方で、2級から4級までは年3回の申し込み機会があり、5月、9月、12月のそれぞれ1か月間が申し込み期間となっています。

試験日

こころ検定1級の学科試験は、9月と12月の年2回実施されます。一方、1級実技・口述試験は11月と2月の年2回実施されます。

こころ検定の2級から4級は、7月、11月、2月の年3回実施されます。

合格発表日

2級から4級までの受験者は、試験終了直後に合否を確認できます。

しかし、1級では、口述試験と実技試験の録画を提出する必要があり、専門家による厳格な審査を経て合否が判定されます。

そのため、結果が出るまでに1ヶ月程度を要します。

こころ検定各級のレベルと取得メリット

3・4級は初級者向けで、基礎的な心理学の知識を学ぶことができます。

2級では、より専門的な知識と理論を学び、事例や研究結果を客観的に分析する力を養います。

1級では、高度な理論と知識を深く理解し、複雑な事象を分析する力を身につけます。また、自己の感情や思考を客観視する技術も習得できます。

こころ検定を取得すれば、自己理解が深まり人間関係やコミュニケーション力が向上するなど、様々なメリットがあります。

また、就職活動でも評価されることもあり、キャリアアップにも役立ちます。

こころ検定4級

こころ検定4級は、心理学の基礎知識を中学校卒業程度の学力レベルで学ぶことを目指しています。

学習、社会、知識、認知、知覚、生理、感情の7つの領域について学ぶことで、自らのこころについて理解を深めることができます。

この検定を受けることで、日常で起こる心の問題やメンタルヘルスについて基礎的な理解が得られます。

また、自分や他者の行動パターンや心の動きを理論的に理解できるようになり、適切な対応や理解ができるようになるでしょう。

こころ検定3級

こころ検定3級も、中学高卒業程度の学力レベルで学ぶことを目指しています。

しかし、4級と異なっている点は、心理学の基礎的な知識を習得し、自己啓発の一環として活用することができる点にあります。

発達、パーソナリティ、教育、適応、検査という5つの領域について学習し、日常生活での様々な場面を理解し対応する力を身につけ、自己成長を促進することができます。

こころ検定2級(メンタル心理士)

こころ検定2級、通称「メンタル心理士」は、高度な心理学の知識と技術を身につける資格です。心理学だけでなく、医学的な知識も含まれており、人体の構造と心身の関係を深く理解することができます。

さらに、「メンタル心理士」では実践力の強化にも重点が置かれています。薬理学の知識や、カウンセリングの具体的な技法を学びます。

特に「来談者中心療法」や「カウンセリングの基本的技法」についてを幅広く学習します。

こころ検定1級(メンタル心理士)

こころ検定1級(メンタル心理士)には、大学院心理専攻と同等の専門知識が要求されます。

人間の精神だけでなく、身体の構造と機能についても学びます。そのため、心と体の相互関係を正確に理解する力が求められます。

さらに、2級までで学んだ心の病気や障害を評価し、対処するための薬学的知識がより具体的に求められます。

1級を目指す人は、専門的な心理士を目指すために、これまでの学習を実践で活かす力を身につけることができるでしょう。

一緒に心理学検定を取得するのがおすすめ

こころ検定と似た資格に、心理学検定があります。

心理学への興味を深め、将来的に専門家を目指すならば、両方とも取得することをおすすめします。

心理学検定の他にも、メンタル心理カウンセラーメンタルケアカウンセラーなど、似たような資格もあります。

こころ検定と心理学検定の違いは?

こころ検定と心理学検定は、似た名称ながら全く異なる資格です。

​本章では、この二つの資格の違いについて説明していきます。

目的

こころ検定は、心理学の知識を一般の人々に広めることを目指しており、初心者でも気軽に挑戦できるように設計されています。

4級や3級のように、中学卒業程度の学力があれば受験可能で、日常生活で役立つ心理学の知識を身につけることができます。

一方、心理学検定は、大学などで専門的に心理学を学んだ人を対象とした検定です。

心理学の基礎知識を持っていることを証明し、自身のスキルを公的に認定してもらうことを目的としています。そのため、心理学を深く学んだ人向けの検定と言えます。

試験の回数

こころ検定と心理学検定は同じ資格試験ながら、受験機会の頻度が大きく異なります。

こころ検定は年に5回受験できますが、心理学検定は年に1回しか受験できません。

試験方式にも違いがあり、こころ検定の最上位級では学科試験に加え実技・口述試験があります。

勉強方法

こころ検定は、参考書やウェブ上の情報を活用することで独学でも受験できます。特に初級から中級レベルまでは、真面目に時間をかけて学習すれば合格は十分に見込めるでしょう。

しかし、より専門的な上級レベルになると自習だけでは難易度が高くなるため、通信講座を受講することをおすすめします。

一方、心理学検定は現在のところ通信講座がないため、大学や専門学校で学んだ心理学の知識を土台に、自習で臨む必要があります。

こころ検定の難易度まとめ

こころ検定には、様々な難易度のレベルがあり、心理学の専門知識から日常生活のコミュニケーションスキルまで幅広い内容が含まれています。

初級から上級まで、自分のスキルや目標に合わせて受験レベルを選ぶことができます。

難易度の高い検定では、深い理解と実践力が求められるため、適切な学習計画を立てることが大切です。

検定を通じて知識やスキルを身につけ、挑戦を続けることで、自己啓発や成長の機会となり、新たな可能性が広がっていくでしょう。